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2011-09

Bトレインショーティー ~ ブラインドパッケージとオークション

 今日はBトレインショーティに関し,ブラインドパッケージ販売とそれを補完するオークションについて書いてみたい。

 ブラインドパッケージとは昨今のフィギュアや少額のモデルキット商品の販売方式で,「中味は見えず,何が出るか分からない」方式のこと。Bトレも通常版と言われるものは24種類のなかで何が出るか分からないブラインドパッケージ方式での販売だ。何を買うか決まっていて買う2両とか4両のパッケージ商品と違い,箱を開けて一喜一憂するのだ。電車の形式など分からないうちの奥さんにとっては,箱を開けるときのワクワク感がまた,ひとつの楽しみになっている。

 例えば,2004年8月発売のパート8。このときは,パッケージにはEF58と80系の湘南電車が描かれていたが,下の24+1種類のアソートだった。
・EF58(色が青と茶色,形態が初期タイプと一般タイプ,計4種)
・スハ43系(色が青と茶色,形式がスハフ42とスハ43,サッシが木枠とアルミサッシ,計8種)
・80系(色が湘南色と関西急行色,先頭車,中間車,計4種)
・E231系(湘南色のみ,先頭車,中間車,2種)
・101系(色3種,先頭車,中間車,6種)
・クモユニ81(湘南色) シークレット

 このころチビは3歳くらい,住んでいたのは横浜だったので東海道線仕様のE231系がほしかった。近所のヨドバシカメラだと1個300円そこそこだったので,おばあちゃん(奥さんのおかあさま)と会ったりすると,ついつい1個くらいを買ってもらっていた。ところが,24種のうちの8種,つまり1/3はスハ43系で,買っても買ってもこればかり出る。僕のほうはというと,会社に入って数年後が雑型客車の末期で,最後は山陰本線まで客車鈍行に乗りに行ったくらいだから,スハ43は大歓迎なのだ。チビとかみさんは「また青茶だ...」と言ってがっかりするのだが,僕は大喜びしていた。
 ところで,「青茶」だが,大学時代に僕の友人が雑型客車のことをそう言い始めたのだが,何ともいい響きだと思う。

aocha.jpg
青茶たち(前列中央はマニ36のTR23と台車を振替えオハ47にしたもの)

 さて,パート8だが,青茶でなければEF58で,これまた,「またゴハチ~」と言って嫌われていた。それ以外の101系なども何個か出たが,全部で20個近く買ったけどE231系は1個も出なかった。

 ある日会社から帰ったら,「見て見てこれシークレットかしら,何か見たことないヘンなのが出たの。」と奥さんが言う。確かにクモユニ81で,わが家初のシークレットだったのでした。

 次は,2011年2月発売のKIOSK特別編パート6のお話。このシリーズでは455系のあかべえ車が製品化されたのと,185系の現行湘南ブロック塗分けがほしく,アソートの種類が少なく安いこともあり,おとな買いした。おとな買いとは,1個ずつではなく,12種アソートならカートンで1箱,12個まとめて買うことをそういうらしい。そうすれば,何が出るとか気にしなくても,一とおりのものが揃えられるので,箱を開けるときの楽しみは半減だけど楽ちんではある。

 ところが,このKIOSK特別編パート6を2カートン買ったら,シークレットのEF81が出てしまった。シークレットが出るということは,その分本来出るべきものが1個足りなくなる訳で,今回はこともあろうに455系あかべえ車の先頭車が足りなかった。それはないよ...今回のセレクションで一番欲しいのが455系あかべえ車なのに。同じ455系あかべえ車でも中間車なら,実際の編成はTc+M’+Mcの3両編成なので全然困らないが,先頭車の不足は本当に困る。さてどうするか?

 秋葉原に行けば,ブラインドパッケージ方式のものの開封販売--箱だけ開けて中味を確認しての販売--をする店もあるし,2~3日もすればオークションでも売りに出されるので手に入らないことはない。だが,どちらにしても必要以上のお金がかかり,どうも癪だ。この際,ブラインドパッケージ販売を最大限楽しむことにして,家族3人で1個ずつ買って455系先頭車を引当てる策に出た。

455akabee.jpg
455系あかべえ車2題 KIOSKパート6(手前)とアキハバラデパート版にKIOSKパート4のシール貼り付け(奥)

 455系の先頭車はクモハとクハが作り分けられるよう,屋根板ばかりか助士席側の側板も2種類入っているので,とにかく重いのを持ってくるよう申し合わせて,家族3人で近所の磯子駅のNEWDAYSに行った。意外と大人の手秤はあてになるもので,僕はE233系の中間車を引当ててしまった。実はこれはパンタなし,1個パンタ,2個パンタで3枚の屋根と2個のパンタグラフがついているので重たいのだ。そして,奥さんはなんと455系の先頭車を引当てたのだ(マグレかもしれないが)。そしてチビ--手秤はあてにできない--は何をとちくるったかまたしてもシークレットのEF81を引当てた。という訳で,ブラインドパッケージで散々楽しませてもらったけど,お店の人は呆れていたことだろう。

 ところで,KIOSK特別編はアソート種類が12種と少ないせいか,どうもシークレットの封入率が高いようだ。パート6は28個で2個出たのもそうだが,以前,パート3を買った時もシークレット(スカ色のサロ165)が出た。そういえば,このときも一番欲しかった上沼垂色の485系の中間車とブチ当たって,入手するのに難儀した。

 最後に2011年9月,直近のベストリピートパート12(以降BR12)の話をしよう。今回は久々にDF50が含まれている。2004年のパート7と2006年の1月に43系客車とのセットで発売されて以来の久々の製品化だ。DF50は土讃線に高松から高知に行く青茶の鈍行が走っていたころにお世話になった程度で,とくに思い入れのある形式ではないが,わが家のコレクションにほしいと思っていたのだ。ないと欲しくなるもので,ここ3年くらいずっと前述の43系セットを探していたのだが,さすがに7年も前の商品とあって,手に入れることができないでいた。

 先日,僕の住む呉市内の模型店で発売直後のBR12を見かけたので,さっそく2個を買う。DF50期待ではあるが,今回は手秤は通用しそうもないので,適当に2個を選んだ。EF61は数が少ないマイナーな機関車だし,EF81-300に至っては「さよなら富士セット」で買ったまま組んでいないという状況で,他のものはあまり興味がなかったのではあるが。それで出てきたのは,EF61茶色とEF66-20(JR貨物試験塗装)で,後者はチビが一番欲しいと言っていたものなので,不幸中の幸いというべきか。

DF50PC.jpg
DF50+客車列車

 さて,どうやってDF50を手に入れるか。今回は迷わずオークションでの買い物に決めた。発売直後だったので,まだ相場が安定していない観もあったが,茶色500円(一応,定価より安い),朱色1010円で落札し,3年越しでDF50を手に入れることができた。ちなみに朱色のほうは,最初から1010円で入札したが,2番札のかたが1000円だったようで,快心のセリでもあった。

 ところで,オークションや開封販売で思うことがある。普通,先頭車と中間車では部品点数や塗装の塗り分けの手間などから圧倒的に先頭車のほうがコスト高だと思うが,オークションなどでは中間車のほうが高いのが常だ。編成ものの電車を集めるとき,先頭車は両端でよいのに対し,中間車は先頭より多数必要になる。ところが,Bトレの生産数は通常1:1だから中間車が不足するのだ。そんなわけで,先頭車が500~600円でも中間車が1000円以上するなんていうことがよくある。需要が多く,供給が少ない(同じ)ので,中間車のほうが高い,なんと経済原則に忠実なことか。こんなことで,家族で経済の勉強?をしたりしている。

 ブラインドパッケージとオークションをテーマに書いたが,1スレッドというには相当多い量になってしまった。僕のブログは始めたばかりだが,長くても付き合っていただけるかたはたまに遊びに来てください。
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