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2012-02

日本海&新青森の旅に行ってきました

 今度(2012.3.17)のダイヤ改正で寝台特急「日本海」が定期運転をやめるという。京浜地区で生まれ育った僕にとって「日本海」は特段思い入れのある列車ではない。その昔,833列車といって新津を5:38に出て,青森に19:40に着く長距離の鈍行列車があった。縁あって,僕はこの列車が大のお気に入りで,通して乗ったこともあるが,この列車は終点ま近の津軽新城で上りの「日本海」と交換していた。こちらは約14時間走り続けて終点まじか,あちらは大阪に向けて約10時間の旅に旅立つところと,感慨深く眺めたことがあった程度だ(30年近く経った今でも殆ど時間帯が変わらないのは驚き!)。そんな列車でも,なくなると聞くと乗っておきたくなり,地震などの影響で未乗になっている東北新幹線新青森開業と併せて乗りに行くことにした。
 師と仰ぐ著名な鉄道ライター氏に年賀のあいさつで日本海&新青森の旅に行きたいと書いたところ,「計画実現,きっと出来ます」との返信をいただいた。この声に肩を押される形で,いつもは旅行は家族と出かける僕が久しぶりに独り旅に出ることにした。もともとは2月17日(金)の「日本海」を予約していたが,日本海側の大雪の影響であえなく運休,翌2月18日(土)発の下り列車でリベンジだ。僕の理解では,そもそも鉄道は雪に強い交通機関だ。なのに,最近はちょっと大雪になると計画運休する。もし,羽越線あたりの人里離れたところで立ち往生などしたら大変なことになるとのリスク管理からの措置だと思うが不甲斐ないとも思える。

 2月18日(土)14:30前,呉の自宅を出発。なんと,気候温暖な呉でも雪だ。雪の中を呉駅に行き,先ずは「日本海」の運転計画を確認。幸いにして今日は走るようだ。迷惑な話ではあるが,走りさえすれば,こちらは呑気な独り旅,雪にはまって大延着でも構わない。新幹線は順調に走り16:58定刻に新大阪着。せっかくなので大阪に戻って確認すると,今日の「日本海」はちゃんと走り,大阪駅入線は17:41との由。出発前のムードを楽しみたい僕としては,若干あわただしい感じがする。多少時間があるので夕食の買出しに行く。大阪駅はステーションシティなる再開発も済み,一大商業地になった。勝手が分からないので街歩きの嗅覚を頼りに三越伊勢丹に行き,今夜の夕食を仕入れる。
 17:30過ぎにホームに戻ると,地震検知による緊急発報で列車が止まっているという。「日本海」より5分先行する「サンダーバード」もろとも回送途中で抑止になったようだ。列車は足回りが見えなければいけないとのルールから,「サンダーバード」の出た後のお隣11番ホームから,入線してくる「日本海」を撮る。遅れているので,遠慮のないスピードで入線する列車はブレブレだ。これでは,足回りもヘチマもない。

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「日本海」入線(ブレブレでおはずかしい...) 大阪駅 2012.2.18

 あわただしく乗車し,10分延で発車。せっかくなので,新大阪発車後の案内放送をカメラで録音する。オルゴールなしにいきなりの放送でちょっと残念。京都を過ぎたところで,晩酌と夕食に。今夜の献立は,某有名惣菜店のオードブル(夕方なので10%OFF)にお魚屋さんのにぎわいマグロ寿司。お酒はプレミアムモルツと広島で買った地元西条の銘酒賀茂鶴の吟醸酒。写真も撮ったけど,趣味が悪いので割愛しよう。駅弁も嫌いではないが,くだらないサヨナラナントカ弁当より,デパ地下のほうが僕は数倍好きだ。列車は現在7分延に回復。先ずは順調といえる。金沢を過ぎ減光,お休み放送も入ったので,僕も眠るとしよう。
 ところで,こだわり列車に乗ったときの常として,列車の編成を改めると次のとおり。ブルートレインも風前の灯となった今,24系24形の1桁番号の客車が残っているとは驚きだ。号車札に(青)とあるので,盛アオ区の客車のよう。「日本海」=関西=大ミハ区と思っていた僕には意外だった。一昨年に乗った「富士」の最後は,水が出なかったり(NHK-TVによる),ドアが閉まらなかったり(2010.2.28実乗)で酷い状態だったが,今日の編成は寝台特急用の車両としてはまずまずの状態を維持しているようだった。

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 夜することがないので,車内を観察する。昭和40年代の懐かしいアイテムが旅の無聊の目を引いた。先ず冷水機,HITACHIの銘板輝くでかい箱だが,最近は飲料の自動販売機が設置されたりして撤去された車両も多い。車内販売も自販機もなく,暖房がガンガン効いて強烈に空気が乾燥するなか,この水は命の水だ。お世辞にも使い易いとは言えないトイレ。24系25形開発に際し,寝台を3段から2段にしたが,1列でも多く寝台を確保しようとした結果の苦心の作だ。枕木方向に便器がある方は,扉が折り戸で扱いづらく,寝巻の裾が便器につきそうで全く使いづらい。僕の見た車両は2つとも和式だったが,2つあるならせめて1つは洋式化しておけばよかったと思う。

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オハネ25の洗面所周辺 2012.2.18

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深夜の直江津にて(今度はちゃんと撮れてます...) 2012.2.18

 翌2月19日(日)は東能代着のおはよう放送で目覚める。遅れは20分との由,この雪のなかなのでまずまず順調だ。東能代では所定でも2分止まるので,その間をついてホームの自動販売機で温かいコーヒーをゲット。朝はこれに限るなどと思っていると,列車は次の鷹ノ巣に止まったまま発車しない。だったらここで買えばよかったなどと思っていると,ドア故障で発車できないとの案内だ。
 僕の席のある2号車らしいので見に行くと,これはひどい。開くでも閉まるでもなく斜めになって,どうにもならないようだ。暫くすると1号車と2号車は通り抜けできなくなると案内しはじめたので,デッキを締切扱いにして走るのかと思った。そのうち,運転の継続が困難...になり,結局,8:10頃,所定の発車時刻が6:54なので約1時間15分遅れで運転打ち切りになってしまった。運転打ち切りの案内があったとき僕は駅本屋に行っていたので車内の反応は分からない。が,しきりに運転継続困難と言っていたので,大きな混乱はなかったのだろう。それにお名残乗車の人が殆どで,用事があって乗っている人は少なかったので。一昨年の「富士」といい,今回といい,24/14系は折り戸が弱点のようだ。JRもそれは認識していて,「北斗星」の運用に就く客車は引き戸に改造してある。

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壊れた2号車の扉 鷹ノ巣で 2012.2.19

 今の時刻は8:10ぐらいだが,本来なら「あけぼの」が来る頃合いだ(鷹ノ巣発8:19が所定)。隣のホームには7:49発の大館行き1637Mが待っていて,大館より先,弘前でも接続があり,これに乗るのが最早との案内。駅本屋付近で耳にした情報では「あけぼの」は90分遅れとの由,これでは待っていられないので,仕方なくロングシートの701系に乗り換える。大館に着くと確かに弘前行きの電車が待っている。時刻表を見るとこの時間の大館~弘前間--陣場越えという県境の峠越えの区間--に列車はなく,特発でもするのかと思っていた。大館駅や車内での案内によれば,この列車は大館発7:41の1635Mで,1637Mの到着まで1時間以上も足止めを食ったようだ。寝台特急削減は,万一の遅延時の運転調整が大変というのも一因と聞いたことがある。大都市のダイヤが稠密な区間に足の遅い客車列車が割り込むと運転調整が大変なのだ。反対に今日は,列車の少ない地方線区でも,何の罪もない通勤通学(今日は日曜日だが)のお客さまが大迷惑を蒙っていた。かつてのように寝台特急のお客さまが,1時間も無駄にできないハイステータスの用務客ならいざ知らず,空気輸送とか,いたとしても余程のヒマ人ということを考えると廃止もやむなしとうなずける。

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 ところで,今回の旅行に僕は第3,第4の目的を計画していた。第3の目的は3月末で廃止になりそうな十和田観光電鉄(十鉄)に乗ること,第4は小1時間の乗り換え時間に三沢の古間木温泉につかることだ。十鉄は経営赤字に苦しみ,行政に補助金交付を頼んだところ断られたとの由で,なんとなくさえない幕引きだ。そうはいっても青森まで行くので何とかもう1度乗っておこうと旅程を組み立てたのだがこの遅れなので諦めることにした。まっすぐ帰るには時間もあるので,訪問先を変えて,弘南電鉄大鰐線で時間をつぶすことにした。
 9:30過ぎ大鰐温泉着。9:50の中央弘前行きが既にホームに入っているのが見える。券売機があったが,敢えて手売りの切符を買う。ボール紙製の粗末なつくりだが,自販機券しかない会社が増えるなか,あるだけマシとしよう。電車は東急7000系の譲渡車で7037+7038の2両編成。僕は小5から社会人3年まで東急東横線の学芸大学駅の近くに住んでいたので,この7000系にはいつもお世話になっていた。同僚たちが廃車になるなか,雪深い弘前で頑張っているのは嬉しい限りだ。
 車内に入り吊り手を見ると,輪はリンゴを模した赤いものに交換され,緑色の葉っぱが添えられているのはご愛嬌だが,「東急百貨店」や「東横食堂」などという広告が懐かしい。この他,元東急6000系や凸電のED22-1なども保存され,十鉄より見どころは多いかもしれない。車庫のある津軽大沢からは案内担当の女性も乗り,乗降客に声をかけたり,お年寄りに整理券を渡したり,甲斐甲斐しい。電車の写真を撮ったりキョロキョロしている僕には「ふらりおおわにさんぽ」なる沿線案内の小冊子を差し出してくれた。

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弘南電鉄の車両たち(元東急の6000系,ED22-1(後ろはラッセルくん))2012.2.19

 中央弘前に着くと外は雪だ。弘前駅までの足はどうしたものか--う~ん面倒だな--と思っているとちょうどタクシーが通りかかった。1メーターの640円で弘前駅着。「あけぼの」の運転状況を聞くと,今,碇ヶ関なのであと20分くらいで着くという。その後も,今,大鰐温泉,今,石川,今石川を出たところと蕎麦屋の出前みたいな案内の後,最初に聞いてから30分以上経って「あけぼの」がやってきた。後続の「つがる1号」が遅れているので,新幹線,北海道方面へ行く人もこの列車に乗るよう案内される。本来,立席特急券でのヒルネで3,4号車のみのはずだが,今日は多数のお客さんが乗車した。
 
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「あけぼの」弘前駅着 2012.2.19

 僕は青森駅が好きだ。海に突き出た連絡船の岸壁の面影が残るホームに無数のポイントを渡りながらゆっくりと入っていく。これぞ終着駅という感じだ。今日も新青森では降りずに青森まで行くことにする。始まりと終わりにオルゴールが鳴って,青森駅の各出口の案内までついた丁寧な案内放送が入り,続いて前述の儀式があって青森着。「日本海」の特急券を持つ僕には関係ないが,1時間55分遅れ--特急券払い戻しの2時間にぎりぎりセーフ--での到着だ。
 新青森は1面2線しかない在来線のホームを,奥羽本線のことなど眼中にないかのごとく北海道目指してまっすぐに新幹線の高架が交差して延びる。直近の「はやて」の特急券,家にわずかばかりの土産,ビールと昼食を買い,スタンプを押してホームに向かう。新青森駅のスタンプ台は昔の「わたしの旅」のスタンプ台のようだが,大切に使われ,スタンプパッドには乾いてしまうのでフタを閉めてのポップまで付いていた。そういえば青森は連絡船のあった国鉄の時代からスタンプを大切にする駅だった。

 さて,東北新幹線。僕は昭和58年4月に国鉄線全線完乗してから,ずっとタイトルを維持してきた。とくに東北新幹線の上野,東京開業,何度かに分けて開業していった京葉線などは開業初日に乗っている。なのに,東北新幹線の新青森開業だけは1年以上もブランクを作ってしまった。勤めや地震や同時期に九州新幹線の開業もあったことなど理由はいくつもあるが,目の上のタンコブ状態には違いない。一昨年の12月から1年と2ヶ月半ぶりのタイトル奪回だ。しかし,新規開業区間といっても新幹線ではたいしておもしろい訳でもなく淡々と乗りつぶしは進む。「日本海」運転打ち切りの影響で乗る列車が変わり,途中の七戸十和田に止まるのが嬉しい。前半の青森~七戸十和田は半分以上が八甲田山の麓を貫くトンネルで景色も見えない。後半の七戸十和田~八戸は天気もよく,午前中の雪降る津軽と晴れの南部の対比を実感したくらいか。
 八戸からはひたすら呉の自宅に帰るのみだ。新青森からの「はやて」にそのまま乗って16:08東京着。5号車付近に乗っていたが,幸いにも東北新幹線と東海道新幹線の連絡改札の近くで,16:10の「のぞみ49号」に乗ることができた。広島では20:05着,走って20:08発の快速列車に乗って呉着20:38。昨晩から今朝の日本海と比べるとなんたる手際のよさ。自画自賛なのだ。
 
 呉を出てから戻るまでで約30時間,いろいろなことがあったが,「日本海」にも乗れたし,JR線全線完乗のタイトル奪回も果たせた。きちんと計画通りでないとイヤなうちの奥さんと一緒では,こんな旅行は大変だったと思う。何年かに一度は独り旅もよいものだ。ところで,この週末,うちの家族は何をしていたかというと,パパの無駄遣いには付き合いたくない。かといって,家でじっとしていたくはない。とってつけたような用事を作って東京に行き,300系の新幹線に品川から東京まで乗ったらしい。鉄分の強い家族だが,僕には理解のできないことをする人たちではある。
(2012.2.18~19記)

追:
今回の旅行ではおもしろいきっぷを使うことができたので,別途のスレッドを起こしてレポートしました。よろしかったら,こちらも参照ください。
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フルムーングリーンパスでのれない「のぞみ」の時代錯誤

 今度のダイヤ改正(2012.3.17改正)で寝台特急「日本海」が定期運転をやめることになった。「日本海」は高校,大学と東京から東北地方への旅行が多かった僕にとってはある種憧れの列車だったが,東京在住の者には縁がなく一度も乗ったことがなかった。現在は,広島県呉市在住だが最後の機会に乗ってみようかと,「日本海」と十和田観光電鉄の旅を計画した。1人で行っても交通費だけで6万円くらいかかるので,かけだしママ鉄のかみさんがフルムーングリーンパスで行こうと言いだした。これなら2人で80,500円と相当割安だ。

 せっかくだから「日本海」は大阪から乗るとすると呉発は15:14,帰りはどうしても八戸14:06になってしまうので呉着は22:56などと計画していた。だがしかし...フルムーングリーンパスは「のぞみ」は使えないのだ。それで計画し直すと,呉発は14:14,帰りは23:51呉着となる。一応,乗り継ぎとして成立はするし,時間のロスも2時間だがどうも釈然としない。

 そもそもフルムーンはゆっくり鉄道の旅を楽しんでもらおうというのが趣旨なのは分かる。が,その昔,東海道新幹線が「ひかり」主体で,「のぞみ」は特別な列車だったころの例外規定が,「のぞみ」主体で「ひかり」は「こだま」の補完程度にしか走っていない今でも残しているのは時代錯誤と思う。大体,JR東海は「のぞみ」をフルムーンや周遊きっぷなどの割引切符で乗ってほしくない(乗せない)という,売り手商売なのが気に入らない。JR西日本では,グリーン車がついてないこともあるが,「ひかりレールスター」の4人個室が2人分のフルムーンだけでOKという。JR東海にはJRグループ統一商品の育成ということを考えてもらいたい。

 ところで,この旅行の計画でもう一つ気づいたことがある。以前は,周遊きっぷに「青森・十和田ゾーン」(記憶頼りなので名称不正確)というのがあったが,いつの間にかなくなってしまった。これはJR東日本の自社商品との競合という側面が強い--あとはJRバス東北が嫌ったか--と思うが,西日本在住の者としては残念で,JRグループ統一商品の育成という意味では同様の思いだ。

追:
 この上までのスレッドを書いた後,家族会議をして,近所の旅行代理店へ。「のぞみ」が使えないと分かったら,かみさんとチビのお出かけ意欲は大減退で,今度の旅行は独り旅に。フルムーンでなければ青森から鉄路で帰るのはつらいので,三沢~羽田~広島の空路も検討。これなら,三沢で温泉につかってゆっくりしても,羽田でちょうど30分の絶妙な接続で広島空港に19:15に帰れる。散々迷ったが,空路だと14,000円くらい高くなり,どうせ1人なら遅くなっても構わないので,少々つらいが列車で帰ることにした。JR東海には,自社のわがままで,お客さま2人を取逃がし,三沢~広島間もあやうくJALに流れるところだったことを理解してほしいところだ。

 旅行自体は2月17日決行なので,旅行自体のレポートは別の機会に報告しよう。(2012.2.12記)

お正月,シンガポールに行ってきました

 お正月は年に3度の長いお休みのひとつ,毎年どこに行こうか悩ましいのだが,今年(2012年/平成24年)はシンガポールに行ってきた。なぜシンガポールかというと,適度に近くて,避寒にもなるからだ。元来僕はキタナイところが嫌いで,海外旅行はアメリカかヨーロッパしか行ったことがなかった。正月は休みも短いしお金もかかるので,たまにはアジアもいいかと思って選んだらシンガポールになった。シンガポールはマレー半島からシンガポール海峡を隔てた対岸の島国で,面積699m2(琵琶湖とほぼ同じ),人口424万人,通貨はシンガポールドル(@=61.62(2012.2.5))の国である。

 先ずは旅行前のプランニング。実はここからが旅行の始まりであり,楽しみでもあるのだ。旅行など,出てしまえば疲れるし,お金もなくなるし,プランニングのときが一番楽しいかも...なのだ。シンガポールのパッケージツアーなんて10万円でおつりがくるような商品もあるが,正月のピークのキョーレツに高い時期なので,エアとホテルを個々に自分で手配する。広島からシンガポールに行こうとすると旅行会社の店頭では関西空港発が目を引くが関西空港は不便なので福岡発か東京発で考えることにした。福岡~シンガポールはシンガポール航空がA330で飛んでいるのでこれにも乗ってみたかったが,日系エアライン党のかみさんにあえなく却下され,ANAで東京経由で往復することに。往復とも夜行はつらいので,往路12/31成田発の夜便,復路1/3シンガポール発の羽田行き夜行便となった。ホテルは最高級は予算的に厳しいので,可もなく不可もなくといったところでマリーナマンダリンをネットで確保した。チビは10歳だが未だに一人で寝られないので,それをよいことにキングサイズベッド1台の部屋1部屋なので安上がりではある。

 正月休みの前半で家の片づけなど正月を迎える準備をして,(2011年)12月31日(土)8:45ごろ,いざ出発,約1時間で広島空港着。今日のフライトはANA 676便10:55発羽田行きだが,これが新鋭B787の便だ。実はこれが今回の旅行でANAを使った理由の一つでもある。何度も乗っている広島~羽田のフライトだが,昼の晴天時に乗ることは少なく,空から眺める瀬戸内の島々の景色がいい。以前,ANAのB787について書いたときウォシュレット付のトイレについて触れたが,今回乗って確かめたが,ちゃんとウォシュレット仕様の設備だった。

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B787(JA801A)広島空港にて 2011.12.31

 往路は成田17:10発シンガポール23:50着の夜便なので成田空港へ移動。羽田空港で昼食後,乗り慣れた京急線で成田空港へ。羽田空港13:09発のエアポート快特に乗れば乗り換えなし1時間40分で行けるが,お昼にコーヒーを飲んだし冬で寒いので,トイレを考慮して青砥まで1本先行した。成田空港ではかみさんは免税店で化粧品等の買い物に励む--最近ではナリタ買いという言葉もあるらしい--が,僕には信じられない行動ではある。
 成田~シンガポールのフライトはエアジャパン運行(形のうえではコードシェア)のNH901便で機材はB767-300だ。エアジャパン運行ということで退役まじかのぼろっちい767と思っていたのだが,JA622Aという最新鋭の767でびっくり。写真がないのが残念だが,外観ではブレンディングウィングレットの付くのが特徴で,内装も先ほど乗った787と同じシートを装備していて,列数を除けば全く遜色ない。後で調べたらこの622Aという機体はボーイングの生産した1000機目の767との由。機内エンタテイメントも充実しているので,麻雀やらゴルフやらのゲームを楽しむうち,ほぼ定刻にシンガポール着。
 空港からホテルへの移動は時間が時間なのでタクシー。日本なら今夜は終夜運転が期待できるが,シンガポールにはそんなものはないようだった。タクシーは夜中のハイウェイをビュンビュン飛ばす。120km/時くらいはでているが,運ちゃんは涼しい顔だが,ヒュンダイのタクシー仕様のクルマなのでこっちはちょっと怖い。市内中心部に着くと新年のカウントダウンの直後なので大渋滞。普段の倍くらいかかって,やっとホテルに。ホテルに着くとカウントダウンショーがまだ続いておりロックミュージックがガンガン響くがドアを閉めればある程度静かになるので,早々に寝る。

 翌(2012年)1月1日(日)は元旦だが,気分はただの海外旅行の観光客なので,正月どころではない。ホテルでカーテンを開けると目の前にマリーナ・ベイ・サンズ・ホテルが見える。3棟のホテルの上に乗っかるプールはシンガポールの新名所で,この部屋の景色も悪くはない。この日の日中はホテル周辺のマリーナ地区を歩いて観光することにする。
 先ずはマーライオン。ライオンの形をした噴水で昔からある観光名所だが,何でも世界3大がっかり(有名観光地なので期待して行ってがっかりするところ)の一つらしい。今日は真冬なのに,さすが赤道直下,歩いていると汗をかくような陽気の中,涼しげに水を吐き出すさまは3大がっかりとは失礼だ。昔は後ろからしか見えなかったらしいが,今は表側にデッキもついて,顔もよく見えるし記念撮影もできる。

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マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ 2012.1.1

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マーライオン近影 2012.1.1

 次は歩いてホテルの下をかすめてシンガポールフライヤーに行く。世界最大級の観覧車で,20人くらい乗れる大きなかごで1周30分くらいかかって,歩き疲れた身体を休めつつ,シンガポール周辺を眺める。日本人としてはこの観覧車が黒川記章氏の作であるのがちょっとうれしい。すぐ近くのサンズ・ホテルはこの観覧車より高く目障りではある。ホテルを見なければ,シンガポール川の河口堰の威容やマラッカ海峡からシンガポール海峡に至る国際航路の多数の船がきれいだ。反対側はシンガポールの中心街の摩天楼が立ち並ぶが,僕は海側の景色の方がよい感じだ。

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シンガポールフライヤー(マリーナ・ベイ・サンズ・スカイガーデンから) 2012.1.1

 更に歩いて,サンズホテルの屋上,スカイガーデンへ。プールは宿泊者専用だが,ちょっと下のスカイガーデン(屋上庭園)はSD20-で入場できる。前のシンガポールフライヤーがSD29.5-だったので大層なご散財だ。58階の屋上に上っても景色自体は先ほどのシンガポールフライヤーと大きくは変わらない。こちらからだとシンガポールフライヤーが下に見えるのでちょっと優越感を覚えるってところか。

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マリーナ・ベイ・サンズ・スカイガーデンからの景色 2012.1.1

 夕方ホテルに戻り一休みして,ナイトサファリへという予定だったが,時間がおして,一休みどころではなくなり,虫よけなどの装備を整えてナイトサファリへ。時間はおしていたが公共交通機関好きの家族なので地下鉄と路線バスを乗り継いでシンガポール動物園に18:00過ぎ着。行って初めて知ったのだが,昼の動物園とナイトサファリは,隣接はしているが別の場所で「シンガポール動物園」を夜間に見学するのではない。ナイトサファリは夜の動物園をトラムや徒歩で見学するものだが大抵の人はトラムに乗る。ナイトサファリの入口は長蛇の行列でひどいことになっている--これで入場者の流入量を制御していると見た--が,日本語トラムを予約すると裏口から入れて行列をパスできるので極めて都合がよい。
 ナイトサファリはその名のとおりサファリのような動物園を夜間に見学し,動物たちの夜間の生態を見るものだが,他ではなかなかないので興味深い。しかし,もっと野性っぽい展示を期待していたのだが,いかにも動物園という感じだったのが残念だった。日本の昼間の動物園では寝ている姿しか見れないような動物たちが立って活動しているのは面白かったが,写真でお見せできず申し訳ない。帰りも路線バスと地下鉄を乗り継いでホテルに帰る。

 翌,1月2日(月)はセントーサ島にあるユニバーサルスタジオに行く。市内のホテルからセントーサ島へは観光客専用の無料シャトルバスが走るが,乗車時にパスポートと空港の入国審査で渡されるスリップを見せないと乗せてもらえない。シンガポール在住の外国人に利用されないためだろうが,これが意外と厳しい。かみさんはパスポートを腹に巻いているのですぐには出せず,マゴマゴしていたらバスは行ってしまい,1時間損をした。ユニバーサルスタジオは去年行ったカリフォルニアのユニバーサルと変わりないが,いる人がみんな東洋系の顔をしているのにしゃべる言葉がいろいろなのがおもしろい。
 待ち時間は長くても1時間くらいと東京のディズニーランドとは比べ物にならないほど楽なので,乗りたいアトラクションは大体乗れる。うちの家族は絶叫系は苦手なので,マダガスカル:クレートアドベンチャーTM,シュレック4-DアドベンチャーTMなどが気に入った。また,キャノピーフライヤーは持参のガイドブック(るるぶ)ではワクワク系に分類されていたが,アップダウンもスピードもありわが家の家族では絶叫系に近い乗り物だった。

 夕方にはホテルに戻り,またしても地下鉄で東京でいうなら銀座にあたるオーチャードに出る。シンガポールらしい夕食を食べたいのとお土産を仕入れるのが目的だ。シンガポールらしくはないがビフテキの夕食の後,Cold Storageなるスーパーマーケットでお土産を買う。シンガポールはいろいろなものがあるが,これこそシンガポールという土産物がないので,東南アジアで一般的な海老巻スナックとマーライオン形のチョコレートを少しばかり買った。最近は海外旅行では街の大き目のスーパー--日本でいうならヨーカドー--みたいなお店でお土産を買うことが多い。品揃えもよいし値段も安く,前日に買えばスーツケースにしまえるので荷物の整理上も都合がよい。かみさんは荷物の片付けに忙しいが,毎日2日分くらいのアクティビティをこなしているので,僕とチビは早めに寝る。

 1月3日(火),早いものでこの日の夜には帰国の途に就くので,朝はゆっくりと起きる。朝食後,おととい行ったマーライオン公園の近くのラッフルズホテルに行き,ホテルショップをひやかす。かみさんが紅茶を買いたいと言うので足を運んだが,英国統治時代からの伝統あるホテルなので,近代的な高層ホテルとは違うゆったりとした心地よい時間が流れていて気に入った。午後は再度オーチャードに出向き本格的にショッピングだ。海外旅行に行ったら行った先の国のNゲージ模型を買うのを常としているが,シンガポールでは鉄道自体があるのやら。マレー鉄道の端っこが乗り入れていたはずだが,廃止になったという記事を見たような気もするし,昨日行ったセントーサ島に行く通りも実はシンガポール駅のすぐ近くをとおっていたが,駅らしい感じはしなかった。模型屋探しはしないことにして専ら金魚のフンで買い物に付き合う。シンガポールには高島屋,三越,伊勢丹という日本ブランドのデパートがあり商品も日本語のものがあふれている。高島屋の地下食料品売り場では「北海道うまい物展」をやっていた。

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ラッフルズホテル 2012.1.3

 買い物が一段落したら最後のアクティビティとしてアフタヌーンティーを楽しむ。航空の便などなかった植民地時代,ヨーロッパから来ていた貿易マンの奥さまたちが,暑いしやることもないので,午後の日がなゆっくりお茶でもしていた文化かと思う。アフタヌーンというよりは夕方近い時間になってしまったので,ハイティ(お茶とお菓子だけでなくサンドイッチやカレーライスなどの軽食が食べられる)として,飛行機搭乗前の食事にした。僕の感覚ではこんなものに予約は不要と思っていたが,海外では外食に予約要は当たり前で,シャングリラホテルのハイティを手配するのに難儀した。かみさんは英語は得意なのでレストランの予約ぐらい何でもないと思っていたが,Singlish(シンガポールの英語のことをそういうらしい)は分からないと言って,JCBプラザまで出向いて手配していただいた。これでアフタヌーンティができなかったら末代まで文句を言われそうな気配だったので,大変助かった。

 おいしい食事でおなかも心も満足したので,ホテルに戻って荷物をとって空港へ向かう。空港への足くらいタクシーでもよいのだが,けちって地下鉄を使う。MRTの略称のシンガポールの地下鉄は南北線,東西線を軸に整備され,きれいで安全な市民の足となっている。市民の足なので海外旅行用のスーツケースなどを持って乗る客は少なく,改札口横のガードマンにスーツケースを開けてチェックさせるよう言われた。時間に余裕がなかったのでこれには参ったが,渋々従って,検問パス。列車に乗るとこれがまたラッシュ時でこんな大きな荷物を持って乗る客は少なく大迷惑に。そうこうしながら,迷ったり,渋滞にはまることもなく空港に着いたが,わずかではあるが出発時刻の2時間前を割り込んでいた。

 カウンターでは叱られることもなくチェックインして早々に出国の手続きをする。シンガポールのチャンギ国際空港は,交通の要衝でもあり大きな空港で免税店も充実している。一見したところはそうだが,昨晩,街で買い物をしてきた目には全くアピーリングなものがない。以前は海外旅行というとタバコとウィスキーが定番だったが,今やタバコを吸う人は少数派だし,ウィスキーも近所のスーパーのほうが安いくらいだ。しょうがないので,シンガポールドル消化のためにチョコレートを買い,見事に現金を0にして飛行機に乗る。帰りのANA152便はANA本体の運行する便だが機材は往路のエアジャパン便と同じ2011年導入の767だった。

 冬で季節風が強いのだろうかフライトは快調で,1月4日(水)5:00ちょっと過ぎに小1時間も早く羽田空港に着く。今は呉住まいなので更に7:50の673便広島行きに乗り継ぐが,ずいぶん時間ができてしまったのでカードラウンジでゆっくりする。慣れた広島便,B787ではあるが往きにも乗ったのでもう珍しくもなく,明日から会社ということでスーパーサザエさんモードではある。広島に着くとそこは一面,雪野原。広島空港は丘陵地の小高いところあるので,ちょっと走って里に下りれば大丈夫かも知れないが,うちのプリ子(プリウスの愛称)は夏タイヤなのでちょっと危ない。仕方がないので今日はバスで帰ることにして,後日,クルマは取りに来ることにした。広島経由電車で帰ってお昼頃呉着,呉は陽差しまぶしい天気だった。

 5日分まとめて1スレッドの記事に仕立てたが,僕のお正月旅行記だ。多少なりとも,シンガポール旅行を計画する人の参考になればよいと思う。現地に3泊の行程でかなり忙しかったが,これ以上もこれ以下でもなく,手ごろで楽しい旅行だった。なお,英語は前出のSinglishなので,さっぱり分からず語学の勉強にはならなかった。

Bトレインショーティー 収納-「ダイソー取っ手付き」

 Bトレインショーティーもたまってくると収納が問題になる。模型いじりをする人なら分かると思うけど,それぞれの車両はそれなりに「こわれもの」なので,大事にしまっておきたい。しかし,お金も場所もないので,うまい方法を考えないといけない。今日はわが家の収納法をご紹介しよう。というほどのことでもないけれど。

 Bトレを扱う模型店に行くと最近ではNゲージのブック型ケース用の中敷きまで売っているが,そもそも1両数百円のものをしまうのにそんなにお金はかけられない。安価であることと収納効率優先で考えている。その結果で愛用しているのが,百均のA4サイズの書類ケースだ。それもダイソーの取っ手付きのやつがお気に入りで,今は全てこれを使っている。今日はもっぱらダイソーの宣伝みたいだがご勘弁いただきたい。他社のものでも同様の視点で探せばもっと良いものがあるかもしれないので,よい商品があればおしえていただきたい。

 「ダイソー取っ手付き」のメリットは何と言ってもそのサイズだ。長さはBトレを4両入れてちょっと余る。幅はBトレを12編成入れてぴったり,高さも標準的なBトレぴったりだ。長さ方向に余裕があるので,そこに何両かを斜めに押込めば,1箱で55両前後を収納できる。まあ,ざっとこんな感じだ。

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標準的なしまいかた

 こんなときは上の標準どおりいかないが,何とか工夫しながら運用している。実車で幅2900mmの幅の広い電車の場合12編成入れると入らない。最近,気づいたのだが本当に入らない。仕方がないので,1編成だけ箱根登山電車(これは幅がかなり狭い)を入れて12編成収納としている。もう一つは,背の高い車両でクハ481がこれにあたる。そうでなくも背の高い運転台にライトを載せているので,ふたが閉まらないということはないが,間違いなくふたにあたって車両前部が圧迫される。仕方がないので,収容力は落ちるが485系だけは横倒しにしてしまっている。

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急行型×11+箱根登山と485系

 最後にこのケースの難点を少し。長さは4両+αと書いたが,実は頑張れば5両入りそうだ。連結器を外し,連結面を密接させて入れれば5両入るのだが,わが家では大抵ドローバーを使って4両固定編成としているので,連結器を外しというのがネックになるのだ。そして,ケース中央部に書類入れとして使った時にクリップとして使うための止め具があるがこれが邪魔になって,どっちにしても全部を5両ずつは入れられないのだ。説明がアトサキになったけど,この止め具部品は邪魔なので捨ててしまっている。そして「ダイソー取っ手付き」と書いたが,この「取っ手」。わが家では全く機能していないが,幸い厚みがないのであまり邪魔になっていない。しいて言えばお店で探すときの識別点になっている。

 そんな「ダイソー取っ手付き」だが,百均商品のライフサイクルは短いので市況が一番の難点かもしれない。僕のショーティーが150両位の頃から愛用しているので5,6年くらい前から存在していたと思う。当初はどこのダイソーでも買えたが,最近は見かけることが少なくなり,お店で見かけると1,2個買ってストックするようにしている。最近では2012年の正月ごろに広島県内(実はダイソーは広島が本拠)のお店で見かけた。

 まさに「暇ネタ」ではあったけど何かの参考になれば幸いです。(2012.2.5記) 

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