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2021-05

夏至近くに決定版・東京近郊区間140円旅行・後編

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前編から

 都道府県またがりの外出が解禁になった土曜日の(2020年)6月20日,東京近郊区間大回りの140円旅行をしてきました。タイトルに決定版と書きましたが,非電化の八高線,東京近郊区間外周の両毛線,水戸線を通って,房総半島をめぐる約700㎞の大旅行です。今日はその後編,千葉県に入った我孫子から房総半島を1周して横浜に帰るまでをお届けします。この行程は帰りの総武線で市川の先,江戸川を渡るまで全部千葉県で,関東地方1都6県を考えると少々バランスが悪いです。

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8.成田線853M 我孫子(13:16)~成田(13:58) 32.9km 累計 392.6km

 我孫子駅で名物のから揚げそばで腹ごしらえをした後,最初に乗るのは成田線の成田ゆきです。この列車は上野始発の快速で,10両編成がローカルな単線区間に乗入れます。土曜日の昼下がり,車内はガラガラ,ちょっとお出掛けの家族連れが数組いる程度で,穏やかな時間が流れています。線路の右には手賀沼が広がるはずですが,家並みが途切れず,湖面を見ることはできません。湖北から安食あたりは利根川に沿って東へ走り,堤防が見え隠れします。安食の先では印旛沼の近くを通りますが,注意して見ないとそれと気づかない程度です。

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安食~下総松崎では印旛沼がかすかに見える

 木立ちが深くなって藪の中を進むうちに成田スカイアクセス線と交差します。スカイアクセス線の成田湯川駅も程近くに見えるのですが,こちらの線路に駅はありません。その先,左に右に小さなカーブが続き,終点成田に着きます。

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9.成田線4340F 成田(14:15)~佐倉(14:28) 13.1km 累計 405.7km

 成田では17分の接続で,14:15発の快速東京ゆきに乗換えます。この列車は成田~佐倉の2駅13分のチョイ乗りですが,大事な用事があります。我孫子の弥生軒の売店が空振りだったので,グリーン車のアテンダントからビールを買うのです。3号車から乗ってさっそく4号車の控室に赴くと,残念ながら今はCOVID-19対策でアルコールの販売は休止中だそうです。

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10.総武本線1357M 佐倉(14:33)~成東(14:59) 21.6km 累計 427.3km(エンド交換後に撮影)

 佐倉では5分の接続で14:33発の総武本線の成東ゆきに乗換えます。この電車は幕張の209系6両編成ですが,この先6本ずっと同じような電車が続きます。幕張の209系は元の京浜東北線ですが,4両または6両に短編成化の際に両端のクハをボックスシートにしたほか,2号車のモハ208にはトイレも設置されました。セコハンではありますが,乗り鉄としては好ましい装備で,以来,房総への140円旅行が楽しくなりました。

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総武本線も佐倉以東では田んぼが増え里山の景色

 26分の乗車で成東着。ここでは15:37の東金線まで38分の時間があります。成東は山武市の中心駅ですが,駅裏は田畑というか休耕地というか緑の野原が広がっています。時間に余裕があるので,昨日ネットで注文を入れた茂原のピザーラに確認と時間遵守懇請の電話を入れます。開け放たれた駅舎の窓の向こうにはNEWDAYSも見えますが,途中下車ができない身なのでビールはお預けです。電車を待つ高校生のお嬢さんに手間賃出すからと言ったら,買って来てくれるでしょうか。

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成東駅風景。「NEWDAYSあります」と

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11.東金線650M 成東(15:37)~大網(16:09) 13.8km 累計 441.1㎞

 東金線は駅舎横の0番ホームからの出発です。駅を出ると右にカーブし,九十九里の海岸に沿って走りますが,海岸までは10㎞位あるので海は見えません。東金では上り列車と交換,6分止まります。大網の旧駅跡の保線基地を過ぎて右に築堤上に上れば終点,大網です。

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東金線から九十九里海岸方向を見る @福俵~大網

 大網では12分の接続で16:09の茂原ゆきに乗換えです。12分は乗換えは乗換え時間としてはほどほどですが,この間に大網駅の内外を見分して回ります。東金線と外房線のホームに挟まれた駅前広場には小湊鐡道のバスが2台止まっています。よく見ると左の1台は富士重工製の2段窓,幕の方向幕と相当な年代物です。

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大網駅で。左の富士重工車は相当な年代物

 大網からは外房線を房総半島の先端に向かって下りますが,列車は茂原ゆきです。この列車は通学時間帯のためか209系4+4両の8両編成です。

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12.外房線265M 大網(15:57)~茂原(16:22) 11.4km 累計 452.4km

 16:22,時刻表どおり茂原着,ここでは大事なひと仕事です。茂原のピザーラに頼んだデリピザを受取るのです。念のため,時間指定は16:25ですが,配達の担当のピザーラくんはぴったり時間どおりにやってきました。改札の中と外を分ける柵はこういう荷物の受渡しを避けるためか二重のタイプでちょっと焦ります。ピザーラくんは全然臆することもなく,大丈夫,届きますよと応じてくれます。代金を払って,アツアツのピザを受取り,茂原でのミッション完了です。そういえば,confirmの電話のときに聞いたのですが,ピザーラではアルコールの取扱いはないそうで,今夜の晩酌は絶望的です。

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13.外房線267M 茂原(16:38)~安房鴨川(18:04) 59.0km 累計 511.5km @大原

 茂原からも209系の外房の旅は続きます。前々回の去年(2019年)の正月の140円旅行のときは1時間早い列車に乗り,この辺で夕暮れを迎えています。今日は陽が長いので,まだまだ景色が楽しめます。ただ,朝の快晴よりはずいぶん雲が出てきて,陽射しはなくなってしまいました。

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大原では「わかしお18号」と交換。E257系モノクラス5両の身軽な編成

大原では10分止まり,上りの特急と交換です。大原には木原線改めのいすみ鉄道が乗入れ,駅の売店が充実していた記憶ですが,ここでも途中下車はできずビールは買えません。仕方なく,缶コーヒーを買って,夕食のピザの共にします。大原を出ると海岸線が近づき,御宿からは海も見えるようになります。

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外房の海はなぜかいつもここの景色です @勝浦~鵜原

 空模様はあいにくですが,外房の海をばっちり眺め140円旅行は続きます。かぶりついて前を見たり,右手に広がる海を見たり忙しくするうち,列車は18:04,安房鴨川に着きます。

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陽があればまだまだ明るいはずだが...間もなく安房鴨川に着く

 安房鴨川では2分の接続で,内房線の館山ゆきに乗換えます。ホームを渡るだけなので2分でも余裕の乗換えです。列車は209系4両編成ですが,E131系の投入もアナウンスされたので,この次来るときは2両編成かもしれません。

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14.内房線3136M 安房鴨川(18:06)~館山(18:49) 33.5km 累計 545.0㎞ @南三原

 南三原を過ぎると線路は少し海から離れ,千倉からは峠越えになります。この間に,まだ多少は温かいうちにピザを半分ばかり食べてしまいます。

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15.内房線1122M 館山(18:51)~千葉(20:34) 89.7km 累計 634.7km

 館山でもまたまた2分の接続で,内房線の千葉ゆきに乗換えます。雲はいよいよ厚くなりますが,海岸線近くは晴れてかすかに夕焼けが見えています。館山から先,海は東京湾ですが,遠くに見える島影は伊豆の大島です。記事の最後につけた地図を見ると分かりますが,ここから大島は50kmもありません。

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夕焼けに大島の島影が浮かぶ。写真ではよく分かりません。夕食は温かいピザ

 内房海岸を陽のあるうちに乗るのを目標に今日の行程は組立てましたが,ぎりぎりの情勢になってきました。久里浜へのフェリーの出る浜金谷を過ぎ,竹岡~上総湊では浦賀水道がよく見えます。対岸の横須賀火力発電所などの灯りがよく見えますが,写真はISO12800の感度をもってしてもブレブレです。

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浦賀水道の対面に三浦半島の街の灯りが見える
(参考:天気がよければ後ろに富士山も見える 2017.12.29)

 夕暮れの内房を楽しめばあとは家に帰るだけの消化試合です。ピザの残りをいただき,小遣い帳をつけたり,メモを書いたりで時間を過ごします。館山ではガラガラだった列車も千葉が近づくと混んできて,五井あたりからは立っているお客さんも現れます。

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16.総武線1902F~1903S 千葉(20:42)~品川(21:33) 46.0㎞ 680.7km

 列車は時刻表どおり20:42に千葉に着きますが,千葉駅では大忙しです。トイレに行って,ビールを買って,家に土産のピーナツ最中を買ってを8分でこなさなければなりません。千葉駅は長いこと工事をしていましたが,2年位前に新装なって駅ナカが充実しています。時間も少々遅いし,夕食も済んでいますが,ようやくビールにありつくことができます。

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17.京浜東北線2033B 品川(21:41)~東神奈川(22:05) 20.2km 累計 700.3km

 千葉からの1903Sは横須賀線に乗入れるのでそのまま乗っていれば横浜まで行くことができますが,今日のきっぷは東神奈川ゆきです。面倒ではありますが,列車を品川で捨て,京浜東北線で東海道を下ります。横須賀線でそのまま行った場合,東神奈川駅は通りますがホームはなく,否応なしに横浜駅まで連れていかれてしまいます。一般には特定の分岐区間の区間外乗車(旅客営業取扱基準規程149条)というルールがあって,横浜から東神奈川に戻ることはOKですが,今日の行程では既に1度,横浜~東神奈川を乗っているのでNGです。一方,今日の行程で横須賀線で横浜で降りてしまえば,磯子~横浜間の170円でOKという説もあります。以前にそのきっぷでの140円旅行の経験もありますが,気持ちが悪いし,今日は「決定版」ということもあり安全サイドで行動します。

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おまけ.根岸線2021A 東神奈川(22:15)~磯子(22:32) 11.3km @磯子,引上げの準備中 

 今日1日,乗った列車は全て時間どおり走って,22:05予定どおり東神奈川着です。日本の鉄道の運行は正確ですが,こういう日もまた珍しいです。確かに外出自粛解禁直後の週末で,混乱要因が少ないことはありますが,JR東日本の関係者も立派です。東神奈川ではきっぷに無効印をもらい,帰りのきっぷで改札を入り直して,帰途に就きます。

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今日のGPS log(拡大はこちら

 22:15の磯子ゆき列車に乗れば22:32,自宅最寄りの磯子駅に着いて,本日の旅程完了です。乗って来た電車も今日の仕事を終え,ねぐらの磯子電留線に引上げてゆきます。今日の列車が全て定時運行だったことは上に書いたとおりですが,その他も何の混乱もなく旅行でき,今日の無事に感謝です。「決定版」として,陽のあるうちに八高線をはじめとする東京近郊区間の外周路線に乗ること,外房,内房の海の景色を楽しむこともまずまず達せられました。内房の海の天気がちょっと残念でしたが,時刻表を繰っていたら総武本線で「しおさい」を使うことで,1本前の内房線に乗れることが分かりました。次回はこの行程を楽しみにしつつ,筆をおきます。(2020.7.7記)
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夏至近くに決定版・東京近郊区間140円旅行・前編

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 都道府県またがりの外出が解禁になった土曜日の(2020年)6月20日,東京近郊区間大回りの140円旅行をしてきました。タイトルには決定版と書きましたが,これぞ140円旅行というべき行程です。東京近郊区間の外周と房総半島を両立し,内房の海を陽のあるうちに通るためには,陽の長い夏至近くの時期に決行するしかありません。実はこの行程は去年から予定して行程表まで作ったのですが,去年のこの時期は週末になると雨で,実行しないままになっていたのでした。今年の初夏はCOVID-19禍で外出自粛となり気を揉みましたが,外出自粛令も解けたので,早速の旅行になりました。

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出発は夏至前日でも日の出前。駅への道中で 2020.6.20(以下,全て同じ)

 最初に今日の行程について少し解説しておきます。今日の行程は非電化の八高線から両毛線,水戸線と東京近郊区間の外周を回った後に千葉県に入り,外房線,内房線で房総半島を巡る行程です。八高線から水戸線の外周と房総半島を陽のある時間帯に回るのは陽の長い時期だからできることです。八高線の列車が少ないため,高麗川6:58の227Dに乗るのが必須になります。磯子のわが家からの場合,東神奈川4:54の横浜線の始発に乗るとぎりぎり間に合います。東京近郊区間の外周というと相模線に乗りたいところですが,端折らざるを得ませんでした。個人的には相模線は電化されて久しい,電車はトイレのない205系,県内なのでいつでも行けるということでここを捨てるのは抵抗ありません。八高線の後は両毛線,水戸線,常磐線と回りますが,高崎9分,小山13分,友部3分は乗継ぎとしてはかなり良い部類に入ります。以前,東京近郊区間の外周をめぐる行程を検討したことがありますが,相模線,八高線,両毛線,水戸線,房総半島の全てを満たす行程は成り立たず,外周の4線のうち1つは捨てざるを得ないようでした(そのときの記事)。

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今日の行程表

 成田に出た後は,佐倉経由で成東に出るか,松岸経由で成東に出るかが選べます。距離を稼ぐなら松岸経由にすると68キロ延びますが,東金線が1時間後の列車になります。以降の行程も1時間遅れになりますが,何とか磯子まで戻ることもできます。しかし,陽のあるうちに内房に達するのがこの行程のポイントなので,今日は佐倉経由を選びました。景色の見えない夜の列車は疲れるばかりだし,今朝は朝も早いので,これで十分です。

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今日のきっぷ

 次に今日のきっぷですが,僕は大都市近郊区間大回り乗車を140円旅行と呼んでいますが,きっぷは140円が必須ではありません。今日の行程は相模線に行けないので,磯子発とすると磯子~東神奈川が復乗になってしまいます。このため,磯子発,東神奈川を通って,ぐるりと回って東神奈川に戻ってくるまでの逆「の」の字乗車が220円の片道乗車券です。大回り旅行後,東神奈川から帰ってくるためのきっぷも要るので,これも220円,両方を往復乗車券で用意しました。なお,逆「の」の字乗車で大回りをすると,尻尾の付け根までの磯子~東神奈川間が220円なので,大回り分はまるまるタダ?の勘定になります。キツネにつままれたような話ですが,大都市近郊区間大回り特例(旅客営業規則157条2)と営業キロ等の計算方(同68条)からはこう解釈するしかないのです。

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1.根岸線418B 磯子(4:32)~東神奈川(4:49) 11.3km

 前置きが長くなりましたが,出発は磯子4:32の根岸線上り2番列車,大宮ゆきです。ちなみに1番電車は4:20の大宮ゆきで,僕の知る限りでは桜木町4:18発に次ぎ日本で2番目に早い1番列車です。駅に着いてきっぷを買ったり,トイレに行ったりしているうちに陽も昇り,毎度おなじみの上り列車@磯子駅の写真を撮ります。梅雨時ではありますが,今日は天気もよく,1日楽しめそうです。

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2.横浜線403K 東神奈川(4:54)~八王子(5:49) 42.6km 累計 53.9km

 東神奈川では横浜線の始発の403Kに乗換えます。八王子まで55分間トイレがないのがつらいですが,時刻表をよく見るとこの列車の後に小机始発があり,小机以北ならトイレに行って1本おとしても八王子で予定の行程に追いつけます。ネットの時刻表検索ではこういう列車ダイヤの全体感が分からないので,僕は紙の時刻表を放せません。

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小机~鴨居。横浜線の富士山スポット

 今朝は天気がよく,家から駅への道々では東京湾の向こう側,市原,姉ヶ崎界隈の工場群がよく見えました。横浜線のちょっと有名な富士山スポットでは富士山が見えます。雪もかなり減った今の時期では,この辺で富士山が見える日は少ないです。今日は八高線の金子あたりまで,富士山を見ることができました。

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3.八高線669E 八王子(6:08)~高麗川(6:54) 31.1km 累計 85.0㎞。左は改造の銘版

 55分の乗車で5:49,八王子着。ここでは少し時間があって,19分の接続で八高線669E高麗川ゆきに乗換えます。八高線の電車は最近更新が進み,今日の編成は青森で改造したE231系3000台です。小宮~拝島では多摩川を長い鉄橋で渡ります。左手後ろにはまだ富士山が見えていますが,鉄橋上からは上手く撮れませんでした。

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小宮~拝島で多摩川を渡る

 拝島を出ると米軍横田基地をかすめて走り,東福生~箱根ヶ崎では基地の住宅の中を走ります。箱根ヶ崎からはローカルな景色になり,新緑のきれいな山の中になります。金子~東飯能は7分もかかりますが,ここで多摩川水系から荒川水系への分水を越えます。分水嶺というよりはちょっと丘を越える感じですが,考えようによってはかなり強引な線路の引き方です。

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金子あたりで。茶畑の向こうに富士山が見える

 東飯能へ向けての坂を下る区間では,視界が開けると左手に秩父の山々を望むことができます。冬は雪をいただいた山がきれいに見えるところです。

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金子~東飯能で。遠くに秩父の山々が見える

 6:54高麗川着,路線名は引続き八高線ですが,運転系統が分かれているのでここで乗換えです。高麗川からは今日の行程で唯一の気動車列車,キハ110系の2両編成です。トイレの心配もなくなったので,コーヒーを買い,持参のパンで朝食にします。外出自粛解禁になったと言っても土曜日の朝の車内は空いていて,最初はロングシート部分でしたが途中からは4人掛けのボックスを占拠できる程度の乗りです。

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4.八高線227D 高麗川(6:58)~高崎(8:27) 65.3㎞ 累計 150.3km

 7:24,小川町着,東武東上線と接するこの駅で8分止まります。東上線のホームを見るとセイジクリームに復刻塗装された8000系が見えます。僕は高校の3年間,志木に通ったので,東武東上線といえばこの色です。初めてお目見えした時は,東武もお金がなくなって,遂に下塗りだけで出場したと思われたそうです。

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小川町で。東武81111F

 この東飯能から寄居までの区間は八高線の白眉ともいえる区間で,右に左にカーブしながら入間川をはじめとする荒川の各支流を越えて進みます。寄居の手前では大きな鉄橋で荒川の本流を渡ります。

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寄居の手前で荒川を渡る

 寄居は八高線,秩父鉄道線,東武東上線が集まる交通の要衝ですが,七福神もあり町歩きも楽しそうです。列車からは寄居・日本(やまと)の里ルートなる看板も見え,なんとも大きく出たものです。

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寄居の観光案内板

 寄居を出ると急に車窓が開け,関東平野の西のヘリを進むようになります。大抵の田んぼは田植えが済んでいますが,コロナ禍で人手が集まらなかったのか,今日,田植えをしている田んぼもいくつかあります。

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寄居~用土で。今どき手での田植え風景は珍しい

 寄居の先は用土,松久と新しい駅舎の駅が続きます。何年か前に140円旅行で来た時に気づいたのですが,2駅とも円を多用した変わった意匠です。とくに松久のほうは丸い駅舎のほかに山小屋風の駅舎もあって,不思議なつくりです。また,用土~松久間は関東平野を淡々と走る感じですが,この間に荒川と利根川の分水があります。尤も,調べるとこの2つの川は流路が安定せず,長い歴史の中ではくっついたり,工事で流路を変更したりで,もともと分水のような概念は乏しいようでした。

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用土(左)と松久(松久)の駅舎

 関東平野の車窓を楽しむうち8:16,北藤岡着。ここはホームは八高線にしかありませんが,高崎線と合流し,終点高崎まであと僅かです。約1時間半の気動車の旅は終わり,次は今日の行程中で1番長いレッグの両毛線です。439Mは通学輸送も一段落の時間帯ですが,211系3+3両の輸送力列車です。高崎周辺の列車は最近になって211系1色になりました。東京,上野口で211系を見なくなって久しいので,地元ではボックスシート,国鉄型の115系の方が評判が良かったのでしょうか。

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5.両毛線439M 高崎(8:36)~小山(10:24) 91.7km 累計 242.0km

 両毛線439Mはガラガラで,ぐんまワンデー世界遺産パスをぶら下げた乗り鉄風の男性,140円旅行と思しき3人組の男の子などが目立ちます。列車は今度は関東平野の北辺に沿う形で東を目指します。前橋から伊勢崎にかけては赤城山が左手に広がります。冬場であれば,上州名物かかあ天下とからっ風が寒いですが,今日は穏やかな晴れ間が広がります。

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両毛線から見る赤城山 @伊勢崎

 小俣からは栃木県になりますが,渡良瀬川の段丘上を走る列車では県境を越えた感じはありません。足利市内のあしかがフラワーパーク駅は2年前の2018年4月の新設駅です。この問題は直近の3月のダイヤ改正で解消されましたが,あしかがフラワーパークと隣りの富田駅は0.9㎞しか離れていないにもかかわらず190円!の特定運賃が設定されていたそうです。僕は特定運賃解消のプレスで知りました。今日のフラワーパークは名物の藤も終わり,開園しているのかも分からない閑古鳥です。

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あしかがフラワーパーク駅

 左手の車窓には日光から尾瀬や那須へ連なる山々が見えますが,雲がモクモクと出てきて梅雨らしい景色です。

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富田~佐野で。左手の山々には雲がたくさん

 10分少々で列車は岩船に至ります。岩船駅前の岩船山は前回,両毛線に乗ったときにその独特な山容が興味を惹きました。調べると,日本3大地蔵の一つの高勝寺というお寺が建つ信仰の山で,東日本大震災のときには山の形が変わるほどの崩落があったそうです。それほどの山なので,列車から見ても,岩がごつごつ,印象に残る訳です。

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岩船山 @佐野~岩船

 10:24,列車は時刻表どおり小山に着きます。小山では程よい13分の接続で水戸線に乗換えです。小山の駅そばは紅生姜天が名物で味も良かったと記憶しますが,今日は昼もそばの予定なので控えておきます。小腹が減ったのでお菓子を買いたいですが,あいにくNEWDAYSは改装工事で休業中です。駅ナカではリトルマーメイドが開いていたので,サンドイッチとコーヒーで10時のブランチです。列車に乗っていると,ただ座っているだけでも蠕動(ぜんどう)が進むのか,お腹がすきます。

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6.水戸線743M 小山(10:37)~友部(11:41) 50.2km 累計 292.2km

 小山からの水戸線743Mは教習中の運転士さんで,指導運転士との2人乗務です。乗っている分にはとくに変わりはないのですが,運転席の一番右のモニター画面が指導運転士用に運転士の主画面と似た画面になっているのが興味を惹きました。ソフトによる画面表示なのでいろいろな応用表示ができ,便利になったものです。

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筑波山 @玉戸~下館

 水戸線では右側の車窓の筑波山を始めとする筑波山塊が眼を楽しませてくれます。主峰の筑波山は男体,女体の2峰があるのですぐ分かります。岩瀬は桜川市の中心駅ですが,駅の周囲は緑地が広がりのどかな雰囲気です。昔はここから土浦まで筑波山の麓を筑波鉄道が走っていましたが,1987年に廃止になっています。近いところでは関東鉄道常総線と10㎞と離れずに並行していたので,よくやっていたなと思います。

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岩瀬駅前風景。名所案内は絵入りで,周囲の駅も似たタイプ

 岩瀬を出ると筑波山塊の北側に分け入り,いよいよ山の緑が深くなります。

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こちらは加波山 @羽黒~福原

 この先,友部では3分で常磐線に乗換えです。乗遅れても,次の普通列車では予定の成田線に間に合いませんが,友部~土浦を特急に乗れば(料金さえ払えば140円旅行でも特急利用は問題ない)我孫子で挽回できることは確認済です。列車は幸い時刻表どおり,11:41,友部に着きます。

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7.常磐線380M 友部(11:44)~我孫子(12:49) 67.5㎞ 累計 359.7km

 友部からの常磐線は3月にも下った行程なので暫くゆっくりします。12:32藤代発,この先で交流電化区間は終わりです。そういえば交直セクションをカブリツキで見たことなかったなと思い出します。最近の電車は自動化が進んでいるので,特段の儀式めいたことはなく,電車線の入力電源が変わります。運転士さんはセクション内でノッチオンしてはいけないとか注意はしているのでしょうが,今は客室の電気が消灯するようなこともありません。

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交直セクション通過

 取手では「ときわ72号」を退避,この間に列車の写真を撮ります。高校生の頃,列車の写真は足回りが入ってないとダメと教わって以来,駅撮りでもなるべく隣りのホームに行くのがマニアのこだわりになっています。ちょうど水戸線の写真が下回りなし,常磐線はちょっとホチキスが目障りですが下回りありです。どんなもんでしょうか。

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我孫子駅の弥生軒。駅そばスタンドは営業中なるも売店はお休み

 12:49,時刻表どおり我孫子着。成田線は47分に出たばかりなので,次の13:16の列車まで27分あります。我孫子の駅そばの弥生軒はかつて山下 清画伯が働いていたこととから揚げそばで有名です。今回の行程でも昼食時にちょうど良い時間が取れたので,お昼は迷わずから揚げそばです。お昼時のホームは人影まばらですが,駅そばスタンドは営業しています。

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弥生軒のから揚げそば

 巨大なから揚げ入りのそばで満腹になり,140円旅行,後半戦に備えます。先ずは燃料のビールを仕入れたいところで,我孫子ではそばと売店と念じてきたのですが,売店のほうはCOVID-19対策で休業中でした。この先も,成田,佐倉,成東,大網,茂原...とNEWDAYSは全て改札の外で,弥生軒の売店をあてにしていたのでガックリです。
 今日の行程は概ね700km,我孫子で359.7㎞と約半分を消化です。続きは次回をお楽しみに。(2020.7.5記)

後編につづく

2019年夏のアクティビティ2/夏休みの平日に房総半島1周と八高線の140円旅行

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千葉地区はどこに行っても209系が幅を利かせる @青堀 2019.7.31(以下全て同じ)

 たまたまですがこの3回バスの話題が続いたので,今日は鉄分100%の話題でお送りします。タイムリーにアップしたい記事を優先したので季節感がずれてしまいましたが,夏休みに行った房総半島1周と八高線の140円旅行をお届けします。前回も書きましたが,今年の夏休みは東北旅行でお金を使い過ぎ,一方,会社の夏休みは9連休とお金をかけずに夏休みを過ごすのに腐心しました。こういう時に一番なのが140円旅行--東京近郊区間大回り乗車--です。東京近郊区間大回り乗車とは,JRの大都市近郊区間における選択乗車の規定(旅客営業規則157条2)を最大限活用した「乗り鉄」で,詳細はこちらの記事を参照ください。

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140円旅行で行ける非電化区間の八高線 @明覚

 さて140円旅行といってもどこに行くかです。今年の正月にも八高線と房総の140円旅行は行っていますが,陽の短い季節だったので房総の海は殆ど見ることができませんでした。同じ所で面白くないきらいはありますが,今回は概ねその逆ルートをたどることにしました。また,前回はルール上怪しげな「の」の字乗車でしたが,今回は時間に余裕があったので相模線を回り,本当に1周乗車のルートとしました。僕の場合はスタートが根岸線の磯子駅なので,磯子~新杉田往復の280円でもよいのですが,帰りに新杉田で列車を捨てるのを避けるのと,話のタネに磯子発桜木町,戸塚,本郷台経由磯子ゆきのきっぷ640円ナリを用意しました。僕は大都市近郊区間大回り乗車のことを140円旅行と言いますが,実際のところは140円のきっぷである必要はありません。

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この日のきっぷ。風景入りの大きなハンコは根岸線各駅の特製使用済印

 この日の行程ですが,房総半島1週と八高線を昼間に乗ることを考えると高崎15:50の236Dまでに房総を1周して高崎(倉賀野)に着かねばなりません。房総各線の昼前の列車の接続が悪いこともあって,両毛線利用などは夢のまた夢でです。蘇我7:04の内房線に乗っても千葉に戻ってくるのが12:31で,房総と八高線を繋ぐ移動が結構きつい行程です。ポイントを絞った140円旅行の割に早起きになってしまいました。

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この日の行程表

 前置きが長くなりましたが,実際に旅行したのは(2019年)7月31日水曜日です。出発は自宅最寄りの磯子駅を4:59の450B大宮ゆきです。この列車は大船からの根岸線の1番列車で,夏休み期間中の平日の早朝ですが,不思議と横浜までのほうが混んでいました。東海道線や横須賀線に乗っても東京着はほとんど変わらないので,このまま東京駅まで上ります。

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1.根岸線~京浜東北線450B 磯子~東京 38.3km
(今日も乗った列車は全て写真を撮っていて,1.2.3.…は乗車順です)

 5:53,時刻表どおり東京駅着。長い通路を通り京葉地下ホームに行って,6:10の637Y蘇我ゆきに乗換えます。この列車の舞浜着は6:30前,さすがにディズニーランドに向かうお客さんも少なく余裕で着席できます。ところで京葉線の時刻表ですが,少し前からJTB版では全列車掲載ではなくなり,不便になりました。

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2.京葉線637Y 東京~蘇我 43.0km 累計 81.3km(蘇我到着後に撮影)

 葛西臨海公園,ディズニーランド,京葉工業地帯の工場や倉庫,幕張メッセなどの見慣れた景色を眺め,千葉港が見えれば終点蘇我です。

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朝のディズニーランド風景。今日も良い天気になりそうだ

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千葉港,その奥には製鉄所や発電所が立ち並ぶ

 蘇我では6分の接続で内房線129Mに乗換えです。既に朝の通勤ラッシュが始まっていますが,ぎゅう詰めではないので暫くの間我慢です。木更津,君津を過ぎても結構混んでいて,7:51着の青堀まで来てやっと工場群への通勤客がいなくなった感じです。ちなみに木更津,君津,青堀はそれぞれ木更津,君津,富津と別の市で,工場からの税収も豊かなのでしょう。

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港の景色も漁港の雰囲気になる @上総湊あたり

 君津を過ぎると線路は単線になり,ローカル線の旅行の雰囲気になります。千葉支社管内のローカル電車は全て京浜東北線のおさがりの209系ですが,クハはクロスシートに改造されていて快適です。

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今日の浦賀水道

 東京湾大観音の観音様が見えなくなると,線路は海に沿い始めます。浦賀水道では今日は大きな自動車運搬船のような船が航行していて,その向こうには横須賀の火力発電所が見えます。天気が良いとこの辺りから遠く富士山を望むこともできます。

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岩井あたりで。山が迫ってくるとふつうの里山風景が展開される

 房総半島も先の方になると山がせり出してくればトンネルで抜け,山が引っ込むと開けた土地に畑がありと,日本のふつうの里山風景が続きます。列車は8:46,時刻表どおり館山に着きます。館山駅は南欧風の瀟洒なとんがり屋根の駅舎で,ここまで来ると随分と旅行をした気になります。

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3.内房線129M 蘇我~館山 85.9㎞ 累計 167.2㎞(左)
4.内房線3129M 館山~安房鴨川 33.5km 累計 200.7km(右)

 この先,安房鴨川までも内房線ですが列車は切れていて,14分の接続で3129M安房鴨川ゆきに乗換えます。館山を出て2駅の千倉までが房総半島の先端を横切る山越え区間で,千倉からは外房の海を見る景色になります。東京湾の穏やかな海と太平洋の大海原の両方を楽しんで640円では申し訳ないような車窓です。

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江見では上りの3124Mと交換。ホームのチューリップ(?)がきれい

 43分の乗車で安房鴨川着,ここでの接続はよく4分で256M千葉ゆきに乗換えです。安房鴨川は内房線と外房線の接続する駅ですが,運転上は切れていて直通列車はありません。最近の電車には向きがあるので,直通して蘇我に戻ったら逆向きになってしまうのです(1972年までは大網でスイッチバックをしていたので,1周しても向きは変わらなかった)。乗務員の運用なども切れているので,われわれ素人が考える以上に直通は難しいのでしょう。

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5.外房線256M 安房鴨川~大網 70.4km 累計 271.1㎞

 今日の256Mですが,乗務員の査察でもあるのでしょうか,乗務員室に4人もの社員が乗ってものものしい雰囲気です。こちらは平日の10:00前,のんびりしたひと時を空いた車内で過ごします。

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勝浦の手前で。なぜか外房の海はここの写真が多い

 外房線に入っても,山がせり出せばトンネルで抜けて,山が引っ込めば少しの平地が開けての景色が続きます。海もたっぷり見えますが,こちらの外房海岸は太平洋の荒々しい海岸です。湿度が高いせいか,海水浴場の向こうの海岸線には海霧が立ち込めています。

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勝浦の海水浴場。向こうの海岸線には海霧が

 海女の街,御宿を過ぎると線路は少し海岸線から遠ざかり,海は見えなくなります。地図では海岸線からいくらも離れていませんが,景色は田園風景になってきます。

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茂原では「わかしお10号」を退避

 上総一ノ宮からは両側とも田んぼの風景になり,茂原では後続の「わかしお10号」に道を譲ります。茂原を過ぎると近郊の住宅が増えてきて,11:23,大網に着きます。

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東金線からの田園風景。この向こうが九十九里海岸

 大網での接続はよく,ほぼ同時に反対側から下り電車が入ってきて,渡りを通ってそのまま東金線の1643Mになります。大網を出ると列車は高架を降りながら左に大きく曲がって旧大網駅跡の群線の保線基地をかすめ,九十九里海岸に沿って走ります。地図を見ると海岸から5kmくらい離れているので,砂浜や海を見ることはできません。

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6.東金線1643M 大網~成東 13.8km 累計 284.9km

 17分の乗車で11:43,成東に着きます。ここは駅舎寄りの切欠きの0番ホーム着で,簡易な車止めがローカルな雰囲気です。成東では3分の接続で総武線上りの348Mに乗換えです。本来,駅舎前の1番線が上り本線ですが,この時間は数少ない特急が来るので,階段を渡っての乗換えです。

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7.総武本線348M 成東~千葉 37.7km 累計 322.6km

 千葉ゆきの列車もガラガラで引き続きゆっくりした旅行を楽しみます。先頭のクハにいると中学生くらいの少年が乗ってきて,写真やビデオを撮って,やはり鉄道旅行のようです。自分の精神年齢はこの子くらいかと,若干,恥ずかしくなる瞬間です。総武本線は単線の割には列車頻度が高く,八街,佐倉などでは数分の停車があります。

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大きくカーブしつつターミナルの千葉駅着

 佐倉からは成田線と合流し,成田エクスプレスが頻繁に走る幹線を走ります。東千葉を出て大きく右にカーブすると終点千葉で,列車はしずしずと駅に入ってゆきます。ここ千葉駅は総武線方面の線路と房総(千葉~蘇我間は線路戸籍上は外房線)方面の線路が股裂き状態の変わったつくりの駅です。千葉駅は最近ようやく新装がなり駅ナカが充実しているので,昼食のパンや家への土産などの買い物を済ませます。

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8.総武緩行線1299B 千葉~津田沼 12.5km 累計 335.1km
9.総武緩行線1215B 津田沼~秋葉原 25.3km 累計 360.4km

 この先は最終的には高崎線に乗れればよいので武蔵野線経由や錦糸町まで快速利用などいろいろな経路がとれます。快速に乗ってもあまり時間短縮にはならないので,今日は普段乗らない黄色の緩行電車で秋葉原まで上る予定を組みました。ホームに行くと総武緩行線はホーム安全確認の影響で遅れている由で,1299Bという表示の電車が止まっています。1299B?臨時かな,なんかイヤな感じと思っていると,津田沼で抑止,そのうち隣りのホームに別の電車が来て,そちらが折返しで先発との案内です。元々,今日の行程ではここがボトルネックだったので,遅れは困ります。困ったなと思いつつ,先発の1215Bに乗換えます。そういえばこの2本はどちらもE231系500台,山手線のE235系も増えてきましたが,こちらも置換えが進んでいるようです。

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10.山手線1338G 秋葉原~上野 1.6㎞ 累計 362.0km
11.高崎線1870E 上野~倉賀野 97.2km 累計 459.2km

 総武線の1215Bはダイヤ上は7~8分の遅れで,13:34頃に秋葉原に着きます。手許の行程表では13:36の山手線に乗れれば予定どおり,乗遅れた場合は京浜東北線で赤羽に出れば,湘南新宿ラインから来た快速に乗って籠原で追いつくバックアップ乗継ぎになります。秋葉原では人混みの中を駆け込み山手線に乗れ,なんとか予定の行程をキープできました。そんな訳で,上の山手線の写真は撮れただけマシの品質ですが悪しからずです。

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鏑川の鉄橋を渡ると倉賀野

 上野からの1870Eは付属編成なしの10両編成で,結構混んでいます。そうは言ってもお腹もすいたので,千葉で買ったパンと上野で買ったコーヒーで昼食にします。高崎線も昼下がりの時間帯で全体としては穏やかな空気の流れる車内です。この1870Eは八高線236Dにちょうど接続する列車なので,他にも数組の140円旅行と思しき人が乗っています。この1870Eの後ろには湘南新宿ラインから来た2834Yが続行していますが,不思議なダイヤで,大宮を10分後に出るのに籠原で追いつかれてしまいます。

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旧小野信号場の北藤岡

 神保原を過ぎて神流川の鉄橋を渡ると群馬県,更に新町の先の鏑川の鉄橋を渡ると倉賀野です。この辺りからは天気がよければ浅間山も見えますが,今日は夏空でそれより手前の妙義荒船の山々までしか見えません。倉賀野では八高線に向かう140円旅行者幾人かと共に下車,八高線236Dを待ちます。やってきた気動車はキハ110系の2両編成ですが,下校時間帯とあって座れません。

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八高線の停車駅案内。2004年開業の高崎問屋町駅は未掲載

 八高線の気動車は倉賀野を出て暫くは高崎線の本線を上り,北藤岡駅の直前で3線となって下り本線を横切り,北藤岡駅に着きます。以前は小野信号場と呼ばれていたそうですが,1961年の北藤岡駅の開業時に信号場設備も含めて北藤岡駅となり,高崎線側はホームがない全列車通過の扱いになりました。北藤岡を出ると列車は関東平野の西のはずれを走りますが,意外と線形はよく,まっすぐな線路を飛ばします。藤岡は市だし,児玉も本庄市内で家も多く,降り乗りも多いです。寄居が近づくと右側に山が迫ってきて,寄居~折原間で荒川を渡ります。

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荒川の橋梁上から上信国境の山々を望む

 下校時間帯で車内が混んでいるので,最後部後ろ側のデッキ付近に避難します。本来はゆっくり座って気動車の旅を楽しみたいところですが,ここのキハ111/2は通路を挟んで2+1人掛けのボックスシートで座席定員が少なく,走り去る線路を眺める車窓で我慢です。明覚では下りの2267Dと交換,今日のとびら2枚目の写真が撮れました。寄居から高麗川の区間は秩父の山の麓を横切って進む感じで,山とカーブの連続で高原列車の趣です。1時間21分の乗車で17:15高麗川着,ここからは同じ八高線ですが電車に乗換えです。

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12.八高線236D 倉賀野~高麗川 60.9km 累計 520.1km(左)

 高麗川からは元りんかい線電車の209系3100番台の1773E列車に乗り,八王子を目指します。

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13.八高線1773E 高麗川~八王子 31.1km 累計 551.2km(右)

 高麗川の次の東飯能を出て箱根ヶ崎までは八高線最後の山の景色がきれいなところです。右手の車窓に重畳たる山並みが見えますが,地図で見ると秩父や前回の記事でアップした青梅の北の山のようです。

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東飯能~金子の車窓。秩父とその入り口の山々を望む

 18:04,時刻表どおり八王子着。ホームからふと見ると赤い真新しいディーゼル機関車が止まっています。JR貨物の新しい入換え用機関車のようで,去年12月の新製です。日本中で見られたDE10/11も世代交代のようです。

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JR貨物の新しいスイッチャーHD300。八王子で

 普段の140円旅行だと横浜線で帰るのですが,今日は完全周回ルートなので帰りは相模線経由です。相模線はラッシュ時のみ横浜線に乗り入れる列車があり,この1874Fも八王子始発で乗換えが1回減り助かります。

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14.横浜線~相模線1874F 八王子~茅ヶ崎 42.1km 累計 593.3km

 相模線の沿線に用事は少なく,昔から相模線に乗るのは140円旅行の時でした。昔はキハ20やキハ35の気動車でしたが,1991年3月に電化,205系500番台車が投入されて随分雰囲気が変わりました。夕方の時間に乗ると列車が増えて,ネットダイヤかと思うほど頻繁に交換します。下り列車の写真を撮りたいところですが,列車写真には光量不足で上手く撮れませんでした。西側には丹沢の山々がそびえ,夕焼けに染まっています。実際はほとんど夜で残照という感じなのですが,人間の目とデジタルカメラのセンサーの違いか,随分違って撮れます。

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丹沢の山に陽は落ちて。入谷で(?)

 19:36,ここも時刻表どおり茅ヶ崎着。東海道線ホームに行けば,乗る予定の1934Eは上野東京ライン以北が運休になって,東京ゆきとの案内です。大船で降りてしまうので,気にすることもありません。大船では3分の乗継ぎで少々慌ただしいですが,19:57の大宮ゆきに乗ります。大船からは今日の最終行程ですが,乗り慣れた横浜の丘陵地の団地のなかでとくに見るべきものもなくゆっくり過ごします。

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15.東海線1934E 茅ヶ崎~大船 12.1㎞ 累計 605.4km
16.根岸線1936A 大船~磯子 12.6km 累計 618.0km

 本来の140円旅行であれば新杉田で降りて次の列車を待たなければなりませんが,今日は奮発して(?)640円の環状きっぷなので,そのまま磯子まで行くことができます。磯子着は20:12,朝の出発と同じ1番ホームに15時間13分ぶりに戻ってきました。

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今日のGPS log。千葉・蘇我の間が狭く,くっついてしまいそうですが,何とか一筆書きルートです

 今日は朝は早かったですが,帰りはぼつぼつ,家の夕食にも間に合いそうな時間です。総武線で想定外のの乗継ぎがありましたが,その他は予定どおりの行程でした。総武線の2本を含めて乗った列車は16本,距離では618kmの大旅行ができました。東京近郊区間の最外縁を回ろうとすると,せっかくの景色のよい区間が夜になってしまうので,この位のほどほどのルートが身体にも優しく乗って楽しい140円旅行ではないかと思います。そんな訳で,僕の140円旅行は懲りることがありません。実は夏至の陽が長い時期に決行すべく決定版140円旅行ルートも検討済なのですが,今年の6月後半は雨の日が多く,用意した行程表は埃をかぶることになりました。次回はこの決行を期して,今日の140円旅行の報告を終わります。(2019.10.27記)

2019年お正月休みのアクテビティ--年末にちょっと140円旅行に行ってきました

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 ふつうの人は大掃除などで忙しい年の瀬,なぜかわが家には時間があり,僕は日帰り旅行を楽しませてもらっています。今年は年末の12月21日~22日に予定外の旅行に行ったのでお小遣いがなく,2年連続の140円旅行になりました。140円旅行はどこにポイントを絞るかが悩ましいですが,今回は八高線の気動車と房総の海を(明るいうちに)楽しむと決めました。東京近郊区間の路線図を眺めると,あっちとこっち,陽の短いこの時期にこの2つを両立するのは結構難しいです。

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今日の行程表(実績入り)

 僕の自宅最寄りのJR駅は根岸線の磯子駅,ここからだと大船に抜けて相模線から回れば純粋な140旅行になりますが,横浜線で直接,八王子に出る場合は磯子~東神奈川間が復乗になってしまいます。このため1枚目のきっぷは,磯子発たっぷり140円旅行を楽しんで東神奈川に戻ってきたところで運賃計算は打切り,「の」の字乗車の220円です。ここから磯子に帰るための220円が要るので,きっぷは磯子~東神奈川往復が必要な計算です。ところが,日ごろスマホで使っている乗換検索ソフトで検索すると,横須賀線で戻ってきた場合は磯子~横浜の乗車券でよいと出てきました。鶴見では横須賀線から京浜東北線への乗換えができないため,特定の分岐区間の区間外乗車(旅客営業取扱基準規程149条)の特例が使えるようです。気になったのでこのソフトの開発元に照会しましたが,一周を越えるルートの運賃計算は保証しない,規程の解釈についてはJRに訊いてくれとつれない回答でした。時間があればJRにも確認したいですが,現時点ではできていません。

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磯子~横浜線~八王子~大回り~横須賀線~横浜の検索結果
(経由地が5つしか入れられないので品川としていますが,高崎~館山を回っても理屈は同じ)

 前置きが長くなりますが,年末の140円旅行できついのは,途中下車ができないため食べ物とお酒の補給ができないことです。とくに千葉支社管内は売店が改札内にある駅が少ないので要注意です。実際,この日のルートでも我孫子の後は千葉まで改札内のNEWDAYSはお目にかかりませんでした。

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こんなものを持って,いざ出発

 さて実際の旅行ですが,実行は(2018年)12月30日(日),今日も早朝4:33の出発です。陽のあるうちにという条件が厳しく,横浜線の始発列車にあわせて磯子発の上り2番列車です。もう1本4:22発の416Bという列車がありますが,僕の見た限りでは,この列車は全国で2番の早起き列車です。ちなみに1番は桜木町4:18の414Bで,これらが山手線の始発(4:25,池袋からの外回り列車)よりも早いのはちょっと意外です。

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1.磯子(4:33)~東神奈川(4:50) 根岸線418B 11.3km

 年末の早朝,駅への道は寒いですが,仕業点検を始めた時から暖房を入れているのか,車内は暖かいです。通勤でも慣れたルートで17分の乗車で東神奈川着,横浜線に乗換えです。お約束の,乗る電車の写真を撮って,トイレに行ってと忙しく4分を過ごします。高校時代の鉄道研究会の先輩のおしえで,電車の写真は足回りが写っている方がよいとの考えを今もって信奉しています。

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2.東神奈川(4:54)~八王子(5:49) 横浜線403K 42.6km 累計 53.9km

 小1時間の乗車で5:49八王子着。ここまで来ても夜は明けません。反対側の5番線ホームでは,まだ夜間停泊の電車が寝ています。八王子では19分ありますが,あまりに寒いので一旦6番線に戻って,折返し待ちの横浜線の電車で暖を摂ります。ふと携帯の天気情報を見ると磯子の1度に対し,八王子は-4度で,学校や会社で八王子は寒いと言われるのを実感します。

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八王子は寒い。スマホの画面から

 5:58,八高線669Eになる電車が入ってきたので,2番線に移動し,電車に乗ります。電車が動き出すと,ようやく夜が白み始めます。小宮~拝島間の多摩川を渡る鉄橋ではきれいな朝焼けが見え,今日もよい天気になりそうです。

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3.八王子(6:08)~高麗川(6:54) 八高線669E 31.1km 累計 85.0km

 毎年末の鉄道旅行ですが,実はもう一つの目的があって,車内で年賀状を完成させるのです。裏の印刷面と表のあて名を印刷した年賀はがきを持って出て,車内で宛先ごとのコメントを書くのです。このため僕の年賀状は元旦に着くことはまずなく,3日に着くのを目指しています。今日もこの作業をしますが,出発が早く景色も見えないので,生産性が上がります。

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小宮~拝島の多摩川橋梁で

 拝島を過ぎると車窓はローカル然としてきて,田畑が増え左手には秩父の山々が見えてきます。西武のSトレインが見えて東飯能,程なく高麗川に着きます。高麗川では4分の接続で,今日のポイントの一つ,八高線の気動車に乗換えです。

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4.高麗川(6:58)~高崎(8:26) 八高線227D(左) 65.3km 累計 150.3km

 期待の気動車ですが,先ずは高麗川で買った缶コーヒーと共に持参のパンで朝ご飯です。というのも,ここまでの列車は通勤型の電車でトイレなし,これからはトイレを気にせずに飲み食いができます。

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朝の陽を受けて秩父の山々がきれい @小川町付近

 前回5月に訪れたとき八高線の非電化区間は最近改装されたきれいな駅が多い印象でした。今回はよく見ていましたが,用土と松久だったようです。3駅くらい連続していた印象でしたが,人の記憶はあてになりません。

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松久駅。駅舎が二重にある不思議なつくり

 中央線と上信越線をショートカットするルートには一定の需要があるようで,年末の今日は帰省とおぼしきお客さんも多く,2両の気動車はほぼ座席が埋まっています。寄居の近くで荒川を渡ると,以降の行程は関東平野が広がり,肥沃な田畑の景色が続きます。左手の稜線の向こうには浅間山が白銀に輝いています。北藤岡を出るとすぐ小野信号場があり,高崎線と合流,高崎線の線路上を倉賀野,高崎と進みます。

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遠くに浅間山が見える @北藤岡~倉賀野,鏑川橋梁

 高崎では10分と程よい接続で両毛線に乗換えます。高崎で見かけた上越線から来た電車は雪だるま状態です。上越国境といわず,今日は水上あたりでも相当な雪のようです。この年末は湯檜曽温泉に浸かって飯山線を巡る青春18きっぷの雪見旅を計画していたので,ちょっと残念になります。

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高崎で見かけた上越線の電車

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5.高崎(8:36)~小山(10:24) 両毛線439M 91.7km 累計 242.0km

 高崎を8:36に出発,10分で新前橋に着きます。ここは上信越線の電車の1大基地です。今日は「リゾートやまどり」とお座敷電車「宴」の2本が並んで,お正月の臨時列車の準備を整えています。

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高崎車両センター(本所,旧新前橋電車区)で準備を整える485系改造車2本

 両毛線は91.7km,乗車時間も1:48あり,朝の通勤通学輸送対応か211系3+3両の6両編成で,ロングシートではありますがゆっくりすることができます。左手には赤城山が独特な山容を現しています。赤城山から奥羽山脈の南端の山々が雪雲を遮ってくれるので,群馬はかかあ天下と空っ風が名物です。今日もそれらの山々の向こうは大雪のようです。

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赤城山。山々の向こうは雪のよう @前橋付近

 両毛線の車窓,反対の右側は関東平野が広がり,はるか遠くに富士山も見えます。この他,線路近くの岩船山やあしかがフラワーパークなど見るべきものも多く,両毛線の車窓は飽きません。列車は10:24,時刻表どおり小山に着きます。

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広がる関東平野の向こうに富士山が @思川

 小山から水戸線で友部回りで我孫子に出ると筑波山の景色を楽しむことができるのですが,我孫子着が14:49で2分足りません。仕方なく,小山からは東北本線の普通列車で上野に上ります。大宮から我孫子のルートは,武蔵野線経由でも,田端経由日暮里乗換えでも行けますが,乗換えが煩わしいので上野乗換えです。また,東北本線の1555Eが遅れた場合,上野ならエキナカが充実しているので,常磐線を待つ間に昼食が摂れるということもあります。上野での乗継ぎは3分ですが,幸い1555Eは時刻表どおり--厳密には少し早いくらいで--走ってくれ,余裕で367Mに乗ることができました。

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6.小山(10:33)~上野(11:49) 東北本線1555E 77.2km 累計319.2km

 ところで,この乗継ぎをすると厳密には日暮里~上野間が復乗になってしまいます。日暮里駅には尾久方面から来る線路にホームがないので,日暮里~上野にも特定の分岐区間の区間外乗車の特例が設定されているので,制度的にOKです。なかなかに国鉄~JRのルールはよくできています。

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7.上野(11:52)~我孫子(12:27) 常磐線367M 33.5km 累計352.7km

 常磐線の367Mですが,松戸で後続の「ひたち11号」に道を譲ります。ところがこの特急が遅れているとのことで,松戸の発車が5分遅れます。我孫子では乗継ぎの20分の間に名物のから揚げそばを食べる予定なので,ここでの遅れは避けたいです。

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我孫子名物,弥生軒のから揚げそば

 幸い367Mの遅れは5分程度で済んで,12:32我孫子に着きます。駅そば屋さんの弥生軒は12月30日も営業していて,お昼時なのでお客さんの入りもほどほどです。自分も含めいろいろな人がブログ記事などで140円旅行で我孫子のから揚げそばが美味しかったと宣伝するので,いつの間にか我孫子の名物であるばかりか,140円旅行の昼食の定番にもなってきました。待つこともなく食券を買い,定番のあら揚げ(1個)そばを美味しくいただきます。

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我孫子の弥生軒。駅そばスタンドだけでなく売店も弥生軒ブランド

 この先の行程ではずっと売店がないことを知っているので,階段を上がってNEWDAYSを探します。残念ながらここもNEWDAYSは改札の外,140円旅行では行けません。今度はホームの売店を探して上りホームに降りると,NEWDAYSはありませんが,弥生軒ブランドの売店が開いていました。さっそくビールを買い,後の行程に備えます。夏なら温くて不味くなってしまいますが,今の気候なら強い暖房にさえあてなければ,常温でも飲み頃です。  

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8.我孫子(12:47)~成田(13:28) 成田線851M 32.9km 累計385.6km

 我孫子からの成田線Bは上野直通の常磐線快速電車と線内折返しのチョン行電車が概ね交互に走りますが,この851Mは5両編成のチョン行電車です。5両でも十分な輸送力で,ガラガラの車内でかすかに見える手賀沼や印旛沼を探したりしてゆっくりします。行程のうえでは乗る列車の数,営業キロともざっと半分消化です。140円旅行のブログ記事などでは,疲れたとか尻が痛いという記述をよく見ますが,生来の汽車旅好きの僕は全くそんなことはありません。209系以降のJR東日本の電車は,座った感じは少々硬めですが,着席区分も明確な深めのシートで長く座っていても疲れないようです。

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成田線から陽射しをあびて輝く印旛沼を望む @小林~安食

 ほぼ40分の乗車で13:28,成田に着きます。ここ成田は大晦日に2日がかりの140円旅行で年越しをする人も多く,140円旅行のメッカ?です。ホームに降りれば「謹賀新年 歓迎」の横断幕がそこここにかかり,新年を迎える準備も万端です。成田でもNEWDAYSの場所を確認しに駅舎に行きますが,ここもやはり改札の外です。

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9.成田(13:37)~佐倉(13:50) 成田線448M 13.1km 累計398.7km

 成田からは13:37発の千葉ゆき電車で佐倉を目指します。成田から成東は,一旦,銚子方面に下って松岸で乗換えるルートもあり,こちらの方が距離も時間も稼げます。今日は陽のあるうちに外房海岸に行かなければならないので,短い方の佐倉経由です。

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10.佐倉(14:03)~成東(14:28) 総武本線1355M 21.6km 累計420.3km

 佐倉では13分の乗継ぎで,総武本線1355M成東ゆきに乗換えます。千葉県でもこの辺りは田んぼが広がる穀倉地帯で,日本中のどこにでもある里山風景の車窓が続きます。成田空港へ向かう飛行機がひっきりなしに降りてきて,のりもの好きの僕の目を楽しませてくれます。

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総武本線の車窓は田んぼと里山風景 @日向~成東

 成東での乗継ぎは20分ですが,飛行機の写真を撮ったりして暇をつぶします。14:40過ぎ,総武本線の上り列車,これから乗る648Mになる上り列車が入ってきて,更に本線には最近数が減った房総ビュー特急の「しおさい5号」が到着し,成東駅の4つのホームが埋まります。成東駅のいっときの賑わいで,今日のとびらの写真です。

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成東で。折返し待ちの電車の向こうを飛行機が飛んで行く

 成東から乗る東金線は九十九里海岸に沿って総武本線の成東と外房線の大網を結ぶ13.8kmのローカル線ですが,140円旅行のルート上はとても重要な存在です。房総半島を140円旅行で回る場合は,この線を通らないと経路が成立しません。また,最近は大網から外房線経由千葉に直通する列車も増え,便利になりました。

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11.成東(14:48)~大網(15:05) 東金線648M 13.8km 累計434.1km

 成東からの東金線列車は大抵はローカルな雰囲気が漂う駅舎前の切欠きホームの0番線から発着します。14:48発の648Mは6両編成で,休日の昼下がりとあって僕の乗った5号車は他に誰もいない空気輸送でした。九十九里の海岸と並行はしていますが,7~8㎞離れているので海を見ることはできません。総武本線と同様の田んぼ主体の車窓ですが,その尽きたところに松林があって,その向こうには大海原が広がっているのだろうと想像します。

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東金線から海の方を望む。右下は成東~求名間の車内

 たった4駅なので20分もかからず終点の大網に着きます。大網はかつて外房線がスイッチバックで運転していた頃の本線で,なにか中途半端な位置のホームです。大網での接続は悪く,28分待って15:33の263M安房鴨川ゆきに接続です。時刻表を見ていたら更に21分後の快速列車でも上総一ノ宮でこの列車に追いつくことが分かりました。大網は駅撮りの割によい写真が撮れそうなので,49分滞在して快速で行くことにしました。

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12.大網(15:54)~上総一ノ宮(16:10) 外房線4493F 20.1km 累計 454.2km

 ここで総武快速直通の列車を利用するメリットはもう一つあります。今日は我孫子で準備したので安心ですが,快速列車のグリーン車に行けば車内販売のビールを買うことができます。この区間で時間に余裕があるということは...4年半前に140円旅行でここを通ったとき,茂原のピザーラの配達を駅の改札口で受け取りました。140円旅行でデリピザを食べるという画期的な食糧調達には好都合で,またやってみたいと思います。

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13.上総一ノ宮(16:12)~安房鴨川(17:14) 外房線263M @大網 50.3km 累計 504.5km

 上総一ノ宮では先ほど大網で見送った263Mに追いつき,この列車に乗換えます。この列車は下校時間帯にもかかわらず4両編成で,大網で見た上りの270Mの4+6の10両編成に比べると随分短編成に感じます。今日のポイント2は明るいうちに海を見るですが,冬の短い日は房総半島の背骨の山に沈んでゆきます。明るいうちに海沿いまで辿り着けるか時間との闘いです。

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冬の日は山かげに沈みゆく @三門

 左の車窓に陽はおちましたが,海は右側です。上総一ノ宮を出てほどなく,東浪見(とらみ)~太東(たいとう)間でもちらりと水面が見えますが,地図で調べるとこの区間にはため池が2つあり,海かどうかは定かでありません。16:38発の御宿まで来ると,海沿いの景色になり,勝浦の先では下のような海を見ることができました。日没後ではありますが,夜になる前に何とか海岸まで来ることができました。今日はこれで佳しとしましょう。

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念願の外房の海に夕闇が迫る

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14.安房鴨川(17:17)~千葉(20:02) 内房線1120M 123.2km 累計 627.7km

 安房鴨川では3分の接続で,1120M千葉ゆきに乗換えます。この列車の123.2㎞は今日の行程のなかで1列車としては最長です。年賀状書きも完了しているので,持参の肴と我孫子で買ったビールでゆっくり寛ぎます。安房鴨川~千倉は内房線ですがまだ外房海岸で,千倉~館山で房総半島先端の小山を越えて内房海岸に出ます。この先も上総湊あたりまでは内房の海が見え,とくに浜金谷~竹岡あたりでは浦賀水道越しに三浦半島を間近かに見ることができます。1本後の1122Mの上総湊発が19:28なので,夏の陽の長い時期なら海の景色が楽しめそうです。千葉が近づくと,年末の盛り場に繰り出す若者が増えて,車内に活気が戻ります。

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15.千葉(20:21)~横浜(21:31) 総武本線~横須賀線1946F~1947S 70.9km 累計698.6

 1120Mは2:45かかって20:02に千葉に着きます。千葉駅は最近,駅ビルが整備され,とてもきれいで大きな駅になりました。エキナカも充実していて,ペリエと名付けられた商店街は千葉の名品から東京や神戸のスイーツ店,雑貨,輸入食料品,カフェにレストランと何でも揃う感じです。先ずは家への土産に定番のピーナツ最中を買い,あとは自分の夕食を探します。元々は駅そばを食べる気でいたのですが,多くの店を見ているうちにご飯粒が食べたくなり,「ニッポンのお茶漬け日和-こめらく」に決めます。

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今日のきっぷ

 10分くらいでお茶漬けをかきこみ,20:21の快速久里浜ゆき1946Fにとび乗ります。この列車に乗れば1時間ちょっとで横浜です。車内ではゆっくりしたいところですが,旅行中に気づいたキーワードやお小遣い帳といろいろな記録の整理に時間を費やします。21:31,時刻表どおり横浜着,今日も無効印と共にきっぷをいただいて,140円旅行は完了です。本当は最初に書いた区間外乗車のナゾを確認したいところですが,きっぷの券面上は磯子→横浜170円で何ら不都合ありません。この手のややこしい質問を改札の担当に訊いてもご迷惑なので,別の機会とします。

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12月30日の横浜中央便局

 運賃計算の切れ目のため一旦,改札口を出ますが,今日は大事な用事がもう一つあります。車内で完成した年賀はがきを投函します。幸い横浜駅東口の隣が横浜中央郵便局なので便利です。こんな時間でも時間外の発送や受取りで郵便局の窓口は長蛇の列ですが,こちらは巨大な投函箱に入れるだけで終わりです。帰りのきっぷで入場すれば,ほどなく21:43の根岸線電車が来て帰途につきます。

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帰りの電車 横浜(21:43)~磯子(21:57) 根岸線2017C

 14分の乗車で21:57,自宅最寄りの磯子駅に着きます。〆てみれば乗った列車は16本,距離708.1km,時間では14時間24分の大旅行でした。少々朝は早かったですが,深夜までかかってヘトヘトになるということもなく,とても楽しい140円旅行でした。

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今日の行程のGPSログ

 最後に今日の2つのポイントですが,八高線の気動車は文句なしです。明るいうちに海を見るに関してはギリギリでのクリアとしておきましょう。上でも書きましたが,陽の長い時期であれば水戸線経由で内房の海を見ることも可能なので,次回の140円旅行は是非このルートで回ってみたいと思います。(2019.1.20記)

東京近郊区間大回り最長140円旅行・その3--2日目・千葉県1周と妙に遠回りをする旅

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千葉支社管内はどこに行っても209系の天下

 最長140円旅行のその3は2日目の行程をお届けします。(2018年)4月29日(日)早朝4:30前,清々しい空気の中をカラオケボックスから駅へ向かいます。140円旅行の途上なので本来は駅から出られませんが,今日は旅客営業取扱基準規程に則り,許可を得ての出場なのでシャバの世界を楽しみます。という訳で,途中コンビニに立寄り,お弁当や朝のコーヒーを仕入れます。有人改札で断って入場し,成田線の始発423Mの乗客になります。ローカル列車には珍しく4時台の出発ですが,仕事や遊びで朝帰りの人,ゴルフに出かける人など,コンコースの雰囲気よりは多くのお客さんがいます。もちろん定時に出発,またまた長い1日が始まります。

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23.千葉4:50~松岸6:40 総武本線~成田線423M 91.5km 累計668.6㎞

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薄靄たなびく田んぼの向こうから陽が昇る @物井

 千葉を出る時点で空は白んでいましたが,物井あたりで日の出です。水を張った田んぼから薄靄がたなびき幽玄な景色ですが,これを写真に収めるのは難しいです。電車が混まないうちに持参の弁当をいただき,腹ごしらえを済ませます。昨日は3食駅そばだったので,ご飯粒が恋しく,ヘルシーな軽めのお弁当です。

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朝ごはんはコンビニのあじ御飯

 今日の朝の行程は実は緊張で,松岸,東金,大網と3列車連続で降りるのをミスることができません。もし,松岸で降りるのをミスると次は銚子で,140円旅行は成立しません。磯子~銚子の区間変更扱いになって,158.8㎞2,590円-140円=2,450円を請求され,当然帰りのきっぷも必要になります。お金はともかく,昨日からの苦労が水泡に帰すことのほうがこたえます。昨晩はゆっくり休めませんでしたが,幸い眠くなることもなく,列車の旅を続けられそうです。車窓を見ていると千葉県北部は肥沃な平野で,水田も多く米どころのようです。

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成田線は田んぼのなかを行く @大戸
銚子が近づくと風力発電の風車が増える @松岸

 風力発電の風車がたくさん見えてくると陸地のはずれも近づき,あと少しで銚子です。銚子は水産業や醤油醸造の街でいろいろなものがありそうですが,140円旅行では1つ手前の松岸までしか行けません。松岸駅も銚子市内ですが,駅前にヤマザキデイリーマートがあるくらいで何もない所です。140円旅行では途中出場もできず,ここに来るとあのコンビニをうらめしく思うのが常です。ところで,松岸の駅舎は最近改築された風でもありませんが,駅舎前の玄関ホームが3番線です。国鉄~JRの駅ではホームの番号は駅長室(駅舎)に近いほうから順に振るならわしですが,ここは数少ない例外です。支線の成田線に対し,総武本線のほうに敬意を表しているのでしょうか。

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24.松岸6:54~成東7:49 総武本線332M 40.4km 累計709.0km
松岸で。ホームのよく手入れされた松が松岸をアピール

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松岸駅風景。玄関ホームがなぜか3番線

 松岸からはまた千葉ゆきに乗り,総武本線を上ります。成田線に比べこちらのほうが起伏が多いようですが,似たような景色です。線路の規格は分かりませんが,なぜかこちらのほうがスピードを出しているように感じます。朝なので,猿田,干潟と頻繁に下り列車と交換があります。どの列車も朝日を受けて,140円旅行中の写真としてはよい出来の写真が撮れます。そんなことでワクワクしているので眠くなることもなく,7:49成東に着きます。

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25.成東8:03~大網8:21 東金線1630M 13.8km 累計722.8km

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東金線の海側の車窓。残念ながら九十九里の海は見えない @東金

 成東からの1630Mは通勤時間帯とあって,千葉直通の6両編成です。東金線の列車は大抵は駅舎寄りの切欠きホームの0番線から出ますが,この列車は総武本線の副本線の3番線からの発車です。更に面白いことに,この列車は成東着8:02の千葉からの列車の接続をとっての発車ですが,本線の列車を待たせて,本線を横断して東金線に入ってゆきます。東金線は九十九里の海岸線に沿って走る線形ですが,海岸線からは遠く,景色はこれまでと変わらない田んぼの景色です。

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大網では数少なくなった房総view特急を先に通す

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26.大網8:41~安房鴨川10:13 外房線237M 70.4km 累計793.2km

 大網では週末のみ運転の新宿からの行楽特急「新宿わかしお」を先に通し,ゆっくり鈍行で房総半島の先端を目指して下ります。寝過ごしのできない列車3本の行程を無事に終わったので,この列車ではゆっくりすることにします。大原を過ぎ勝浦あたりまで来ると左手に太平洋が見えてきます。この辺の海の景色は外海の荒々しさがあり,海辺ではサーフィンを楽しむ人も見えます。

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外房海岸の景色 @鵜原

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元をたどれば臨時乗降場の行川アイランド駅。テーマパークは閉鎖されて久しいが駅名は変わらない

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27.安房鴨川10:42~館山11:24 内房線3126M 33.5km 累計826.7km

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房総半島でサイクリングを楽しんでもらうための改造車BB Base @安房鴨川

 安房鴨川では内房線の3126Mへ30分弱の乗継ぎです。時間もあるのでゆっくりしていると,周囲にいた鉄道少年とおぼしき子供がBB Baseだ!というので,この写真を撮ったりします。また,駅舎を覗くと改札の外にスタンプがあるので押しに行ってよいか尋ねたら,140円旅行ではダメとのこと,意見は分かれるところですが事実のみ書きます。内房線は館山で運転系統が分かれていて,日中の列車は全て館山乗換えです。館山~安房鴨川間のローカル列車は4両編成,以北は6両編成という運用を考えれば合理的ですが,この3126Mは6両編成でした。長距離鈍行好きの僕としてはスジはつながっていた方がきれいなのですが,お客さんの流れが切れているのでしょう。

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28.館山11:47~君津12:45 内房線2126M 47.6km 累計874.3km

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「新宿さざなみ」が着いて館山駅のいっときの賑わい

 館山でも23分とゆったりとした乗継ぎで,引続き内房線を上ります。内房線も東京湾の海の景色がきれいな車窓ですが,意外と入江が入り組んでいて,山越えの景色も多いです。浜金谷~竹岡~上総湊あたりが浦賀水道で対岸の横須賀の発電所がまじかに見えます。東京湾観音の大仏が見えてくると房総半島の旅も終わりに近づきます。

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内房線の車窓。入り江と海岸線の景色を繰返す @岩井,竹岡

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29.君津12:52~蘇我13:31 内房線4268F 38.3km 累計912.6km

 列車は君津で始発の快速,4268Fに接続するので,乗換えます。内房線の快速はダイヤ改正の度に停車駅が増えて今では巌根だけが通過駅で,面倒だから千葉以南各駅停車にしてしまえばとも思います。君津から北は1999年の制度改正以前から東京近郊区間だった区間で,列車も東京直通となり気分も東京近郊に戻ってきた感じがします。

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30.蘇我13:50~東京14:33 京葉線1382A 43.0km 累計955.6km

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蘇我駅いろり庵きらくの天ぷらそば

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ディズニーランド,木場から都心のビル群を見る

 今乗っている4268Fでも東京駅には14:22に着くのですが,最長140円旅行のルートは京葉線なので,蘇我で乗換えです。今日のお昼ご飯は,東京駅は高いので神田で駅そば,でも乗換えも面倒だし時間あるかな...などと思案していたのですが,調べると蘇我にもいろり庵きらくがあることが分かりました。このお店は元の日本食堂の日本レストランエンタープライズの経営でどこにでもありますが,お腹は空いているので,迷わずここでこの旅行4杯目の駅そばです。東京湾岸の物流拠点群,ディズニーランドと葛西臨海公園など見慣れた景色を見て,京葉線を上ります。蘇我~東京間は京葉線,総武本線どちらを通っても43.0kmで距離は変わりませんが,この列車は蘇我でのロスタイム19分なのに東京着で11分差なので,8分挽回した計算になります。

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31.東京14:46~御茶ノ水14:50 中央線1479T 2.6km 累計958.2km
ローレル賞の銘板の添えられたクハE232-1の車号

 東京着後はいい加減家に帰りたい気分ですが,最長140円旅行ルートの特徴の無駄な遠回りをしなければならず,先ずは代々木へ向かいます。東京駅の京葉線の長い乗換え通路を歩き,今度は長いエスカレーターで中央線ホームへ移動です。この辺はもともと食事をしようと余裕がとってあたったので,1本おとして神田側のホーム端で写真を撮ってからの乗車です。こうして乗った1479Tの先頭10号車は何千両も製作されたE233系のトップナンバー,クハE232-1でちょっとワクッとします。お茶の水に着くとちょうど緩行電車が入ってきたのでこちらに乗換えます。元々の行程は四ツ谷乗換えでしたが,お茶の水のほうが乗換えが楽なのと,四ツ谷をミスるといけないのでリスク低減です。

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32.御茶ノ水14:52~代々木15:05 中央線1443B 7.0km 累計965.2km

 お茶の水,代々木とホームを渡るだけの楽な乗換えで,品川を目指します。山手線各駅ではホームドアの導入が進んでいますが,ホームドアのあるホームでは乗る電車のスナップを撮るのが難しく,乗り鉄もやりづらい時代になりました。幸い代々木は駅のつくりを昔から知っていたので,柵の内側で安全に,進入する列車の写真を撮れました。

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33.代々木15:10~品川15:29 山手線1402G 9.9km 累計975.1km

 代々木からの山手線は連休中とあって激混みですが,写真を撮って,一番後ろの扉に潜り込みます。渋谷を過ぎれば混雑も一段落です。そういえば,今回の旅行では家への土産を買っていないことに気付きました。今からでも品川のエキュートなら何かを買うことができそうなど算段をしていたのですが,後続列車の遅れで大崎で抑止になり,買い物の時間を侵食されます。

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34.品川15:35~川崎15:43 東海道線1569E 11.4km 累計986.5km

 品川では手近な和菓子屋で土産を買って,東海道線ホームへ急ぎます。東京近郊区間と和風マロングラッセは全く脈略ありませんが,あれこれ選んでいる時間はなく,お店のレジが空いていることが第一条件です。もともとの予定より1本早いのでゆっくり買い物すればよいのですが,お疲れモードなのでそんな余裕はありません。そんな訳でこの列車の写真は携帯で撮ったものが一番まともでした。

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35.川崎15:53~武蔵小杉16:05 南武線1555F 7.5km 累計994.0km

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ゴールまであとわずか,少し元気も出て新幹線の写真を撮ったりする @武蔵小杉

 せっかく東海道線に乗ったのにたった一駅,川崎でこの列車を降ります。川崎からは南武線を武蔵小杉まで下り,横須賀線に乗換えて,横浜を目指します。ここも最長140円旅行ルートのなかで際立ったくさび形遠回り区間で,川崎~鶴見間はまっすぐ行けば1駅3.5kmのところを15.3kmの旅行をします。しかし,武蔵小杉駅開業前は川崎~尻手~浜川崎~鶴見11.5kmが最長ルートで,乗換えは面倒,列車は極端に少なく,考えるだけでぞっとするようなルートです。

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36.武蔵小杉16:21~横浜16:34 横須賀線1465S 14.9km 累計1008.9㎞

 武蔵小杉の横須賀線ホームは最近増設したホームで,長い連絡通路を通っての乗換えです。しかし,浜川崎を回るのに比べたら屁でもないなどと考えながら,歩きます。ホームに着くと直近の16:19の湘南新宿ラインの列車が遅れている由で,先に来る16:21の横須賀線に乗ります。この列車に乗れば横浜まで2駅,ようやくゴールが見えてきます。

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37.横浜16:38~根岸16:50 根岸線1521B 7.1km 累計1016.0km

 横浜からは乗り慣れた根岸線でこの旅行のゴール,根岸を目指します。12分の乗車で根岸着,昨日の朝から32時間半の旅行のゴールです。感慨にひたるというよりは疲れたので早く家に帰りたいと思いつつ,改札を出ます。改札ではお約束の無効印ですが,根岸駅の無効印も風景入りの最近調製したものです。担当はいかにも新入社員のような感じで,右上の余白部分に巨大なパンチ穴をあけてくれました。これでは入鋏時の配慮が台無しなのですが,僕は使用済の乗車券は絶対回収の時代を体験しているので,もらって帰れるだけでありがたいと思います。

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最長140円旅行の行程(拡大はこちら

 さて最後にまとめると,最長140円旅行で乗った列車は37本,所要時間は32時間32分,距離は1016.0kmでした。これはこれで「最長」としての価値はあると思いますが,無駄に遠回りする区間があって妙に手間がかかる,また,夜明しをするのにとても苦労をします。以前からやってみたかったことなので1回はよいのですが,またやりたいかと問われればNoです。八高線,両毛線,松岸,房総方面と東京近郊区間の外縁部を回って1日で旅行するほうが断然楽しいと思います。これなら時々,また何度でもやってみたいです。最後につけた表は,この旅行の行程表,終わってみればログです。お薦めはしませんが,挑戦したいかたへの参考につけておきます。(2018.6.3記)

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知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行

東京近郊区間大回り最長140円旅行・その2--夜の部と最長140円旅行のうんちく

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今回の最長140円旅行のルート

 最長140円旅行のその2はいくつかの蘊蓄(うんちく)と共に1日目の日の入り後をお送りします。
 上のとびらに掲げてあるのが,今回の140円旅行のルートをGPSトラッカーでプロットしたものです。見て分かるとおり東京近郊区間の外周を一回りしただけではありません。最外周を回っても800数十㎞にしかならず,最長ルートにするためには一筆書きのままで最大限の遠回りをする必要があります。この最長ルートはループになっているので,僕は自宅最寄りの磯子駅から始めましたが,ルート上であればどの駅からでも始められます。このルートは1周1018.4kmですが,140円で乗ったのは磯子~根岸間2.4kmを除いた1016kmです。信濃町~千駄ヶ谷のような駅間の短い区間(700m)で始めれば距離は若干延びるし,駅間の長い区間で始めれば140円では済まず160円や170円になりますが,本質的に違いはありません。

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1周1018.4㎞の周回ルート

 周回の条件を外し,140円区間で回れる最長ルートにすると距離は若干延びて1035.4㎞になるそうです。その代わり区間は北小金~馬橋またはその反対に限られてしまいます。スタートとゴールの間を武蔵野線で横切るという凝ったルートです。周回の条件を外すともっと距離は延びそうな印象ですが,たったの17kmの違いなので,わざわざその2駅のいずれかに行く手間を考えると上の周回のルートで十分な気がします。

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140円旅行最長の1035.4㎞,北小金~馬橋のルート

 140円という制限を外し,スタート,ゴールとも任意の駅でよいとすると,当然のことながら頭と尻尾が長いほうが有利で,大前~松本間1322.7kmが最長だそうです。世の中にはいろいろなことを研究するかたがいて,「東京近郊区間 大回り 最長ルート」などでインターネット検索すると,いくつかのサイトがヒットします。僕が見たサイトは著者名を書いていないので,とくに紹介はしませんが,情報はありがたく,この場を借りて感謝申しあげます。

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金額フリー最長の1322.7km,大前~松本のルート

 これらが最長140円旅行のルートなのですが,ここで困った問題があります。これだけの距離になると1日で全てを乗りきることができず,どこかで夜明しをしなければなりません。インターネットでは,夜明しをする必要があるので終夜運転のある大晦日でないとこのルートは成立しないとの記事を見かけますが,これは違うと思います。140円旅行中に終電になると,ふつうの乗車券では有効期限が切れます。有効期限が切れても「継続乗車」(旅客営業規則155条)という決まりがあって,乗車券の行き先駅までは乗車する権利はあるのですが,「継続乗車」扱いになったら可及的速やかに目的地に行くのが常識で,大回りなどしていられないものと考えます。要は,終夜運転のどさくさ紛れに夜明しをしてしまおうという算段ではないでしょうか。一説には大晦日の成田駅は140円旅行で夜明かしする人が少なからずいるそうで,これはこれで一種のお祭りと考えれば楽しそうです。これに関してはその4に追補として詳述しましたので,興味があればこちらもご参照ください。

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今回用意のきっぷ。左はその1の再掲

 140円でも2日間有効にする術はないものか知恵を捻ったのが往復乗車券を使う手で,これなら乗車券自体が2日間有効なので日付をまたいでも継続乗車にはなりません。継続乗車ではないので,大回りをする権利も残っていると僕は考えるのですが,問題はどうやって夜明しをするかです。JRの旅客営業のルールはよく考えられていて,旅客営業取扱基準規程には145条「接続駅で一時出場させる場合の取扱方」という規定があります。この規定では,直通する乗車券を持っている旅客を駅の設備(を閉鎖するなど)の事情で一時出場させる場合は途中下車の取扱いに準じることになっています。まさにこのケースにぴったりなのですが,JRの駅で実際にこの取扱いをしてくれるかどうかは分かりません。

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旅客営業取扱基準規程145条全文 北海道旅客鉄道旅客営業規則旅客営業取扱基準規程 1991年 中央書院~

 最長140円旅行の行程づくりでポイントとなるのはどこで夜明しをするかです。僕の考えでは,終電が遅くまであり,ほぼ同義ですが初電が早く,比較的大きくて何か悶着があっても駅員さんがたくさんいる駅がよいです。北陸新幹線開業前の高崎駅などがよいのですが,今では夜行列車がほとんどないので新宿や秋葉原,大宮なども候補になると思います。逆に,松岸のような無人駅も悶着にならないというポイントはありますが,駅の周囲に夜明しをできる場所がありません。なお,そういうことを考える輩がいるのか,松岸駅(昼間だけ係員のいる委託駅)は夜間は駅舎を締切るとの掲示が出ていました。以前,2日がかりの140円旅行は大晦日の成田で夜明し説を真に受けて行程を組んだことがあり,成田線の始発は千葉始発と知っていたので,今回はあっさりと千葉で夜明しと決まりました。この旅行ですが,最長140円旅行は大晦日でないとダメという俗説に風穴を開けるのも目的の一つになってきました。

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今夜は満月もきれいで明日も天気は良さそうだ。列車は水戸線764M @岩瀬

 さて実際の旅行の続きです。水戸線の途中で日没となってしまい,この先は車窓は楽しめません。普通なら消化試合モードなのですが,今夜はこれからが長いので消化試合などとは言っていられません。

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12.友部18:52~我孫子20:05 常磐線1256M 67.5km 累計419.5㎞

 友部から乗った1256Mは土浦で車両の増結と特急列車退避で9分の停車です。ところが道を譲る「ときわ86号」が急病人の介護のため10分くらい遅れて走ってゆきました。この列車も約6分遅れての発車ですが,土曜日の晩でお客さんは少なくスムーズに走り,約3分の遅れで我孫子到着です。このブログでも何度か紹介しましたが,我孫子の駅そばは地元の弥生軒で,巨大な鶏の唐揚げが入ったから揚げそばが名物です。今夜もそれを期待してきたのですが,夜8時を過ぎ,本日の営業は終了していました。

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13.我孫子20:13~柏20:19 常磐線2062E 4.4㎞ 累計423.9km

 気を取り直して,歩を先に進めます。昔,高校生の頃には新松戸にも駅そばのスタンドがあったので,それ期待です。まだ,武蔵野線の新松戸~西船橋間が開業していない頃,友人と2人で新松戸に来て駅そばを食べました。七味唐辛子をかけようとした丁度その時,一渉りの風が吹き,スプーンに盛ったトウガラシがカウンター中にこぼれてしまいました。これを見ていた店のおばさんに「食べ物を粗末にするもんじゃありません」とたしなめられ,忘れ難い駅そばとなっていたのでした。

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14.柏20:28~新松戸20:35 常磐線2040S 6.2km 累計430.1km

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柏駅の天ぷらそば

 我孫子からは常磐線各駅停車ですが,日頃は乗らない小田急の電車で上ってゆきます。ちょうど柏に着いたとき,ホームの駅そば屋さんが営業中なのが眼に入ったので,慌てて飛び降ります。我孫子の弥生軒は空振りでしたが,何とか今日3杯目の駅そばにありつくことができました。柏からは再び常磐線各駅停車,今度は東京メトロの電車で新松戸まで上ります。

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15.新松戸20:53~南浦和21:22 武蔵野線2068E 25.8km 累計455.9km

 新松戸では食後の缶コーヒーを飲んだり,残念ながら跡形もなくなっていましたが,思い出の駅そば屋さんを探したりしてゆっくりします。武蔵野線の列車は本数が少ないせいかこんな時間でも混んでいますが,各駅ごとの出入りが多く,すぐに座ることができました。

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16.南浦和21:27~赤羽21:40 京浜東北線2101B 9.3km 累計465.2km

 最長140円旅行のルートは無意味な遠回りをする箇所がありますが,ここもその一つです。そのまま武蔵野線に乗っていれば1駅2分のところをくさび形に小1時間かけて赤羽までを行き来します。

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17.赤羽21:47~武蔵浦和22:01 埼京線2185K 10.6km 累計475.8km

 赤羽からの埼京線は連休初日の晩とあって都心で遊び歩いた人の帰宅の足で大変な混雑です。来た電車はりんかい線の70系で,ちょっと変わった電車で気晴らしです。駅ごとにお客さんは減り,武蔵浦和に着く頃にはふつうの夜の電車になっていました。

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18.武蔵浦和22:10~西国分寺22:35 武蔵野線2172E 25.9km 累計501.7km

 武蔵浦和からは再び武蔵野線で西国分寺を目指します。武蔵野線の各駅のホームもぎりぎりの8両対応で写真を撮るのに苦労します。

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19.西国分寺22:43~新宿23:16 中央線2250T 22.5km 累計524.2km

 西国分寺からは今日2度目の中央線で新宿を目指します。中央線の早朝深夜は総武線との直通運転がなくなり,東京駅から各駅停車が発着することは知っていましたが,沿線住民ではないので見るのは珍しいです。黄色い各駅停車の案内サインに喜んだりしながら,空いた電車に落ち着きます。

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20.新宿23:24~秋葉原23:53 山手線2321G 15.1km 累計539.3km

 夜11時過ぎ新宿に着きますが,連休初日の今日はとんでもない人混みです。これから乗る山手線外回り電車は積残しが出るかと思う位の人でホームがごった返しています。実際,写真を撮るのもままならず,1本おとすことになりました。池袋を過ぎれば混雑もやわらぎ車端の車椅子スペースで窓に寄りかかってゆっくりします。いつもならお休みの時間ですが,秋葉原で降りないと大変なことになるので,緊張してあまり眠くはありません。

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21.秋葉原0:21~津田沼0:56 総武線2442C 25.3km 累計564.6km

 今日の行程は千葉に最終列車で着くこと,秋葉原0:32の2430Cと決めていたのですが,朝8:00過ぎのスタート,途中で何があるか分かりません。途中何箇所かに列車が遅れた時のための余裕を織込んでいたのですが,幸い今日は順調に推移し,ここで30分以上時間があります。0:13の千葉ゆきにも乗れそうですが,人もたくさんいて景色に溶込めるので,この列車は見捨てることにします。そうこうするうち,23:20頃渋谷駅で人身事故があり,山手線内回り電車が止まっているとの情報です。こんな時間に飛込みとも思えず,ホームからの転落と思いますが,まったく人騒がせなことです。この影響で総武線各駅停車も遅れが見込まれるとのことです。じっとしていて飽きたのと,最終列車の混雑を避けるため,秋葉原は1本早い0:21の2442C津田沼ゆきで出ることにします。1本前の千葉ゆきは随分遅れていましたが,この列車は数分の遅れで走っていました。

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22.津田沼1:06~千葉1:21 総武線2430C 12.5㎞ 累計577.1㎞

 ほぼ1:00,終点に津田沼に到着。電車は引上げてゆきますが,僕はもう1本千葉までがあります。また,千葉ではすんなり2日がかりの140円旅行を認めてもらって改札を通してもらえるか,この旅行の大きなポイントが待っています。事前に勉強し,規定集のコピーも持参していますが,やはりドキドキ緊張します。

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千葉で。午前1:30,本日の営業も終了

 さて千葉駅の改札です。もともと駅員さんがたくさんいそうな大きな駅として千葉を選びましたが,女性2人,若手からそろそろ中堅といった男性1人がいます。乗越し精算などのお客さんが一段落したところで,一番手前にいた男性の駅員氏にアタックです。持参の規定集のコピーも用意して,これは継続乗車ではないこと,規程145条などを説明しようとしましたが,先方もしっかり心得ていて何の悶着もなくOKでした。残念なのは,規程によればこの場合でも途中下車印を押すはずですが,途中下車前途無効の乗車券に途中下車印を押すのをためらい,途中下車印はもらえませんでした。駅員氏曰くちょうど数日前に特別下車印がなくなってしまい,これがあれば押せるのですがとのことでした。

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人影も少ない4:40の千葉駅中央改札

 無事に出場はできたものの,この後,始発電車までの3時間ちょっとをどうするかです。事前にネットカフェは調べていたのですが,千葉駅から近い3軒は連休初日とあってどこも満席です。空席待ちもできますと言うので尋ねたら,既に5人待ちで7時頃でしょうとのこと,これでは話になりません。3軒目のネットカフェの前がカラオケボックスだったので尋ねると,今の時間なら時間フリーで会員料金2,000円ですとの案内,結局,カラオケボックスで夜明しすることになりました。今夜は千葉で夜明しはずっと前から決めていたこと,最近はネットカフェも予約ができるので,もし同様のことをするなら予約をお薦めします。小腹が空いたのと,何も注文しないのも失礼なので,夜食にタコ焼きを食べてお休みです。また,携帯やバッテリの充電も必要ですが,カラオケボックスでは有料の充電ボックスで,30分100円の充電が終わるたびに入口ロビーへ出向かなければいけないのが難点でした。こんなことで暗い所で横にはなれましたが,ゆっくりできたには程遠い2.5時間のカラオケボックス滞在でした。なお,かかった費用は会員登録料,部屋代,夜食,携帯充電で3,203円でした。
 結果からいえば,終電から始発の間の出場は2日間有効の往復乗車券の片道分を使えば問題ありませんでしたが,出場はできてもやはり夜明かしは結構きつかったです。夜の盛り場を歩くことになるので,高校生以下にはお薦めできません。
 なお,記事は事実に基づいて書いていますが,いつでもどの駅でも同様かは保証の限りではありません。もし,類似の旅行をする場合は自己責任でお願いいたします。
(2018.5.27記)

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その3につづく
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知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行

東京近郊区間大回り最長140円旅行・その1--1日目・東京近郊区間の外縁をゆく

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今回のきっぷと茅ヶ崎駅相模線ホーム端の烏帽子岩のミニチュア

 今年(2018年)のゴールデンウィークは連休後に旅行の予定があるので基本的に大人しくしている予定でした。そうは言っても会社が休みの9日間どこにも出掛けないのはもったいないので,以前からやりたかった東京近郊区間大回り140円旅行の最長ルートに挑戦しました。最長ルートも何とおりかあり,その蘊蓄(うんちく)はその2で紹介しますが,わが家最寄りの磯子駅からスタートできる1016㎞の大旅行です。

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1.磯子8:18~大船8:33 根岸線621B 12.6km

 決行は4月28日(土),磯子駅を8:18の621Bでスタートです。今日の予定は,行程の約半分を消化して千葉に最終列車で到着することにしています。逆算したらこの列車で出発することになったのですが,程よい時間ではあります。磯子からお隣の根岸までの往復乗車券を出して入鋏をお願いしたら,「行ってらっしゃいませ」とのご挨拶をちょうだいしました。鋏改めスタンプは90度曲がっていますがこれがミソで,磁気のエンコード部分にパンチ穴をあけて最後の無効処理が楽なようになっていて,駅員氏,なかなかやるものです。

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2.大船8:40~茅ヶ崎8:52 東海道線1833E 12.1km 累計24.7km

 大船からは東海道線で3駅下ります。こうした旅行のお約束で,乗る電車は全て写真を撮りますが,大抵はホームでの先頭部分の写真になってしまいます。大船では最後部に乗ることにして,ホームに進入する列車の写真を撮ってみます。

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3.茅ヶ崎9:07~橋本10:13 相模線963F 33.3km 累計58.0km

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相模川の堤防の向こうに富士山を望む @倉見

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中流域に来ると丹沢の山々がきれいに見える @下溝

 茅ヶ崎からは相模線に乗換え,相模川の東岸に沿って上ってゆきます。今日は絶好の天気で,富士山,丹沢の山々がよく見えます。相模線各駅のホームは電化開業時に4両編成に合わせてかさ上げ整備されたようで,各駅とも余裕がなく,電車の写真を撮るのに苦労します。仕方がないので,相模線電車の写真は橋本に着いてからエンドチェンジ後の1枚です。

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4.橋本10:24~八王子10:35 横浜線907K 8.8km 累計66.8㎞

 橋本~八王子間は横浜線電車で繋ぎます。お天気の良い連休初日とあって,電車は結構,混雑しています。

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5.八王子10:39~立川10:49 中央線1046T 9.9km 累計76.7km

 八王子からは,予定より1本早いのですが,中央特快で立川に上ります。立川は各ホームに奥多摩そばの立ち喰いそばがあるので,ここで早い昼食にします。ここは以前は鰊そばをおいていたのですが,数年前になくなってしまいました。140円旅行で困るのは食事をとる場所が駅ナカに限られることなので,勝手の分かった駅で食事が摂れるのは安心です。

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奥多摩そば 立川駅青梅線ホーム店の天ぷらそば

 高校生の頃から鉄道旅行に出掛けると駅そばを食べるのが常でしたが,今度の旅行は駅ナカが多いので何杯食べられるでしょうか。

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6.立川11:05~拝島11:17 青梅線1117T 6.9km 累計83.6km
立川駅の青梅線発車案内

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拝島駅構内Dila拝島の様子

 立川からは立川始発の青梅線列車で拝島へ向かいます。青梅線は中央線直通列車が増えて便利になりましたが,立川から乗る場合はホームが分散されるのが難点です。次の乗換駅は拝島ですが,ここはDila拝島なる駅ナカ施設が整備されています。今日はお腹がいっぱいなので写真だけですが,ミスタードーナツや吉野家など外食系のお店が充実しているのが140円旅行者には嬉しいです。

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7.拝島11:31~川越12:17 八高線~川越線1165E 35.7km 累計119.3km

 拝島から乗った電車は短編成改造の205系,最近は205系も減ってきました。以前はここは気動車の走るのどかな区間でしたが,川越線の電化時に高麗川以南が電化,川越線と一体運用されるようになり,随分雰囲気も変わりました。

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秩父の山々を望む @高麗川

 箱根ヶ崎から高麗川にかけては関東平野の西端を走る感じで,秩父の山並みも近づきます。高麗川から先,八高線を気動車で下ったほうが楽しそうですが,最長ルートは大宮まわりなので,このまま乗車を続けます。

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8.川越12:30~大宮12:53 川越線1250F 16.1km 累計135.4km

 川越からは埼京線直通の堂々の10両編成の快速列車で大宮を目指します。

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9.大宮13:11~高崎14:41 高崎線1864E 74.7km 累計210.1km

 大宮からは高崎線に乗換え,高崎を目指します。この区間は75㎞,1時間半かかり少しゆっくりできるので,グリーン車利用です。この1864Eは10両編成で,グリーン車も含めて結構な乗りです。熊谷の先ではJA士幌町と大書きされた農業倉庫が見えますが,士幌町といえば北海道,この倉庫は首都圏向けの馬鈴薯でも貯蔵するのでしょうか,何か気になります。

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熊谷~籠原間にあるJA士幌町の倉庫/妙義山が見えてくれば高崎も近い
(かなり苦しい編集ですが悪しからず)

 高崎では多少時間があって,25分の接続で両毛線453Mに乗換えです。高崎はたくさんの方向への列車が集まる要衝ですが,ホームの使い方があまり固定されていないようで,ホームには巨大な全方向の列車を掲載した時刻表があります。

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高崎駅の発車案内

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10.高崎15:06~小山16:57 両毛線453M 91.7km 累計301.8km

 高崎からの453Mは休日午後のよい時間帯とあって,結構な賑わいです。電車は211系4両編成で,115系置換えのために最近整備された電車です。最近の近郊電車はスノープロウ一体型のスカートを履いていますが,吹溜りに突っ込んだ時にスカートごとひん曲がったりしないものかと思います。発想が模型いじりの延長でお恥ずかしいですが。

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赤城の山々を望む @岩宿

 両毛線の91.7㎞は,今回の旅行の1列車の区間距離としては最長で2時間弱かかります。東京近郊区間の外縁を午後の陽射しのなか快調に走ります。

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フラワーパークとあしかがフラワーパーク駅の様子

 途中のあしかがフラワーパークは4月1日に開業した新しい駅です。そのフラワーパークの見どころの藤の開花時期なので,駅は大賑わいです。時刻は16:22と夕方ですが,陽の長い時期でもあり,まだまだたくさんの人が藤の花見物に行きます。

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岩船駅近くの岩船山

 両毛線は140円旅行で回れる最外縁ですが,山の景色にも恵まれ,岩船では岩船山が線路近くに見ることができます。最後は筑波山ですが,こちらは後ほど水戸線で麓を走ります。

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小山の駅そば。毎回天ぷらそばでは飽きてしまうので今回は山菜そば

 16:57小山着。この後しばらくは駅ナカが充実していないことが分かっているので,駅そばで早めの夕食にします。小山の駅そばは地場の中沢製麺のお店(運営委託)で,愚息曰くとてもおいしい駅そばです。紅生姜の天ぷらそばが名物ですが,今日は値段も安いので山菜そばを食べることにします。

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11.小山17:38~友部18:45 水戸線761M 50.2km 累計352.0km

 水戸線は17:08の759Mがあるのですが,今日の行程のところどころに忍ばせてある余裕時間の一つで1本おとします。これから乗る761Mの入線風景を撮ったりしてゆっくりします。また,売店でビールやつまみも買込み,まだ夕方ですが晩酌モードです。E531系のボックスシートを期待していたのですが,来た電車はオールロングシートのE501系です。

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夕暮れの筑波山

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遠く那須の山かげに陽は落ちて。水戸線岩瀬あたりで

 E501系でちょっとがっかりしたものの,車内は空いているのでロングシートでもビールを片手に一杯やります。右手の車窓には筑波山が満月と共に見え,夕暮れの景色を楽しみます。岩瀬あたりで日没になります。ここまでで出発から概ね10時間ですが,今日は深夜1時半前,終電まで列車に乗るのでこれから先が長く,まだ約7時間あります。(2018.5.27記)

その2につづく
【関連記事】
知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行

2018年お正月休みのアクテビティ--年末にちょっと140円旅行に行ってきました

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 ブログ記事としては順序がアトサキになりますが,昨年暮,12月29日(金)に軽く140円旅行に行ってきたので,その顛末をご報告します。結婚するまでは年末の連休中は家族総出で大掃除で,旅行に出るなどもっての他でした。結婚してからは,奥が掃除は日頃からやっておいて年末に溜めないタイプ,かつ年末も仕事があるので,大手を振って日帰り旅行に行けるようになりました。ここ3年,飯山線,只見線,群馬県の民鉄紀行と出かけていますが,今回は少々みみっちく東京近郊140円旅行に出かけることにしました。なお,僕は実際のきっぷの金額にかかわらず大都市近郊区間大回り乗車のことを140円旅行といっています。

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スタートは磯子5:15の522B。毎度おなじみ磯子駅 2017.12.29(以下,同じ)

 (2017年)12月29日,1年の勤めを終え,今日は年納めの140円旅行です。出発はわが家最寄りの磯子駅を5:15の上り列車で,朝早くから夜遅くまで1日をたっぷり使う予定です。横浜からは横須賀線~総武快速でまずは房総を目指します。

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第2ランナーは446S~447F @横浜

 千葉からは内房線で館山を目指します。房総地区の列車はどこに行っても209系が主体ですが,クハはセミクロスシートに改装され,トイレもあるのでそれなりに列車の旅が楽しめます。千葉からの129Mは始発の千葉発が6:58,終点の館山着が8:46分で朝の通勤時間帯をずっとこの列車で過ごすことになりますが,今日はそれほど混雑もなく過ごせます。上総湊を過ぎるあたりからは東京湾も近づき,海沿いの景色が眺められます。今日は冬晴れ,三浦半島の向こうには遠く富士山も望めます。

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内房線129M @青堀

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東京湾越しに横須賀の発電所,富士山を望む。ちょっとケーブルが邪魔ですが悪しからず @竹岡~浜金谷

 内房線は館山でスジが切れている列車が多く,この列車も乗換えです。今日は事情あって館山で1本おとして安房鴨川へは10:13の3129Mに乗ります。乗換えの時間はたっぷりありますが,朝から何も食べていないので,腹が減ってきました。140円旅行で改札外の施設を利用するのは禁じ手ですが,改札のすぐ横にNEWDAYSがあります。時間もあるので改札の駅員氏にきっぷを見せて,「140円旅行で途中下車できないのですが,そこの売店に行かせてはいただけないですか」と聞いてみました。やっぱりというか,あっさり「それはできませんね」との回答でした。仕方がないので,飲み物の販売機の缶入りおしるこで空腹をしのぎます。

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館山駅風景と内房線3129M。スペイン風の建物が南国ムードでよい

 気を取り直して,内房線を安房鴨川に向けて進みます。房総半島最南端の野島崎は峠をトンネルで抜けますが,その前後はきれいな海の景色が続きます。また,このあたりの駅舎は千葉局標準駅舎とでもいうか,大きさや色使いが似た駅舎の駅が続きます。以前はどこにでもありましたが,最近はこの手の駅舎も減ってきました。人がいれば(駅員の配置があれば)もっと活気があってよいのに,施設の維持も大変だろうなと思います。

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太海駅の駅舎。青堀,浜金谷,那古船形などなども似た感じの駅舎

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外房線258M @安房鴨川

 10:53安房鴨川着,ここでは4分で外房線の258Mに乗継ぎます。外房に出ると同じ海でも太平洋の荒々しい海岸の景色になります。海が見えるのは勝浦あたりまでで,以北は単調な田園地帯の中を走ってゆきます。

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外房の海 @勝浦あたり

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御宿で。ホームには海女の像がある

 12:22大網着。結局,午前中いっぱいを使って房総半島を1周した感じですが,房総の旅はまだまだ続きます。次は4分の乗継ぎで,東金線で成東に向かいます。東金線のダイヤは近年改善されて,日中の列車は千葉からの直通列車が増えました。この1645Mもその1本で,東金線には不釣合いな6両編成です。17分の乗車で成東着,駅舎並びの切欠きホームの0番線着です。向かいのホームには千葉ゆきの352Mが待っているので,この列車に乗換えます。時刻表上は1分の乗換えですが,全く問題なし,ホームを歩いて先頭まで行く余裕がありました。

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東金線1645M @大網

 元々は総武本線を下って銚子の手前の松岸に出て,成田線で戻ってくる行程でしたが,館山で1時間損をしたので佐倉まわりで時間を稼ぎます。昼過ぎの総武本線は年末29日ということで,用務客もいれば帰省,冬休みにお友達と外出といろいろな客層ですが比較的すいていて,穏やかな時間の流れです。

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総武本線352M @佐倉

 佐倉からは6分の乗継ぎで成田線の快速4017Fで成田に出ます。佐倉には以前,たくさんのスタンプがあった憶えがあるのでゆっくり押したいところですが,今日は6分しかないので諦めです。

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総武本線~成田線4017F @佐倉駅,成田線の0kmポスト前で

 成田に着くと,ここはホームに謹賀新年・歓迎の看板も出てもうお正月のムードです。成田駅にも大きなNEWDAYSがあるのですが,改札口の出てすぐの所です。途中下車はできないので,空腹の旅は続きます。140円旅行といえば,東京近郊区間大回り乗車の最長ルートは,1000kmを超え1日では廻りきれないので,終夜運転のある大晦日に成田で夜明かしをするそうです。以前は正月休みには遠くへ鉄道旅行をしましたが,年末年始は休みの店も多く不便した記憶があるので,エキナカに限るとなると食糧調達に一層難儀することが予想されます。いつの日かたっぷり食糧持参で挑戦したいと思います。

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成田線862M @成田,ホームは新年を迎える準備完了

 成田からは13:45の成田線で我孫子を目指します。成田を出てしばらく走ると成田スカイアクセス線と交差します。成田湯川駅のほど近くですが,成田線には駅がなく乗換えることはできません。インターネットの情報では,そんな所に駅を作っても需要はないので駅はつくらないという説が大勢のようです。しかし,JRのほうでも何やら工事はしているようで,気にかかります。その後は利根川の南岸と手賀沼の間を淡々と走って40分ほどで14:26我孫子着です。

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我孫子駅の弥生軒の駅そばスタンドとから揚げそば

 我孫子からは1分の乗継ぎで14:27の水戸ゆきがあるのですが,1本おとして待望の昼食です。なお,我孫子の成田線(我孫子折返し列車)~常磐線下りの乗継ぎは同一ホームなので,列車が定時で走っていれば1分でも余裕のようでした。今朝は家でバナナ1本を食べた後,館山のおしるこ以外何も食べていません。また今後も,友部からの水戸線ではエキナカの期待できる駅はなく,ここで何か食べておかないと小山まで何も食べられない可能性大です。という訳で,から揚げそば大盛りを食べ,駅そばスタンドで500円を超えるメニューで満腹になります。

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常磐線391M @我孫子

 我孫子からは14:46の391M水戸ゆきで友部を目指します。取手の直前,利根川の鉄橋からは遠くに富士山も見え,今日は終日好天です。電気が消えることもなく,交直セクションを通過し,電車は交流電化区間に入ります。車内は帰省のお客さんがちらほら,通学や用務のお客さんは少なく,かなり空いてきました。取手に続き,羽鳥で2回目の特急退避,以前ここではスタンプを押しましたが,今日はお腹が重たいのでおとなしくしています。16:02,定時に友部着ですが,冬の陽は短く,既にかなり傾いています。

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水戸線758M @友部,冬の陽はつくばねに落ちて。ひどい逆光ですがあしからず

 友部からは水戸線に乗換え,東京近郊区間の外縁を小山に向かいます。来た電車はE501系,製作数も少なく,神奈川県民の僕にはあまり馴染みのない電車です。一部セミクロスのE531系で筑波山を眺めながらのんびりした旅行を期待していたのですが,ちょっと残念でした。しかし,編成を一通り見るとトイレもあるし,暖房の効きもよいし,乗ってしまえばE501系もなかなか良い電車でした。筑波山の裏手を抜けて下館に着くころには完全に暗くなり,夜汽車での旅行モードです。E501系の暖房は実に気持ちよく熱いくらいです。一般人ならこんな快適なことはないのですが,現在,泌尿器系の病気を患っているため,こんなに温めてよいのか不安になってきました。

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東北本線~湘南新宿ライン2557Y @小山

 今日の予定は小山から両毛線~八高線で八王子経由横浜に帰る行程を作っていたのですが,今後の列車での熱いシートの心配とちょっと面倒くさくなってきて,小山から直接帰ることにしました。かなり軟弱,こんなことでブログ記事になるのかと思いつつ,先へ進めます。今日は磯子発,横浜線で帰ってくる前提で,きっぷは磯子~東神奈川220円往復を用意してきました。このような「の」の字乗車の場合,最初の東神奈川で降りても220円,ぐるりと一回りした後の東神奈川で降りても220円で,ぐるりと一回り分が丸々タダのような見かけになりますが,運賃計算の規定の解釈上はそれでよいと判断しています。これは私見で,JRに確認した訳ではありません。試みに乗換え検索ソフトで磯子~品川~八王子~東神奈川と検索すると220円と出てきます。以前はこのようなとき,東神奈川の1つ手前の大口で切って,磯子~大口と大口~磯子を用意していましたが,連続する経路は環状線を1周したところで打切るルール(旅客営業規則68条4(1))なので,今は東神奈川で切るのが正と考えています。小山からまっすぐ帰って上野東京ライン経由になると東京駅で環状ルートとなってしまい,値段は高いし,精算が厄介になってしまいます。このため帰りは八王子に出ようと考えていたところ,ちょうど4分後の17:29に湘南新宿ラインの列車があるので,買い物もせずこの列車にとび乗ります。

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今日の行程。「の」の字の行程

 新宿着18:52,ここからは中央線で八王子へと向かいます。ここでふと,そう言えば19:00のスーパーあずさはE351だったな,E351系はもうじきなくなるし写真でも撮りに行くかと思いました。長距離列車ホームの9,10番線に行くと,19:00のあずさはE257系,以前とは車両の運用が変わっていました。無駄骨を後悔しつつふと見ると,このホームの次の発車は19:15の中央ライナー3号という案内が目に入りました。今日は12月29日,僕の勤め先は休みですが今日まで営業の会社も多く,混んだ快速電車はぞっとしないなと思っていたところだったので,これに飛びつきます。家の夕食もキャンセルしていたので,ホームの売店でビール,つまみと軽い食事を買って,ホームライナーの客になります。

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新宿からはE257系使用の中央ライナー3号3573M @新宿

 ホームライナーは東京駅発ですが,中央快速線は多少遅れていて,7分くらい遅れて到着,そのままの遅れで19:22頃の発車です。特急型のシートにゆったり座って,ビールに食事と全くの予定外ではありますが至福のひと時を過ごします。車内改札の若い女性の車掌さん--甲府運輸区の所属だそう--が来たので,とくに140円旅行と宣言することもなく,ライナー券と磯子~東神奈川の乗車券を出してスタンプを押してもらいました。中央ライナーのライナー券は,湘南ライナーの座席定員制と違い指定席制ですが,席の発売ロジックがふつうの特急列車などとは違うようで,妙に混んでいるエリアと空いているエリアがあるのが気になります。

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横浜線2032K @東神奈川

 20:01,8分くらい遅れて八王子着。ここからは予定のルートに戻り,20:06の東神奈川ゆきに乗換えです。何の変哲もなく横浜線の旅は続きます。小机からはスタジアムのイベント帰りの若い女性がどっと乗ってきて,車内が少し華やぎます。終点の東神奈川に21:01着,今日の140円旅行の1枚目のきっぷの行程はこれで終了です。2分の接続で京浜東北線の南行電車があるのですが,一旦,改札を出て,旅行終了の気分を味わいます。きっぷには無効印をもらいますが,東神奈川の無効印はカメのデザイン入りです。東神奈川駅の近くに浦島伝説由来の場所があるのでカメのデザインなのだと思いますが,知らないと分かりません。21:08,1本おとした南行電車で家への帰途につきます。

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今日の最終ランナー根岸線1909B @磯子

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今日のきっぷ

 21:25,元々の予定の24:37よりは随分早く,スタートの磯子に帰着です。距離で646.6km,時間で16:10,かかった運賃は440円の大旅行でした。今日は予定と違う行程も多かったですが,時刻表を調べずいきあたりばったりの旅もまたよしです。体力と気力の続く限り,年に幾度かはこんな旅行をしてみたいと思います。そのためには健康第一でいかないとと,来年への思いを新たにします。(2018.1.20記)

5月の連休に地方の140円旅行--その2・仙台近郊区間

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その1・新潟近郊区間はこちら

 今年の5月の連休に出かけた地方の140円旅行,その2として山形発の仙台近郊区間の旅を中心にお届けします。(2017年)5月4日(木),この日は仙台近郊区間の140円旅行として,山形から福島,仙台,新庄をぐるりと回って北山形までの正真正銘の140円旅行です。

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奥羽本線1420M @山形

 奥羽本線の福島~米沢の板谷峠は最大38パーミルというJRきっての急勾配もある難所ですが,列車が少なく,米沢8:07の422Mの後は5時間も列車がありません。このため2日連続の早起きで,7時前にはホテルを出て,山形7:11の奥羽本線上りの1420Mでスタートです。いつもは通勤通学列車のはずですが,連休の中日なので部活の高校生と連休のお出かけの旅行者が主な乗客です。

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奥羽本線422M @米沢

 小1時間で米沢に着くと10分の乗継ぎで,次は板谷峠越えの区間の422Mです。板谷峠は今では新幹線「つばさ」がすいすい走りますが,この区間専用形式のEF71,ED78が4駅連続のスイッチバックを登っていました。日本全国のJR線の中でもこの福米はとくに気に入っている区間で,山形新幹線開業前は随分,通ったものです。そんな思い出深い区間ですが,今日はジュニアと共に春の車窓を楽しみます。

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峠駅の名物「峠の力餅」

 板谷峠の名物の一つに峠の力餅がありますが,今でも最上屋さんはやっているのでしょうか。朝食をとったばかりですが,ここはお約束で1箱買ってしまいます。昔はスイッチバックの駅でのんびりしていましたが,今は勾配途中の棒線ホームの駅なのでかなりあわただしいですが,力餅もお店のおじさんも健在でちょっと安心です。この列車では多分2つしか売れていなかったと思いますが,「つばさ」の車内での売上げの方が大きいのではないでしょうか。以前は「最上屋」という屋号でしたが,今回は「峠の茶屋」になっていました。いつか時間を作って,お店に寄ってみたいと思います。

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庭坂付近で。板谷峠のほうの山々を振返る

 昔の難所でも,複線電化,しかも標準軌の線路を422Mは軽快に走ります。福島での乗継ぎがたった3分なので遅れないか心配でしたが,杞憂におわり,定時の8:53福島着です。福島では同一ホームでの乗換えなので,3分でも全く問題ありませんでした。福島からの「仙台シティラビット」という愛称のついた快速は連休の行楽客で着席は望むべくもなく,結局1時間半近く立ちんぼうでした。混雑慣れしていないせいか,途中で気分が悪くなったお客さんの救護もあり,15分くらい遅れて10:30頃仙台着です。

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東北本線3571M,2537M。時刻表上は別の列車だが同じ編成 @仙台

 仙台に着くと,福島からの「仙台シティラビット」の編成がそのまま小牛田ゆきになるとの案内,列車が遅れたためこの日限りの運用なのか,元々そのような車両運用なのかは分かりませんが,ちょっと楽ができました。尤も,今日は140円旅行なので,仙台のような大駅では食料の補充は欠かせません。階段を上がるとちょうどパン屋があったので,いくつか惣菜パンを仕入れ,早昼にします。

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東北本線から見る松島。熱線吸収ガラスのため色がいまいち

 仙台からは列車番号を2537Mに改め,小牛田を目指します。仙台からはほぼ座席定員程度の入りで,車窓もおちついて見ることができます。塩釜を出ると,仙石線の線路が絡みついてきて,一時は東北本線より山側を走り,このあたりからは東北本線からも日本三景の松島を見ることができます。小牛田では7分の乗継ぎで,11:34発の陸羽東線の毎日運転の臨時列車8731Dに乗換えます。小牛田は鉄道の要衝で大きな気動車基地がありますが,国道4号線から外れているため構内だけがやけに広い感じの駅です。

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小牛田で。昼前の時間,各方面からの列車が集まる

 8731Dは新幹線,鳴子温泉以降の定期列車との接続を考え,ダイヤの隙間を泳ぎながら走る列車で,古川では正午をはさみ30分の長時間停車があります。古川は新幹線との接続駅で在来線の改札の外には駅そば屋さんも見えるのですが,140円旅行では出場もできず,指をくわえて眺めるだけで帰ってきました。

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古川で。駅そば屋さんは改札の外

 8731Dは古川で新幹線からの乗継ぎのお客さんを僅かに加え,昼下がりの奥州路を江合川に沿って上ってゆきます。行政上は,古川から鳴子温泉まで全部大崎市で,市内交通とはいうものの車内の雰囲気はローカル線然としています。13:01定刻に鳴子温泉着,13:05発の新庄ゆきの729Dがすぐに接続しています。

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陸羽東線の列車。8731Dと729D @鳴子温泉

 鳴子温泉からの729Dは時間帯がよいせいか温泉協会の観光案内の人たちも乗込み,車内は多少賑やかです。隣の中山平温泉との間には鳴子峡があり,この列車は減速サービスをしてゆっくりと鉄橋を渡ってゆきます。陸羽東線というと紅葉の渓谷を行く気動車の写真が必ず出てきますが,この区間の写真です。実際に通ってみると,トンネルとトンネルに挟まれたとても短い区間なので,減速サービスでもしていないとうまく撮れないと思われます。

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鳴子峡のお立ち台の鉄橋で。車内から渓谷を見る。紅葉の名所だが今日は新緑がきれい

 中山平温泉の先も暫くは上りが続き,陸羽東線の分水嶺は境田駅です。この駅はかつては交換可能で副本線があったようですが,今は棒線で使われていないホームの鳥居が分水嶺の案内になっていました。

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境田の案内板。最上で上り列車と交換

 境田からは下り勾配になり,気動車は軽快に走ってゆきます。右手の車窓には栗駒高原につながる山の南西端が見え,のどかな高原状の景色が広がります。最上では上り列車との交換があり,上の写真のような雰囲気です。更に下って奥羽本線としばらく並走すると終点,新庄に着きます。

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奥羽本線1440M @新庄

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新庄駅の様子。頭端式ホーム4線の先に長いホームがある

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新庄でお昼寝中の「とれいゆつばさ」

 新庄は奥羽本線と陸羽東西線が交わる交通の要衝ですが,奥羽本線は南の標準軌の山形新幹線の区間と北の狭軌の区間に分断されています。新庄駅は,分断のデメリットを軽減するため駅構内の真ん中に通路を置き,その両側に頭端式のホームがあり,その先を貫通するホームがあるというとても変わった作りをしています。新庄では9分の接続で奥羽本線上りの1440Mに乗り換えです。

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奥羽本線から月山のほうを望む。手前にはリンゴ畑。乱川あたりか

 新庄からの1440Mは連休の行楽客でかなりの混雑,行違いの下りの新幹線の遅れもあり,徐々に遅れが増してゆきます。車窓はのどかで,ちょうど花をつけたリンゴ畑,遠くには月山などの山々が広がります。10数分遅れで,今日の140円旅行の終点,北山形に到着です。所定の時刻であれば,3分後に左沢線からの山形行きがあるのですが,既に行ってしまったようです。今日は時間もあるので,140円倹約で,歩いて山形に戻ることにします。気候もよく,お城や美術館などのある市中心部を通って30分ちょっとのお散歩コースでした。

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帰りの154M~154B「つばさ154号」 @山形

 山形に戻った後は早夕食を食べ,家への土産と車内の飲食料を買って,家路に着きます。エビスビールにはヘッドマークチャームのおまけがついており,これにつられてプレミアムビールを2本も買ってしまいました。山形から福島の区間は朝にも通ったので車窓の見どころはサーベイしてあり,余裕の行程です。

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烏帽子山から米沢盆地・赤湯に下る。遠くに見えるのは吾妻山系の山々

 ところで,今回の旅行のきっぷですがベースはJRダイナミックパッケージです。1人あたりJRの乗車券特急券で21,890円のところ山形のホテル代込みで24,800円だったので,10%強,ホテル代の半分を割引いてもらった計算です。前回,このパッケージを利用したときは30%以上の割引でしたが,最繁忙期かつ期近になってからの申込みではこんなものなのでしょう。

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JRダイナミックパッケージで手配のきっぷ(契約乗車票)

 「つばさ154号」の上野着は19:42,その後は上野東京ライン,京急線を乗継ぎ,1時間ちょっとで自宅最寄りの屏風浦着です。今回はかみさんもいないのでジュニアと一緒に鉄分の濃い旅行になりました。乗り慣れた東京近郊区間と違い,新潟も仙台も新鮮で,140円旅行とは思えない有意義な旅行をすることができました。東京からわざわざ乗りに行くようなものでもなさそうですが,域内にお住まいのかたにはお薦めだと思います。
 ところで,この春に高校に進学したジュニアですが,入学前はやっと鉄道研究会のある学校に行けると楽しみにしていたのですが,いざ進学してみると鉄道研究会ではなくずっとハードな運動部に入部することになりました。男の子は元来,電車などののりもの好きですが,年をとるにつれ,運動,音楽,女などに好みが変わってゆくもので,大人になっても鉄道趣味を続けている人は純粋な人が多いというのが自分の理論です。この先のジュニアが頼もしいような,寂しいような,複雑な思いです。(2017.5.20記)

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この日の140円旅行の行程,きっぷ,航跡

関連記事:大都市近郊区間と140円旅行

5月の連休に地方の140円旅行--その1・新潟近郊区間

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新潟色復刻塗装の115系と新鋭E129系 @吉田

 今年の5月の連休は,ジュニアは高校に進学しカレンダーどおりの授業,かみさんの職場は連休が書き入れ時のため,大きな旅行はできません。このため,ジュニアと2人であまりお金のかからない方法での旅行となりました。東京近郊の140円旅行は随分行ったので,地方での140円旅行をすることにしました。ストアードフェアシステムやSuicaの進展に伴い,JR東日本では新潟(2004年)と仙台(2014年)に大都市近郊区間が設定されたので,東京近郊同様に140円旅行(大都市近郊区間と140円旅行の詳細についてはこちらを参照)が可能なのです。東京のように複雑なルートをあちこち巡るわけにはゆきませんが,地方のローカル線やジュニアにとっては初乗り線区などを旅行することができます。2回に分けて,全2日の旅行の様子を書きます。

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仙台と新潟の大都市近郊区間

 (2017年)5月3日(水),自宅最寄りの磯子駅を5:14の根岸線で出発し,上野からは春ダイヤ(3~6月)期間中で5/3のみ運転の「Maxとき355号」で新潟を目指します。もともとはもっと遅い時間に出発し,仙台近郊区間だけの計画だったのですが,段取りを始めたのが遅かったのでこの列車しか席が取れず,だったら新潟もということになりました。

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出発は磯子5:14の522B。この旅行も滅茶苦茶朝が早い

 「Maxとき355号」ですがE4系8両編成です。この電車に特段の思い入れはないのですが,最近,JR東日本から2018年度からの置換えが発表されたので,葬式鉄で混む前に乗っておきたいというジュニアの意見に賛同です。

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Maxとき355号 @上野

 今日だけ運転の臨時の「とき」は,大宮からは自由席では立ち客が出るほどでしたが,長岡で混雑も一段落し,新潟には定時に着きました。新潟からは信越本線の区間列車で隣の越後石山まで戻ります。この駅は,棒線の対向式ホームのそれぞれに改札口があって,上下線間の地下通路は改札の外,駅係員がいるのは下り側駅舎のみという変わったつくりをしています。新潟~越後石山間を清算,出場後,用意してきた越後石山~坂町のきっぷで入場のつもりでいたジュニアは想定と違う駅の構造に戸惑っていました。越後石山で1本おとしてブラブラしていると,「SLばんえつ物語」の回送列車が新潟へと走ってゆきました。

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信越本線2524D。平日なら通勤通学列車なのでしょう。雑多な気動車の5両編成

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「SLばんえつ物語」の回送。SLは後ろにぶら下がって走る

 越後石山からは新潟近郊区間の140円旅行ですが,この日は米坂線経由で山形に行く予定なので,きっぷは坂町までの970円です。米坂線は新潟近郊区間の外なので,坂町で一旦きっぷを切らないと,140円旅行として成立しません。越後石山~坂町は新潟経由だと53.4km,新津経由でも59.1kmでいずれも970円で,好きなほうを回ってくださいというのが制度の趣旨ですが,全く逆方向の柏崎から越後線を回っても新潟近郊区間内なのでルール上はOKなのです。

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信越本線432M @越後石山

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E129系置換えのポスターと車内の見付け

 越後石山からは新鋭のE129系の4両編成です。この電車は新津の車両工場で続々と製作,115系の置換えが進められています。クロスシートとロングシートの好みに対応した結果か,各車両ともそれぞれ半々という変わったシート配置になっています。広幅車体のため,JR世代のE125系などに比べても居住性がよくなっています。

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信越本線1332M @柏崎

 長岡では引続き信越本線の上りに乗継ぐのですが,54分もの待合わせ時間があります。ジュニアは駅そば,自分は上野で買ってきたパンで早昼食を摂って思い思いに過ごします。長岡から乗った1332Mは115系の3両編成で,E129系と比べると見劣りしますが,115系は各地で置換えが進行中なので,旅行中1回くらいは良いものです。

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信越本線をゆく貨物列車。旧北斗星牽引機のEF510ですがずいぶん汚れています @長岡

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安田駅風景。跨線橋も幹線の風格

 信越本線はあちこちで3セク転換,一部は廃止で線路が分断されてしまいました。そろそろ信越本線という名前も考えたほうがよいのではと思います。しかし,この新潟から直江津にかけては日本海縦貫線の一部として機能し,貨物列車も多く駅施設などには幹線の風格を感じます。

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柏崎駅で。米山がきれいに見えます

 柏崎では33分の接続,12:13の越後線で新潟を目指します。この列車は途中の吉田でダイヤが切れていて,またまた34分の乗継ぎですが,同じ編成で運転と案内があり,直通列車と変わりありません。吉田での待ち時間には新潟色に復刻塗装された115系を見ることができ,ちょうどよい時間つぶしになりました(冒頭の写真参照)。

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新潟地区ではE129系が勢力伸長中。越後線147M~153M,白新線~羽越本線1937M

 新潟では表口の改札口近くに駅そば屋があるのを朝に確認済なので,時間は中途半端ですがそばを食べて腹ごしらえです。新潟駅は工事中で駅ナカが充実しているとはいえませんが,まん中ホームの売店が開いていたので,お菓子を仕入れ,140円旅行の不自由な旅に備えます。

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遠くに飯豊の山々が見える。白新線佐々木あたりで

 連休中の夕方,いろいろな外出のお客さんを乗せて,1937Mは16:48,定時に坂町に着きました。今日の新潟近郊区間の140円旅行は完了です。ここからは明日に備え,米坂線で山形へ移動です。坂町での接続は23分とちょうどよい時間ですが,きっぷの切れ目なので駅構外に出ることにします。坂町は交通の要衝,鉄道の町として発展した昔が偲ばれました。駅前にはコンビニが開店したばかりで,免許が未だなのか,酒類は6月からとの告知。やっとのことで酒屋を探して,晩酌のビールを仕入れます。

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今の駅勢に対して妙に大きな坂町の駅舎とD51の動輪のモニュメント

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米坂線1134D @坂町

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坂町で見た828Dは4時間超えの架線下DC。今日は急行色のキハ47だ

 米坂線は荒川の谷に沿って越後山地を越えますが,ここでも飯豊の山がきれいに見えます。米坂線は自分の中では日本3大積雪線区(残り2つは只見線と飯山線)ですが,春の景色もなかなかのものです。東北の春は始まりが遅いので,桃や桜が一斉に咲くのがまた美しいです。

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米坂線から見る飯豊の山々。越後大島あたりで

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米坂線沿いの大島桜(?)の並木。越後片貝あたりで

 米坂線も2か月前に乗った磐越西線と同じで県境と分水嶺が一致せず,山形県に入っても荒川の景色は続き,赤芝峡をちらりと見て小国です。夕闇も迫った6時半過ぎ,山形鉄道フラワー長井線の線路と合流すると白川を渡り18:35に今泉に着きます。以前は米坂線・長井線は白川の手前の白川信号所で合流して鉄橋を共用する二重戸籍区間でしたが,随分前に白川信号所も長井の駅構内に併合されてしまったそうです。

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フラワー永井線の気動車,YR887。鉄道むすめのラッピング車

 今泉からはフラワー長井線に乗換え,ショートカットルートで赤湯を目指します。山形に着く時間は同じですが,ここは滅多に乗ることのない3セク鉄道に乗ってみます。賃率は随分高いですが,米坂線は大きく回り道をするので,運賃で比較しても長井線回りの方がちょっと安かったです。

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今日のラストランナー,奥羽本線457M @かみのやま温泉

 赤湯からは奥羽本線の列車に乗換え,山形を目指します。行程上は米沢に泊ったほうが便利なのですが,この日は上杉まつりのためホテルが取れず,やむなく山形泊りとなりました。山形では2人の好物の山形牛の焼き肉を堪能し,ゆっくり休んで明日に備えます。(2017.5.7記)

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この日の140円(970円)旅行の行程,きっぷ,航跡

その2・仙台近郊区間はこちら

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