冬の日にJR東日本懐かしの駅スタンプラリーほかスタンプラリー3連発

前回の記事でJR東日本懐かしの駅スタンプラリー(以降,なつえきSR)に挑戦したけど1日で50駅完押はならず,4駅が残ってしまったことを書きました(このときの記事はこちら)。この記事でも触れましたが,この時期,JR東日本大宮支社宇都宮線沿線では「ぶらり3県途中下車(埼玉・茨城・栃木)宇都宮線クイズラリー」なるイベントをやっていました。押しもらした4駅の収集ついでに宇都宮線のクイズラリーもこなしてしまおうと,懲りもせず,なつえきSRに出かけた次の2月11日祝日の土曜日も休日おでかけパスで関東近県の旅です。

「ぶらり3県途中下車(埼玉・茨城・栃木)宇都宮線クイズラリー」の告知ちらし
また,家族の情報ではJR東日本の横浜支社と大宮支社がタイアップした企画で3月末まで駅カードを配布しているそうです。配布場所は両支社それぞれ3か所ずつ,計6か所プラスコンプリート賞の台紙配布場所が2か所(もらえるのは同じものなので,どちらか一つ行けばよい)です。また,カードの配布場所は行政の観光案内所で,場所によっては駅から少し歩くところがあります。なつえきSRの残4つと宇都宮線では楽勝なので,ついでにこれもということになり,3つのスタンプラリーを掛持ちで回ることにします。

駅カードのパンフレット
厳密に言えば,宇都宮線はクイズラリー,駅カードも観光案内所を巡ってカードをもらうだけなのでスタンプラリーではありませんが,ここでは便宜上スタンプラリー3連発としておきます。結局3つで回らなければいけない駅をまとめると,以下になります。
1.なつえきSR(下の行程表で水色マーク)
・渋谷(7:00~22:00)
・恵比寿
・大崎
・品川(6:00~22:00)
2.宇都宮線クイズラリー(同,うすみどりマーク)
・蓮田
・久喜
・古河
・小山(ゴール駅)
・小金井
3.駅カード(同,黄色マーク。但し大宮はつけ間違い)
・宇都宮(9:00~20:00)
・小山(9:00~17:00)
・浦和(10:00~18:00)
・桜木町(10:00~16:30)
・横須賀(9:00~17:00)
・平塚(10:00~16:00)
・(最後に)横浜または大宮(10:00~16:00)

今日の行程
これらの駅を回るだけなら1日あれば楽勝ですが,それぞれ開設時間の制約があり,駅カードのコンプリート賞までもらうためには16:00までに回りきる要があります。時間制限だけを考えるなら,制約の緩いなつえきSRを夕方以降にゆっくり回ればよいのですが,行程を考え始めるとぎりぎり16:00までに押込むことが可能で,こういうのを見ると俄然やる気が湧いてきます。

この日も出発は早く4:58の450B列車 @磯子 2023.2.11(以下,全て同じ)
(2023年)2月11日土曜日,この日も朝は早く,我が家最寄りの磯子駅を4:58の450Bで出発です。この出発時間は,時間制限のない大崎に寄った後,6:00の開設1番で品川のスタンプを押すために逆算して決めたものです。早朝の列車は快調に走り,時刻表どおり5:40,品川着です。品川では山手線外回り列車に乗換え,お隣り大崎に向かいます。品川駅は最近の改良工事で京浜東北線北行と山手線外回りが同一ホーム乗換えになり,とても便利になりました。

山手線外回りと京浜東北線北行が発着する品川駅3,4番ホーム
品川着6:01の列車で大崎から戻り,1番でスタンプを押して,上野東京ライン前橋ゆきで東京駅に向かいます。東京駅では始発の1520E小金井ゆきに乗換えです。東北線系統の500番台,普通列車で1番若い20番を名乗る1520Eは今日の上野東京ライン・宇都宮線系統の1番列車です。

東京駅からは1520Eで東北線を下る @東京
一昔前,「北斗星」の末期に幾度か来たヒガハスを過ぎれば,見沼用水を見て,蓮田に着きます。蓮田では列車を1本おとし,クイズラリーのポスターを探し,クイズを解きます。

ヒガハス,見沼用水のあたりは薄っすら雪化粧 @東大宮~蓮田
蓮田からは久喜,古河,小金井とそれぞれ1段おとしでクイズを解きながら進みます。クイズラリーのクイズは蓮田駅の開業年は何年などのようにちょっと調べれば分かるもの,久喜市名物のお菓子の名前などのようにちょっと調べただけでは分かりづらいものがあります。

宇都宮線クイズラリーのポスター @蓮田
古河あたりまで来ると朝陽も上がってきて,線路の行く手に日光の山がきれいです。古河で列車を待っていると,朝の陽を浴びてEF210の牽くタンカー列車が上ってきました。山がきれいな冬の朝に写真を撮りにまた来たいと思います。

日光の山々を背に上るタンカー列車 @古河
小山は宇都宮線クイズラリーのゴール駅なのでスキップして,小金井へ行きクイズを解きます。小金井の次は休日お出かけパスの範囲からはみ出ますが,宇都宮です。宇都宮は駅カードをもらうのが目的ですが,観光案内所の営業時間が9:00からで,今から行ってちょうど開いたところです。

小金井駅風景。駅舎は新幹線高架下だが,もちろん新幹線のホームはない
宇都宮の観光案内所に行き,カードラリー台紙を差出し,検印と共にカードをもらいます。宇都宮駅のカードですが,図柄はなんと国鉄157系です。157系は国鉄が東武との対抗のために151系こだま型を150km程度の短距離優等列車用にアレンジしたその名も日光型ですが,製作総数32両のマイナーな形式です。中学生の頃から157系は好きな電車でしたが,このカードを知ったばかりに今日は駅カードの収集も始めたのでした。

157系電車の図柄の宇都宮駅の駅カード
宇都宮は滞在9分で引返し,来るときにスキップした小山に向かいます。小山は駅カード配布駅であると同時に,宇都宮線クイズラリーのゴール駅でもあり,少々忙しく立ち回ります。先ずはクイズを解いて,NEWDAYSで栃木土産を買って500円のお買い物をクリアし,クイズラリーの賞品のノートをもらいます。今日が最終日なので残っているか多少不安でしたが,何とかゲットです。このノートですが,なつえきSRの賞品の二番煎じっぽいですが,表紙は小山電車区ゆかりの115系の柄で,僅かばかりの古時刻表も出ています。

宇都宮線クイズラリーの全5駅正解賞のノート
賞品を改めるのは後にして,駅の向かいの建物にある「おやま本場結城紬クラフト館」なる観光案内所に行き,こちらでは小山の駅カードをもらいます。小山の駅カードはふつうの東北新幹線200系の柄です。これらを15分でこなして,次に乗る列車は10:04の4523Y,湘南新宿ラインまわりの逗子ゆきです。この4523Yは快速で,所要時間は15分程度の差ですが,1時間に1本しかない列車の利用が嬉しいです。行程を計画したとき,なぜか大宮も要降車の駅と勘違いしていたことに気付き,浦和には1本13分早く着きます。

恵比寿でなつえきSRの50駅は完了
浦和で駅カードをもらった後は,予定では大宮~浦和を乗る予定だった湘南新宿ラインの列車に乗り,渋谷を目指します。渋谷でスタンプを押して,1駅のチョイ乗りはちょうど来た相鉄線直通の海老名ゆきです。恵比寿でスタンプを押せば,朝の2駅と合わせて今日4駅,なつえきSRの50駅完押です。

50駅のスタンプで埋まったなつえきのスタンプラリー台紙(拡大はこちら)
恵比寿では50駅完押の余韻に浸る間もなく,湘南新宿ラインの列車で横浜を目指します。品川まわりでも大差はないのですが,ここは大崎~西大井ショートカットが嬉しいです。浦和~渋谷も湘南新宿ラインだったので,湘南新宿ライン1本の間に渋谷と恵比寿のスタンプを押せた訳で,なかなかの効率,また,先ほどの相鉄直通列車は隠れたヒットです。恵比寿から27分の乗車で12:19,横浜着です。

捻出した18分で桜木町を往復
今日の今後の予定は駅カードの横浜支社分,横須賀,平塚と桜木町を回って15:55,横浜着です。この後,横浜駅の駅たびコンシェルジュに16:00に着かないといけないので,あまり余裕はありません。最近,横須賀線は逗子でスジが切れている列車が増え,久里浜直通の列車は土休日の日中は1時間に1本です。当然,この列車利用で予定は組んであり,横浜12:40が次の久里浜ゆきです。時刻表を繰れば12:21に横浜線からの桜木町ゆきがあり,8分で折返して12:35に横浜に戻って来れます。元々は自分の勘違いの大宮の立寄り分で拾った時間ですが,ちょうどうまく嵌りました。

桜木町の観光案内所は駅構内で8分あれば余裕
横浜線の列車で桜木町を往復し,ここからは予定の行程に戻って,横浜を12:40の久里浜ゆきに乗ります。45分の乗車で13:25,横須賀に着きます。横須賀の駅カード配布場所は駅前に広がる海辺の公園,ヴェルニー公園内にある「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」です。駅から5分と案内されていますが,もう少しかかりそうです。帰りも逗子乗換えなしの行程で,次の成田空港ゆきまで30分あるので,ゆっくり庭園内を歩きます。

横須賀の自衛隊基地はイージス艦が満艦飾で建国記念の日を祝う
入江の先は海上自衛隊横須賀地方総監部でイージス艦2隻が満艦飾で建国記念の日を祝っています。更に歩を進めると入江の対岸は在日米軍の横須賀海軍施設(これが正式名らしい)で,ここにもイージスシステムを持つミサイル駆逐艦がもやっています。奥の岸壁には潜水艦もいます。

こちらは在日米軍横須賀海軍施設
2月中旬ですが昼下がりの陽気は暖かく,好きな艦艇を見ながらの散歩を楽しみます。一般人には全身ねずみ色であまり恰好よいとは思えないかもしれませんが,舳先から舷側への切り立ったラインはいかにも船足が早そうで,日頃見ているタンカーやコンテナ船とは違った美しさです。

横須賀ヴェルニー公園風景
公園内をゆっくり歩いてティボディエ邸に着けば,駅カードをもらい,横須賀での任務終了です。ここはティボディエ邸全体が観光案内所のようなもので,スタッフや配布物も充実し,今日巡った6か所のなかで一番応対がよかった印象です。ヴェルニー公園は様々なイベントがあり初めてではありませんが,またいつかゆっくり訪ねたいと思います。

平塚市観光協会は旧東海道沿いにある
横須賀で30分の公園歩きを楽しんだ後は,13:55の成田空港ゆきで大船を目指します。大船では6分の接続,東海道線に乗れば14:46,平塚に着きます。平塚も駅カード配布場所は市の観光協会の案内所で,駅から少し離れた市内中心部にあります。平塚は旧東海道の宿場町と現在の駅前繁華街がほぼ重なる街で,随分前に歩いたところです。

駅カード6枚コンプリート(おもて面)
駅カードをもらって駅に戻れば,今度の上り列車は15:09の始発の小金井ゆきです。この列車で30分ちょっと,15:41に横浜に着きます。元々の行程ではこれから桜木町往復が必要でしたが,昼に行ってあるので,あとは駅たびコンシェルジュでゴールして,コンプリート賞のオリジナルコレクション台紙をもらえば,駅カード収集も完了です。

駅カード6枚コンプリート(うら面)とオリジナルコレクション台紙(拡大・縮小の倍率が異なる)
引続き,横浜駅のNEWDAYSに行き,なつえきSRのほうの50駅達成賞ももらいます。今年のなつえきSRの50駅達成賞は103系のデザインのメダルで,去年の紙カードよりは随分よくなった印象です。これで今日のアクティビティ,スタンプラリー3連発は完了です。

なつえきスタンプラリーの50駅達成賞
時刻はまだ16:00ですが,今朝も早かったので,誕生日のケーキを買って引き上げにかかります。実は今日は自分の誕生日です。いい歳をして誕生日プレゼントもないのですが,今日はJRからいろいろなプレゼントをもらい,今年はこれで善しとしましょう。(2023.5.5記)
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お正月に関東の私鉄10社スタンプラリーを楽しむ・後編

(前編から)
在京の大手私鉄10社では10年くらい前から各社がコラボレーションしたスタンプラリーイベントを開催しています。2023年の正月休みは2日がかりでこのスタンプラリーを楽しみました。今日はその後半,東半分の行程をご報告します。

第2日目の行程
既にアップしたとおり主に西半分の10駅はスタンプ済なので,残りは主に東京のまん中から東側の10駅です。年が明けた(2023年)1月3日は天気も良く,奥はお仕事で,スタンプラリー日和です。このスタンプラリーはスタンプ設置時間が10:00からとゆるいので,出発は自宅最寄りの磯子駅を9:09とゆっくりです。下の磯子駅の写真は幾度となくこのブログに出ていますが,只今,ホームドアの設置工事中で,この写真が撮れるのもあと僅かです。

私鉄10社スタンプラリーでも出発はJR根岸線 @磯子 2023.1.3(以下,同じ)
根岸線で横浜に上れば,東急の券売機で「東急メトロパス」930円(3月18日から改訂され980円)ナリを買います。今日は東京メトロの区間をいくつか乗るため,個別に払うよりこのパスのほうが安いのです。パスはあるけど鋏は入れず,Suicaタッチで入場し,最初の目的地の田園調布に向かいます。

田園調布駅では発車案内の下にスタンプラリーのポスターが
列車の接続の都合もあり,スタンプ設置の10:00の10分以上前に田園調布に着きます。田園調布は僕にとっては馴染みの駅ですが,近年の東横線の改良はすさまじく,線路は地下化され旧目蒲線のホームは8両対応でかつての面影はありません。駅のシンボルだった駅舎は大事に保存されているようですが,人が通わなくなって,置き物のようです。

田園調布の旧駅舎
田園調布ではもう一つ,お知らせ板に掲出されている相鉄・東急新横浜線開業を知らせるポスターが眼を惹きます。開業はまだ2か月半も先ですが,やはり新線の開業は楽しみです。

相鉄・東急新横浜線開業を知らせるポスター
10:00になってスタンプを押せば,今度は横浜駅で買ったパスで入場します。東急線内途中下車禁止なのでここまではSuicaで来たのできっぷは無傷ですが,自動改札に入れるとはじかれます。東急は自動改札のチェックを厳しく設定しているようで,途中入場は不可,有人改札で入鋏してもらって入場します。ここまでは仕方ないと思うのですが,入場記録が付いていないので,今日1日メトロの改札ではずっと有人改札を通ってくれとの案内です。時間の厳しいスタンプラリーの行程,そんな面倒なと思いますが,大人しく頷くしかありません。

東京メトロ方南町支線は丸ノ内線本線からの直通が増えた @方南町
10:08,田園調布からの列車に乗れば,副都心線に乗り入れて,10:28,新宿三丁目に着きます。丸ノ内線の接続はよく,10:35には次のスタンプ駅の方南町ゆきがあります。以前は方南町は朝夕の出入庫車を除くと中野富士見町からのチョン行電車がピストン運転だったと思いますが,いつの間にか本線直通の列車が増えました。10:47,方南町に着けば,7分でスタンプを押して折返しです。田園調布駅の注意にもかかわらず,入場記録なしのパスを自動改札機に放り込めば,幸いゲートは通れて改札パンチもあきます。次のスタンプ駅は西武池袋線の練馬です。行程を計画した当初はパス利用の考えはなかったので,中野坂上から練馬までは都営地下鉄大江戸線でショートカットし,11:18に着きます。

練馬からは小竹向原経由で東武の朝霞台へ @練馬
年末に行った多摩湖と練馬で西武をクリアできたので,次は東武です。東武は先ずは地下鉄有楽町線と接する和光市の少し先の朝霞台を目指します。練馬からは一旦,小竹向原へ出て,和光市を目指します。和光市からは東武東上線で2駅で朝霞台です。朝霞台からはJR武蔵野線で南越谷に行けば東武のもう一つのスタンプ駅の新越谷もクリアです。各社とも程々に乗ってもらって,線路網の端っこでもない駅がスタンプ駅になるよう知恵を絞っているようですが,東武の設定は良心的?です。結局,このスタンプラリーで東武には2駅147円しか貢献できません。ちょっと申し訳ないので,ホームドアが邪魔ですが,東武電車の写真を1枚載せておきます。

今回のスタンプラリーで東武に乗るのは2駅だけ @和光市
朝霞台でスタンプを押せば武蔵野線のバックストレッチの区間を21分の乗車で南越谷です。南越谷と新越谷は目と鼻の先でなのですが,実は新越谷の駅は動線が複雑で,駅に入ってからが結構遠いです。南越谷では20分の間に駅ナカのベーカリーでお昼も食べて午後の行程に備えます。

今日もJR武蔵野線は大活躍 @北朝霞
新越谷の次はつくばエクスプレスのスタンプ駅,万博記念公園を目指します。万博記念公園は終点つくばにも程近く,武蔵野線と接続する南流山からでも682円もかかります。交流区間に入れば田んぼも増えて景色はよく,少し遠くまで旅行した気になります。万博記念公園が近づくと筑波山も近付きます。

つくばエクスプレスは筑波山に向かって走る @万博記念公園
万博記念公園を往復して南流山に戻れば,次は京成を攻めます。次のスタンプ駅は八千代台ですが,南流山からはいろいろなルートが考えられます。直感的には武蔵野線新八柱~新京成八柱~津田沼なのですが,実際は5kmも遠回りで,一旦,西船橋に出るほうが近くて運賃も安いのです。

西船橋~船橋はJR総武線各駅停車で繋ぐ @船橋
南流山から西船橋,船橋,京成船橋と乗換え,八千代台には14:56に着きます。八千代台ではスタンプを押して10分の折返し,15:06の快速特急で京成のもう一つのスタンプ駅,京成高砂を目指します。

八千代台では京成の古参3500を見る @八千代台

八千代台からは快速特急で帰りを急ぐ @八千代台
京成高砂でスタンプの後は京成押上線の列車で浅草を目指します。つくばエクスプレスのもう一つのスタンプ駅は浅草なのです。このスタンプラリーで初めて知ったのですが,つくばエクスプレスの浅草駅は浅草六区のほうにあり都営地下鉄の浅草駅からは800mも離れています。ところで,今日は都営地下鉄に乗るのは2回目ですが,都営地下鉄はこのスタンプラリーには参加していません。都営は公営なので「私鉄」のスタンプラリーからは蚊帳の外なのでしょうか。ちょっとかわいそうな気がします。

浅草へは都営地下鉄でアクセス @押上
浅草では天気も良いので地上を歩いてつくばエクスプレスの浅草駅を目指します。三賀日中ということもあり,浅草寺界隈はとんでもない人出です。少々フライング気味ではありますが,人出が戻って,旅行に自由に行ける日が来るのが近づいた気になります。

浅草六区に人波は戻ってきた
さて,つくばエクスプレスの浅草駅ですが,ここでは駅に潜ってスタンプを押すだけです。東武の新越谷に続き,今日2駅目の乗らずの訪問です。スタンプを押せばあとは今日のゴールの新橋駅を目指しての移動です。またこの人混みの中を地下鉄の浅草駅に戻るのはぞっとしないので,距離は殆ど変わらない銀座線の田原町駅へ歩きます。ふとスカイツリーに眼をやれば,塔の先っぽ近くに月が出て,そこをかすめるように飛行機が飛んでいます。この3つが重なれば絶景だなどと思いつつ写真を撮ります。

つくば浅草からの帰り道で。スカイツリーと月と飛行機
田原町から地下鉄に乗れば18分で,16:39,新橋着です。浅草を30分近く歩き回ることになりましたが,門限の17:00よりは20分早く着くことができます。新橋でもスタンプを押して,2022~2023私鉄10社スタンプラリー,20駅完押です。新橋からは磯子の家への帰りですが,課題はまだ続きます。今日は東急メトロパスなので,地下鉄~東横線経由で帰らなければなりません。東横線の渋谷は地下が深くて乗換えが面倒などと考えるうち,日比谷線が妙に遠回りしている神谷町~霞が関間に虎ノ門ヒルズ駅ができたことを思い出します。開業から2年半経っていますが,銀座線虎ノ門から日比谷線虎ノ門ヒルズの乗換えを体験します。元々,地下鉄同士が交差しているのに駅がなかったところですが,虎ノ門ヒルズへのアクセスを優先して西にシフトしているので,きれいな連絡通路はありますが,お世辞にも便利な乗換えではありません。

帰りは虎ノ門ヒルズ経由で
虎ノ門ヒルズからは順路で,中目黒,横浜乗換えで磯子に戻ります。お正月休みの1日,天気もよく楽しいスタンプラリーができました。

今日のGPS log
〆てみると,10,000円で行けるかと言っていた費用のほうは,10,038円と僅かに足が出てしまいました。方南町から練馬への移動で中野坂上から練馬まで都営地下鉄を使いましたが,ここをメトロで行けば220円節約でき,10,000円未満にすることができました。一方,新宿三丁目を回ると時間が20分位余計にかかるので,門限に間に合ったかは微妙です。とくにつくばエクスプレスは本数が少ないので,こんなに上手くゆくかは分かりません。

全10社20駅のスタンプを押したスタンプラリー台紙(拡大はこちら)
代わって時間のほうは上にも書いたとおり1日目の多摩湖着16:23,2日目の新橋着:16:39で,2日で回れるかは達成できました。スタンプラリー台紙のスタンプ駅の配置を見て思い立ったスタンプラリーですが,この2つの目標に挑戦したおかげで,ふつうにラリーして回るのより数倍楽しむことができました。

12月29日と1月3日のGPS logの重ね合わせ
費用にせよ時間にせよ最近は乗換検索ソフトが充実しているのでシミュレーションすることはできます。しかしながら,実際に現地に行くとバーチャルでは分からない発見がたくさんあります。列車に乗るからこそそうにゃんトレインが来て喜んだり,小田急8000や京成3500などの古い電車を惜しんだりもできます。また,こうして実際に現地に行くことで乗換えの便利さや駅のつくりなどの知も得てゆくものだと思います。だからリアル乗り鉄はやめられません。(2023.4.9記)
お正月に関東の私鉄10社スタンプラリーを楽しむ・前編

在京の大手私鉄10社では10年くらい前から各社がコラボレーションしたスタンプラリーイベントを開催しています。2023年の正月休みは2日がかりでこのスタンプラリーを楽しみました。今日はその前半,西半分の行程をご報告します。

スタンプラリー台紙
私鉄10社スタンプラリーは在京の大手私鉄10社の共同開催で,各社に2か所ずつ設定されたスタンプ駅を回るものです。スタンプ駅20駅のほかにグッズショップなどが各社1か所ずつ設定され,計30か所を回ると鉄道部品お楽しみ袋などの賞品がもらえます。遡って調べると,このイベントは2015年に私鉄9社(このときは相鉄は入っていなかった)スタンプラリーとして始まったようです(私鉄共同開催のスタンプラリーイベントは「私鉄沿線 花と寺社めぐりスタンプラリー」などのネーミングで2000年代半ばからあった)。途中,2020年と2021年は新型コロナ感染拡大のため開催なしで,2022年~23年シーズンは3年ぶりの開催です。鉄道のスタンプラリーイベントには眼がない僕が今まで参加したことがないのは不覚の至りですが,今回は気合を入れての参加です。

スタンプ設置駅
スタンプ駅は上の地図の赤丸の20駅です。青丸のオリジナル電車ホログラムシールお渡し場所もありますが,僕は興味が湧きません。グッズショップなどに行くといろいろな物を見始めて時間がかかってしまうこと,コンプリートの賞品の廃車発生品の類はきれい好きな奥に嫌われるので最近は興味を持たないことなどが理由です。スタンプ設置場所の地図を見ると先ず作戦をたてたくなりますが,この段階が一番ワクワクするときです。というのも,この20駅を2日,10,000円で回れるかと考え始めたら,どっちの制限も微妙で,時間を忘れて時刻表と乗換え検索サイトと格闘になりました。このイベントは子供向けで,陽のあるうち,ラッシュアワーにかからないようにと配慮され,スタンプ設置時間が10:00~17:00で,この制約が厳しいのです。

第1日目の行程
実際の旅行の1日目は(2022年)12月29日木曜日,会社の年末年始休暇の1日目です。僕の家の最寄り駅はいつもは磯子駅と書きますが実際は京急本線の屛風浦駅で,今日は屛風浦からスタートです。スタンプ設置駅の地図を見ると京急久里浜がとびぬけて南にありここからスタートするのが効率よさそうです。久里浜に10:00に着けばよいので,屛風浦の出発は9:24と僕の旅行にしては遅い出発です。

スタートは京急の普通列車826レ @金沢八景 2022.12.29(以下,全て同じ)
途中,金沢八景で乗換え,京急久里浜に9:57に着きます。ホームから改札に降りればちょうどスタンプ台を用意しているところです。その近くには小学生くらいの親子連れが2組5人位が既に列を作っています。スタンプを押して10:06の快速特急で久里浜を後にします。

第2ランナーは京急のフラッグシップ2100形のトップナンバー2101F @京急久里浜
京急のもう一つのスタンプ駅は金沢文庫で,京急久里浜に比べれば行き易く良心的な設定です。19分の乗車で10:25,金沢文庫着です。ここでスタンプを押して,次は(快速)特急1本をおとしてちょうど10分後の10:35の特急です。勝手知ったる金沢文庫駅構内,今日は日中は忙しいので駅そば「えきめんや」で腹ごしらえです。何十年も前の話ですが,友達と140円旅行をしていて大船駅に着き,ホームの駅そばスタンドで天ぷらそばを食べました。ホームでは到着の列車は当駅で3分止まりますと言っています。駅そばを食べ終わっても,列車はまだ止まっていたので,駅そばを食べるのにかかった時間は3分未満です。以来,3分あれば駅そばは食べられると思っています。10分あれば楽勝と思っていましたが,最近は調理が丁寧になったり,店員の動作がトロくなったりで,時間はギリギリ,秋の秋田駅に続き舌はやけどです。

相鉄ではそうにゃんトレインに乗る @横浜
京急の2駅制覇の後は相鉄のいずみ野と三ツ境です。この2駅はそんなに離れていませんが,いずみ野線と本線で路線が違うため,小刻みな乗換えが多くなります。横浜駅から快速列車に乗れば編成は11903Fそうにゃんトレインです。昔,相鉄では日立笠戸からの甲種回送列車にそうにゃんが乗っていたりしましたが,この列車は運転士さんだけです。

相鉄2駅は小刻みな乗換えが続く @二俣川
相鉄2駅は先ずいずみ野へ行きますが,年末の昼前の時間帯で駅構内はガラガラ,スタンプを押して時刻表の表示上,1分で折返しの列車に乗ることができます。もともとは12分の折返し時間をとっていたので,列車1本,時間で11分先行することができます。今日の行程では1時間ちょっと後の伊勢原の4分折返しがネック行程なのですが,その前に余裕時間ができたのはありがたいです。二俣川に戻り,次は三ツ境への下り列車ですが,ここでも時刻表上同時刻発車の1本前の列車に乗れそうです。電車に飛び乗って,しめた!と思ったのですが,鴨居の上の案内表示は湘南台ゆき,扉が閉まる前に慌てて飛び降ります。僕にとってはアウェイの二俣川駅の配線の理解が乏しく,海老名へ行く本線が外側の4番線,支線であるいずみ野線が内側の3番線を使うのですが,本線の海老名ゆきが3番線発と勘違いしました。尤も,20分前にその3番線発の列車に乗っていずみ野に行ったので,よく考えれば間抜けな話です。三ツ境着は1本遅れましたが,それでも予定よりは1本早く,海老名や伊勢原へも早く着けそうです。

小田急は8000系で伊勢原へ @海老名
三ツ境でスタンプを押し,相鉄の2駅も順調に消化して,次は小田急を攻めに海老名に向かいます。海老名は相鉄と小田急が接続するターミナルですが,街の発展著しく,いつ来てもなにか工事をしている印象です。小田急線のホームで列車を待てば,来た電車はアイボリーの8000系です。小田急は車両のステンレス無塗装化が進んで,鋼製車はこの8000系だけ,少し得した気になります。順光でまずまずの条件でしたが,架線柱の影が入ってちょっと残念な写真です。

伊勢原は大山の登り口
伊勢原のスタンプタイムは12:44着/12:48発の予定でしたが,いずみ野で稼いだ1本分が有効で,実際は12:35着/12:38発となります。伊勢原の次のスタンプ駅は東急田園都市線の鷺沼です。小田急線と田園都市線は並行していて,両線間を結ぶバス路線もたくさんあり,柿生~市ヶ尾などはそこそこの頻度があったと記憶します。町田~長津田間をJR横浜線で繋ぐルートもありますが,今回のスタンプラリーは時間と費用の制限がきついため,中央林間回りで私鉄電車で移動です。

中央林間からは大井町線直通の急行で
中央林間駅は1984年4月(僕が大学を卒業し,就職した年です)の田園都市線の延長開業のとき以来のような気がします。乗換えはこんなに近かったかしらと思ったり,大井町線からの直通電車に驚いたりで,浦島太郎です。田園都市線といっても長津田以西はガラガラなので,大井町線用の短い電車のほうが電力料などの点で有利なのかもしれません。丸っこいお顔が優しげな新しい6020系に乗れば,20分で鷺沼です。鷺沼の次はまた小田急に戻ってスタンプ駅の代々木八幡を目指します。鷺沼13:34の準急押上ゆきに乗れば地下鉄の表参道まで直通で,千代田線に乗換え代々木公園に14:04に着きます。千代田線の代々木公園駅と小田急線の代々木八幡駅は目と鼻の先で,スタンプを押して14:11の下り列車に乗ります。

押したスタンプの一部,小田急,京王部分
代々木八幡~地下鉄丸ノ内線支線の方南町~井の頭線西永福~久我山と回って,方南町のスタンプを稼ぐと第2日の行程がとても楽になります。代々木八幡から方南町は新宿を回ってもよいし,直接両駅を結ぶバスもあります。さんざん検討したのですが,17:00までに今日のゴールの多摩湖に辿り着けないリスクがあり,涙をのんでの下り列車です。下北沢で井の頭線に乗換え,14:32,スタンプ駅の久我山着です。この辺りは小刻みな乗換えが多く,写真を撮るヒマもありません。仕方がないので,電車のデザインのスタンプを載せて間を埋めます。

京王線はキョーレツな接近運転で走っていました @明大前
久我山で折返し,明大前に戻って乗換え,次はスタンプ駅の府中を目指します。明大前でホームの反対の上り線を見ていると,快速本八幡ゆきのすぐ後ろに特急新宿ゆきが迫っています。どういう保安システムか分かりませんが,なかなかの接近運転です。明大前から特急高尾山口ゆきに乗れば,17分で府中に着きます。この時点でも昼前にいずみ野で稼いだ電車1本分は有効で,予定より20分早いです。

府中では大國魂神社を参拝
府中の次は今日最後のスタンプ駅,多摩湖ですが,元々の行程では府中~国分寺をバスで繋ぎ,国分寺から多摩湖線に乗る予定でした。予定より早めで推移しているのと,交通費節約のため,府中本町(京王線府中)~新小平(西武多摩湖線青梅街道)間をJR武蔵野線で繋ぐことにします。府中は武蔵の国の国府が置かれていたことからのネーミングですが,市の中心部には大國魂神社もあり,競馬の街だけではないようです。武蔵野線は基本的に10分間隔と思っていましたが,なぜか府中本町15:30~16:30の間は通学時間帯にも拘らず12分間隔,列車は行ったばかりで12分待ちです。お腹も空いたのでコンビニのおにぎりとコーヒーで軽くおやつにします。

府中本町~新小平はJR武蔵野線で繋ぐ @府中本町
15:42の海浜幕張ゆきに乗れば9分で新小平着,ここから青梅街道駅は街道沿いに東へ歩いて7分です。青梅街道駅は踏切の近くに線路に沿って建てられた,いかにも私鉄風のこじんまりとした駅です。西武多摩湖線も日中10分間隔,多摩湖ゆきと萩山ゆきが互い違いで,今度の16:02発は萩山ゆきです。

青梅街道駅はこじんまりした駅舎
とりあえず来た列車で萩山へ下り,10分待って多摩湖ゆきに乗換えます。駅入り口のカーブを曲がってやってきた電車は9000系の9002Fです。9000系は多数在籍していた20m3扉の101系の台車,機器を再利用し,20m4扉の2000系風の車体を載せた電車です。元々は10両編成で本線系統を走っていましたが,今は中間車6両を抜取りVVVF化とワンマン化改造も受けて身軽な4両編成でローカル運用に就いています。

多摩湖線は9000系のワンマン運転 @萩山
萩山を16:15の多摩湖ゆきに乗れば8分で多摩湖に着きます。年末の夕方の多摩湖駅は森閑としていて,近所に住むお客さんがいなくなれば人影もまばらです。門限の17:00まで30分以上残して多摩湖に着き,これであれば方南町も行けたような気がしますが,結果論です。乗ってきた電車は3分で折返しの国分寺ゆきになります。一仕事終わったので多摩湖でコーヒーでも飲んでゆっくりと計画してきましたが,日も暮れて寂しくなってきたので,3分で引き揚げにかかります。

今日のGPS log
計画の過程では鷺沼の後,南武線で府中に寄って多摩湖に行き,帰りに久我山や方南町,代々木八幡に寄る計画もありました。今朝のスタートが京急久里浜だったように,最初と最後を遠い場所にするのが時間的に有利で,今日の最後が多摩湖になりました。このため帰りは大変で,国分寺,吉祥寺,渋谷,横浜と乗換えて,2時間がかりで磯子に帰ります。

半分が終わったスタンプ台紙
18:30,我が家最寄りのJR駅,磯子に到着です。このスタンプラリーは17:00の門限があり,多摩湖から帰ってきてもこの時間で,身体には優しいです。今日1日で押せたスタンプはちょうど半分の10駅,かかった運賃は武蔵野線利用で予定より少し節約できて4,917円でした。年が明けたら1月3日に後半戦10駅を回りに行く予定です。この時の顛末の後編をお楽しみに。(2023.3.12記)
(後編につづく)
あの日を追いかけてJR東日本懐かしの駅スタンプラリー・その2

(その1から)
(2022年)2月1日~3月6日の期間にJR東日本の首都圏地域では「あの日を追いかけて JR東日本 懐かしの駅スタンプラリー」なるスタンプラリーイベントが開催されました。今日はその2日目の行程とスタンプラリーの賞品などについてを書きます。スタンプラリーのイベントの概要についてはその1に書いたので,そちらを参照ください。スタンプ設置駅のうち郊外にある各駅は2月23日(水・祝)に巡ったので,今日は残りの東京23区内にある14駅を巡ります。

スタンプ設置50駅
7.東京モノレールの2駅
2月26日土曜日,スタンプラリーはJR東日本のイベントですが,今日は京急の上大岡駅から出発です。先ずは羽田空港に行き,羽田空港第2ターミナルのスタンプを押します。ところで,前回の2月23日は休日お出かけパスを買っており,東京モノレールもフリー乗車でした。よく考えると,朝7:08東京駅発の総武快速に乗る前に東京モノレールの区間を制覇しておけば交通費が助かりました。

朝は羽田空港ゆきエアポート急行で出発 @上大岡 2022.2.26(以下,全て同じ)
今日の行程は残りのスタンプ駅14駅を巡るだけなので,1日あれば余裕です。綿密な行程表は作らず,乗った列車の実績をメモする程度です。羽田空港第2ターミナルの後は大井競馬場までモノレールで移動です。乗った車両は10081,2021年の新車です。土曜日朝のモノレールはガラガラで,新しい電車で前面展望を楽しみます。

芝浦の運河を行くモノレール @大井競馬場付近
8.東京の東側の各駅
浜松町に着けば都区内パスを買って入場し,蒲田~品川~東京~馬喰町の各駅は前回23日にスタンプ押印済なので,先ずはお茶の水を目指します。お茶の水,秋葉原に続き,上野駅でもスタンプです。上野駅のスタンプは入谷口という普段あまり使わない改札口の近くですが,人通りが少ないため,こういうイベントにはよく使われるようです。上野では少しゆっくりして,10:51の常磐線で再スタートです。この1159Mですが,前回も牛久から土浦まで乗った列車です。

常磐線は1日目の23日にも乗った1159M @上野
常磐線に乗っても北千住までのチョイ乗りで下車,スタンプを押した後は日暮里に戻ります。日暮里でもスタンプを押し,次は赤羽に向かいますが,京浜東北線は快速運転時間帯で田端乗換えです。ここで乗った山手線電車は74G列車,今朝,浜松町から神田まで乗った列車です。早いもので,北千住往復の後,上野でゆっくりしている間に1回りしてきたのでした。赤羽からの列車はりんかい線直通の1186Fで,りんかい線の70形電車です。こういうイベントで埼京線を使うと不思議とりんかい線の電車にあたることが多いです。

赤羽~池袋はりんかい線の70形電車で移動 @赤羽
9.東京の西側(山の手)の各駅
池袋,高田馬場,新宿と順調にスタンプを押して,次のスタンプ駅は中野です。中野からの戻りはそのまま緩行電車で千駄ヶ谷の予定です。中野でスタンプを押した後は津田沼ゆきの発車案内に従いホームに急ぎますが,登る階段を間違ってしまい,せっかくの津田沼ゆきをミスります。次の津田沼ゆきのホームに回れば今度は地下鉄東西線経由の列車で,今日は中野駅で大はまりです。

中野駅では何度もホームを間違い大はまり
代々木では今日3度目の74G列車の写真を撮ります。千駄ヶ谷でスタンプを押して戻ってきて乗る予定でしたが,中野で時間をくってしまったので,代々木で一旦列車を降りて,写真だけを撮ります。後続の緩行電車に乗って13:00頃,千駄ヶ谷に着き,スタンプを押します。今日はとても良い天気で,春のような陽ざしが暖かく,急に散歩がしたくなります。次のスタンプ駅の原宿まで,中央線と山手線を1駅ずつ乗るくらいなら,歩いても大して変わらなそうです。

春の陽ざしを受けて,国立競技場周辺をタウンウォーク
この辺りは山手線の内側ではありますが閑静な住宅地で気持ちよいタウンウォークです。汗だくにならないようゆっくりしたペースで歩き,13:30前に原宿駅前に着きます。原宿はとんがり屋根が瀟洒な小さな駅舎でしたが,最近建替えられ,ガラスを多用した明るいモダンな駅舎です。

原宿はガラスを多用したモダンな駅舎になった
残るスタンプ駅は渋谷,恵比寿,五反田,大崎でいくらもかかりません。陽当りの加減もよいので,時間つぶしに原宿宮廷ホーム近くを行く湘南新宿ラインの電車の写真を撮ります。

湘南新宿ラインの列車 @原宿
渋谷,恵比寿とスタンプを押し,またまた74Gがやってくる頃合いなので,今度もこの列車の写真を撮ります。山手線は頻繁運転で,そろそろ頃合いといっても3本くらい待って,やっと撮ったのが下の写真です。上の湘南新宿ラインといい,この山手線といい,列車のお尻まで入っていなくて,どうも今日は写真の調子があがりません。

今日4回目の74Gの1374G列車 @恵比寿
五反田,大崎とスタンプを押して,あの日を追いかけてJR東日本懐かしの駅スタンプラリー50駅完押です。大崎で軽く食事の後,賞品引換えのゴール駅の蒲田に向かいます。蒲田で50駅踏破記念証をもらった後は,帰りも京急で上大岡に出て,毎週のお約束のジムで汗を流して帰ります。

今日の行程。乗りながら実績を書いたもの
10.スタンプラリーの賞品
この50駅踏破記念証にはシリアルが印字されていて,数字を入力することで50駅踏破賞のプレゼントにエントリできる仕組みです。プレゼントはA賞からF賞まで6種類,合計100人に当たるとの案内です。一体,何人位が50駅踏破したのでしょうか。挑戦前の印象ではそんなに多くの人が50駅踏破するとは思いませんでしたが,ラリー中の様子からは1000人規模で達成者が出たのではないかと推察しています。僕は欲しがる人の少なそうなC賞スライスレール20名に応募しましたが,見事にはずれました。

50駅踏破記念証
ところで,その1にも書きましたがこのイベントは1980年頃の国鉄の「わたしの旅」のスタンプと列車の旅をモチーフにしています。1980年といえば僕が高校から大学に進学した年で東北~北海道を盛んに旅行していました。イベントのターゲットは小学生くらいの少年とその親御さんのようでしたが,1980年にそんな年頃だったおじさんたちも多数が参加していたように見受けられました。自分はそれより多少歳をくっていますがターゲットにぴったりはまったようです。

50駅のスタンプを押したスタンプ帳(拡大はこちら)
10駅踏破賞は当時の時刻表(1980年11月号)を模したノートですが,これがまた秀逸な出来で,僕にとっては懐かしいを通り越して,涙が溢れそうな一品です。ここでは少しの紙幅を割いて,その内容をご紹介します。

10駅踏破賞の時刻表型ノートの表紙
時刻表といえば最初に来るのは索引地図ですが,1980年は国鉄再建法に基づく赤字ローカル線の廃止前で,たくさんのローカル線が残っています。下はその北海道のページですが,石勝線はまだ開通しておらず,万字線や幌内線などの運炭路線,興浜南北線や美幸線などのオホーツ海沿いの超が付く赤字の盲腸線などがあります。僕が全線完乗したときの線路網もほぼこれと同じで,今の時刻表を見ると本当に寂しい感じがします。なくなってしまった路線にはそれぞれ思い出があり,このページを見たときは嬉しかったです。

北海道の索引地図(拡大はこちら)
また,この復刻版時刻表には時刻表の本文も少し収録されていて,その中の一つが東北本線のページです。現在の東北本線は都市間でブツ切りにされたローカル列車が並ぶつまらないページですが,1980年当時は昼行の「はつかり」,「やまびこ」,「ひばり」,夜行の「ゆうづる」,「はくつる」などの特急が並び,それらの隙間に上野直通の「まつしま」,「いわて」,「もりおか」,東北地域内の「くりこま」,「きたかみ」,「たざわ」などの急行列車が走っていました。とくに急行「くりこま6号」は盛岡を37分も前に出た「たざわ4号」を瀬峰で追い抜くというダイヤでしたが,このシーンが再現されています。どういう意図で編集したものか知る由もありませんが,僕の琴線に触れる時刻表です。この他,今は制度や商品がなくなってしまった周遊券の案内なども充実していて,往時の鉄道旅行を懐かしむには余りあるアイテムです。

東北本線上りのページのくりこま6号がたざわ4号を抜くシーン(ページ全体の拡大はこちら)
イベントが始まった当初は50駅も回れるものかな...やめておこうモードだったのですが,途中から俄然やる気が出てきて参加したイベントでしたが,終わってみれば大満足でした。スタンプラリー自体も2日で50駅を踏破する行程は考えるのも実行するのも楽しく,規模としてちょうどよい印象でした。コロナ禍が一段落したら,またの企画を期待したいです。また,10駅踏破賞の復刻版時刻表はそうそう次もある訳ではなさそうですが,これは本当によかったです。JR東日本およびJR東日本企画や交通新聞社の関係の皆さまにこの場を借りてお礼します。(2022.5.5記)
2017年の鉄道イベント4題

年の瀬を迎え,今日はいささか古新聞ですが今年訪問した鉄道イベントをまとめてアップします。今年の記録と来年に向けての案内になればと簡単に書きます。
1.横浜セントラルタウンフェスティバル"Y158"のウォークラリーと記念列車
横浜セントラルタウンフェスティバルは横浜市中心部の5商店街(馬車道,関内,山下公園通り,横浜中華街,元町・山手)がタイアップして,横浜開港150年の「開国・開港博Y150」後に毎年開催する開港記念イベントです。この地域はいわば横浜の旧市街ですが,横浜駅前やみなとみらいにシフトしつつある賑わいの中心を旧市街に取り戻す起爆剤のイベントと思っています。イベント全体ではスポーツ・音楽・食などいろいろな分野の催しがあるのですが,なぜかこのイベントのウォークラリーがお気に入りで毎年参加しています。また,イベントに協賛して運転される記念列車は毎年,車両,ルートがマニア向けでこれも楽しみの一つです。

Y158記念列車 @本郷台
今年の記念列車は豊田の189系を使用し,5月27日土曜日は千葉の黒砂信号場,28日日曜日は東海道線の根府川へ,高島貨物線などの普段は旅客列車が走らない区間を通って行くものでした。初年のY151のときは家族で乗った記憶がありますが,以降は食傷気味で今年も写真を撮るのみでした。

現代の横浜風景。ウォークラリーゴール後に @山下公園
5月下旬は気候も安定し,暑すぎることもなく,ウォークラリーなどのイベントには絶好のシーズンです。よく知った横浜の旧市街を10kmばかり歩き,お昼にはひと汗かいてビールというのが恒例になっています。今年のウォークラリーのコースは昨年より少しコンパクトになり,本郷台で鉄ちゃん~10時にスタート受付~12時にゴールで時間的にもちょうどでした。上の写真はイベントのメイン会場の山下公園で撮ったものですが,今年は全国都市緑化フェアよこはまが開催されていたこともあり,花の飾り付けがきれいでした。

ウォークラリーのゴールの隣はJR東日本横浜支社のブース @山下公園

ウォークラリーのコース。携帯GPSの軌跡
ウォークラリーはとくにのりもの趣味とは関係ないのですが,このイベントにはJR東日本横浜支社も協力していて,並々ならぬ力を入れています。そんな訳で鉄道イベントにカウントしています。
2.京急ファミリー鉄道フェスタ2017
セントラルタウンフェスティバルの翌日の5月28日(日)はこれもわが家の恒例で,京急ファミリー鉄道フェスタを訪れます。これは京急の久里浜工場,正式には京急ファインテック久里浜事業所の公開です。沿線住民でもあるので,このイベントは呉在勤の2年を除けば,ほとんど毎年行っています。今年は第17回ということで車両基地の公開イベントとしては老舗で,イベントの内容もこなれています。

「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」告知ポスター
鉄道の車両基地の公開は,沿線の利用者に鉄道事業の現場を知ってもらうふれあいの場として各社で定着しているように思います。男の子のいる家庭では,日ごろ利用する電車を間近に見たり,パンタグラフやクーラーなどの部品を見たり,仕組みを見るのはとても楽しいと思います。また,ママたちにとってはいろいろな物販が楽しいようでもあります。僕らは毎年来ているので,展示車両が毎年変わる撮影会の他はさらりと流して見学する程度です。

今年も撮影会は3色並び。これで4年目

反対側は2000形,1500形,新1000形1800番台
どこの会社でも撮影会は目玉なので,展示車両は工夫を凝らします。3色並びの反対側は,リバイバルの窓回り白塗装になった2000形,まだ3本しかない希少な新1000形1800番台などが登場です。写真はありませんが,工場から久里浜駅への送り電車は,開催時点で最新の1185Fが使われていました。また,京急1000形は昭和34年から53年までの期間に356両が製作された名車ですが,1351+1356の2両が整備され,今年から工場内で静態保存車として展示されています。

工場内に静態保存されている初代1000形の2両
京急は2100形からドイツのシーメンスのインバーターを採用,ドレミファインバーターとして話題になりましたが,最近は換装も進みちょっと寂しいですが,取り下ろしたインバータ装置が工場内に積んでありました。こんなものを間近に見られるのも,公開イベントの一つの楽しみです。

取り下ろされたシーメンスのドレミファインバータ

イベントの案内地図
3.JR東日本 東京総合車両センター夏休みフェア(今日スレッドのとびらもこの日の写真)
8月の第4土曜日,26日はこれも恒例のJR東日本の東京総合車両センターの夏休みフェアに出かけました。このイベントも毎年この時期に恒例となっていますが,毎年,暑いのが印象です。夏休みなので,子供たちは見学の成果を宿題にも活用できます。わが家のジュニアは高校生になりましたが,夏休みで時間があることもあり,このイベントには一緒に行きました。ここも撮影会以外はさらりと流しての見学です。このイベントは,工場内の各職場が自分たちの作業を知ってもらおうと工夫を凝らしているところに好感が持てます。電車の仕組みを知りたい向きにはじっくり見たい公開イベントです。また,ここと5月(第4土曜日なので例年,京急の前日)に開催される大宮はさすがにJR東日本のイベントで,とにかく来場者が多いのでそれだけは覚悟して行く要があります。

牽引車クモヤ143の晴れ舞台(?)
今年の撮影会は右からクモヤ143,クモハ12,EF81(81号機,お召装備),EF65PFの4両でした。東京総合車両センターで扱うのは主に首都圏の通勤電車なので,毎年,撮影会の出し物には担当のかたは知恵を絞るのでしょう。クモヤ143は地味な車両ですが,高校生のときこの車両をHOゲージでつくるほどのお気に入りです。模型を作ろうにも情報がないので,蒲田の電車区で写真を撮ったものでした。鉄道事業者が車両基地の公開イベントを開くのは,公開日を設けることで不埒なマニアの侵入を減らすのにも貢献していると思います。

EF81-81号機。お召仕様の装飾をつけての晴れ舞台
もう1枚はお召仕様のEF81の写真を載せます。この機関車はつくば万博の際に昭和天皇の乗車されるお召列車の牽引機を務め,その後は赤塗装に流れ星マークをつけて北斗星の牽引機として活躍しました。ほぼ毎日750km,高速でのロングランのため,足回り強化の改造も受けたそうです。北斗星時代の僚機は過半が廃車になったので,今後の去就が注目されます。現在はオリジナルのローズピンク塗装に戻されて,田端配置で時々運転される工事臨時列車などに使われているようです。

イベントの会場案内とお土産のうちわ
例年,このイベントでは会場入り口でうちわが配布されます。最初にも書いたように,このイベントは暑いなかで見学するのが「ならわし」になっているので,このうちわが重宝するのです。
4.横浜市交通局お客様感謝祭はまりんフェスタ
最後は10月28日(土)に開催された,横浜市交通局のはまりんフェスタです。このイベントは横浜市交通局のイベントで地下鉄とバスの両方の出展があります。以前は,新羽,上永谷,川和の3つの地下鉄車両基地が持ち回りだったと記憶しますが,今年は去年に引続いての新羽での開催です。また,タイトルにお客様感謝祭と謳いこまれているように,地下鉄の駅長やバスの営業所長が全員集結して,お客さまのためのイベントを作っている意気込みが感じられます。また,主催者が交通局という部局とはいえ市なので,消防本部や環境局など市を挙げてのイベントなっており,展示の種類が多いのも見どころといえます。鉄道趣味誌ではこのてのイベントの記事は4分の1ページ程度の時事ネタですが,今年のこのイベントは鉄道ジャーナル誌で見開き2ページを割いて採りあげていたのも驚きでした。

地下鉄電車の展示1

地下鉄電車の展示2
車両基地公開の目玉は車両の撮影会ですが,屋内での展示なので若干窮屈です。しかし,地下鉄開業時の1000系と今年春のモデルチェンジ車3000V系が並んでいるなど,主催側の気遣いは見て取れます。他のイベント同様,ほかの展示は大体毎年見ているので,さらりと流します。

屋外ではバスの展示。市バス各営業所からいろいろなタイプが参加

ちょっと変わったアングルですが,最新のエルガ

バス関係の展示ではこの死角体験は交通安全教育につながり秀逸な出し物です
市の他の部局の展示もやはりのりものが主体になりますが,清掃局の清掃トラックや,消防局の消防車などは,馴染みも深いので人気があります。この清掃トラックはハイブリッド仕様だそうです。その他,駅の昇降設備などのメンテ業者である三菱電機ビルテクノサービスや首都高速道路など,市のお声掛りなので多数の展示があります。

清掃トラックと消防車のあたり

三菱電機ビルテクノサービスは移動デモンストレーション車を持込み

交通局の作業用バン。ハイブリッドではなく完全な電気自動車
このイベントではあまり宣伝されていませんでしたが,カードラリーもありました。会場内の14のポイントでカードをもらい集める企画です。数年前から京急のファミリーフェスタで採り入れられたアトラクションですが,今年はなくなっていました。しかし,不思議と鉄道趣味者は収集癖があるようで,僕は会場内を2時間近く歩きまわって全14種類を集めきりました。

お仕事カード全14種類

イベントの会場案内
今年はこの後も12月9日(土)に東京都交通局の馬込車両検修場で「都営フェスタ2017 in 浅草線」が開催されますが,僕の訪問は未定です。車両基地の公開イベントを通じ,鉄道事業者と沿線の利用者の相互理解が深まるのはよいことだと思います。少々気が早いですが,さて来年はどこを訪問しましょうか。(2017.12.2記)
(12/10追補)
12月9日(土)の「都営フェスタ2017 in 浅草線」ですが,その晩に都心での用事があったので終わり間際にちょっとだけ覗いてきました。ここは23区内の住宅地のなかの地下鉄車庫とあってとても手狭な車両基地ですが,そのなかでも公開イベントを開催しようという主催者の意気込みを感じるイベントです。当日は絶好の天気に恵まれ,撮影会日和でした。また,今年は浅草線の27年ぶりの新形式の5500形のお披露目もありました。そのときの写真を2枚だけつけておきます。

浅草線の乗入れ各社の車両勢ぞろい。撮影会締切り後のため通路から

試験中の新形式5500形を挟んで。5300形2本のスカートの大小が違うのはたまたまか心配りか
5月末のいつものアクティビティ--Y157イベント,京急ファミリ-鉄道フェスタ

(2016年)5月28日(土),29日(日)の週末,例年の2つのアクティビティに参加したので,簡単にご報告します。1つは横浜セントラルタウンフェスティバルのウォークラリーと記念列車,もう1つは京急の久里浜工場の公開イベント,京急ファミリー鉄道フェスタ2016です。この週末にはJRの大宮工場の公開もあり,のりもの趣味としてはこちらがメインイベントなのですが,今年は行っていません。

山下公園風景
先ず横浜セントラルタウンフェスティバルですが,みなとみらいや横浜駅周辺への賑わいの転移に悩む横浜の旧市街が横浜開港200年に向けて催す街興しと僕は見ています。フェスティバル自体は,ステージイベント,ジャズ~よさこいの音楽イベント,郷土料理フェアなどなど盛りだくさんなイベントが横浜の旧市街の馬車道,山下公園,中華街,元町界隈で催されるもので,ウォークラリーや記念列車の運転はその一部分です。事務局は開港200年に向けてと言っていますが,元々,開港150年をうけてのポストY150の催しです。Y151,Y152…Y157となってマンネリ感は否めません。他のイベントはおいて,ウォークラリーと記念列車についてだけ触れます。

ウォークラリーの台紙(記念に持って帰れるのに裏面にアンケートがあるマヌケな設計)
5月28日に参加したウォークラリーはイベント区域内(一部は多少離れた所にある)に置かれた12のスタンプポイントを巡るものです。今年は大桟橋などにもチェックポイントが置かれ,これまでより歩く範囲が広くなった感じです。目的を持って歩きまわるのが好きな僕は,Y151以来,気が向くと参加していますが,今年のコースは全部まわっても3時間弱と,1日で回るにはちょうどお手頃でした。

大桟橋にはパシフィックビーナスがきていました
このウォークラリーですが,ゴールすると抽選で協賛各社提供の賞品が当たるのですが,ろくなものが当たったためしがないので,あまり期待しないほうがよいようです。また今年は横浜駅東口の観光船乗り場のチェックポイントの担当者が15分遅刻して,スタンプ設置が間に合わないという凡ミスもありました。個人的な寝坊のようなミスか,事務局の段取りミスか原因は分かりませんが,お粗末と言わざるを得ません。反対に観光船乗り場の責任者と思しきかたですが,うちは場所を貸しているだけと言いながらも,待っている人の行列を整理したり,観光船の乗船券を買ってしまった人に対し無料の払戻しを案内したりと,プロの動きが光っていました。

ウォークラリーの行跡
記念列車のほうは,なぜかJR東日本が協賛で,毎年,使用車両,運行ルートがマニア向けになっています。今年は廃車まじかの仙台の485系を使い,横浜羽沢や高島の貨物線を通るものでした。僕は初年のY151のときは記念列車に乗りましたが,以降は専ら写真撮りです。

Y157記念列車,石川町駅発車

Y157記念列車に充当される仙台の485系。@石川町。追いかけですみません...
翌5月29日は,これも例年行っている京急ファミリー鉄道フェスタです。今年で第16回になりますが,この手の車両基地公開イベントとしては老舗で,主催者側も手慣れたものです。見学する僕らも同様に手慣れたもので,毎年出し物が変わる電車の撮影会と物販をメインにさらりと見学です。

会場入り口風景。部品販売の集合のため開場の30分前ですが結構な人出です

今年はペッパーも来ていました(写真:ジュニア)
撮影会は今年で3年目となる青,黄,赤の3色並びと,廃車の取り沙汰される2000形と最新の1800形の並びが出し物でした。ここ数年は天気が悪いことが多かったので,今日は好天に恵まれ,来訪者も楽しめたと思います。

撮影会(右側ゾーン)。青,黄,赤の3色並び

撮影会(左側ゾーン)。2000形と1000形1800番台
物販のほうは例年のごとく銚子電鉄や西鉄など遠地からの出店があり,見るだけで楽しめます。僕の場合は無駄遣いはすまいと財布の紐をギュッと締めてかかり,今年の散財は受験生(中3)のジュニアのために銚子電鉄の合格祈願切符と帰りに使える京急の記念きっぷのみでした。

この日の戦利品。合格祈願切符(銚子電鉄)と京急の記念きっぷ
その他では,京急のホームページを飾る写真のコンテストと1日のタイムラインに則ったNゲージ模型の運転会が目新しいイベントでした。前者はジュニアが何点か応募しましたが,あえなく選外に終わりました。後者は見学も事前応募制になっていたので,見ることができませんでした。タイムラインに則った模型運転は東急など他の事業者のイベントでも見たことがあり,最近のトレンドになっているようです。

バスは今年はエルガの新モデルがさっそく来ていました
また,このイベントでは京急お仕事カードなるカードを集めるカードラリーが恒例になっています。今年で4年目くらいですが,今年もしっかり全種類集めてきました。原則,小学生以下の子供が対象ですが,恥ずかしいのさえ我慢すれば中学生でも大人でも集められるようです。

京急お仕事カード。2016年版コンプリート
ところで,京急は台湾鉄路管理局と提携していますが,台鉄のブースが僕には興味を引きました。高校の鉄道研究会の先輩が,台湾の鉄道はちょうど我々が客車列車を追いかけていた頃の日本の鉄道の雰囲気が残っていると激賞していたからです。いつの日かの台湾訪問を期して,鉄道線路図などをもらってきました。

台湾鉄路管理局の展示パネル
このイベントからの帰りは,会場から京急久里浜駅へお帰り電車が走るのですが,これが妙に待ち時間の多い乗り物です。きっぷを買うのと,列車に乗るのの2回列に並ばなければなりません。そんな機械があるのか分かりませんが,可搬式のPasmo端末を設置したら便利だろうと思います。僕らはこれを嫌ってイベントのシャトルバスで帰ってきました。このイベントの後は,神奈川では横須賀YYのりものフェスタがあるのですが,今年は受験生につきパスで,比較的外出の少ない梅雨どきを過ごしました。(2016.7.24記)
行楽日和,5月の鉄道イベント3つ---JR大宮工場フェア,京急フェスタ,Y156記念号
関東地方の5月は気候も安定して行楽日和です。5月の連休が終わって,お財布は寂しいですが,鉄道各社の工場公開イベントも多く,僕にとってはなかなか忙しい時期でもあります。今日は最近行った次の3つのイベントを報告しましょう。
①5月23日(土)JR東日本,JR貨物大宮の工場公開
②5月24日(日)京急久里浜工場の公開
③5月30日(土)~31日(日)Y156横浜セントラルタウンフェスティバルの記念列車
最初は5月23日の大宮の工場公開です。このイベントはさいたま市とJR東日本(大宮支社)が主催,JR貨物(関東支社)も共催で,「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」というタイトルです。例年5月の第4土曜日に開催されていて,イベントの存在は随分前から知っていましたが,わが家は例年第4日曜日開催の京急のイベントに行くので,行ったことがありませんでした。そんなわけで今年は僕1人で初めての訪問になりました。
このイベントの特徴は主催に行政が名を連ね,町おこしも兼ねた,市の1大イベントになっていることです。この日は家を8時半前に出て,10時ちょうどに大宮駅に着きましたが,駅構内のコンコースから出口の先の商店街まで,イベントで盛り上がっています。

東口の銀座通りで。E7系のミニ新幹線が走っていました
工場(正しくは大宮総合車両センター)に着いたところで展示の案内図をもらい,工場内の見学ですが,鉄道工場の公開はいくつも見ているので,特記するようなものはなくさらりと流します。大宮でよかったと思ったのは資料館が充実していることで,SLのナンバープレートやヘッドマーク,また,社員用の教材などを興味深く見ることができました。新幹線の試験電車の951形についていた速度記録のエンブレムなど細かい収蔵品もあって興味は尽きないのですが,今日は時間の制約もあるので,また次の機会にゆっくり見ることにしましょう。

資料館の展示
最初にも書いたとおり,このイベントはJR貨物も共催で参加していて,機関車の検修場内の見学や機関車の展示があります。とくに今年は撮影会の出し物がEF81とEH500で赤い電気機関車好きの僕には嬉しい内容です。また,工場内の一番奥では全般検査を終わったばかりのDD51も展示されていて,この機関車がDD51最後の全般検査だそうです。

撮影会のEF81とEH500

最後の全般検査を終えたDD51
その他,工場内で気になった写真を2つけておきます。ひとつは車体の上げ下げのデモンストレーションの風景です。ちょうど通りかかったら40t天井クレーンで吊って移動しているところでした。もう一つは,工場の前庭に展示してある車両群のひとつ,ガスタービン動車の試作車キハ391です。中学生の頃,図書館で見た国鉄100周年の写真集でクモハ591と並んで取り上げられ,次世代の鉄道車両技術にあこがれたものでした。クモハ591のほうは振子電車381系となって結実しましたが,キハ391のほうは騒音がひどかったのと,折からのオイルショックでガス喰い虫のガスタービンエンジンのディーゼルカーは陽の目を見ませんでした。また,この車体をカットする展示手法ですが,広島車両所でも見ました。もったいないような気もしますが,車両全体を保管するスペースは限られるので,これも一つかなと思います。

EF65を使った車体上げ下げのデモ風景

キハ391の先頭部
大宮工場に行った翌日5月24日は京急の久里浜工場の公開です。こちらは正確には京急ファインテック久里浜事業所の公開がメインですが,「京急ファミリー鉄道フェスタ」というタイトルで,京急グループを挙げてのイベントになっています。わが家の愚息は京急鉄道部品等販売の優先販売に応募し,9:30集合だとかで先行しましたが,僕は何度も見ているので昼前にゆっくりの参着です。

京急グループのバスの展示。部品即売のために9:30に行ったジュニア撮影

電車の撮影会。黄色,青,標準の赤の並びがきれいですが,今年で2年目
毎年来ているので,展示の内容も大体分かっているので,見るのは毎年出し物が変わる電車の撮影会と銚子電鉄から西鉄までが参加する物販が主体です。撮影会も去年はイエローハッピートレインが塗り替え直後でしたが,今年はとくに新しいものはなく,ブルースカイトレインの青が2157Fから2133Fに変わったくらいでした。物販のほうは,昔は津軽鉄道なども来ていたと記憶します(不正確)が,今年は銚子電鉄が最北のようでした。また,京急関係でもBトレインショーティーやバスコレクションの新製品が出て,イベント会場で先行発売されるのが通例でしたが,今年はプラレールくらいしか目ぼしい商品がありませんでした。せっかく行ったのに何も買わないのは残念なので,伊豆急で昔の記念切符の廃品100円を1こ買ってきましたが,お財布にはとても優しいイベントになりました。

全国から多くの民鉄のブースが出展されるのもこのイベントの楽しみ。砂埃が酷いのも例年どおり。
このイベントでは参加者の帰りの足に工場~久里浜間に臨時電車が運転されますが,ICカードで乗れないため,きっぷを買うのと,電車に乗るので2回並ばなければなりません。後者は仕方ないとして,きっぷは事前に買っておこうと,今回は往路に屏風浦から久里浜の往復乗車券を用意しておきました。京急の往復乗車券は,そうは書いてありませんが,切符のつくりは2回回数券(往きと帰りの区別がない)であることを発見することができました。

京急の券売機発券の往復乗車券
ジュニアのほうは,電車部品を買うのだと勇んで出て行きましたが,今日の収穫は廃車になった800系の扇風機2000円なりでした。家を出る前は座席を買うとか言っていたので,やめてくれと言ったのですが,実用的でもありまあまあの買い物だったとしましょう。ちなみに家庭用の100Vをつなぐと回すこともでき,三菱とKHKの名の入った扇風機の耐久性は大したものです。

今日の収穫,扇風機(79110008とあるので昭和54年製?)
ところで,僕は京急の沿線住民なので他社のイベントに全て行っているわけではありません。僕にとっては普通の京急ファミリーフェスタですが,意外と評判がよいようです。記者が書いているのかと思ったら,京急の広報のご担当者が書いているので自画自賛の面はありますが,5月29日の「東洋経済オンライン」の記事に「京急の鉄道イベント,いったい何がスゴいか 『中の人』が明かす『鉄道フェスタ』の舞台裏」という記事が出ていました。それを見ると社員の皆さんのイベントにかける熱意や訪問者へのふれあいを大事にする思いが分かり,来年もまた行きたいと思います。
記事の全文はこちら(東洋経済オンラインへ)

京急電車のおしごとカード(会場外の2種つき)
さて,最後は「Y156」横浜セントラルタウンフェスティバルの記念列車です。横浜セントラルタウンフェスティバル自体は,横浜開港150年祭も終わり,繁華街の中心が横浜駅方面に移りつつある横浜の中心部の商店会等が町おこしのために催す,開港祭の前夜祭みたいなものです。Y151から数えれば今年で6回目となり,ウォークラリーやエリア内各所で多数のイベントが催されます。これに協力企業として参加するJR東日本はY151以来,毎年,記念列車を運転しています。この記念列車が結構マニア向けで,高島貨物線をはじめとして,横浜周辺の普段は旅客列車の通らない線路を走ります。また,運用される車両も183系や485系長野の彩(いろどり)車などが歴代使われ,今年は秋田の583系がその任にあたりました。

Y156記念列車。新杉田駅
僕にとって583系電車は,東北本線青森電化の43.10改正以降のダイヤで,昼は「はつかり」,夜は「ゆうづる」,「はくつる」でまさしく昼夜兼行で活躍する電車でした。その当時の東北ワイド周遊券では特急の乗車はできず,中学と高校の修学旅行で「ゆうづる」に乗るのがやっとでした。時代がくだって東北新幹線盛岡開業後,盛岡~青森間に短縮されたときに幾度か乗っていますが,北海道旅行の繋ぎ程度なので,あまり印象に残っていません。最近では6年前に南東北に旅行に行ったときにたまたま会津ライナー運用に入っていたので,家族と共に乗って,583系の巧妙な寝台の造作などを説明したのが最後でした。

Y156記念列車。東高島付近
秋田の583系ですが,こういった臨時列車では人気の車両ですが,いつ廃車になってもおかしくない状態なので,今回はジュニアと共に追っかけで写真を撮ってきました。どこに行ってもマニアが多く苦労しながらの撮影行ですが,好天にも恵まれそこそこの写真が撮れました。3枚目は,ウォークラリーに行く途中,自宅最寄りの磯子駅でちょうど時間が合ったので撮った1枚です。この日は,鶴見で線路内公衆立入りで京浜東北線南行列車が15分位止まったり,この記念列車の1本前の根岸線が磯子~新杉田で線路内公衆立入りで抑止になるなど酷い状況でした。鉄道マニアの関係する出来事かは分かりませんが,鉄道を愛するなら鉄道事業者や一般のお客さまに迷惑のかかる行動は厳に慎んでもらいたいものです。

Y156記念列車。磯子駅
6月に入り季節は梅雨になりますが,先週末の5月30日には東北の仙石東北ラインが開業しました。営業キロでいえばたったの0.3kmですが,現在のところ国鉄~JR線全線完乗のタイトルは返上中です。この区間の乗車は夏休みになりそうですが,復興途上の南東北の旅行計画を楽しむ毎日です。(2015.6.6記)
①5月23日(土)JR東日本,JR貨物大宮の工場公開
②5月24日(日)京急久里浜工場の公開
③5月30日(土)~31日(日)Y156横浜セントラルタウンフェスティバルの記念列車
最初は5月23日の大宮の工場公開です。このイベントはさいたま市とJR東日本(大宮支社)が主催,JR貨物(関東支社)も共催で,「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」というタイトルです。例年5月の第4土曜日に開催されていて,イベントの存在は随分前から知っていましたが,わが家は例年第4日曜日開催の京急のイベントに行くので,行ったことがありませんでした。そんなわけで今年は僕1人で初めての訪問になりました。
このイベントの特徴は主催に行政が名を連ね,町おこしも兼ねた,市の1大イベントになっていることです。この日は家を8時半前に出て,10時ちょうどに大宮駅に着きましたが,駅構内のコンコースから出口の先の商店街まで,イベントで盛り上がっています。

東口の銀座通りで。E7系のミニ新幹線が走っていました
工場(正しくは大宮総合車両センター)に着いたところで展示の案内図をもらい,工場内の見学ですが,鉄道工場の公開はいくつも見ているので,特記するようなものはなくさらりと流します。大宮でよかったと思ったのは資料館が充実していることで,SLのナンバープレートやヘッドマーク,また,社員用の教材などを興味深く見ることができました。新幹線の試験電車の951形についていた速度記録のエンブレムなど細かい収蔵品もあって興味は尽きないのですが,今日は時間の制約もあるので,また次の機会にゆっくり見ることにしましょう。

資料館の展示
最初にも書いたとおり,このイベントはJR貨物も共催で参加していて,機関車の検修場内の見学や機関車の展示があります。とくに今年は撮影会の出し物がEF81とEH500で赤い電気機関車好きの僕には嬉しい内容です。また,工場内の一番奥では全般検査を終わったばかりのDD51も展示されていて,この機関車がDD51最後の全般検査だそうです。

撮影会のEF81とEH500

最後の全般検査を終えたDD51
その他,工場内で気になった写真を2つけておきます。ひとつは車体の上げ下げのデモンストレーションの風景です。ちょうど通りかかったら40t天井クレーンで吊って移動しているところでした。もう一つは,工場の前庭に展示してある車両群のひとつ,ガスタービン動車の試作車キハ391です。中学生の頃,図書館で見た国鉄100周年の写真集でクモハ591と並んで取り上げられ,次世代の鉄道車両技術にあこがれたものでした。クモハ591のほうは振子電車381系となって結実しましたが,キハ391のほうは騒音がひどかったのと,折からのオイルショックでガス喰い虫のガスタービンエンジンのディーゼルカーは陽の目を見ませんでした。また,この車体をカットする展示手法ですが,広島車両所でも見ました。もったいないような気もしますが,車両全体を保管するスペースは限られるので,これも一つかなと思います。

EF65を使った車体上げ下げのデモ風景

キハ391の先頭部
大宮工場に行った翌日5月24日は京急の久里浜工場の公開です。こちらは正確には京急ファインテック久里浜事業所の公開がメインですが,「京急ファミリー鉄道フェスタ」というタイトルで,京急グループを挙げてのイベントになっています。わが家の愚息は京急鉄道部品等販売の優先販売に応募し,9:30集合だとかで先行しましたが,僕は何度も見ているので昼前にゆっくりの参着です。

京急グループのバスの展示。部品即売のために9:30に行ったジュニア撮影

電車の撮影会。黄色,青,標準の赤の並びがきれいですが,今年で2年目
毎年来ているので,展示の内容も大体分かっているので,見るのは毎年出し物が変わる電車の撮影会と銚子電鉄から西鉄までが参加する物販が主体です。撮影会も去年はイエローハッピートレインが塗り替え直後でしたが,今年はとくに新しいものはなく,ブルースカイトレインの青が2157Fから2133Fに変わったくらいでした。物販のほうは,昔は津軽鉄道なども来ていたと記憶します(不正確)が,今年は銚子電鉄が最北のようでした。また,京急関係でもBトレインショーティーやバスコレクションの新製品が出て,イベント会場で先行発売されるのが通例でしたが,今年はプラレールくらいしか目ぼしい商品がありませんでした。せっかく行ったのに何も買わないのは残念なので,伊豆急で昔の記念切符の廃品100円を1こ買ってきましたが,お財布にはとても優しいイベントになりました。

全国から多くの民鉄のブースが出展されるのもこのイベントの楽しみ。砂埃が酷いのも例年どおり。
このイベントでは参加者の帰りの足に工場~久里浜間に臨時電車が運転されますが,ICカードで乗れないため,きっぷを買うのと,電車に乗るので2回並ばなければなりません。後者は仕方ないとして,きっぷは事前に買っておこうと,今回は往路に屏風浦から久里浜の往復乗車券を用意しておきました。京急の往復乗車券は,そうは書いてありませんが,切符のつくりは2回回数券(往きと帰りの区別がない)であることを発見することができました。

京急の券売機発券の往復乗車券
ジュニアのほうは,電車部品を買うのだと勇んで出て行きましたが,今日の収穫は廃車になった800系の扇風機2000円なりでした。家を出る前は座席を買うとか言っていたので,やめてくれと言ったのですが,実用的でもありまあまあの買い物だったとしましょう。ちなみに家庭用の100Vをつなぐと回すこともでき,三菱とKHKの名の入った扇風機の耐久性は大したものです。

今日の収穫,扇風機(79110008とあるので昭和54年製?)
ところで,僕は京急の沿線住民なので他社のイベントに全て行っているわけではありません。僕にとっては普通の京急ファミリーフェスタですが,意外と評判がよいようです。記者が書いているのかと思ったら,京急の広報のご担当者が書いているので自画自賛の面はありますが,5月29日の「東洋経済オンライン」の記事に「京急の鉄道イベント,いったい何がスゴいか 『中の人』が明かす『鉄道フェスタ』の舞台裏」という記事が出ていました。それを見ると社員の皆さんのイベントにかける熱意や訪問者へのふれあいを大事にする思いが分かり,来年もまた行きたいと思います。
記事の全文はこちら(東洋経済オンラインへ)

京急電車のおしごとカード(会場外の2種つき)
さて,最後は「Y156」横浜セントラルタウンフェスティバルの記念列車です。横浜セントラルタウンフェスティバル自体は,横浜開港150年祭も終わり,繁華街の中心が横浜駅方面に移りつつある横浜の中心部の商店会等が町おこしのために催す,開港祭の前夜祭みたいなものです。Y151から数えれば今年で6回目となり,ウォークラリーやエリア内各所で多数のイベントが催されます。これに協力企業として参加するJR東日本はY151以来,毎年,記念列車を運転しています。この記念列車が結構マニア向けで,高島貨物線をはじめとして,横浜周辺の普段は旅客列車の通らない線路を走ります。また,運用される車両も183系や485系長野の彩(いろどり)車などが歴代使われ,今年は秋田の583系がその任にあたりました。

Y156記念列車。新杉田駅
僕にとって583系電車は,東北本線青森電化の43.10改正以降のダイヤで,昼は「はつかり」,夜は「ゆうづる」,「はくつる」でまさしく昼夜兼行で活躍する電車でした。その当時の東北ワイド周遊券では特急の乗車はできず,中学と高校の修学旅行で「ゆうづる」に乗るのがやっとでした。時代がくだって東北新幹線盛岡開業後,盛岡~青森間に短縮されたときに幾度か乗っていますが,北海道旅行の繋ぎ程度なので,あまり印象に残っていません。最近では6年前に南東北に旅行に行ったときにたまたま会津ライナー運用に入っていたので,家族と共に乗って,583系の巧妙な寝台の造作などを説明したのが最後でした。

Y156記念列車。東高島付近
秋田の583系ですが,こういった臨時列車では人気の車両ですが,いつ廃車になってもおかしくない状態なので,今回はジュニアと共に追っかけで写真を撮ってきました。どこに行ってもマニアが多く苦労しながらの撮影行ですが,好天にも恵まれそこそこの写真が撮れました。3枚目は,ウォークラリーに行く途中,自宅最寄りの磯子駅でちょうど時間が合ったので撮った1枚です。この日は,鶴見で線路内公衆立入りで京浜東北線南行列車が15分位止まったり,この記念列車の1本前の根岸線が磯子~新杉田で線路内公衆立入りで抑止になるなど酷い状況でした。鉄道マニアの関係する出来事かは分かりませんが,鉄道を愛するなら鉄道事業者や一般のお客さまに迷惑のかかる行動は厳に慎んでもらいたいものです。

Y156記念列車。磯子駅
6月に入り季節は梅雨になりますが,先週末の5月30日には東北の仙石東北ラインが開業しました。営業キロでいえばたったの0.3kmですが,現在のところ国鉄~JR線全線完乗のタイトルは返上中です。この区間の乗車は夏休みになりそうですが,復興途上の南東北の旅行計画を楽しむ毎日です。(2015.6.6記)
2014年秋のアクティビティー②横浜市営交通お客様感謝祭はまりんフェスタin新羽に行ってきました
秋ののりものイベント巡りの2つ目は横浜市交通局の新羽車両基地の公開だ。横浜市営地下鉄の公開イベントは上永谷,川和,新羽の3つの車両基地を3年ごとに回しているらしいが,去年荒天で流れたので今年も新羽が会場になる。また,「市営交通お客様感謝祭」というタイトルからも分かるようにバスも含めた市営交通全体のイベントになっている。10月4日(土)この日もジュニアと共に行ってきたので,例によって独断と偏見ではあるがレポートしよう。

案内チラシ
まず場所は横浜市港北区新羽という所にあり,最寄の駅は地下鉄ブルーラインの北新横浜だ。ここから歩いて5分程度で行けるが,僕らが着いた10時半頃はたくさんの来場者でだいぶ遠くのほうまで行列し,入るのに15分くらい待った。会場は概ね1階がバス関係,2階が地下鉄関係で,会場の面積自体はそんなに広くないが,出し物は盛りだくさんで,ゆっくり見ていたら見きれない程ある。横浜市はここ2代若手の先進的な市長が続くので,交通局も公営交通=官業という感じではなく,日頃のお客さまへの感謝をこめてという雰囲気が伝わってくる。また,主催が市のせいか動員力があって,消防署や首都高速から環境局や水道局など市の部局までいろいろな団体が展示に参加しているのも特色といえる。

会場案内図
1階のバス関係の展示から見始めたが,市営バスは10営業所全てが参加し,営業所ごとに特色あるバスを展示していた。また,その10営業所の展示車全てを回るスタンプラリーもやっていた。僕が日ごろお世話になっている磯子営業所は,一般人が見れば何の変哲もないバスだが,2001年導入(ということはそろそろ廃車)の富士重工7Eのバスが来ていた。富士重工7Eはジュニアのお気に入りでたいそう喜んでいたが,富士重工がバス生産から撤退する最後の年に作ったバスであり,今となっては希少なバスなのだ。

磯子営業所/横浜交通開発の展示。今では数少なくなった富士重工7E

市バススタンプラリー
次に行ったのは燃料電池バスの試乗で,トヨタが協賛し,会場外の公道を一回り試乗できるようになっていた。燃料電池バスは,騒音振動源であるディーゼルエンジンがないので,高級乗用車のような静粛性だった。これなども,その辺のバス会社の営業所公開イベントでは招けない出し物だと思う。

燃料電池バス(日野セレガの車体を流用している)
バス関係では単なる運転席体験ではない死角体験が興味深かった。バスの死角は大きく,今は中学生になったので随分大きくなったが,ジュニアが小さかった頃はバスの近くをチョロチョロするので心配したものだった。バスの運転席に座ってこの死角を体験する出し物だが,これは勉強になる企画でよいと思う。とくに下の写真では別のご担当が写っているが,僕が行ったときは市バスの営業所の所長さんが案内をしており,熱の入った安全教育をやっておられた。

死角体験教室(外のしつらえと運転席からの視野)
最近は街中でラッピングバスを見る機会は多いが,ラッピングバスにナマで絵を描くイベントをやっており,大変な人だかりになっていた。絵を描く人はプロのペインターだと思うが,こんな環境でよく集中できると感心する。その他,どこのイベントでも見かける行先表示機を使った文字表示や,バスとの綱引き,子供用のミニチュアバスの乗り物などの出し物があった。また,環境局はハイブリッドのゴミ収集車,水道局は災害時などに使う給水車の展示もあり,横浜市が総力を挙げてのイベントの感があった。

ラッピングバスに絵を描く実演

ゴミ収集車と給水車の展示
2階は地下鉄関係の展示で,屋内の検修施設が主体のため手狭感はあるが,バスの展示に負けない充実したものだった。車両展示のほか模型といった一般的なもののほか,保線の体験などが目新しかった。どこの事業者のイベントでもそうだが,ただ見るだけでなく体験型の出し物に知恵をひねるが,来場者数の多いイベントでは苦心のしどころなのだろう。

地下鉄車両の展示

保線体験イベント。後ろは保存車の1000系
この他,ポータブル乗車券発行機を使った来場記念券の発行が興味深かった。駅名や日付,発行番号を自由に指定して,その場で記念券を発行するもので,台紙には協賛 東洋電機と書いてあった。また,このエリアでは地下鉄,バスの車両部品の販売も行われていた。ジュニアははがきで応募し,その整理券を持っていて,15,000円也のバスの座席を買って帰るんだと張り切っていた。わが家のかみさんは人並み以上にきれい好きなので,こんなものを家の中に置くと言ったら卒倒するのではないかと思い,実はこの暴挙の阻止が今日の僕のミッションでもあった。バスの座席はまだ残っていたが,今日のジュニアは聞き分けよく,市バスの前面についているハマのマークの局紋,5,000円也が今日の収穫になった。

記念券(写真が粗いのが玉にキズだが,台紙に入れて渡してくれる)
地下鉄にバスに盛りだくさんの内容で,歩いた歩数が20,000歩にもなるイベントで大満足だ。一昨年の川和も行ったので(ちなみに呉からわざわざ来た),来年の上永谷を期待して,この筆をおこう。(2014.11.8記)

案内チラシ
まず場所は横浜市港北区新羽という所にあり,最寄の駅は地下鉄ブルーラインの北新横浜だ。ここから歩いて5分程度で行けるが,僕らが着いた10時半頃はたくさんの来場者でだいぶ遠くのほうまで行列し,入るのに15分くらい待った。会場は概ね1階がバス関係,2階が地下鉄関係で,会場の面積自体はそんなに広くないが,出し物は盛りだくさんで,ゆっくり見ていたら見きれない程ある。横浜市はここ2代若手の先進的な市長が続くので,交通局も公営交通=官業という感じではなく,日頃のお客さまへの感謝をこめてという雰囲気が伝わってくる。また,主催が市のせいか動員力があって,消防署や首都高速から環境局や水道局など市の部局までいろいろな団体が展示に参加しているのも特色といえる。

会場案内図
1階のバス関係の展示から見始めたが,市営バスは10営業所全てが参加し,営業所ごとに特色あるバスを展示していた。また,その10営業所の展示車全てを回るスタンプラリーもやっていた。僕が日ごろお世話になっている磯子営業所は,一般人が見れば何の変哲もないバスだが,2001年導入(ということはそろそろ廃車)の富士重工7Eのバスが来ていた。富士重工7Eはジュニアのお気に入りでたいそう喜んでいたが,富士重工がバス生産から撤退する最後の年に作ったバスであり,今となっては希少なバスなのだ。

磯子営業所/横浜交通開発の展示。今では数少なくなった富士重工7E

市バススタンプラリー
次に行ったのは燃料電池バスの試乗で,トヨタが協賛し,会場外の公道を一回り試乗できるようになっていた。燃料電池バスは,騒音振動源であるディーゼルエンジンがないので,高級乗用車のような静粛性だった。これなども,その辺のバス会社の営業所公開イベントでは招けない出し物だと思う。

燃料電池バス(日野セレガの車体を流用している)
バス関係では単なる運転席体験ではない死角体験が興味深かった。バスの死角は大きく,今は中学生になったので随分大きくなったが,ジュニアが小さかった頃はバスの近くをチョロチョロするので心配したものだった。バスの運転席に座ってこの死角を体験する出し物だが,これは勉強になる企画でよいと思う。とくに下の写真では別のご担当が写っているが,僕が行ったときは市バスの営業所の所長さんが案内をしており,熱の入った安全教育をやっておられた。

死角体験教室(外のしつらえと運転席からの視野)
最近は街中でラッピングバスを見る機会は多いが,ラッピングバスにナマで絵を描くイベントをやっており,大変な人だかりになっていた。絵を描く人はプロのペインターだと思うが,こんな環境でよく集中できると感心する。その他,どこのイベントでも見かける行先表示機を使った文字表示や,バスとの綱引き,子供用のミニチュアバスの乗り物などの出し物があった。また,環境局はハイブリッドのゴミ収集車,水道局は災害時などに使う給水車の展示もあり,横浜市が総力を挙げてのイベントの感があった。

ラッピングバスに絵を描く実演

ゴミ収集車と給水車の展示
2階は地下鉄関係の展示で,屋内の検修施設が主体のため手狭感はあるが,バスの展示に負けない充実したものだった。車両展示のほか模型といった一般的なもののほか,保線の体験などが目新しかった。どこの事業者のイベントでもそうだが,ただ見るだけでなく体験型の出し物に知恵をひねるが,来場者数の多いイベントでは苦心のしどころなのだろう。

地下鉄車両の展示

保線体験イベント。後ろは保存車の1000系
この他,ポータブル乗車券発行機を使った来場記念券の発行が興味深かった。駅名や日付,発行番号を自由に指定して,その場で記念券を発行するもので,台紙には協賛 東洋電機と書いてあった。また,このエリアでは地下鉄,バスの車両部品の販売も行われていた。ジュニアははがきで応募し,その整理券を持っていて,15,000円也のバスの座席を買って帰るんだと張り切っていた。わが家のかみさんは人並み以上にきれい好きなので,こんなものを家の中に置くと言ったら卒倒するのではないかと思い,実はこの暴挙の阻止が今日の僕のミッションでもあった。バスの座席はまだ残っていたが,今日のジュニアは聞き分けよく,市バスの前面についているハマのマークの局紋,5,000円也が今日の収穫になった。

記念券(写真が粗いのが玉にキズだが,台紙に入れて渡してくれる)
地下鉄にバスに盛りだくさんの内容で,歩いた歩数が20,000歩にもなるイベントで大満足だ。一昨年の川和も行ったので(ちなみに呉からわざわざ来た),来年の上永谷を期待して,この筆をおこう。(2014.11.8記)
2014年秋のアクティビティー①東急電車まつりin長津田に行ってきました
秋になると気候がよくなるのと鉄道の日が近くなるのとで鉄道関連のイベントが多くなる。最近ではどこの鉄道事業者でも何らかの車両基地公開イベントをするので,新鮮味が薄れ,若干食傷気味ではある。以前はインターネットのような情報収集手段がなかったからイベントがあっても基地周辺や沿線の利用者向けの催しだったが,最近は情報があふれているので,日頃は縁のない事業者でもイベント情報が入るようになった。その他,いろいろ物販があって収入になるとか,ママ鉄という人種も認知されて一部のマニアだけの集まるものからファミリーのものに一般化したとか,いろいろな要因はあると思う。今般,9月28日(日)はジュニアが「東急電車まつりin長津田」の招待に当選したので,ジュニアと2人でこのイベントに行ってきた。例によって,僕の独断と偏見での記事ではあるけど,思ったところをご報告しよう。

イベント案内パンフレット(A3・2つ折りは贅沢なつくり)

会場案内図
このイベントは東急電鉄の長津田車両工場と隣接する東急テクノシステム長津田工場を見学するもので,抽選で4,000人が招待された。まず工場は,こどもの国線の恩田駅のすぐ近くにあり,田園都市線やJR横浜線から見える広大な長津田検車区とは別の事業所だ。長津田検車区のほうが電車の留置と日々の検査が中心なのに対し,こちらの車両工場は全般検査や改造を担当している。また,東急テクノシステムのほうは元の東急車輌で,東急車輌が総合車両製作所としてJR東日本の傘下に入った時に分離独立したようだ。主に電車の改造,東急の車両の地方私鉄譲渡に際しての改造工事が主力の会社である。招待制については,工場が手狭なため京急やJR大井工場のようにフリー入場制にすると収拾がつかなくなる可能性があるのでやむを得ない措置だと思うが,来場者が限定されているため落ち着いて見学することができてよい。また,主催者側からしても,応募の際に住所氏名を書かせるので,セキュリティ上も多少はよい面があると思う。僕らは10:00の回だったが30分刻みで受付を分けていたようで,10:17頃に着いたら,全く待つこともなく入場できた。

イベントの入り口風景
工場にはいると最初にあるのは東急テクノシステムの工場だ。ここでは上述のように東急から地方私鉄への譲渡車の改造を行っているが,この日は秘密工場と称して元東横線~日比谷線直通車を改造して一畑電鉄に嫁入りする1000系の改造工事の最中だった。車端にピカピカの新設の前面をつけて,最終の仕上げの工程のようだった。改造の前面はご多分にもれず直角切妻の食パン顔だが,僕は元々食パン顔の電車は好きだし,加工工数の削減のためかフロントガラス内にライト類が収められて,それなりに格好よく仕上がっていた。一畑電鉄といえば数年前RAILWAYSという映画が流行った時に家族で乗りに行った覚えがある。呉在勤時にも一度家族で松江に行ったが,この電車が就役したら,また乗りに行ってみたいと思う。この1000系だが,たまたま東横線~日比谷線の直通をやめたので余剰となってしまったが,僕の感覚ではまだまだ使えそうでお買得の電車だ。

改造中の一畑電鉄1000系
秘密工場を出て,順路の案内に沿って歩いてゆくと東急8500のモックアップが置いてあり,いかにも東急の工場らしさを感じる。普通の見学者から見れば古い電車にしか見えないが,僕としては8500はとくに好きな電車の一つなので,じっくり眺める。子供のころ東横線の沿線に住んでいたが,当時の東横線は8000ばかりで8500はなく,高い運転台で赤帯を締めた8500に憧れたものだった。

8500のモックアップ
こどもの国線の線路に沿って歩いてゆくと踏切があり,大井町線用の7000系と総合検測車TOQ-iのデヤ7500系が並んで展示されているのが見える。踏切はこどもの国線の本線で,通常20分ヘッドのところ今日は間に臨時が入り,10分ヘッドで運転されている。その本線走行の列車も入れると下のような3本並びの列車の写真も撮れる。また,屋外の別の場所では第2世代の東急のステンレス製電車が3両並んで展示してあり,一応ここも撮影会場になっているようだった。僕にとってはなじみの電車たちではあるが,一般的に見れば地味な電車だ。

本線走行のこどもの国線と展示の7000系,TOQ-iデヤ7500

もう一つの電車撮影ポイント。7290,7002,7510と地味な顔ぶれ
線路を渡ると東急の長津田車両工場となる。工場内ではよくある車両工場の公開同様に,電車の検修工場と取り下ろした電車の各種部品,系列のバス会社のバス,物販,Nゲージ模型など一とおりの展示をしていた。住宅街の中にあるため工場は手狭で,人数制限も肯ける感じだった。工場建屋内ではNゲージ模型の展示があったが,東横線の1日を始発電車から朝のラッシュ,昼下がり...と時間を早回ししたシナリオに沿って運転する趣向が凝っていると思った。また,車両の検修とは違うが,よく駅の改札横に設置してある案内パネルの案内文字掲出の仕組みの展示があって,あまり目にしないものなので興味深かった。確か日立グループだったと思うが八洲電機が社名入りで協賛して,オペレータや説明者も動員して熱心に説明していた。パンタグラフやクーラー,主幹制御器などの電車のパーツのも展示も普通の基地公開と変わらないが,説明担当が多少多く配置されていたようで,聞けばいろいろ説明も聞くことができた。

旅客案内情報表示装置の説明

電車との綱引きイベント(おかおの飾りがかわいい8620と助っ人のお兄さん達)
工場建屋の出口付近では8500系の電車1両と綱引きをする子供対象の出し物があった。電車1両は30トンぐらいはあると思うが,ベアリングがよいので意外と軽く引けるもので,裏で検修のお兄さんに力添えしてもらいながら,子供が電車を引っ張るのはよい思い出になると思う。僕はここで初めて見たような気がするが,今後は他社局のイベントでも採用される出し物かもしれない。
この日は14:00までに家に帰らなければならなかったので,最後にTOQ-iの車内を見学して帰途についた。最初にも書いたが,抽選制で見学者が限られているのでゆっくりと見学できること,会場がコンパクトで見やすいことが特徴,また開催主体が東急だけあっていろいろな面でソツなくまとめられたよいイベントだった。(古新聞の記事ですみません。2014.11.2記)

イベント案内パンフレット(A3・2つ折りは贅沢なつくり)

会場案内図
このイベントは東急電鉄の長津田車両工場と隣接する東急テクノシステム長津田工場を見学するもので,抽選で4,000人が招待された。まず工場は,こどもの国線の恩田駅のすぐ近くにあり,田園都市線やJR横浜線から見える広大な長津田検車区とは別の事業所だ。長津田検車区のほうが電車の留置と日々の検査が中心なのに対し,こちらの車両工場は全般検査や改造を担当している。また,東急テクノシステムのほうは元の東急車輌で,東急車輌が総合車両製作所としてJR東日本の傘下に入った時に分離独立したようだ。主に電車の改造,東急の車両の地方私鉄譲渡に際しての改造工事が主力の会社である。招待制については,工場が手狭なため京急やJR大井工場のようにフリー入場制にすると収拾がつかなくなる可能性があるのでやむを得ない措置だと思うが,来場者が限定されているため落ち着いて見学することができてよい。また,主催者側からしても,応募の際に住所氏名を書かせるので,セキュリティ上も多少はよい面があると思う。僕らは10:00の回だったが30分刻みで受付を分けていたようで,10:17頃に着いたら,全く待つこともなく入場できた。

イベントの入り口風景
工場にはいると最初にあるのは東急テクノシステムの工場だ。ここでは上述のように東急から地方私鉄への譲渡車の改造を行っているが,この日は秘密工場と称して元東横線~日比谷線直通車を改造して一畑電鉄に嫁入りする1000系の改造工事の最中だった。車端にピカピカの新設の前面をつけて,最終の仕上げの工程のようだった。改造の前面はご多分にもれず直角切妻の食パン顔だが,僕は元々食パン顔の電車は好きだし,加工工数の削減のためかフロントガラス内にライト類が収められて,それなりに格好よく仕上がっていた。一畑電鉄といえば数年前RAILWAYSという映画が流行った時に家族で乗りに行った覚えがある。呉在勤時にも一度家族で松江に行ったが,この電車が就役したら,また乗りに行ってみたいと思う。この1000系だが,たまたま東横線~日比谷線の直通をやめたので余剰となってしまったが,僕の感覚ではまだまだ使えそうでお買得の電車だ。

改造中の一畑電鉄1000系
秘密工場を出て,順路の案内に沿って歩いてゆくと東急8500のモックアップが置いてあり,いかにも東急の工場らしさを感じる。普通の見学者から見れば古い電車にしか見えないが,僕としては8500はとくに好きな電車の一つなので,じっくり眺める。子供のころ東横線の沿線に住んでいたが,当時の東横線は8000ばかりで8500はなく,高い運転台で赤帯を締めた8500に憧れたものだった。

8500のモックアップ
こどもの国線の線路に沿って歩いてゆくと踏切があり,大井町線用の7000系と総合検測車TOQ-iのデヤ7500系が並んで展示されているのが見える。踏切はこどもの国線の本線で,通常20分ヘッドのところ今日は間に臨時が入り,10分ヘッドで運転されている。その本線走行の列車も入れると下のような3本並びの列車の写真も撮れる。また,屋外の別の場所では第2世代の東急のステンレス製電車が3両並んで展示してあり,一応ここも撮影会場になっているようだった。僕にとってはなじみの電車たちではあるが,一般的に見れば地味な電車だ。

本線走行のこどもの国線と展示の7000系,TOQ-iデヤ7500

もう一つの電車撮影ポイント。7290,7002,7510と地味な顔ぶれ
線路を渡ると東急の長津田車両工場となる。工場内ではよくある車両工場の公開同様に,電車の検修工場と取り下ろした電車の各種部品,系列のバス会社のバス,物販,Nゲージ模型など一とおりの展示をしていた。住宅街の中にあるため工場は手狭で,人数制限も肯ける感じだった。工場建屋内ではNゲージ模型の展示があったが,東横線の1日を始発電車から朝のラッシュ,昼下がり...と時間を早回ししたシナリオに沿って運転する趣向が凝っていると思った。また,車両の検修とは違うが,よく駅の改札横に設置してある案内パネルの案内文字掲出の仕組みの展示があって,あまり目にしないものなので興味深かった。確か日立グループだったと思うが八洲電機が社名入りで協賛して,オペレータや説明者も動員して熱心に説明していた。パンタグラフやクーラー,主幹制御器などの電車のパーツのも展示も普通の基地公開と変わらないが,説明担当が多少多く配置されていたようで,聞けばいろいろ説明も聞くことができた。

旅客案内情報表示装置の説明

電車との綱引きイベント(おかおの飾りがかわいい8620と助っ人のお兄さん達)
工場建屋の出口付近では8500系の電車1両と綱引きをする子供対象の出し物があった。電車1両は30トンぐらいはあると思うが,ベアリングがよいので意外と軽く引けるもので,裏で検修のお兄さんに力添えしてもらいながら,子供が電車を引っ張るのはよい思い出になると思う。僕はここで初めて見たような気がするが,今後は他社局のイベントでも採用される出し物かもしれない。
この日は14:00までに家に帰らなければならなかったので,最後にTOQ-iの車内を見学して帰途についた。最初にも書いたが,抽選制で見学者が限られているのでゆっくりと見学できること,会場がコンパクトで見やすいことが特徴,また開催主体が東急だけあっていろいろな面でソツなくまとめられたよいイベントだった。(古新聞の記事ですみません。2014.11.2記)
夏休みのアクティビティー②横浜線205系と東京総合車両センター
8月の第4土曜日は例年忙しい。毎年,この日にJR東日本の東京総合車両センターの公開とわが家の近くの金沢海の公園花火大会の両方が開催されるのだ。そして今年は,横浜線の205系電車の最終運行もこの日(8/23)に行われることになった。最近は中学校1年生になるジュニアの成長著しく,この手の情報は僕よりも早くにとってくるのだ。また,宿題が終わらないとこれらのイベントに行かせないと言って脅すので,宿題の早期完了にも一役買っている。
さて今朝は205系の最終運行からアクティビティが始まる。ジュニアの情報では今日の47運行(の前半)が205系の最終運行で,朝,東神奈川5:37の547K列車から始まるらしい。僕はそんな早起きには付き合わないが,ジュニアはわが家最寄りの磯子5:15の列車に乗ると言う。起きられなかったらかわいそうと思うのが親心で,こちらもカミさんと一緒に4:30と6:40に起きて,起こしてやったが,布団から出ることができずあえなく撃沈。昨晩は寝ないつもりで4時まで起きていたそうで,こんなところは未だ子供だ。こちらは最後だけ付き合えばよいと思っていたので,8:00過ぎに3度目の起床だ。

根岸線5681レ。土曜日ということもあり拍子抜けするような身軽な編成だ
9:00過ぎにわが家最寄りの磯子を出発,今日は石川町で写真を撮ることにする。ここは以前209系の最終運行の時も来たので,勝手が分かっている。お目当ての846Kの10数分前に貨物列車も通るようなので,こんな列車の写真を撮りながら肩慣らしをする。ここ石川町の駅では助役さんも出てきて警戒にあたっていたが,助役さん自らがアイスブレークをしたり,高校生くらいの年長者が小学生くらいの年少の子供に場所を譲っていたりと和やかな雰囲気だった。列車は途中駅の混雑で6分くらい遅れて来たが,とくに混乱もなく「走り(?)」の写真を撮影後,その列車に乗ることができた。

横浜線~根岸線205系最終列車846K。石川町にて
事前にアナウンスされていたせいか車内はものすごい混雑で,最後部の8号車をやめ7号車まで走って,何とか乗ることができた。僕の乗った7号車は各駅とも20人くらいの降りと乗りを繰り返し,ずっと95%くらいの乗車率だったと思う。また途中の各駅ともホーム端はカメラの放列で,本郷台では警察官も出動していたようだった。支社か区の誰かの作か,乗務することになった車掌さんが夕べ風呂で考えたか分からないが,大船駅への案内放送は横浜線用205系の誕生時から今日までの経緯と愛顧の感謝の言葉が述べられる流暢な案内だった。また,最後は忘れ物の注意と共に,今日の思い出もお忘れのないよう...と涙を誘うものだった(ちょっと大げさ)。大船駅では涙雨ならぬ雨も降り出したが,ものすごい人出で,たまたま通り合わせた一般の利用者はさぞびっくりしたことだろう。

大船駅の人出
運用を終えた電車は鉄道工場で解体されスクラップになるのが普通だが,横浜線の205系は幸いなことに第2の人生に恵まれ,インドネシアに渡るという。彼の地での活躍を祈ってやまない。
大船からは横須賀線で上り,東京総合車両センターのある大井町へと急ぐ。このイベントはここ10年で8回くらい来て勝手が分かっているので,大井町から工場までの間に食事を済ませる。10:00頃から降り出した雨は,強くはないが未だ降っておりあいにくのお天気だ。例年このイベントは夏休みのイベントで暑い印象で,あまり雨の記憶がない。主催者からすれば残念と思うが,明らかに人出が少ないようだった。

901系/209系900台が迎える東京総合車両センター
一般的なイベントの案内は専門の紹介記事や先人のブログに譲るとして,ここでは僕から見たトピックスのみをご報告する。この手の車両基地公開はあちこち行った経験があるが,ここはとにかく規模が大きい。JR東日本の首都圏の通勤電車6000両近くの検修を引き受けているので,工場は広く,設備も充実している。工場公開にかけられる準備の作業工数も他の工場よりは潤沢なのだろうか,展示物やイベントも充実している。とくに,台車やモーター,クーラーなどの職場ごとの検修業務の説明の展示が子供や一般の人向けにも分かりやすく,また手をかけているところが好ましい。また,今年初めて,台車をワシ掴みにして,油圧で持ち上げ好きな角度に回転させる機械を見た。機械の汚れ方から2,3年前からあるようにも見えたが,これはスゴイと思った今年一番の展示だった。

モーター職場の展示。職場のラインを模型化して展示している

台車反転装置。何トンもある台車を模型のようにひと掴み
また,東京総合車両センターの公開では毎年異なる撮影用の車両展示が人気だが,今年の目玉はE655系「なごみ」だった。僕のブログをよく見る方はお分かりと思うが,僕はお召し列車好きなので,とても良い出し物だ。残念なのはお天気で,撮影会場に行った時も傘をさしながらの撮影だった。また,隣のクモヤ143も好きな車両の一つで,高校生の頃,蒲田電車区でこっそり写真を撮ったことを思い出した。また,試乗会の電車は鶴見線用の改造先頭車の205系だ。例年は整理券が必要だったが,今年は整理券なしで10分も待てば乗ることができた。

車両撮影会場。クモヤ143とE655系「なごみ」
先般の京急久里浜工場の時にも書いたが,いろいろなグッズを売る物販コーナーもこの手のイベントで好きな出し物だ。最近は家族連れも多く子供向けのおもちゃなども充実しているが,僕の今年の注目商品はこれだった。ドイツ国鉄(DB)の優等列車の車内に掲出する案内票,1枚1500円から4500円くらいといい値段をするが,独身貴族時代に幾度か乗ったドイツのEC(ユーロシティ)やIC(インターシティ)を思い出させてくれるもので,つい1枚3500円ナリを買ってしまった。今では電車タイプのICE3やフランスのTGVの流れを引くタリスなどが増えてしまったが,15年前は長距離優等列車といえば客車で,ケルン~フランクフルトあたりの優雅に流れるライン川沿いの幹線は思い出すだけでもワクワクする。ヨーロッパの優等列車には列車ごとに名前が付けられているが,名無しの急行(Dツーク)は1500円,ショパンとかヨハンシュトラウスなどを名乗る列車のものは4000円以上とネームバリューで案内票の値段も差があるとのことだった。

(左)ユングフラウへの鉄道の起点インターラーケンからフランクフルト~ケルン経由アムステルダムへのEC列車の車内サボ。
(右)懐かしい写真を引っぱり出してみた。ライン川沿いの古城をふもとを行く列車 1996.5.3撮影
そしてもう一つ,夏のこのイベントの風物詩,おみやげのうちわがある。毎年,JRの通勤電車のきれいな図柄のうちわも楽しみにしているのだが,今年は山手線のE231系に,関連のヘッドマークをあしらったデザインだった。また,受付がちょっと引っ込んだところにあり分かりづらかったが,今年は工場内ウォークラリーもあった。ちょっと無駄使いをしてしまったので,あとの収穫はすべて無料のものだ。最後に参考まで当日のチラシを載せておく。

ウォークラリーの景品と来場記念うちわ


工場公開(夏休みフェア)の案内チラシ
毎年夏休みの最後の時期なので,見ようによっては社会,理科,算数などの研究テーマも満載の工場公開だ。今年はあいにくのお天気で残念だったが,工場で準備をされた職員のかたは大変だったと思う。今日はお疲れさまでした,と共に来年のまたの盛会を期待したい。
ところで,冒頭に書いたように,今日は(横浜の)金沢海の公園の花火大会だった。大井町から家に戻り,夜には八景島の近くで花火見物だ。のりものとは関係ないが,この花火大会,3200発とそこそこの数を上げる大会の割にはすいている。年によって見る場所は変わるのだが,今年は電気機関車の部品やパンタグラフを作っている東洋電機製造の工場近くの丘からこの花火大会を見た。8月も20日を過ぎると夜8時は少し涼しくなる。この花火大会が終わるとわが家の夏も終わりだ。さあ,正月にはどこに行こうか。

金沢海の公園花火大会
(2014.8.23記)
さて今朝は205系の最終運行からアクティビティが始まる。ジュニアの情報では今日の47運行(の前半)が205系の最終運行で,朝,東神奈川5:37の547K列車から始まるらしい。僕はそんな早起きには付き合わないが,ジュニアはわが家最寄りの磯子5:15の列車に乗ると言う。起きられなかったらかわいそうと思うのが親心で,こちらもカミさんと一緒に4:30と6:40に起きて,起こしてやったが,布団から出ることができずあえなく撃沈。昨晩は寝ないつもりで4時まで起きていたそうで,こんなところは未だ子供だ。こちらは最後だけ付き合えばよいと思っていたので,8:00過ぎに3度目の起床だ。

根岸線5681レ。土曜日ということもあり拍子抜けするような身軽な編成だ
9:00過ぎにわが家最寄りの磯子を出発,今日は石川町で写真を撮ることにする。ここは以前209系の最終運行の時も来たので,勝手が分かっている。お目当ての846Kの10数分前に貨物列車も通るようなので,こんな列車の写真を撮りながら肩慣らしをする。ここ石川町の駅では助役さんも出てきて警戒にあたっていたが,助役さん自らがアイスブレークをしたり,高校生くらいの年長者が小学生くらいの年少の子供に場所を譲っていたりと和やかな雰囲気だった。列車は途中駅の混雑で6分くらい遅れて来たが,とくに混乱もなく「走り(?)」の写真を撮影後,その列車に乗ることができた。

横浜線~根岸線205系最終列車846K。石川町にて
事前にアナウンスされていたせいか車内はものすごい混雑で,最後部の8号車をやめ7号車まで走って,何とか乗ることができた。僕の乗った7号車は各駅とも20人くらいの降りと乗りを繰り返し,ずっと95%くらいの乗車率だったと思う。また途中の各駅ともホーム端はカメラの放列で,本郷台では警察官も出動していたようだった。支社か区の誰かの作か,乗務することになった車掌さんが夕べ風呂で考えたか分からないが,大船駅への案内放送は横浜線用205系の誕生時から今日までの経緯と愛顧の感謝の言葉が述べられる流暢な案内だった。また,最後は忘れ物の注意と共に,今日の思い出もお忘れのないよう...と涙を誘うものだった(ちょっと大げさ)。大船駅では涙雨ならぬ雨も降り出したが,ものすごい人出で,たまたま通り合わせた一般の利用者はさぞびっくりしたことだろう。

大船駅の人出
運用を終えた電車は鉄道工場で解体されスクラップになるのが普通だが,横浜線の205系は幸いなことに第2の人生に恵まれ,インドネシアに渡るという。彼の地での活躍を祈ってやまない。
大船からは横須賀線で上り,東京総合車両センターのある大井町へと急ぐ。このイベントはここ10年で8回くらい来て勝手が分かっているので,大井町から工場までの間に食事を済ませる。10:00頃から降り出した雨は,強くはないが未だ降っておりあいにくのお天気だ。例年このイベントは夏休みのイベントで暑い印象で,あまり雨の記憶がない。主催者からすれば残念と思うが,明らかに人出が少ないようだった。

901系/209系900台が迎える東京総合車両センター
一般的なイベントの案内は専門の紹介記事や先人のブログに譲るとして,ここでは僕から見たトピックスのみをご報告する。この手の車両基地公開はあちこち行った経験があるが,ここはとにかく規模が大きい。JR東日本の首都圏の通勤電車6000両近くの検修を引き受けているので,工場は広く,設備も充実している。工場公開にかけられる準備の作業工数も他の工場よりは潤沢なのだろうか,展示物やイベントも充実している。とくに,台車やモーター,クーラーなどの職場ごとの検修業務の説明の展示が子供や一般の人向けにも分かりやすく,また手をかけているところが好ましい。また,今年初めて,台車をワシ掴みにして,油圧で持ち上げ好きな角度に回転させる機械を見た。機械の汚れ方から2,3年前からあるようにも見えたが,これはスゴイと思った今年一番の展示だった。

モーター職場の展示。職場のラインを模型化して展示している

台車反転装置。何トンもある台車を模型のようにひと掴み
また,東京総合車両センターの公開では毎年異なる撮影用の車両展示が人気だが,今年の目玉はE655系「なごみ」だった。僕のブログをよく見る方はお分かりと思うが,僕はお召し列車好きなので,とても良い出し物だ。残念なのはお天気で,撮影会場に行った時も傘をさしながらの撮影だった。また,隣のクモヤ143も好きな車両の一つで,高校生の頃,蒲田電車区でこっそり写真を撮ったことを思い出した。また,試乗会の電車は鶴見線用の改造先頭車の205系だ。例年は整理券が必要だったが,今年は整理券なしで10分も待てば乗ることができた。

車両撮影会場。クモヤ143とE655系「なごみ」
先般の京急久里浜工場の時にも書いたが,いろいろなグッズを売る物販コーナーもこの手のイベントで好きな出し物だ。最近は家族連れも多く子供向けのおもちゃなども充実しているが,僕の今年の注目商品はこれだった。ドイツ国鉄(DB)の優等列車の車内に掲出する案内票,1枚1500円から4500円くらいといい値段をするが,独身貴族時代に幾度か乗ったドイツのEC(ユーロシティ)やIC(インターシティ)を思い出させてくれるもので,つい1枚3500円ナリを買ってしまった。今では電車タイプのICE3やフランスのTGVの流れを引くタリスなどが増えてしまったが,15年前は長距離優等列車といえば客車で,ケルン~フランクフルトあたりの優雅に流れるライン川沿いの幹線は思い出すだけでもワクワクする。ヨーロッパの優等列車には列車ごとに名前が付けられているが,名無しの急行(Dツーク)は1500円,ショパンとかヨハンシュトラウスなどを名乗る列車のものは4000円以上とネームバリューで案内票の値段も差があるとのことだった。

(左)ユングフラウへの鉄道の起点インターラーケンからフランクフルト~ケルン経由アムステルダムへのEC列車の車内サボ。
(右)懐かしい写真を引っぱり出してみた。ライン川沿いの古城をふもとを行く列車 1996.5.3撮影
そしてもう一つ,夏のこのイベントの風物詩,おみやげのうちわがある。毎年,JRの通勤電車のきれいな図柄のうちわも楽しみにしているのだが,今年は山手線のE231系に,関連のヘッドマークをあしらったデザインだった。また,受付がちょっと引っ込んだところにあり分かりづらかったが,今年は工場内ウォークラリーもあった。ちょっと無駄使いをしてしまったので,あとの収穫はすべて無料のものだ。最後に参考まで当日のチラシを載せておく。

ウォークラリーの景品と来場記念うちわ


工場公開(夏休みフェア)の案内チラシ
毎年夏休みの最後の時期なので,見ようによっては社会,理科,算数などの研究テーマも満載の工場公開だ。今年はあいにくのお天気で残念だったが,工場で準備をされた職員のかたは大変だったと思う。今日はお疲れさまでした,と共に来年のまたの盛会を期待したい。
ところで,冒頭に書いたように,今日は(横浜の)金沢海の公園の花火大会だった。大井町から家に戻り,夜には八景島の近くで花火見物だ。のりものとは関係ないが,この花火大会,3200発とそこそこの数を上げる大会の割にはすいている。年によって見る場所は変わるのだが,今年は電気機関車の部品やパンタグラフを作っている東洋電機製造の工場近くの丘からこの花火大会を見た。8月も20日を過ぎると夜8時は少し涼しくなる。この花火大会が終わるとわが家の夏も終わりだ。さあ,正月にはどこに行こうか。

金沢海の公園花火大会
(2014.8.23記)