Weblog 2021年6月13日--夏を前にスーパーレールカーゴとチョンボな半日の140円旅行

今日は夏を前に6月に出掛けた軽い撮影行と140円旅行のショートトリップをご報告します。元々はスーパーレールカーゴの写真が目的でしたが,出かけたついでにちょっと列車に乗りたくなり,計画性ゼロで140旅行に出掛けたため,とんだチョンボな旅行になってしまいました。なお,僕は大都市近郊区間の大回り特例(旅客営業規則157条の2)を使った旅行を値段に拘らず140円旅行と呼んでいます。サルも木から落ちるみたいな話ですが,お付き合いください。

当日周辺の日の出・日の入りカレンダー keisan.casio.jp(カシオ)から
一昨年もこのブログで採り上げましたが,JR貨物にスーパーレールカーゴ(SRC)という列車があります。東京(東京貨物ターミナル)~大阪(安治川口)間の列車ですが,M250系という準動力集中方式の電車のような車両で日本で唯一130km/h運転をする貨物列車です。東阪間を6時間11分で結ぶのは在来線最速で,新幹線開業前のビジネス特急「こだま」でも6時間30分運転でした。久しぶりにこのSRCの写真を撮りに行きたくなりました。コロナ禍は相変わらずで,密は避けなければなりませんが,週末の早朝でリスクはかなり低いと思います。

50レ,スーパーレールカーゴ @古市場踏切 2021.6.13(以下,全て同じ)
出掛けたのは(2021年)6月13日,日曜日です。SRCは東京到着時刻が早いので,日の出が早い夏の時期でないと写真が撮れません。いつものカシオのサイトで調べると,6月13日はたまたま今年1番,日の出が早い日です。いよいよやる気も出てきます。当日は自宅最寄りの磯子駅を4:20の始発列車で出発です。この4:20発というのは僕が調べた限りでは日本で2番目の早起き列車,ちなみに1番は4:18桜木町発の京浜東北線北行列車,です。前回の2019年は鶴見で駅撮りでしたが,今回は少し東京寄りの古市場踏切へ足を延ばします。ふつうなら歩く距離ですが,せっかく早起きしたのにSRCを空振りしたのでは悲しいので,奮発してタクシーを使います。踏切に着けば先客がお一人,挨拶をして一緒に撮らせてもらいます。列車はほぼ時刻表どおり5:12頃やってきて,まずまずの写真が撮れ満足です。

古市場踏切と3Dレーザーレーダー障害検知器。この踏切は大きいので2基を装備
ところでこの古市場踏切ですが,京急の鶴見市場駅にも程近く,路線バスも通る踏切です。最近,拡幅工事が竣工し,踏切障害検知器もレーザーレーダー式に更新されました。以前は踏切障検の受光器が邪魔だったのですが,それがなくなり列車がすっきり撮れるようになりました。尤も,この少し鶴見寄りで線路がカーブしているため,SRCや2600tのような長大貨物列車の尻尾までは入りません。

東海道線2064レ。今日のとびらの写真は54レ
くだんの先客はSRCを撮ると引き揚げてしまいましたが,僕はせっかくの来訪なのであと数本の貨物列車を粘ります。5:12のSRCの後は,5:26に52レ,5:41に2064レと2本の上り貨物列車があります。写材としては申し分ないのですが,陽射しのほうは梅雨空で弱いです。この後は30分ぐらい貨物列車が途切れるので,今日の鉄ちゃんはここまでとし,鶴見駅へ歩いて引き揚げます。

今日の140円旅行のルート
コロナ禍のなかの外出,せっかく家を出たのでもう少し羽を伸ばしたくなります。軽く140円旅行で小山から両毛線でも乗って,八高線まで欲を張ると列車がないので,高崎からは大人しく帰るルートを計画します。鶴見からであれば今日の帰りのきっぷで大回りしてもよいのですが,せっかくなので140円旅行の周回ルートのきっぷを作ってもらうことにします。鶴見から川崎に上り,武蔵小杉に出て,新川崎経由で戻る18.8kmのルートであれば310円です。夢を膨らませながら駅に向かいますが,残念なことに,駅の発券窓口は営業開始前です。仕方なく,自動販売機で310円のペラ券を買って入場します。

3620E。列車番号3000番台,東北線区間快速ラビットの今朝1番列車だ @川崎
川崎からは東海道線に乗換えますが,来た列車は宇都宮ゆきの3620E,東北線快速ラビットの1番列車です。この列車に乗れば,小山の両毛線の接続もよく9:50に高崎に着くことができます。八高線は9:49,なんと1分前に出たばかりで,2時間以上高崎で待つのはかったるいので,高崎線で戻るルートにします。上野を出れば列車は快速,久々の旅行気分に浸ります。だがしかし...(大学時代の法学の教授の決めゼリフです),なにかおかしい気がします。八高線を端折ったので,高崎からまっすぐ大宮に出て早く帰れるのはよいですが,大宮~鶴見間が復乗になってしまいます。これでは140円旅行は成立しないので,急遽,予定を変えてせっかくのラビットを大宮で降ります。

大宮駅構内の郵便ポスト。鉄道の街らしい意匠だ。大宮工場謹製・かえるポスト
大宮からは川越線で高麗川に出て,拝島,立川を回れば,武蔵小杉に戻れます。川越線は去年の11月にも開通80周年のキャンペーンで来ているので,今一つ新鮮味がないのですが,140円旅行のルート計画のチョンボのリカバリには仕方ありません。元々の両毛線を巡る旅行より一回り規模が小さくなり時間の余裕はあるので,少し大宮駅で駅撮り鉄ちゃんを楽しみます。

高崎線~湘南新宿ライン2825Y。前橋~小田原間208.3km運転の長距離鈍行
列車が順光になるホーム北側端に行くと,高崎線はボツボツですが,東北線はなかなか上手く撮れる場所がありません。また,狙いはEH510・金太郎牽引の貨物列車ですが,時間的に上り列車のピークで,この時間帯に貨物列車の設定はありません。それでも幾本か撮っているうちに2825Yが来ます。この列車は前橋を5:35に出た湘南新宿ラインの小田原ゆきで,僕独自の集計ではベスト10に入る長距離鈍行列車です。

数少なくなった東武野田線の8000系。84113Fは末期1982年の増備車
また,この場所からは東武野田線のホームも見え,さすがに数の減ってきた8000系電車がやってきます。僕が学生の頃,100本目(厳密には欠番が幾つもある)の編成が落成し,どう付番するのだろうと楽しみにしていたら,81101と強引な付番でした。そんなことを思い出させる84113Fを,少々,望遠がきつめですが撮ります。

地下ホームからの川越線はりんかい線70系使用の785F
そんなこんなで1時間以上を大宮駅のホームで過ごします。大宮は鉄道の要衝でエキナカが充実していますが,ラビットのなかで朝ごパンを食べてしまったのでお腹は空いていません。構内の「かえるポスト」を見たりしながら,川越線の地下ホームにまわります。りんかい線の70系使用の785Fに乗れば24分で川越に着きます。

指扇~南古谷では長い鉄橋で荒川を渡る
川越からは,川越線~八高線の短い4両編成に乗換え,拝島を目指します。あいにく川越8:55の961Hは高麗川ゆき,高麗川では32分も待って,後続の967H,10:02の八王子ゆきに乗ります。高麗川から拝島の区間は路線図で見ると東京近郊区間の西のはずれですが,荒川・入間川水系と多摩川水系の分水もあり,景色は見どころもあります。

東飯能~金子間で入間川を渡る
東飯能~金子間で入間川を渡れば,川伝いに遠くに秩父の山並みが望めます。が,今日はあいにくのお天気で,秩父の山々は雲の中です。この先の金子までは林間コースで,気動車時代は苦労したのでしょうが,E231系電車ではすいすい登ってゆきます。

上り(八王子ゆき)列車で金子の先がサミット
金子の先で分水を越えると線路は多摩川水系に入り,狭山茶の茶畑のなかを走ります。箱根ヶ崎の先から米軍横田基地の滑走路の端をかすめて走り,東福生の先では米軍施設の住宅のなかを走ります。一連の基地の風景が終わると,列車は拝島に着きます。拝島からは青梅線に乗換え,ショートカットルートで立川に出ます。時刻は11:00前ですが,お腹もすいてきたので御嶽そばで軽い昼ごはんにします。

箱根ヶ崎~東福生間では横田基地がちらりと見える
立川からは武蔵小杉まで南武線で上りますが,南武線は駅も多く時間がかかるので,2011年に運転開始の快速列車を使います。僕は2010年度の1年間だけ横浜から昭島まで通いましたが,南武線の遅さはつらく,たいした違いはなくても快速と聞くだけでこちらを使いたくなります。10:55の4006Fに乗れば32分で武蔵小杉に着き,11:37の4523Yに乗れば11:49横浜着です。

南武線は快速利用。4006F @立川
武蔵小杉駅の横須賀線ホームですが,元々駅などなかったところに無理やりホームを作ったので,カーブがきつく,見通しも悪いです。一方,このホームと駅ができたおかげで東京駅と直結19分の便利な立地になり,武蔵小杉は大きく発展しました。ホームの混雑は激しいそうで,1面2線の島式ホームから2面2線の銀座線新橋方式に拡張の工事が始まりました。

武蔵小杉の発展は著しい。ホーム増設の工事が進む。列車は4528Y
武蔵小杉からの湘南新宿ラインに乗っている間に今日の140円旅行は終わり,鶴見からの帰り道になります。横浜から根岸線に乗換えれば,14分で今日のスタートの磯子駅へ帰着です。ところで今日の140円旅行のきっぷですが鶴見発鶴見ゆきの周回きっぷ,よく考えるともっと安いルートがあることに気づきます。鶴見から鶴見線で浜川崎に出て,南武支線で尻手へ,川崎経由で鶴見に戻る8の字ルートの営業キロは15.0kmピッタリで220円です。今日は寝ぼけ眼(まなこ)で考えた行程,ルートばかりかきっぷまで計算違いをしてしまいました。

鶴見発鶴見ゆきの周回ルート。時刻表2021年5月号(JTBパブリッシング刊)から調製
今日はルートときっぷの2つもチョンボをしてしまいましたが,5月の連休以来のちょっとした遠出で日曜日を楽しむことができました。次の旅行は夏休みまでお預けですが,気分もリフレッシュでうっとうしい梅雨を乗切れそうです。(2021.9.26記)
関連記事:
2019年にSRCの写真を撮りに行ったときの記事
長距離鈍行列車・長時間鈍行列車リスト2021年ダイヤ
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Weblog 2021年5月5日--ゴールデンウィーク最終日のアクティビティ

ゴールデンウィーク最終日の(2021年)5月5日は連休中初めての外出で,あいにくの天気でしたが,朝から午後3時までで4つのアクティビティをこなしました。少々忙しいですが,鶴見のスタンプラリー,品川のスタンプラリー,鶴見で鉄ちゃん,横浜の都市ロープウェイ・ヨコハマエアキャビンの4つをまとめてご報告します。

「JR鶴見線で巡る緑のスタンプラリー2021」のちらしと記念品
外出の契機は鶴見で開催された「JR鶴見線で巡る緑のスタンプラリー2021」です。このイベントは2017年から毎年この時期に開催される横浜市鶴見区とJR東日本の共催のイベントです。JR鶴見線は横浜市鶴見区と川崎市を走る工業地帯の通勤路線で,海がまじかで有名な海芝浦以外はとりたてて名所もありません。鶴見線の活性化と,花と緑を中心にした区内緑化と観光推進を連繋したイベントです。もともとは第33回全国都市緑化よこはまフェア/ガーデンネックレス横浜2017への連携と横浜市鶴見区の区制90周年事業が始まりですが,意外としぶとく,コロナ禍にもめげず今年は5回目です。僕はなぜかこのイベントが好きで5回のうち,3回に参加しています。

東海道線の貨物の写真を撮るつもりが連休中なので単コロ @古市場踏切 2021.5.5(以下同じ)
せっかく鶴見に行くので,朝から一仕事,東海道線の踏切で鉄ちゃん(鉄道写真を撮ること)をするために早起きです。以前から京急の鶴見市場駅近くの古市場踏切は好きなポイントで,今日はここで貨物を数本撮る予定です。出発は自宅最寄りの京急線屛風浦駅を5:27の上り列車です。ここから鶴見市場は京急の緩急接続の谷間で,結局,屛風浦で乗った列車でそのまま行くのが早く,6:03に鶴見市場に着きます。

サンライズ瀬戸・出雲 @古市場踏切
踏切に着けば,先着のかたが1名,挨拶をして一緒に撮らせてもらいます。JR移行から30年,JR貨物は休日の列車を徐々に減らしているのは実感していましたが,今日は上に載せたEF66の単コロ(単機回送)1本だけが収穫です。会話はしてみるもので,ゴールデンウィーク中のダイヤではこの後は当分上りの貨物がないことをおしえてもらいました。

東海道線1826E @古市場踏切
この踏切は拡幅工事の最中で,障害検知器が3Dレーザーレーダー式に換装されました。おかげで邪魔っけだった踏切障検のセンサーがなくなり,すっきり写真が撮れるようになりました。本来は線路の海側(EF66の写真の側)から撮るのが順光なのですが,あいにくのお天気で陽射しが関係ないので,今日は山側からの写真が中心です。

E257系の回送列車(湘南2号のスジ) @古市場踏切
京浜東北線電車は頻繁に来るので,いろいろな焦点距離で撮ってみます。下の2枚は今日のとびらの写真と同じ場所で撮ったものですが,とびらは概ね35mm換算160mm,左は同88mm,右は同280mmです。尖塔を持ったビルの見栄えなども変わってきますが,10両編成の列車の圧縮度合いは好みが分かれるところです。以前は85~100mm位がきれいに撮れると言われていたと思いますが,最近は望遠系のレンズが安くなったこともあり,僕の趣味ではとびらに使ったものが一番です。

京浜東北線電車で焦点距離による見栄えの比較
貨物も来ないし,サンライズも行ってしまったので,9:00のスタンプラリーの受付け開始まですることがありません。鶴見とは反対方向の川崎に向かって,今後のためにロケハンしながら歩いてゆきます。古市場の隣の並木踏切は以前にも鉄ちゃんしたことがあり,午後の下り列車が順光のポイントです。更に川崎寄りの矢向踏切は今回初めて立ち寄りましたが,パッとした印象ではありません。

矢向踏切で,京浜東北線電車
途中で時間をつぶしながら歩いても8:00過ぎには川崎に着いてしまいます。今朝は朝が早かったので,京急川崎駅構内のタリーズでゆっくりします。僕はあまり喫茶店でお茶をすることはないのですが,今日は朝のコーヒーとスタンプラリー前にちょうどよい休憩の時間です。川崎から鶴見まで京急線で戻り,スタンプラリーの受付をします。

産業道路を行く市営バス。最近,ニューエルガも増えてきて珍しくなくなった
ここからが今日の外出の契機となったスタンプラリーなのですが,あまり書くことがありません。本来は鶴見線の列車を利用してほしいところなのでしょうが,僕にとっては3kmや5kmは歩いたうちに入りません。スタンプは駅の改札外にあるので,国道,弁天橋を通って浅野までスタンプを押しながら歩けばよいのです。尤も,そのほうが鶴見の区内に触れるという意味では趣旨に適っている感じもします。とくに,平日朝の国道駅界隈は,旧東海道の街道筋で,魚屋さんが並ぶ風景が気に入っています。

JR弁天橋駅前
更に南東に進み産業道路を渡れば,弁天橋駅はすぐです。弁天橋から浅野はJMUの工場内を突っ切ればすぐですがそうもゆかず,一旦産業道路まで戻って,大きくコの字型に迂回します。浅野駅の手前には入船公園があり,ここの公園管理事務所がスタンプラリーのゴールです。ラリーのポイントは海芝浦駅と,京浜東北線や国道1号線より山側の馬場花木園がありますが,賞品はスタンプ3つでもらえるので今年はパスです。

工場地帯,大きな送電線の下を行く鶴見線電車 @浅野
今日の次のアクティビティは,京急としながわ観光協会、品川区商店街連合会が共催の「東海道品川宿スタンプラリー」です。このイベントは4月10日から6月30日の開催ですが,期間も長かったのですっかり忘れていました。朝,京急電車に乗った時に車内のポスターで思い出しました。スタンプラリーついでにこれも一気に消化してしまう考えです。(JR)品川駅は品川区にないはちょっとした鉄道トリビアですが,東海道の品川宿は京急の北品川から青物横丁あたりにありました。今でもこの辺の街並みは東海道の面影を残し,本陣跡や多くの寺社などが昔を偲ばせてくれます。なお,イベントは品川区全体を対象としているので,大森海岸駅までを対象の区間としています。

東海道品川宿スタンプラリー」のパンフレットと賞品(通行手形はデジタル編集で表裏にしています)
東京都には新型コロナウィルス対策の緊急事態宣言が発令中で,朝の鶴見とは雰囲気が違います。観光協会などのスタンプポイントもコロナ対策で閉業中のところが多く,スタンプラリーのルート設定も難しいです。そもそも都外からスタンプラリーなどで遊びに来てよいとも思えず,最低限の滞在で引き揚げる行程にします。

品川宿本陣跡
最初に降りるのは新馬場駅。ここからスタンプを押しながら北品川を目指し,品川浦の船だまり近くでスタンプを押して,反転し南下,鮫洲駅の「おとどけいきゅう」でゴールの予定です。このコースは以前に東海道徒歩き(かちあるき)で歩いたコースですが,その時は見逃してしまった本陣跡を確認します。コロナ禍さえなければ,楽しい街歩きです。

北品川近くの運河(船だまり)で
北品川の船だまりではスタンプのポイントが見つからず,随分歩き回ります。また,ゴールの鮫洲駅に行けば,好評につき当ポイント分の賞品は引換え完了との案内です。先ほど行った北品川のカレー屋は未だ賞品が残っていたようなので,賞品をもらいにまた北品川へ歩きます。賞品引換えにはその店で1品200円以上の買い物をするルールですが,このカレー屋には200円の賞品はなく,昼食時でもあったので1,000円也のカレーライスをいただくことになりました。この最低費出ラインが高いせいで賞品が残っていたことでもあり,文句は言えません。

北品川駅で。高架から地平に降りるさまはジェットコースターのよう
今日は結局,新馬場~北品川と北品川~鮫洲往復を歩くことになりました。お腹もくちたので北品川駅に行き,次は今日最後のアクティビティでヨコハマエアキャビンに乗りに行きます。時間は余裕があるので京急電車で日ノ出町に出て,野毛の商店街を下って桜木町に出ます。エアキャビンの乗り場に行くと行列はエレベータの前に2,3組だけ,聞いていたより随分空いているので,ホッとします。

ヨコハマエアキャビンの桜木町駅
ここでヨコハマエアキャビンについて少しおさらいします。ヨコハマエアキャビンは桜木町駅前からほぼ汽車道に沿ってワールドポーターズの前の運河パーク駅までの628mを約5分で結ぶ循環式ロープウェイで,この(2021年)4月22日に開業したばかりです。日本初の都市型と謳っていますが,よこはまコスモワールドを運営する泉陽産業が事業主体で,都市空間内の移動というよりは,空中散歩というアミューズメントの色彩が強いです。その証拠に628m5分に運賃1,000円はかなりインパクトあります。昔,立山黒部アルペンルートに行ったときに時間(分)あたりの単価を計算したことがありますが,賃率の高い地方私鉄の富山地方鉄道で19円/分,地方のバス事業者のアルピコバスで39円/分,立山黒部貫光のトロリーバスが216円/分だったので,トロリーバス並みということになります(参考はこちら)。

エアキャビンの搬器。索道設計基準を改正させてエアコン装備を実現した由(Wikipediaによる)
家族の情報では30~40分待つと聞いていたので,列に2,3組は意外ですが,エレベータで2階に上がってからの待ち時間が長いです。きっぷを買うまでに15分位,きっぷを買ってから改札を通り実際に乗るまで更に5分位待ちます。箱根(大涌谷)のロープウェイと同じ循環式なので,搬器は小さいですが,次から次へと来て列がはけるのも早いです。さていよいよ搭乗ですが,コロナ対策の密回避もあってか,定員8名の搬器を1人で占有させてもらえます。

ヨコハマエアキャビンの車窓
桜木町駅を出ると先ずはみなとみらい大通りを一跨ぎ,その後はほぼ汽車道に沿って運河の上を進みます。赤レンガ倉庫の向こうには大桟橋に休む「飛鳥II」が見えますが,手前にはクライミングクレーンが3基見えるので近いうちにビルの陰になってしまうのでしょう。

右側車窓には「飛鳥II」が
これぞ横浜という景色ではありますが,5分の空中散歩で運河パーク駅に着きます。費用さえ考えなければ楽しい空中散歩です。到着後は天気も怪しくなってきたので,写真を撮りつつ汽車道をせっせと歩いて,桜木町駅に戻ります。みなとみらい大通りを渡る信号を待っている間に往きに乗った28番の搬器に追い越されたので,歩いても大した違いはないようです。仕様上は4.5m/secなので,時速に換算すれば16.2km/h,実際のところは人が走るのと同じくらいの速さです。

みなとみらい大通りで往きに乗った搬器に追い抜かれる
桜木町に着くといよいよ雲は厚くなり,雨が降り始めます。時刻は未だ14:30前ですが,今日は朝から4つのアクティビティをこなしたので引揚げにかかります。スタンプラリー2本に索道とはいえ新規開業路線の初乗り,成果は多くはないものの鉄ちゃんもして,今日も大満足の1日です。東京は緊急事態宣言の発令下,早くにコロナ禍が終息し,大手を振って外出ができる日を心待ちにします。(2021.7.30記)
Weblog 2020年7月23日--青春18きっぷで模型店巡り & おまけの「駅のスタンプラリー」

今年の夏シーズンの青春18きっぷは,わが家最寄りの磯子駅のみどりの窓口が営業を終了するのでお名残で1セットを買ったのですが,実は使う当てがたっていません。ここ数回の記事で書いていますが,HOゲージの模型製作を始めたのはよいのですが,いろいろ部品が足りません。(2020年)7月23日(木)は会社の夏休みの初日でしたが,部品不足解消を目指して模型屋巡りをしてきました。ふつうならこの行程で青春18きっぷを使うことはないと思いますが,使う当てがたっていないこともあり,消化促進のための1回目使用です。移動の途中で「駅のスタンプラリー」が開催中であることを知り,急遽,これもこなす事にしたのでした。おかげで金額のうえでは青春18きっぷ1日分の2,410円を十分に回収し,1日楽しむことができました。

ZEKREET @南横浜火力発電所根岸LNG基地 2020.7.23(以下同じ)
このブログは「のりもの大好き」のタイトルでのりもの全般を対象としていますが,鉄道偏重で船舶の記事は少ないです。たまには船の写真も載せようとの1枚です。7月23日,この日はゆっくりの出発で9:30頃に家を出て,磯子駅へ向かいます。途中の坂道からは南横浜火力発電所のLNG桟橋が見えるのですが,今日は超特大,ガスタンクを5こも載せた赤いタンカーが来航しています。あまり見ない船型なので1枚写真を撮ります。今日の船,「ZEKREET」は川崎汽船の船で日本籍,111,124総トンですが,建造は1998年三井造船市原と随分古い船でした。この桟橋にはいろいろなタイプのLNGタンカーが来航し,定点観測をしたら楽しそうだと密かに思っています。なお,この項を書くにあたり調べたら,根岸のLNG基地は日本初のLNG受入れ基地で,去年2019年に操業50周年を迎えたそうです。

横浜市営ぶらり赤レンガバス間合い使用の78系統 @磯子駅前
坂を下って磯子駅前に着けば,ぶらり赤レンガバスのラッピングをしたバスが休憩しています。この専用車が78系統で間合い使用されるのは珍しいことではないのですが,この西工スペースランナーも13年目となり,廃車や譲渡も迫ってきました。そんな思いもあり,ここでも写真を撮ります。今日は時間に余裕があるのであちこち道草を食って,まだ駅にも着きません。

今日の1軒目・西落合のホビーセンターカトー東京店
駅に着けば,青春18きっぷに日付印をもらい入場します。これでもう後には戻れません,5日分使うか,不良債権化するかです。今日の1軒目の訪問先は東京・西落合のホビーセンターカトーです。ここは都営大江戸線の落合南長崎駅が最寄りですが,今日は地下深い大江戸線を嫌って,山手線の目白から都バス目白61系統利用です。最新のF代のエルガが来ましたが,写真は撮りそびれました。
ホビーセンターカトーへ行く目的は,KATOが最近HOゲージのEF81を発売したので,EF71用に明り窓の部品が手に入らないか見ることです。予想どおりEF81のパーツの分売はあるのですが,明り窓部品の分売はなく,入手するとしたら各種部品取付け済のボデー丸ごと7,000円ナリです。ちょっと心が動きますが,明り窓だけのためにボデー丸ごと買って,残りは使わないなど僕にはできません。EF71の明り窓に苦労したことは2回前の記事に書きましたが,多分,型どりシリコン代やらレジン代で7,000円以上かかっているので,おかしな話ではあります。このお店は大きく,見ていると目移りして無駄遣いしそうなので,滞在20分位で早々に引き上げます。

今日のお昼の海鮮丼。インバウンド取込みで物価が高騰した築地の半額以下か...
今日は元々,記事に出てくる3軒を巡ろうと思っていたのですが,会社の大先輩が鉄道模型をやっていて,西武池袋線の沿線にあるお店を贔屓にしていることを思い出しました。南長崎まで来たので東長崎に出て,西武線で下ります。道々,ググって店を確認しますが,富士見台の新額堂が化けに化けて大泉学園のイズミ教材店になってしまいました。ようやく辿り着いたイズミ教材店はコロナ禍でお休みです。歳をとるとウラ憶えが増えて困りますが,またまたの大チョンボです。昼になってお腹も空いたので,たまたま目についたすし屋で海鮮丼をいただきます。大泉学園はこのお店に限らず,庶民的で美味しそうなお店が多いようです。タウンウォーキングは旅行の楽しみの一つですが,いつになったら大手を振って歩けるようになるのでしょう。

モデルプラザエンドウ
大泉学園からはバスで中央線に出ます。吉祥寺ゆきのほうが本数は多いですが,この時間に先に出る西03系統,西武バス便の西荻窪ゆきに乗ります。西荻窪は中央線で東京都区内の西端の駅ですが,考えてみると初めての利用です。次の訪問先は立川駅前のモデルプラザエンドウです。立川はここ数年の発展著しい街で模型店の集積もありますが,鉄道模型のエンドウのショウルームがあるのは最近になって知りました。駅前広場のちょっと横道,多摩モノレールの駅の袂にモデルプラザエンドウはあります。モデルプラザ--広場というほど規模ではありませんが明るいショウルームにはエンドウの製品が整然と並んでいます。一方,他社製品はエコーモデルなどのパーツを少々取扱っているだけで,僕のようなちゃぶ台モデラーには縁遠い品揃えです。聞けば,この立川の駅前1等地のビルはエンドウの自社ビルで,創業者はこの地域の地主だったそうです。一説では鉄道模型は金持ちの道楽ですが,それが高じて事業にしてしまったようです。

南武線の快速列車 @立川
エンドウに来たのは,ED75用に買った車軸が短くて困っていたので,交換部品はないか見るためでした。車軸に長短が用意されている訳もなく,これは空振りでした。お店の経緯など少しの会話をして30分弱でここも引き上げます。次に行くのは二子玉川のいさみやロコワークスですが,先ずは南武線で溝の口まで上ります。南武線では2011年から快速が運転され,2015年からは停車駅が見直され立川~分倍河原間無停車になっています。2011年3月までの1年間,僕は磯子から昭島・立川まで通いましたが,快速列車に乗った憶えがなく,今日は列車1本をおとして初めての快速乗車を楽しみます。溝の口からは田園都市線で多摩川を渡り,二子玉川に着きます。

いさみやロコワークス
二子玉川のいさみやロコワークは僕が高校生だった40年前と同じ佇まいです。ここは多摩川の堤の川側にあり,去年の多摩川があふれた水害のときは心配でしたが,幸い大した被害ではなかったそうです。さて問題の部品ですが,EF71用の明り窓の方は残念ながらありませんでした。ED75の台車の方ですが,問題は台車の枕梁と車軸の長さが不一致でスコスコであることなので,短い枕梁か長い車軸があれば解決します。事情を話せば,HOゲージの台車には短族(みじかぞく,カツミ,エンドウなど)と長族(ながぞく,日光,カワイなど)がいて(属するメーカーは2か月前の記憶で書いているので不正確),軸に長短がある訳ではないそうです。

いさみやの商品展示
いさみやの親爺さんのアドバイスは枕梁の方を短いものに換えることで,これに従い枕梁を2つ買います。この店では枕梁だけでも,単品で1こから販売,種類も5種類位あり,品揃えは圧倒的です。いわく,立派な工作台とかを備えたマニアだけでなく,ちゃぶ台で工作をするようなモデラーの味方だそうで,最近はそういう模型店は少なくなりました。通勤途上ということもあり僕は横浜のIMONでの買い物が多いですが,ここは取扱い商品がDB化され,商品も見本が移動棚とクリアファイルに整然と整理されています。それに比べるといさみやの壁一面に貼り出された商品は平成を通り越して昭和の香りがプンプンしますが,落ち着ける空間です。

「駅のスタンプラリー」の台紙
いさみやも小1時間で切り上げ,夕方の田園都市線で渋谷を目指します。元々の予定では,今日の予定はいさみやで完了でしたが,西荻窪駅で「駅のスタンプラリー」のパンフレットを見て,急遽,これに参加することにします。この手のスタンプラリーでは各駅に行くのに運賃がかかるのがネックですが,今日は青春18きっぷで来ているので,何駅降りても運賃を気にする必要がありません。一方,時間はもう夕方,なるべく早くに家に帰りたいです。

「駅のスタンプラリー」の台紙の駅のスタンプ部分
「駅のスタンプラリー」はJR東日本東京支社管内の全78駅のスタンプをリニューアルしたのを機に開催されたイベントです。高輪ゲートウェイ,上野,千駄ヶ谷の必須3駅を含む15駅のスタンプを押して,大井町駅のNEWDAYSで500円以上の買い物をすれば賞品がもらえるというルールです。二子玉川から磯子への帰りという条件で考えると,渋谷から代々木経由千駄ヶ谷に出て,上野に寄ってから,高輪ゲートウェイ,大井町経由で帰るのが効率よさそうです。

去年5月の山手線1周のスタンプラリーの台紙
イベント企画側の意図としてはこの機会にいろいろな駅を訪問してほしいのでしょうが,今日は時間もないので最小限の移動で15駅をこなします。結局,スタンプ台紙に並んだのは西荻窪,代々木,千駄ヶ谷,御茶ノ水,秋葉原,上野,御徒町,神田,有楽町,新橋,浜松町,田町,高輪ゲートウェイ,品川,大井町の各駅です。渋谷と東京は駅が広くてスタンプを探すのが面倒なのでパスしても,上のルートで15駅を達成できました。去年の5月の「ありがとう平成,ようこそ令和 山手線駅スタンプ& お買い物ラリー」の山手線1周に比べたらちょろいものです。

賞品の「てつふだ(鉄道花札)」
各駅のスタンプを押しながら大井町駅に行き,最後にNEWDAYSで500円分の買い物をします。今日も1日頑張ったので,缶ビールにちょっとつまみを買えば500円はすぐです。前回の山手線のときはタイトルに「お買い物ラリー」と付いていましたが,イベントのためには賞品の原資や引換えに関わる手間賃も必要なので,このNEWDAYSとタイアップする方法は悪くないと思います。

ある駅で配っていた「きっぷの芯」
荷物になるのでビールと肴は胃袋の中に納め,京浜東北線の列車に乗れば40分で磯子に帰着です。急遽,スタンプラリーのために東京に戻ったので後半は慌ただしかったですが,今日も1日たっぷり楽しむことができました。そういえば,今日はもう一つ変わったお土産がありました。今日通ったある駅で,改札口に「きっぷの芯差し上げます。改札口へお申し出ください」という貼り紙を見かけました。きっぷの芯とはどんなものだろうと思って声をかけると,上の写真のような物でした。ときどき駅でパンフを置く台に使っているのを見かけます。荷物になるので見るだけのつもりでしたが,駅員さんが是非どうぞと言うので,1こもらってきました。さて,2020年夏シーズンの青春18きっぷ,2日分は報告済ですが,あと3日分あります。感染予防を徹底のうえで次の旅行が楽しみです。(2020.9.27記)
Weblog 2020年5月12日--3密を避けStay homeでがんばろう

(2020年)5月4日,日本政府は新型コロナウィルス感染症に対して公示していた新型インフルエンザ等緊急事態宣言の期間を延長しました。5月の連休は当ブログにとっても貴重な取材(?)の期間なのですが家から出ることができません。また,5月は気候が安定して旅行日和で,例年は高校の鉄道研究会のOB諸先輩との旅行や,JR大宮総合車両センター,京急久里浜工場のイベントもあります。それらも皆,時期未定の延期のため当ブログもネタ切れです。暫くは自粛モードの記事が続きますが,なんとか10日に1度の発行を続けたいと思います。
のりものがないと寂しいので,今日は自宅から概ね1㎞圏内の散歩中に撮りためた写真をアップします。自宅は横浜市磯子区の汐見台団地,1960年代に大規模な団地が開発された丘の上です。少々通勤が大変ですが,緑も多くここの住環境は気に入っています。家から出ずにいると,家の周囲の草木の色づきも嬉しいものです。

外出自粛が始まった頃は桜がきれいな時期でした @(汐見台)ストア前 2020.4.2

桜の次はツツジの季節です @汐見台1丁目 2020.4.23

植物ではありませんが鯉幟 @日石住宅前 2020.5.2

朝日を浴びて京急バスがゆく @久良岐公園 2020.4.15
この団地内は電線が地中化されていて,電柱がないのも特徴です。最後はお隣の岡村の丘からの1枚です。

富士山バックのポンチョです。実は電柱と路地の隙間で厳しいポジションです @岡村富士見坂 2020.4.19
夏休みはどこに行こうか,夢を膨らませる毎日です。今般のウィルス感染はお年寄りや基礎疾患を持つ人には命の危険があります。自分が罹っても,それと分からずに他人にうつしても責任はとれません。つらいところですが,感染が終息するまであと幾週間か対人接触8割減と3密忌避を続けましょう。そして,この何か月か粉骨砕身の働きの医療関係者の皆さま,本当にありがとうございます。(2020.5.4記)
Weblog 2019年11月16日--都営フェスタ2019とJR田町~品川線路切替え

(2019年)11月16日(土)は「都営フェスタ2019 in 浅草線」のイベントが馬込車両検修場で開催されましたが,それを軸にとても忙しい土曜日でした。
朝は土曜日も学校のあるジュニアを近くの駅にお送り,6:30に車でひとっ走りです。
この日はジュニアの高校の学芸発表会,元々は予定になかったのですが,今年はジュニアも3年生で僕が学校に行く機会もこれが最後かもしれません。多少,時間に余裕があったので,磯子くんだりから東京練馬区の西武沿線までお出掛けです。きっぷはいつもの京急の東京1DAYきっぷです。都営交通をなるべく使いたいので,大門から中井まで大江戸線経由で時間をかけての移動の予定です。

上大岡からは今日も859H成田空港ゆき。最近,休日のお出掛けではこの列車によくあたります 2019.11.16(以下特記あるもの以外全て同じ)
この日は高輪ゲートウェイ駅の開業に向け,JR京浜東北線と山手線の線路をかつて田町電車区があったあたりに移設する線路の切替工事でが行われています。今日の東京は雲ひとつない快晴で,線路切替え工事の関係者の皆さんはほっと安堵だったのでないでしょうか。品川から泉岳寺へ下りてゆく区間の車窓ではJRの工事もたけなわです。あまりよく見えるので写真を撮りたくなって,泉岳寺から品川まで戻って,15分道草を食ってしまいました。

京浜東北線と山手線の線路切替工事の様子。何か月も前から計画した1大イベントだ

京浜東北線と山手線の線路切替工事の様子。この辺りは既に新線に切替わっている
午前中は学校行事で時間を費やした後,正午には上石神井駅を出て,西馬込に向かいます。時間を節約したいので,高田馬場~五反田間は大人しく山手線利用です。今日は大崎で折返し運転なので運転本数が少ないのか妙に混んでいて,隣りの線路では埼京線電車がいつもより頻繁に走っています。13:00過ぎ,馬込検修場のイベント会場着,ここでのイベントは何度も来ているので,ポイントだけ絞って回ります。

「都営フェスタ2019 in 浅草線」の場内案内
用事の1は列車ダイヤグラムの掘り出し物があれば買って来てというジュニアからの依頼で,グッズ販売,部品販売を一わたり眺めます。念のため売り場のかたに訊くと今年は古ダイヤの商品はなかった由,ちょっと安心です。その後は出し物が毎年変わる車両撮影会です。

一般車両撮影会の会場(全体)
ここの撮影会は会場が手狭なこともあり,親子撮影会と一般撮影会の2か所が設営されます。一般のほうは時間制限付の入替え制で,イベントのかなり早い時間に予定数に達してしまいます。この時間の入場では一般の撮影会への参加は到底無理なので,会場脇の通路からおこぼれ頂戴です。僕は「乗り鉄」系の人間なので写真に完璧は求めず,こんなものでも十分満足です。

一般車両撮影会の会場(右側・都営車両)
5300形は14番までと15番以降でスカートの形が違う(初期車は短い)のですが,今年は5314F(右)と5315F(左)が並んでいます。少し前にアップした都バスのイベントの時もそうですが,東京都交通局のイベントご担当の細かい気配りが嬉しいです。

一般車両撮影会の会場(左側・浅草線の車両)
招待車両は今年は京急は2つ扉の2100形,京成は110年記念ヘッドマーク付きの3042Fです。京成は3100形を出すかと思っていましたが,ここは残念でした。本来主役であるべき5500形にトラ塗りの支索がかぶってしまいましたが,正式な撮影場所から撮っていないので悪しからずです。

こちらは親子撮影会の会場。これも会場の脇からおこぼれ頂戴
会場の出口の脇にはプラレールの大レイアウトがあり子供たちが集まっています。僕は大人になってからジュニアと一緒にプラレールを随分楽しみました。プラレールは鉄道おもちゃの定番ですが50年経っても変わらないアーキテクチャーは素晴らしく,ますますの発展を期しています。会場の外,一般撮影会会場の後ろには最近できた歩道橋があり,ここへも行ってみます。多少,俯瞰気味でも撮影会場並みの写真を期しましたが,ちょうど架線柱があって今一つ絵になりませんでした。

プラレールの大レイアウト
滞在時間1時間弱で会場を後にし,遅い昼ご飯を摂って,午後のアクティビティ2に向かいます。これは五反田駅近くのスポーツクラブに行き,マシンジムとプールでひと汗です。その後は夕方6時から会社のOB,先輩がたと東京駅近くで飲み会です。五反田から東京駅の移動も時間がなくなってしまったのでJR利用です。五反田駅に行けば山手線は折返し運転を終え,環状運転に復しています。来た列車は9606G列車,9000番台がやはり今日は特別なダイヤであることを表します。

何日か前に撮った昼間の高輪ゲートウェイ駅の工事現場 2019.11.9
品川からは線路が開通して1時間半しかたっていない区間,ここは前面カブリツキです。ところが考えることは誰も同じで,列車先頭部はビデオを撮る少年,たった1枚のガラスを占拠するマニアなどでごった返しています。おまけに添乗の乗務員のかたもいて,カブリツキでの収穫はありませんでした。せっかくなので何日か前に撮った新駅の建設現場をつけておきます。

京浜東北線8720A @田町
山手線は運転本数がまだ少ないようで混んでいるので,田町からは始発の京浜東北線に乗換えです。こちらも8000番台の列車番号の臨時列車で,今日は終日,田町折返し運転が続きます。18時前,東京駅に着き,その後は単なる飲み会なので省略です。帰りは宝町から都営地下鉄ですが,来た列車は2058H,編成は608Fです。608F?これって朝乗って来たのと同じじゃない...?酔ってはいてもそういう所ははずしません。西馬込のイベントもJRの線路切替えもちょっとかじっただけでしたが,1日中アクティビティ豊富で成果多い1日でした。(2019.11.17記)
Weblog 2019年9月28日--電車・バス・船,のりものざんまいの土曜日

このブログは最近はブログと言うにはheavyな記事が多くなっていますが,今日は簡単な半日の日記です。バスの日(9月20日)に近い9月28日の土曜日は「バスまつりin豊洲2019」のイベントに行ってきました。東京のバスまつりは以前は晴海ふ頭で行われていましたが,オリンピックの選手村が建設が進んだこともあり,今年から会場が豊洲になりました。諸般の事情でこの日の午前中に東京で使える時間ができたので,少しだけの見物です。

京成佐倉ゆき779H @上大岡 2019.9.28(以下同じ)
土曜日でも学校のあるジュニア,仕事のある奥を送り出して,8:00過ぎのゆっくりの出発です。緩急接続駅の上大岡で次に乗る列車は特急・京成佐倉ゆきです。珍しい行き先の列車なので構えていると,来たのは京急イエローハッピートレインの1057F,幸先のよいスタートです。

「バスまつりin豊洲2019」の告知ポスター
バスまつりの今年の会場は去年10月に開場した豊洲市場の中,足の便がよくないので,築地市場駅,月島駅から臨時のバスが運転されます。臨時のバスといっても築地市場(バス停は国立がん研究センター)~勝鬨橋~晴豊橋~豊洲市場内の会場(バス停名は豊洲市場6街区)~環2築地大橋~築地市場という環状ルートで,系統番号も祭20系統を名乗り,とても芸が細かいです。

会場近く晴海運河からのレインボーブリッジ風景
会場に着くとお客さんでごった返したイベント会場より,運河の反対,晴海ふ頭にたたずむ豪華客船に目がゆきます。船名は「SILVER MUSE」,ネットで調べると2017年イタリアのFincantieri造船所建造,40,791総トン,船籍はバハマでモナコのシルバークルーズ社の船です。レインボーブリッジをくぐれなければいけないので5月の連休に報告したクィーンエリザベスより小ぶりですが,シルバークルーズ社のフラッグシップのようです。

SILVER MUSE 40,791総トン @晴海ふ頭
対岸の晴海ふ頭を見渡すと「SILVER MUSE」の隣には帆船「日本丸」も来ています。選手村マンションが威圧的な背景と帆が張っていないのが今いちですが,今日,日本丸を見られるとは思っていませんでした。

日本丸 @晴海ふ頭
豊洲市場の晴海ふ頭に面した側は運河沿いの散歩道(豊洲ぐるり公園というらしい)になっていて,海風がすがすがしく,朝のジョギングを楽しむ人もたくさんいます。市場の建屋の屋上は緑を植えた展望公園になっていて,市場の見学の合間に運河ウォッチングもできるようになっています。

豊洲ぐるり公園。左から伸びてきている建物は市場の展望台
僕は会社が豊洲なのでこの辺は地の利がありますが,それにしてもここの変貌は著しいです。ちょうどネガスキャンが進行中で1983年の元旦に晴海ふ頭に来た時の写真がありました。この辺は鉄鋼ふ頭,発電所,ガス会社の工場が並んでいて,今とは全く違う雰囲気です。

36年前の豊洲ふ頭。対岸の晴海ふ頭から。2つ上の写真で日本丸が泊まっているあたりから
豊洲市場と豊洲ぐるり公園を歩いていたら暑さもあり,段々疲れてきて,バスまつりの方は適当でよくなってきました。最近の鉄道・バスイベントは善男善女の家族連れが増えて,マニアの濃い雰囲気が和らいだのはよいのですが,今度は人が多すぎて人に酔ってしまう感じです。

「みんくる」,「とあらん」のステージショウ
都バスのマスコット「みんくる」は今年20周年だそうで,都電荒川線の「とあらん」と共にメインステージでショウに出ています。キャラクターを作ってもすぐに放り出すことも多いなか,「みんくる」を20年育ててきた都バスの努力は賞賛できます。

都内のバス各社の展示はごった返している
バスまつりのメインといえるバスの展示は各社とも知恵を絞っているようで,じっくり見れば面白そうです。さっと見渡した中では関東バスが富士重工ボデーの2段窓のバスを持ってきたのが眼を引きました。

臨時バス1,2号車は都バスのフラッグシップ,燃料電池バス。2号車は江戸川のV-D115号車
今日は時間もないのでこれらはパスにして,臨時バスの乗降場で観客輸送にあたるバスの写真を撮ります。都バスのフラッグシップともいえる燃料電池バスをはじめ,趣向を凝らしたバスがその任に当たっています。今日は乗りませんでしたが,燃料電池バスはディーゼルエンジンを持たずモーターで走るので,本当に静かで一乗の価値ありです。

3号車は車両後部まで平らなフルフラットバスで南千住のK-D927
意識してかたまたまか,この臨時バスの乗降場は光線の加減がよいです。一回り全部を撮りたいところですが,時間もなく今日は4号車までで引揚げです(1号車はとびらの写真の燃料電池バス)。

4号車は北千住のK-L788
結局,今日は往きも帰りもこのL788に乗ることになりました。現在L代のバスの廃車が進行中なので最古参,L代の各車はサッシの造作がスッキリしていて好もしいと思っているので,それも佳しです。写真を撮りそこないましたが,5,6号車はX代のエルガ,何も特徴がないのでハイブリッドか?と最新のE代のニューエルガでした。

7号車は「天気の子」協賛の「雨の日は都バスで」ラッピング。渋谷のB-P492
午後はジュニアの学校の用事があるため11時過ぎバスまつりの会場を出発します。祭20の臨時バスで築地市場駅(国立がん研究センター停留所)に着けば,築地の場外市場はすぐ近くです。せっかくなので,この辺で美味しいマグロ丼でも食べようかと思います。場外市場に着くと狭い路地はインバウンドの観光客でごった返し,バスまつり以上の人混みです。

築地場外市場の人混みとその場食い用マグロ
人混み以上に驚くのが物価で,一昔前なら試食でタダでもよいくらいのマグロの切れっ端が3,4切パックに入って500円です。ちょっとした海鮮丼は2,000~4,000円と,通り道にちょっと丼(どんぶり)という値段ではありません。地元ツウのつもりなので,裏路地の更に2階の極めて入りづらそうな店を見つけて,なかおち丼1,300円ナリをいただきましたが,値段相応でした。

Laoxの送迎バス
腹もくちて地下鉄の築地市場駅に行くと怪しげなバスが止まっています。インバウンドの観光客がこれだけいるのだから,怪しげなバスの1台2台は驚きませんが,このマイクロバスは少々驚きました。中国語は分からないのですが,どうも秋葉原の電気屋のLaoxが運行する無料巡回バスで,築地-新宿-秋葉原-お台場-銀座-築地を回っているようです。

大書きしてある「免費接送」の翻訳。会社でも頼りにしているGoogleくんによる
全て中国語で書いてあるのがミソでインバウンド専用のように見えますが,一般のお客が乗せてくれと言ったらどうなるのでしょうか。また,調べて分かったのですが,Laoxが秋葉原の電気屋というのはアタマが古く,今は中国資本で全国で41もの免税品店を運営する業態に変わったようです。

今日の〆は京急電車。最新の1225F @上大岡
午後はジュニアの学校行事をこなして,夕方の京急電車で横浜の自宅に戻ります。たまたま来た電車は1225F,この9月に竣工したばかりの編成です。上の写真でお顔にレールが反射するほどピカピカです。最近の京急の新造車はブレーキが7段ノッチの仕様で,乗入れ規格が厳格な都営地下鉄には入らない運用に充当されていますが,この編成は特別でブレーキが1号線規格の5段ノッチです。なんでも先日の踏切事故(ちょっとした論説も書いています。興味があればこちらもどうぞ)で1本が使えなくなってしまったので,急遽,この1本だけがそのような仕様になった由,先頭にかぶりついていて隣りに居た高校生から聞いた情報です。
電車に船にバスに今日も楽しい,のりものざんまいの1日でした。簡単な半日の日記のつもりが長くなってしまいました。お付合いありがとうございました。(2019.10.5記)