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2021-05

2019年夏のアクティビティ1/青梅の都バス乗り歩き

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 僕の勤める会社の夏休みは毎年9連休ですが,既報のとおり今年は7月に東北を旅行したので,鉄分補給は十分,お金もありません。さて長い夏休み何をするかで思い立ったのが,青梅を走る都バスの乗り歩きでした。一昨年の7月に埼玉県を走る都バスの写真を撮りに行きましたが,午後は別の事に使ってしまったので,再度行こうと思っていたのでした。旅程はあまりたてておらず,行き当たりばったりの乗り歩きです。

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東京1DAYきっぷ(B券)

 使ったきっぷは京急の「東京1DAYきっぷ」,わが家最寄りの屏風浦発で泉岳寺までの往復に都営交通の1日乗車券が付いて1,300円の設定です。都営交通の1日乗車券は都営地下鉄,都電,日暮里舎人ライナー,青梅地区も含む都営バスの全線がフリー乗車できて700円です。屏風浦~泉岳寺の片道運賃は430円なので,往復運賃の30%引き(602円)を足して端数調整をしているようです。同じようなきっぷを「東京探索きっぷ」というタイトルで京王も売っていますが,こちらは20%引きで,京急のほうがお得のようです。

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京急603C。「京急120×養老鉄道100」のヘッドマーク付 @上大岡 2019.7.29(以下,同じ)

 また,23区内のバスの車内で売っている都バスだけの1日乗車券は「23区内」と明示されていて500円です。東京1DAYや東京探索のようなきっぷで青梅地区のバスに乗れるのかはとくに明記されていません。以前,心配になって都営地下鉄の駅で確認したことがありますが,交通局が指定した路線(※)を除く全てなので,青梅地区も問題ない由です。運転手さんにも適切に教育されているようで,この日1日で1度もダメと言われるようなことはありませんでした。
※ かつての上野~浅草間の2階バス,深夜バス(こちらは深夜加算分を現金で追加すれば可)など

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中井~花小金井は西武線で繋ぐ @鷺ノ宮

 (2019年)7月29日(月),6:00前に家を出て,最寄りの屏風浦6:13の列車で出発です。緩急接続駅の上大岡で来た列車は6:18の特急・羽田空港ゆきです。すぐ2分後の6:20にも特急・青砥ゆきが雁行しているのですが,少しでも空いた羽田空港ゆきを選びます。京急蒲田に着くと,驚いたことに京急蒲田始発の特急・品川ゆきが待っていて,後続の青砥ゆきより早く品川に着きます。この辺の小刻みなダイヤ設定が京急がマニア受けする所以です。

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花小金井からは梅70系統青梅車庫ゆきで都バスの旅スタート @花小金井

 品川から泉岳寺,大門,都営大江戸線と乗継ぎ,中井に出ます。中井での乗換えは初めてですが,商店街がゴチャゴチャしていて分かり易いとは言えませんが,距離は近く,予定より早い西武線の列車に乗れます。丸い顔がかわいい30000系が来たので,そのまま座って30分ちょっと,8:16に花小金井に着きます。花小金井では長丁場に備え,トイレを済ませて,北口駅前広場に向かいます。

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この辺は西武の線路が稠密で踏切がたくさんある @小川

 花小金井からは待望の都バスの旅,先ずは8:27発の梅70系統青梅車庫ゆきです。花小金井~青梅車庫間29kmは現在,都バス最長路線ですが,2015年までは西武柳沢~青梅車庫間で,その昔は阿佐ヶ谷~青梅車庫間でした。高校生の頃,阿佐ヶ谷~青梅間を乗ったこともあるので,それに比べると少々物足りない感じがします。来たバスはP代の日産ディーゼル・西工製スペースランナーで,わが家のジュニアのお気に入りです。

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新青梅街道も東大和まで来ると緑が濃くなる @小川

 バスは概ね座席定員位のお客さんを乗せて出発,停留所ごとに少数の降りと乗りがあって,田舎のローカルバスとは違った雰囲気です。道は新青梅街道,片側1車線のふつうの道路,地図で見ればほぼまっすぐです。すぐ右手には村山貯水池/多摩湖があるはずで,貯水池下なる停留所もあるのですが,湖は見えません。

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青梅市内まで来ると奥多摩の山並みが随分近くになる

 ほぼ全線を通してこんな調子の車窓が続き,10:00過ぎ青梅市内に着きます。このバスは青梅駅を通り越して青梅車庫まで行くので,終点まで乗ります。車内に掲げられた運賃表を見れば180円~560円がぎっしりですが,よく見ると上り幅が10円から60円までまちまちです。始発からの券なしは560円,東京都交通局の取り分700円相当の1DAYきっぷでは申し訳ないようです。

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180円~560円が並ぶ運賃表示

 バスの旅でつらいのはトイレで,今日も花小金井駅で行っておきましたが,この先は駅に行くことも少ないです。青梅車庫まで来たついでにトイレも借りて,この先の行程に備えます。営業の窓口を覗くと参考用に1996(平成8)年,まだ杉並営業所傘下だった時の路線図が貼ってあり,興味深いです。

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営業所内に貼られた1996年の路線図(拡大はこちら

 車庫内を覗くと,朝のラッシュ時が終わったところで,奥多摩の山並みを背に緑のバスが並んでいます。次に乗るのは青梅車庫10:38の梅76甲,上成木ゆきです。旅程はあまりたてず,行き当たりばったりと書きましたが,このバスは1日5便しかないので,ここまでは時刻を調べてきました。

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青梅車庫(正しくは早稲田営業所青梅支所)の様子

 青梅の市街は意外と古い町並みが残るところもあり,タウンウォーキングも楽しそうです。道路上のバス停近くの酒屋には「此処に駅有りき」と書かれた碑があり,そんなものに触れるのもバスの旅の魅力です。

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中武馬車鉄道森下駅跡の碑と岡崎酒店,隣りは旧稲葉家住宅

 10:40頃,先ほど青梅車庫から裏宿町に回送で出て行ったL代のレインボーが上成木ゆきになって折返して来ます。外はかなり暑くなってきたので,エアコンの効いた車内は天国です。

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新吹上トンネルの入り口近くで

 柳川を過ぎると緑が濃くなり,バスは自由乗降になります。新吹上トンネルは結構長いトンネルで長さ604m,1993年の供用開始だそうです。

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青梅地区の都営バス路線図(拡大はこちら

 この梅76甲の運行経路は面白く,1日5便のうちの3便は行止りの北小曽木に寄ってから上成木に行きます。尤も,黒沢から先の盲腸路線巡り区間では,客は僕一人です。

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上成木折返し場で

 11:24,バスはほぼ時刻表どおり,上成木に着きます。ここは配布用の都バス路線図「みんくるガイド」に「都バス最高地点」の吹出しが付き,高水山登山口とも案内される停留所です。せっかくなので4分の折返し時間にバス停周辺を見分します。荒川の支流の入間川の支流にあたる成木川の沢がきれいな山間の小集落です。

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上成木折返し場近くの成木川。赤い幟の所にバスが見える

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上成木の時刻表

 11:28,折返しの梅76甲のバスで上成木を出発します。この成木川に沿った道は成木街道という名前もついていて,採土場があるため盛んにダンプカーが走っています。広くはない道路を大型車同士がすれ違うのは怖いくらいで,ダンプカーの中には丁寧に減速する車もあります。

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北小曽木からの松の木通りを走るダンプカー

 まだ,昼には早い時間ですが,坂下というバス停でバスを降ります。新吹上トンネルの出口のところにドライブインがあり,そば,うなぎの幟がたっているのを往きに見たので,お昼はここにします。車窓から見るのと,実際に行くのとではイメージが少々違い,ドライブインというよりは割烹ですが,場所柄昼間はランチ営業もやっています。

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新吹上トンネル出口,坂下の割烹「うらしま」

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坂下で。上成木往復でお世話になったL639。北小曽木から戻ってきたところ

 天ざるととろろのセットで腹ごしらえ後,次に乗るのは梅74乙・成木循環河辺駅ゆきです。この路線は都営バスが埼玉県内を走る越境路線で,その写真が撮りたくて2年前にも来たことがあります。今日のスレッドの冒頭の写真は実はその時のものです。坂下バス停は先ほど降りたバス停の反対向きですが,道を間違えてしまい,ダンプカーのじゃんじゃん通る暑い道路で大慌てです。幸いバスは数分遅れてやってきて,青梅の山間部らしい写真も撮ることができました。

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坂下で。こちらは成木街道を下る方向

 やってきたのはA607,エルガの最終年代の比較的新しいバスです。道路は成木川に沿って下流方向に進み,そのまま行けば飯能方面に抜けます。上畑,下畑と埼玉県内にある停留所を通過し,冒頭の写真の富岡1丁目からはまた都内に戻ります。

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直竹川を渡ると道路は埼玉県に入る

 岩井堂からは黒沢川に沿う小曽木街道を上って,環状ルートを一周し柳沢に出ます。このバスは東青梅に出た後,左に曲がって終点は河辺駅です。河辺駅は三角のとんがり屋根が瀟洒だったはずですが,ペデストリアンデッキが覆いかぶさりちょっと残念です。河辺からは市内北東寄りの塩船から吹上を通って,青梅車庫の先の裏宿町に行く梅77甲のバスに乗ります。

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三角のとんがり屋根が瀟洒な河辺駅

 河辺駅13:35の便は先ほど坂下から乗って来たバスがそのまま運用に就きます。大きな病院や塩船観音の入口などを通って,30分前にも通った東青梅に出ると踏切を渡ります。線路の南側の商店街を通って,再び青梅駅前ターミナルに入り,30分もかからず終点,裏宿町に着きます。

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裏宿町折返し場で。このA607には2区間でお世話になった

 浦宿町は,途中に多摩高校もあり通学利用が多そうですが,青梅中心部の街はずれといった感じです。とはいっても,青梅車庫からわざわざここへやってきて,折返しで各方面に行く便が多数あり,青梅市内のバスの「ターミナル(終点)」として機能しているようです。次は吉野に行くつもりですが,ここから吉野ゆきはないので,一旦,青梅駅に出ます。

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裏宿町折返し場。ここもトイレ完備。一般の人が使えるかは分からない

 青梅駅に着くと15:18の吉野ゆきがまだバス停に止まっていますが,無理はせず,1本後の15:35便にします。この間に青梅の駅前でのアクティビティをこなします。先ず青梅の駅舎ですが駅の規模に似合わず立派です。遡ると,青梅線は戦時中の1944年に国有化されましたが,それ以前は青梅電気鉄道という私鉄で,ここに本社を構えていました。1924(大正13)年築だそうなのでそろそろ100年,見るだけなら立派ですみますが,執務するうえでは不便なことも多そうです。

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JR青梅駅。青梅電気鉄道の本社ビルを受継ぐ

 青梅車庫のあたりでも書きましたが,青梅は昭和の昔が残る街で,市もそれを観光資源にしようとしているようです。また,青梅は漫画家の赤塚不二夫とゆかりがあるようで,駅の改札前では天才バカボンのパパがいきなり逆立ちで迎えてくれます。青梅線は最近,東京アドベンチャーラインの愛称で売り出し中なので,今度は列車で来たいと思います。

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ようこそ昭和の街青梅へのPRボード

 駅の見分が済んだら,家への土産を仕入れに駅前の「まちの駅青梅」なる土産物店に飛び込みます。道の駅はよくありますが「まちの駅」はあまり聞きません。青梅の地酒-澤乃井のワンカップ,山菜の天ぷらとお菓子などをお買い上げです。

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「まちの駅青梅」。とりあえずいろいろ揃っていました

 青梅駅から吉野への梅76丙は,平日は概ね6時から20時台まで1時間に3本は確保され,頻繁運転といってよい路線です。青梅駅を出ると万年橋を渡り,多摩川の南岸に出ます。この辺では多摩川の北岸には青梅線の線路と国道411号線の青梅街道が,南岸には都道45号線吉野街道が走りますが,南岸の方が開けていて人家も多いようです。吉野線の梅76丙はこの地域を走るので,お客さんも多く賑わっています。

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和田町あたりで。南側の山は森がきれいさっぱり刈りとられてハゲ山状態

 今日は森が美しい景色が多いですが,人によっては花粉がかなわないと思いそうです。まさか花粉を嫌って刈りとってしまった訳ではないでしょうが,和田町あたりの裏山は森がさっぱり刈りとられています。大雨の時の水はけの調節機能が心配になる景色です。

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吉野折返し場で

 梅76丙は青梅駅をターミナルとして市内の住宅地とを結ぶ路線なので,停留所ごとにお客さんは減り,終点まで乗り通す人は僅かです。畑も増えてきて青梅の中心部のはずれといったところで路線は尽きて,吉野の折返し場です。バス路線は約2.6km先の玉堂美術館までありますが,この梅01系統は土休日のみの運転です。

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軍畑大橋からの眺め

 ここなら1本おとしても18分後には次のバスがあるので,折返し場の近くを見分します。近くの交差点に軍畑大橋南とあるので,この橋まで行ってみることにします。橋の上から上流方向を望むと滔々と流れる多摩川の向こうに奥多摩の山々が見え,次は東京都最高峰の雲取山に行ってみたくなります。

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万年橋からの眺め。バス車内から下流方向を望む

 15:16,吉野から青梅駅ゆきのバスに乗り,先ほど来た道を戻りますが,今度は途中の万年橋で降ります。たまたま乗換えの都合でこの停留所で降りたのですが,青梅の市内中心部で多摩川を跨ぐこの橋は由緒ある橋のようです。橋の傍らには架橋の技術遺産の展示や記念碑も建っています。また,河川管理の境界になっていて,ここより下流は国土交通省,上流は東京都の管理だそうです。

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万年橋の歴史と河川管理境界の看板。右下は記念碑や技術的展示

 万年橋からは青梅市内の多摩川南岸の駒木町の循環ルートの梅77乙系統に乗ります。段々に乗るバスの運行経路が小ぶりになってきます。万年橋から見えた瀟洒な建物はかんぽの宿青梅で,郷土博物館入口が近いようです。その他は商業地域とも住宅地ともつかない街をまわって,10分も走れば今日4回目の住吉神社です。再び目抜き通りの商店街を走り,終点,青梅駅には15:50頃着きます。

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帰りの梅70は青梅で最新(?)のB代のニューエルガ

 全ての路線完乗という訳にはゆきませんが,青梅の都バスのあらかたに乗ったので,そろそろ引揚げです。帰りもまた梅70系統のお世話になりますが,次の便は16:04,長時間の乗車に備えてトイレに行ったりすれば丁度よい乗換えです。途中を省略しますが,来た時と同じ道を上り,1時間40分の乗車で花小金井駅に着きます。朝,8:30から約9時間半,乗ったバス10便の大旅行でした。

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帰りも西武新宿線,大江戸線,京急線を乗継いで帰る @沼袋

 花小金井からは往路の逆で西武新宿線,都営大江戸線経由で大門へ。ここからは通勤で通い慣れたルートで,品川から京急の快特に乗れば35分で上大岡に帰着です。電車を見れば607F,朝の特急と同じ編成でびっくりです。

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今日のGPSログ(拡大はこちら

 今日は元々,費用をかけずに1日の旅行を楽しむのが目的でしたが,たっぷりバス旅行を楽しむことができました。交通局が開示している都バスの路線別収支リストを見ると青梅地区の各系統は営業係数200近い赤字路線も多く,この先も安泰かは分かりません。青梅支所の健闘を祈って,今日の稿を終わります。(文中の値段は7月時点のものです)(2019.9.22記)
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2017年夏のアクティビティ1--埼玉県を走る都バスを求めて

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 (2017年)7月16日(日),この日は思い立って,埼玉県を走る都バスの写真を撮りに,飯能から青梅に行ってきました。埼玉県を走る都バス? こんな路線があるのは「みんくるガイド(都バスの路線図)」を隅から隅まで熟読していたジュニアから2年位前に聞いていましたが,なかなか訪れる機会がありませんでした。以前は東京ワンデーパスを使って,都営地下鉄とバスで行く計画をしていたのですが,あれこれ見ているうち,飯能からバスの便があることを知り,「東急西武線まるごときっぷ」で行くことにしました。せっかくフリーきっぷを買うので,本題は午前中で済ませ,おまけの用事を2つこなしてのショートトリップとなりました。

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「東急西武線まるごときっぷ」

 最初に埼玉県を走る都バスについてをおさらいしておきましょう。都営バスの青梅地区の梅74系統は,青梅市中心部から北郊の成木,小曽木地区を循環する系統ですが,その北側の一部が都県境を越えて埼玉県にかかっています。停留所で2つ,距離で約1.5kmの区間ですが,都バスは都内を走るものという常識からすると,ちょっと異色です。かなり昔の話ですが,千葉の浦安地区へは多数の都バス路線があったし,我が家の近くの横浜市営でも4系統が横須賀市の追浜まで足を延ばしていました(現在は京急バスに譲渡)。探せばこのような越境路線は多数あるのだろうと思いますが,話のタネにはなりそうです。なお,この梅74系統ですが,昭和50年頃,元々路線を持っていた西武バスが撤退したため,住民の請願で都バスが走ることになったようです。下の地図でループになっている区間はフリー乗降で,相当な過疎路線のようなので,いつまでもつでしょうか。

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梅74(甲)系統の路線図(Google Mapに加筆)

 さて当日ですが,朝に横浜から飯能への移動です。当然,3月末から走りだした,みなとみらい線~東横線~副都心線~西武線直通の指定席制列車,S-Trainに乗りたいと検討します。しかし,飯能からのバスが9:25しかないので,あまり早く行っても仕方ありません。この春から,家には西武の時刻表もあるので,S-Trainの次の特急小手指ゆきがちょうどよいことが分かりました。15分余計に寝られて,860円も安いので,即決定です。それに合わせて,自宅最寄りの磯子駅7:03の電車で出発になりました。

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この日もそこそこ早く7:03の602Aで出発 @磯子

 横浜では,今日1日を楽しむ「東急西武線まるごときっぷ」を買い,トイレを済ませて,ホームに向かいます。やってきた電車は,なんと幸先良い,ヒカリエ号でした。2年前にこのきっぷで西武線の乗りつぶしに行った時も黄色い6000系がきたので,どうもこのきっぷを買うと珍しい電車にあたるようです。東横線~副都心線を乗りとおし8:18練馬着,ここからは西武線の旅です。

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この日の東横線~副都心線の電車はヒカリエ号 @石神井公園

 練馬で池袋からの地上線から来た準急飯能行きに接続するので,この電車に乗換えますが,これがまた京急カラーラッピングの9000系でした。この電車にそのまま乗っていれば飯能に9:05に着くのですが,ヒカリエ号の走りの写真を撮るため,石神井公園でこの列車を捨て,後続の急行に乗換えです。ヒカリエ号が来たばかりに朝から慌ただしいことになってしまいましたが,とりあえず飯能には9:16に着きました。

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練馬~石神井公園のちょい乗りの京急カラーの9000系 @練馬

 飯能からは青梅線の東青梅行き飯能41-1系統の西武バスで今日の最初の目的地,岩井堂に向かいます。9:25発の東青梅ゆきは部活らしい高校生10人くらいと普通の利用者2人くらいを乗せて出発です。賑やかだった高校生が飯能南高校で降りてしまうと社内はガラガラです。少し森が深くなったかなと思うと「東京都」の標識が出て都県境を越え,小曽木街道に入ったところの岩井堂には9:37の到着でした。

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飯能41-1系統の西武バス。乗ったバスの折返し便 @岩井堂

 さて,目当ての梅74のバスは10:35のつもりでしたが,時刻表を見ると9:44にももう1本あることが。小1時間の間にゆっくり撮影場所を探すつもりが,あと7分できてしまうので,大忙しです。事前にストリートビューで見てきたのであまり迷うことなくバス通りを西に進むと,富岡1丁目のバス停,その先に「埼玉県」と「飯能市」の標識のたつ都県境がありました。先ずはここで1枚です。なお,この便は梅74乙系統,河辺駅ゆきで,休日ダイヤでは1日1便だけです。tobus.comの時刻表では梅74甲と梅74乙が別の時刻表で表示されるので,現地の時刻表を見るまで,この便の存在に気づきませんでした。サーベイもれではありますが,そんなに多くの便があるわけでもないので,バス停ごとに表示される時刻表は両系統併記が望ましいと思います。

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埼玉県を走る都営バス!?富岡1丁目で。梅74乙は休日は1便しかない

 元々予定していた10:35便まで時間があるので,この近くでぶらぶらします。岩井堂には都営バスの折返し場があるので,まずはそこを見ます。現在,岩井堂折返しの便があるのか分かりませんが,トイレもありきれいに整備されていました。更には常秀院なるお寺や,趣味でやっているような古道具屋などを覗いて,時間をつぶします。この古道具屋ですが缶コーヒーや産直野菜なども売っているので,飲み物や家への土産(きゅうりといんげんで200円!)を購入です。都県境の標識のたつ場所から富岡1丁目のバス停までは近いので,写真を撮って走ればそのバスに乗ることもできそうです。また,この区間はフリー乗降区間なのでそこで手を挙げれば乗せてもらえるはずです。どっちにするか迷いましたが,安全をとって,写真は望遠にして,走って乗ることにしました。それで撮ったのが今日のスレッドの扉の写真で,なんと最新のB代のニューエルガでした。

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岩井堂折返し場。周囲は里山の風情

 元々は10:35便は写真だけで11:06の飯能ゆきで戻る計画だったのですが,今日は1本得していることもあり,このバスで東青梅に抜けることにします。東青梅からはJRで拝島までくだり,そこからは西武の旅に戻ります。次は今日第2の目的地,所沢航空発祥記念館に向かいます。拝島からはお顔のかわいい新鋭30000系,小平で乗換え,航空公園駅には12:03に着きました。

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新鋭西武30000系 @拝島

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航空公園駅を降りるとANKマーキングのYS-11がお迎え

 所沢は航空とゆかりの深い街で,昔は大きな飛行場や航空基地があり,今でも東京航空管制部は航空公園と隣接の場所にあります。以前から,ここに航空公園とちょっとした博物館があることは知っていたのですが,訪れる機会がありませんでした。今日はちょうどよい機会なので,博物館の見学に行きます。博物館というには規模が小さいですが,そこは遠慮して「記念館」というタイトルになっているので,そのつもりで見れば満足の内容です。なお,入館料金はJAFの割引き(僕はスマホ版電子会員証にしていますが,意外なところで使えます)を使って,410円でした。

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所沢航空発祥記念館の建物。右手のドーム状のところに実機が展示されている

 館内の展示は,航空発祥の地にゆかりの展示のほかは,基地としての経緯から陸上自衛隊関係のものが多いです。写真のように,置いてある展示のほか軽い飛行機は天井から吊られていて,結構な数の実機が展示されています。この辺は,米国の博物館(興味あるかたはご参考にこちらもどうぞ)なども参考にしたのでしょう。

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所沢航空発祥記念館,館内の様子

 その他,航空博物館によくある空を飛ぶ仕組み--揚力など--の体験型展示もそこそこあって,子供とじっくり見れば勉強にもなります。シミュレーターも何台かあり,休日でもそんなに待たずに体験できました。ちなみに中級で100点が出ましたが,誰でもそうなのか,それなりのウデだったのかは分かりません。ミュージアムショップでは多数の模型のほかプロペラ動力やゴム発射の飛ばせる飛行機も売っていて,博物館前の芝生エリアは格好の飛行機遊び場になっています。時間があれば,これらで遊ぶのも楽しそうです。

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記念館前の公園のC-46の実機

 1時間ちょっとで見学を済ませ,航空公園駅から電車で所沢に戻ります。僕にとっては,所沢,飯能は縁遠く,エキナカの勝手が分かりません。腹も減ってきたのでお昼にしたいですが,所沢は物価が高く気に入った店が見つからないので,とりあえず飯能まで行くことにします。このとき所沢から飯能まで乗った電車がこれまたラッピング,銀河鉄道999の20158Fでした。メーテルのような長い髪ではなかったですが,すらりと長身の女性の運転士さんで,なかなかによい巡りあわせでした。

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西武池袋線は銀河鉄道999柄の20158F

 飯能でもこれといったエキナカの店はなく,エキナカホテルのベーカリーのパン,コンビニおにぎり,ビールを買って,今日3番目の目的地,秩父を目指します。現在,西武秩父線の列車は4000系を主体に運用されていますが,トイレ付,ボックスシートのこの電車は列車の旅を落ち着いたものにしてくれます。秩父に行くといってもフリーきっぷを有効に使いたいだけで,さしたる目的がある訳でもありません。もともとは,西武秩父線の景色のよさそうなところで鉄ちゃん(鉄道写真を撮ること)をするつもりでしたが,道々の車窓を見る限り,ここだ!という所はありませんでした。西武の架線柱は単線でも両持ちのものが多く,えらく架線柱がうるさいな~という印象でした。秩父に着いて時刻表を確認すると,SLパレオエクスプレスは1時間くらい前に行ってしまったようです。

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秩父鉄道の電車。元東急8590の7500系 @御花畑

 天気も曇りがちになってきたので,秩父鉄道の電車を何本か撮って帰ることに決めます。中小私鉄の電車は,大手私鉄の画一的な車両と違って,個性的な車両が多いのも楽しみです。元東急の7500系,元西武の6000系など懐かしい電車がやってきましたが,これらを個性的というかは微妙です。僕としては自社発注の旧型国電みたいなのを個性的と言いたいところですが,アコモ改善や冷房化の要請もあり,それらの電車はもうほとんどないようです。

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御花畑駅の様子。昭和のローカル駅の雰囲気が残っている。入場券はもちろん硬券

 帰りの電車どうするか,往きにS-Trainに乗らなかったので,帰りこそはと検討します。東京メトロ,東急と会社をまたがるごとに料金が高くなるので,石神井公園までなどと考えます。時刻表を見ているうち,西武秩父を14分前に出る地上線経由池袋直通の急行に乗れば,飯能でFライナーに接続し,横浜まで逃げ切るどころか,所要時間も短いことが分かりました。それなら,敢えて無駄遣いすることもあるまいと,あっさり帰りもS-Trainは諦めです。

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御花畑駅で。池袋直通の4000系電車,西武直通用の2番線の時刻表

 雨も降ってきたし,秩父鉄道の電車もいくつか撮ったので,予定より若干早めですが,帰途につきます。御花畑15:49の池袋直通急行に乗ろうと「東急西武線まるごときっぷ」を見せると,若い駅員氏はかなりじっくりきっぷを眺めた後,そのまま乗ってくださいとの案内でした。御花畑は秩父鉄道の駅なので,わずか数十メートルでも秩父鉄道の線路を走れば最低運賃は必要だろうと覚悟していたのですが,いわく,西武線直通電車に関しては御花畑は西武秩父と同じ扱いですとのこと。分界点がどこにあるのか知りませんが,これは意外と良心的な設定です。お礼かたがた入場券を買うと,鋏はご自分でどうぞとのこと,若いのにしっかりした駅員さんでした。

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御花畑~西武秩父連絡線。左に分岐する線路の左手には西武秩父駅が広がる

 帰りもお気に入りの4000系で正丸峠の坂を下り,飯能でFライナーに乗換えです。この列車は東京メトロ10000系でした。飯能から横浜までは1時間28分ですが,秩父への往路に飲んだビールも醒め,トイレもなんとか持ちそうです。秩父などでハイキングをした後のビールは格別のもの,トイレ付き通勤電車S-Trainはこのためにあるのではないでしょうか。

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S-Trainは武甲山のふもとの横瀬でお昼寝中

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S-Trainより速いFライナーと西武秩父駅の広告

 今日はタイトルのとおり埼玉県を走る都バスが目的だったのですが,使ったきっぷのおかげもあり,1日で3つのアクティビティをこなし充実の一日でした。青梅地区の都バスも魅力があるので,今度は都営まるごときっぷで都バス乗車を目的とした小旅行もしたいです。また,今日は鉄分(乗り物分)の濃い旅行でしたが,秩父周辺の山歩きも楽しそうです。どっちにしても,次回の訪問が楽しみです。(2017.7.22記)

呉のバス民営化-その後

 営業譲渡まぢか呉市営バス最後の勇姿ということで3本のスレッドをお送りしたが,4月1日の民営化後について少しレポートしよう。今回も写真主体の手抜き版ですがお許しください。また,5月の連休に向けて仕事が忙しく,写真も息子撮影のものを拝借したもの((Jr)とあるものがそれ)があります。

 まずは,4月1日の阿賀南営業所のようす。広電バス移行に伴い,阿賀南営業所は廃止になったが,4月1日の時点では表札も事務所の表示もそのまま残っていた。また,広い所内には廃車待ちだろうか,方向幕やナンバープレートをはずされた車両が留置され,つわものどもが夢の跡といった感じだった。

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4月1日の阿賀南営業所のようす 2012.4.1

 広電は三菱車もあるが,日野車が多く,三菱車が優先的に廃車になるようで,ここに留置されている車も三菱車が多いようだった。

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F931号車 局紋が消されナンバープレートもない 2012.4.1

 進む塗り替え。手間ひまもお金もかかることから,バスの塗り替えはゆっくり進むものと思っていたが,意外と急ピッチで進んでいる。クレアライン用の高速車は「Kure City Bus」と車体に大書きされていたので,とくに優先的に進められているようで,10日もしないうちに広電カラーで走り始めたようだった。

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14797(もとH965)号車 広電一般色で通い慣れたクレアライン(広島)線を走る 2012.5.5(Jr)

 バスの塗り替えなどバスのライフサイクルのちょうど中間の,電車でいうなら全検のときでよく,旧年式車は廃車まで呉市営カラーでがんばって欲しかったが,94年式のような車も塗り替えられている。

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99647(もとFo943)号車 94年式だが広電カラーで活躍する 2012.5.4(Jr)

 新車の導入。天応川尻線を中心にJ-Busの新車が大量に導入された。正確な台数は知らないが,1つ目の日野ブランド,2つ目のいすゞブランドとりまぜ20台弱がいるようだ。

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96722号車 広電バス呉地区としての新車 2012.4.5(Jr)

 路線図。路線図が白地図上にトレースされたものになり,地図としては正確になったのは良いのだが,路線が色分けはされているが,路線名の記述もなく分かりづらくなった思うのは僕だけか。呉のバスは,同じ路線でも時間帯によって運行経路が違ったり,市内中心部のルートを変えて市役所,文化ホール,商店街,病院などへのニーズに対応しているのだがその辺の案内が少なく,土地不案内なお客さんにはさっぱり分からないものとなっている。そもそもバスという乗り物は地域住民には便利な乗り物だが,遠来の旅行者には分かりづらいもので,呉に限ったことでもないが,改善の余地はありそうだ。この記事を書いていたら,息子がそれだけではないと言う。鍋桟橋に行くというおばあさんが地図を見ても分からないでいたので,おしえてあげたとの由。今度の地図は吹出し記述があちこちにあり,これも路線図を分かりづらくしている一因のようだ。

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呉駅設置の路線図 2012.3.31(ちょっとフライング...)

 Webサイト。これは広電バスカンパニーのサイトの中に組み込まれて,圧倒的に良くなった。というのも呉市交通局時代は路線ごとの主要停留所の時刻しか分からなかったが,バス停ごとの時刻表が整備された。僕としては,都営バスや横浜市営バスのようなバスロケシステムと連動したサイトが欲しいところだが,そこまでの投資は難しいのだろう。また,呉のバスは定時性が高いので,バスロケなどなくても,時刻表のとおりで大きく遅れることもない。

 変わらぬ景色。民営化1ヶ月の様子を書いてみたが,のどかな瀬戸内を行く景色は変わらない。最近の写真を最後に載せて,新生呉の広電バスへのエールとしよう。

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車号不詳(もとHo972) 大入中学校前あたり 2012.4.1

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車号不詳(もとN022) 音戸大橋付近(つばきまつりまであとわずか)2012.5.1

 追:呉のバスの話題をもうひとつ。東京~広島を走る高速バスニューブリーズ号がゴールデンウィーク中,呉まで延長運転。大渋滞でなかなか定時には走れなかったようだが,明るい話題ではあり,ちょっと大げさだが息子は毎朝,毎晩見に行っていた。

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呉発東京行きニューブリーズ号/中国JRバス便 2012.5.5(Jr)

営業譲渡まぢか呉市営バス最後の勇姿(その3・最終日に)

 僕の住む呉の市営バスが4月1日付けで営業譲渡され,広電バスになる。既に最後の勇姿と題したスレッド2本を書いたが,最終日の3月31日に1日乗車券で乗り歩いてみた。親に似てバス好きの小学生のチビと同行,奥さんはお留守番で,今回は旅行プランも基本はチビの作の親子のバス旅となった。といっても呉市内から出ないので,旅という程のものでもない。
 3月31日は土曜日で交通局の事務所はお休みだ。1日乗車券は買えないので,奥さんに事前に買っておいてもらう。都営バスのようなスクラッチカード式だと車内販売も可能で便利なのだが,交通局としては簡単に1日乗車券が手に入るのも困るのだろうか,非常に不便な販売方法ではある。

 まずは自宅最寄りの西中央3丁目から長の木循環線で呉駅に出る。このバス(HM9819号車)は,元横浜市営バスでチビのお気に入り,10:01の便に来ることが分かっていたので,たった2停留所だがこのバスに乗る。呉市営のバスは基本的に車両運用が固定されていて,毎日同じ時間に同じ車両が充当されるので,こういうときは便利だ。今日のこの便は10:00のデパート開店にちょうどのせいか稀に見る混雑ぶりだ。

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HM9819号車 長の木循環線 西中央3丁目 2012.3.31(以降写真は全て同じ)

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同車のシート。横浜市営時代の港ヨコハマ柄だ

 次に乗るバスまで時間があるのと,呉の中心部の循環バスの写真がないので,歩いて10分くらいの「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」まで行って,バスの写真を撮ることにした。家を出たときは曇りがちだったが,徐々に晴れてきて天気もよくなりバス旅日和なってきた。バスでも10分で行けるが,バスの「走り」の写真を撮るため,てつのくじら館近くまで早足で行く。市の花-椿のシールを貼ったエアロミディを撮って,とりあえず満足。帰りも歩いて呉駅に戻る。無理してバスに乗っても帰れるのだが,まだ朝で元気なせいか,チビも一緒に歩くと言う。チビとか言っているが,実はどんどん成長しているのを実感。

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Fso9611号車 宝町中央循環線 大和ミュージアム前。てつのくじら館前でもある

 駅に戻って,10:45発焼山,苗代,郷原経由の広東のりば行に乗る。遠方のかたには馴染はないが,このバス,まっすぐ行けば30分くらいで行ける広に,大遠回りをして1時間以上かけて走るヘンな路線で,土曜日は1日1本しか走らない。そう聞くと乗りたくなるもので,いわば今日のメインイベントの一つである。最初に二河峡,最後に二級峡と2つの峡谷を走り,景色もなかなかよいが,中間は賀茂台地の中を淡々と走るのどかな田舎バスだ。

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Fo9410号車 焼山熊野苗代線 呉駅

 11:55,定刻よりちょっと遅れて,広東のりば着。今日の予定は市バス路線の端まで行くのが基本的な目的で,次は川尻小用入口に行く。川尻小用入口行きは17分前に出たばかりで,次は12:38までないので,この間に仁方桟橋まで行くことにする。仁方桟橋は昔,国鉄の仁堀航路があったころに行ったことがあるのだが,全く思い出せない。仁方桟橋では思いのほかバスが早着し,1本前の折り返し便の12:05発に乗ることができた。

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I091号車 天応川尻線 広東のりば。09年式のエルガは呉市営の最新のバスで虎の子の1台

 ここで20分稼げたので,広東のりばまで戻り,バス停の前の食堂で昼ごはんにする。26分の乗り継ぎ間合いに餃子定食とキョーレツな行程ではあったが,何とか食べ終わり,予定の12:38の川尻小用入口行きに乗る。

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広東(カントンではない。ひろ・ひがし)のりば前の餃子の王将。バス停の真ん前なのだ

 川尻小用入口は神田造船の造船所の先で折返し施設もある大きなバス停だ。今は安浦バスが運行するが,以前は安浦駅まで呉市営バスが入っていたらしく,下り側のバス停に残っていた平成8年版の路線図からは,薄くなりながらもその路線が読み取れた。海のきれいなのどかな折返し所周辺で約30分,時間をつぶして,13:27発の折返し便で呉駅に戻る。当初はその足で天応福浦まで行く予定だったが,家での用事が飛び込み,一旦家に帰る。この戻りのバスは妙に混雑し,呉市営バスには珍しく10分くらい遅れた。呉駅までのつもりだったからよいが,西畑あたりでは後ろから来た天応福浦行きのバスに抜かれてしまった。

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I071号車 天応川尻線 川尻小用入口

 一旦家に帰り,夕食の後,今度は18:00呉駅発のバスで,倉橋島の室尾に向かう。倉橋線のバスは桂浜温泉館までは概ね1時間に1本のバスが走るが,その先は倉橋交通に移管され,朝夕のみ呉駅からの直通バスが入る。今夜の18:00便は大盛況で立つ人が出るほどのお客さんを乗せて呉駅を出発した。瀬戸内海に陽は落ちて,海辺の道をバスは走る。桂浜までは何度か来たことがあるが,その先は初乗りで,海辺の景色がよさそうなのだが,夜なのが残念だ。なお,大盛況だったお客さんも大体は音戸の町内で降りてしまい,終点まで行ったのは僕らのほかには1人だった。
 近くにお手洗いがないか尋ねたりして,運転士さんと2,3言葉を交わす。明日からは倉橋線のバスは「そごう前」には入らなくなるので,この19:48の便が室尾から出る「そごう前」行きの最終便とのよし。夜のバスの写真はあまり撮らないのだが,それを聞いて記念に1枚パチリ。室尾からこの便に乗ったもう一人のお客さんも,広島で一番きれいな(塗色のこと)バスがなくなるのは惜しいねえ,などと言っていたので,きっとバス愛好家のかたなのだろう。帰りのバスはお客さんも少なく,道路も順調で,20:56ぴったり定時に呉駅そごう前着。

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Ho915号車 倉橋線 室尾。91年式は日野ブルーリボンでは最古参。 

 途中の道では,広電としての車号を書き,「呉市交通局」の文字の上に「広島電鉄」のシールを貼ったバスを見かけた。また鍋桟橋にある元・警固屋支所では,交通局と広電の職員がこれからの移行作業の段取りだろうか,作戦会議をしていた。この日で呉市交通局の歴史は終わるが,翌日からは広電バスとして,変わらぬ路線が運行される。移行時の約束として,当面(2年間),路線は維持されるそうだが,どこでも地方バスの経営は厳しい。まだ市民歴1年ではあるが,われわれの足として新生呉の広電バスを見守り育てていきたい。(2012.3.31記)

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営業譲渡まぢか呉市営バス最後の勇姿(その2)

 僕の住む呉の市営バスが4月1日付けで営業譲渡され,広電バスになる。前のスレッドに続き,最後の勇姿を紹介しよう。前回は旧年式車を中心にまとめたが,今回は風光明媚なところ,譲渡車を中心にまとめてみました。今回も速成なので,文章は少なめですが,あしからず。

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Ho916号車 音戸循環型バス 撮影場所不詳 2011.9.18
倉橋島内の音戸循環型バスには「さざなみ」の愛称がつけられている

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F921号車 呉探訪ループバス 呉駅前 2012.3.24
呉市内の観光地をめぐる「くれたん」は専用の中型観光バス

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Fo9310号車 焼山線 猿見橋 2012.3.25
焼山線は二河峡の谷あいを行く。冬場の降雪時は難所でもある

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Hmo9513号車 呉倉橋島線 昭和埠頭前 2012.3.22
呉海軍工廠を引継ぐ造船所には「大和のふるさと」の文字が

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Fm9811号車 平原経由焼山熊野苗代線 中惣付 2012.3.25
灰ヶ峰のふもと神山峠からは呉の旧市街が一望できるところがある

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Hs041号車 辰川線 呉駅前 2012.3.24
辰川線用のレインボー中型CNGノンステップバス

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Im9518号車 天応川尻線 呉駅前 2012.3.24
一般色のいすゞキュービックだが京急からの譲渡車だ

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I9615号車 阿賀・音戸の瀬戸線 昭和埠頭前 2012.3.22
呉市営では少数派の西工ボデーのバス。元高槻市営

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Hm9819号車 長の木循環線 西中央三丁目 2012.3.24
横浜市営から移ってきたブルーリボン。港ヨコハマ柄のシートが出自を物語る

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Ns033号車 辰川線 総監部前 2012.3.30
朝の通勤時間帯,昭和町方面には市内各方面からのバスが集まる。
移籍前は送迎輸送に使われていたそうで,異色の経歴

 営業譲渡まであと1週間。昨日の呉駅前には何人かのバス愛好家が出ていた。また,一部の運転士さんは既に広電の制服で乗務していた。最後の一便まで安全輸送の完遂をお祈りします。(2012.3.25記,2012.3.30一部写真差替え)

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営業譲渡まぢか呉市営バス最後の勇姿(その1)

 僕の住む呉の市営バスが今年(2012年)4月1日付で営業譲渡され,広電バスになる。転居して1年しか経たないので,呉市営バスの歴史や営業の詳しくは分からない。通常の路線車なのにエアサスをはくなどハイスペックのバスが多く,近年はあちこちからやってきた中古車が活躍するなど,バス趣味的な興味は尽きない。毎朝の通勤などに利用しているので,なくなると聞くと惜しい気もしてくる。このスレッドでは呉市営バスの最後の勇姿を紹介しよう。

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Fo902号車 長の木循環線 西中央3丁目 2012.1.9
呉市営最古参のバスだ。広電譲渡後はどうなるのだろう。

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Fo9217号車 天応川尻線 猪山隧道 2012.3.11
穏やかな瀬戸内を望む区間も多い

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Ho9220号車 宮原線 呉駅前 2011.12.17
呉市民に親しまれる灰ケ峰を背に

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Fso9610号車 昭和循環線北コース 東明ハイツ 2011.6.4
真っ赤なラッピングで普段は昭和地区を走るが,くれたん(呉探訪ループバス)の予備車でもある

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H965号車 広島線クレアラインバス 広 東のりば 2012.3.11
広島線は都市間バスとして3社共同でクレアライン(広島呉道路)をゆく 

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Fc013号車 白岳循環線 中央白石 2012.3.11
キョーレツに狭い狭隘路線をゆく

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I092号車 天応川尻線 呉駅前 2011.12.17
CNGノンステップのエルガ。虎の子の1台だ。

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Is682号車 保存車のボンネットバス 2011.9.19
広島バスフェスタで無料試乗に活躍

 このスレッドは速成ゆえ,文章も少なく恐縮ですが,営業譲渡の4月まであと20日。最後の活躍を見守り,4月の新生に期待を寄せつつ終わろう。(2012.3.11記)

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