京急ファミリー鉄道フェスタ2013に行ってきました
5月の最終日曜日,例年,京浜急行の久里浜工場(京急ファインテック久里浜事業所)の公開があります。京急ファミリー鉄道フェスタと名づけられ,2001年から続く,この手のイベントとしては老舗です。今年は5月26日(日),我が家もここ2年は呉住まいなのでご無沙汰でしたが,京急沿線の横浜に移ったので3年ぶりに出かけてみました。とくに今年は事前申し込み抽選制の「主工場見学ツアー」もあり,楽しみです。また,この日午前は,これも近場の神奈川臨海鉄道(以下,神奈臨)が開業50周年記念の基地公開をするので,ジュニアと共に車両基地見学のハシゴの1日になりました。
この日のスケジュールはいろいろ考えた結果,少ししか滞在できませんが朝から本牧の神奈川臨海鉄道のイベント,急いで久里浜にくだり12:45の久里浜工場の主工場見学ツアー集合に間に合わせて,工場内の見学は後からゆっくりという順番にしました。ちなみに主工場見学ツアーは小学生と親のペアのため,申し込みはがきにジュニアに「小学校6年です。広島に住んでいて行けなかったので,これが最後の機会です」と書かせたたら,まんまと当選したそうです(効果があったかは定かでありませんが)。
さて,当日9時過ぎに家を出て,開場の10:00の15分くらい前に神奈臨の横浜本牧駅に着きました。この駅は道路沿いにあり,そんなに大きくないことは知っていたのですが,幸いなことに駅横の道路上から出し物の機関車たちの写真を撮ることができます。助かったとばかり,神奈臨のディーゼル機,シキ車(トランスなどの大物を運ぶかつ大物輸送車)や今日のイベントの目玉のSL・C56の写真を公道上から撮りました。下の写真がそれですが,日光の加減もよく,順番待ちの行列に並んで撮る撮影会と変わらない写真が取れたと思います。

C56-139 横浜本牧駅

神奈川臨海DD602 横浜本牧駅
イベントのほうは残念ですが最初から15分しかいないつもりだったので,さらっと流しただけですが,鉄道貨物協会のブースがあり貨物時刻表が買えたのが収穫でした。呉からセノハチに出かけたときに貨物列車の時刻が分からずに難儀しましたが,もうちょっと早く手に入るとよかったです。なお,この貨物時刻表ですが,そもそもは荷主さん向けのものなので貨物駅間の運転時刻が大切であり,例えば,セノハチの区間だと吹田~鹿児島までが1表で,時刻も東福山と広島(タ)しか出ていません。むしろ別冊のダイヤグラムのほうが便利で,1時間目ダイヤではありますが,凡その時刻や列車番号を知ることができます。
あわただしい30分の滞在でしたが,来てよかったと大満足で引き上げ,自宅,上大岡経由で久里浜に向かいます。京急ファミリー鉄道フェスタは3年ぶりではありますが,勝手はよく分かっているので,集合時刻には十分間に合い到着です。
先ずは,我が家としてはメインイベントの主工場見学ツアーです。主工場は主に全般検査で車体から取りおろした部品を検査する工場で,ツアーは約20家族40人くらいを2人の京急ファインテックのおじさんがガイドしてくれます。車軸に車輪を嵌めて輪軸になり,まず軸箱だけつけて,そのあと台車枠をかぶせて台車になる過程などをラインに沿って説明を聞けたのがよかったです。また,軸箱守の溶接部分は塗装をはがして検査をしているそうで,意外な部分に手がかけられていることが分かりました。それ以外の工場内に置いてある機器類の説明は,自分でもできるくらいの内容でした。最後に廃つり革,方向幕のコマ切れ,各種リーフレットの入ったお土産をもらって約40分で解散です。

台車の検査の様子 軸ばねのピンの溶接検査

工場内の風景 ときどき都営地下鉄の電車の検査を受託するそう
あとは時間の制約がなくなったのでゆっくりイベントの見学ですが,最初に行ったのは物販のエリアでした。例年,このイベントでは京急のグッズの先行発売があり,ここ何年かはバスコレクションの2台セットが続いていましたが,今年は1500形のBトレインショーティーが目玉です。先ずはこれを4箱ご購入。後ほど別スレッドでも起こそうかと思っていますが,実はこれは我が家のBトレの1000両目の節目となるものです。ジュニアはこのほか京急バスの缶入りジグゾーパズルを買いました。京急のほか全国各地の民鉄各社が出店するのも見所です。ここと10月の鉄道の日の日比谷公園でのイベントは,我が家のBトレのよい供給場所になっていて,京阪3000系,和歌山電鐵のたま電車などを買いました。今日も一通りのお店を見ましたがアピーリングなものはなく,幸いなことに無駄遣いはせずにすみました。このてのイベントでは常連の津軽鉄道が来ていなかったのが残念だったのと銚子電鉄の濡れせんべい--今日一日で見ると本業の鉄道輸送収入よりもイベントでの出店のほうが稼いでいる感じ--が印象に残りました。あとから来たかみさんも物販エリアが見所で,三浦産のきゅうりやたまねぎなどを買ってご満悦でした。
ジュニアはというと彼はどうも電車よりもバスのほうが好きなようで,京急グループのバス会社が出展するバスの車両展示と運転席体験が例年の見学コースです。今年も3台のバスが来ていて,それぞれ20分くらい並んで待って運転席での写真を撮ってきました。待ち時間が長いので僕はとりあえず電車の写真の撮影会場へ行ってきました。どこのイベントでもそうですが,ここは一番鉄道マニアが多いところです。むさいお兄さんたちに混じって,ママ鉄といわれる若奥さんとかがいて,最近は雰囲気も変わってきました。今年の京急はとくに新車の登場もなく,天気も曇りがち(この方が他のものの見学には都合がよい)のため,成果のほうはありきたりでした。

撮影会で勢ぞろいした電車たち

バス展示の様子
この手のイベントでは,ただ見るだけでなく,目的を持って一通りを見てもらうために,スタンプラリーなどを行うことが多くなってきました。今回は,小学生限定で「鉄道の仕事カードラリー」というタイトルで,会場内にいる京急マンを探して駅員さん,運転士・車掌さんなどの職種ごとに用意した6種類のカードを集めるものでした。この日は午後からの参加だったので,ジュニアは最初から諦めていたのですが,カードは相当数用意してあって,帰るまで品切れにはなっていなかったようです。渡すのは数秒ですむし,配布マシンも社員のかたを動員すればいくらでも増やせる(1種につき10人以上いたのではないだろうか)ので,カードの製作費用はかかるが,スタンプに長蛇の列ができるスタンプラリーよりよい企画だったと思います。


お仕事カード コンプリート(全6種類+久里浜駅のウィング久里浜で配布の特別カード)
その他にも電車の運転台での撮影体験などいろいろな催しはあるのですが,何度も行っているので見たいところだけ見て,撤収です。久里浜工場のイベントのポイントの一つに帰りは工場から駅までの送り電車があります。ところが,きっぷ売り場は長蛇の列,パスモの臨時端末でも置けばよいのにと思います。ふと考えたら,物販エリアでは「久里浜工場操業50周年記念乗車券」なるきっぷを1000円で売っており,あと何セットで完売と放送をしていました。このきっぷは久里浜発の410円,270円,190円,130円券のセットなので,早速この切符を買い,即使って帰りました。電車の時間が合わず,バスで駅に出て,久里浜駅から電車に乗りましたが,久里浜駅ではスタンプ式ではなく,パチンと切るホンモノの改札鋏を使っていました。また,下車した横浜駅では快く「無効印」を押してもらえ,1000円はほとんど無駄になりませんでした。このきっぷは当日1500部売られたはずですが,実際使った人は何人いただろう。転んでもタダは起きないハイエナ家族の面目躍如というところです。
イベントのレポートというよりは全くの私的な日記ではありますが,以上,京急ファミリー鉄道フェスタほかの訪問記でした。来年はジュニアも中学生。いつまでお父さんとこんな日曜日のアクティビティに付き合ってくれるだろうか。
追:神奈臨で見たC56はJRからの借り物のゲストだと思っていましたが,神奈臨の持ち物。北海道の幌延から九州の鹿児島まで全国各地で活躍してきた機関車だそうです。(2013.6.22記)
この日のスケジュールはいろいろ考えた結果,少ししか滞在できませんが朝から本牧の神奈川臨海鉄道のイベント,急いで久里浜にくだり12:45の久里浜工場の主工場見学ツアー集合に間に合わせて,工場内の見学は後からゆっくりという順番にしました。ちなみに主工場見学ツアーは小学生と親のペアのため,申し込みはがきにジュニアに「小学校6年です。広島に住んでいて行けなかったので,これが最後の機会です」と書かせたたら,まんまと当選したそうです(効果があったかは定かでありませんが)。
さて,当日9時過ぎに家を出て,開場の10:00の15分くらい前に神奈臨の横浜本牧駅に着きました。この駅は道路沿いにあり,そんなに大きくないことは知っていたのですが,幸いなことに駅横の道路上から出し物の機関車たちの写真を撮ることができます。助かったとばかり,神奈臨のディーゼル機,シキ車(トランスなどの大物を運ぶかつ大物輸送車)や今日のイベントの目玉のSL・C56の写真を公道上から撮りました。下の写真がそれですが,日光の加減もよく,順番待ちの行列に並んで撮る撮影会と変わらない写真が取れたと思います。

C56-139 横浜本牧駅

神奈川臨海DD602 横浜本牧駅
イベントのほうは残念ですが最初から15分しかいないつもりだったので,さらっと流しただけですが,鉄道貨物協会のブースがあり貨物時刻表が買えたのが収穫でした。呉からセノハチに出かけたときに貨物列車の時刻が分からずに難儀しましたが,もうちょっと早く手に入るとよかったです。なお,この貨物時刻表ですが,そもそもは荷主さん向けのものなので貨物駅間の運転時刻が大切であり,例えば,セノハチの区間だと吹田~鹿児島までが1表で,時刻も東福山と広島(タ)しか出ていません。むしろ別冊のダイヤグラムのほうが便利で,1時間目ダイヤではありますが,凡その時刻や列車番号を知ることができます。
あわただしい30分の滞在でしたが,来てよかったと大満足で引き上げ,自宅,上大岡経由で久里浜に向かいます。京急ファミリー鉄道フェスタは3年ぶりではありますが,勝手はよく分かっているので,集合時刻には十分間に合い到着です。
先ずは,我が家としてはメインイベントの主工場見学ツアーです。主工場は主に全般検査で車体から取りおろした部品を検査する工場で,ツアーは約20家族40人くらいを2人の京急ファインテックのおじさんがガイドしてくれます。車軸に車輪を嵌めて輪軸になり,まず軸箱だけつけて,そのあと台車枠をかぶせて台車になる過程などをラインに沿って説明を聞けたのがよかったです。また,軸箱守の溶接部分は塗装をはがして検査をしているそうで,意外な部分に手がかけられていることが分かりました。それ以外の工場内に置いてある機器類の説明は,自分でもできるくらいの内容でした。最後に廃つり革,方向幕のコマ切れ,各種リーフレットの入ったお土産をもらって約40分で解散です。

台車の検査の様子 軸ばねのピンの溶接検査

工場内の風景 ときどき都営地下鉄の電車の検査を受託するそう
あとは時間の制約がなくなったのでゆっくりイベントの見学ですが,最初に行ったのは物販のエリアでした。例年,このイベントでは京急のグッズの先行発売があり,ここ何年かはバスコレクションの2台セットが続いていましたが,今年は1500形のBトレインショーティーが目玉です。先ずはこれを4箱ご購入。後ほど別スレッドでも起こそうかと思っていますが,実はこれは我が家のBトレの1000両目の節目となるものです。ジュニアはこのほか京急バスの缶入りジグゾーパズルを買いました。京急のほか全国各地の民鉄各社が出店するのも見所です。ここと10月の鉄道の日の日比谷公園でのイベントは,我が家のBトレのよい供給場所になっていて,京阪3000系,和歌山電鐵のたま電車などを買いました。今日も一通りのお店を見ましたがアピーリングなものはなく,幸いなことに無駄遣いはせずにすみました。このてのイベントでは常連の津軽鉄道が来ていなかったのが残念だったのと銚子電鉄の濡れせんべい--今日一日で見ると本業の鉄道輸送収入よりもイベントでの出店のほうが稼いでいる感じ--が印象に残りました。あとから来たかみさんも物販エリアが見所で,三浦産のきゅうりやたまねぎなどを買ってご満悦でした。
ジュニアはというと彼はどうも電車よりもバスのほうが好きなようで,京急グループのバス会社が出展するバスの車両展示と運転席体験が例年の見学コースです。今年も3台のバスが来ていて,それぞれ20分くらい並んで待って運転席での写真を撮ってきました。待ち時間が長いので僕はとりあえず電車の写真の撮影会場へ行ってきました。どこのイベントでもそうですが,ここは一番鉄道マニアが多いところです。むさいお兄さんたちに混じって,ママ鉄といわれる若奥さんとかがいて,最近は雰囲気も変わってきました。今年の京急はとくに新車の登場もなく,天気も曇りがち(この方が他のものの見学には都合がよい)のため,成果のほうはありきたりでした。

撮影会で勢ぞろいした電車たち

バス展示の様子
この手のイベントでは,ただ見るだけでなく,目的を持って一通りを見てもらうために,スタンプラリーなどを行うことが多くなってきました。今回は,小学生限定で「鉄道の仕事カードラリー」というタイトルで,会場内にいる京急マンを探して駅員さん,運転士・車掌さんなどの職種ごとに用意した6種類のカードを集めるものでした。この日は午後からの参加だったので,ジュニアは最初から諦めていたのですが,カードは相当数用意してあって,帰るまで品切れにはなっていなかったようです。渡すのは数秒ですむし,配布マシンも社員のかたを動員すればいくらでも増やせる(1種につき10人以上いたのではないだろうか)ので,カードの製作費用はかかるが,スタンプに長蛇の列ができるスタンプラリーよりよい企画だったと思います。


お仕事カード コンプリート(全6種類+久里浜駅のウィング久里浜で配布の特別カード)
その他にも電車の運転台での撮影体験などいろいろな催しはあるのですが,何度も行っているので見たいところだけ見て,撤収です。久里浜工場のイベントのポイントの一つに帰りは工場から駅までの送り電車があります。ところが,きっぷ売り場は長蛇の列,パスモの臨時端末でも置けばよいのにと思います。ふと考えたら,物販エリアでは「久里浜工場操業50周年記念乗車券」なるきっぷを1000円で売っており,あと何セットで完売と放送をしていました。このきっぷは久里浜発の410円,270円,190円,130円券のセットなので,早速この切符を買い,即使って帰りました。電車の時間が合わず,バスで駅に出て,久里浜駅から電車に乗りましたが,久里浜駅ではスタンプ式ではなく,パチンと切るホンモノの改札鋏を使っていました。また,下車した横浜駅では快く「無効印」を押してもらえ,1000円はほとんど無駄になりませんでした。このきっぷは当日1500部売られたはずですが,実際使った人は何人いただろう。転んでもタダは起きないハイエナ家族の面目躍如というところです。
イベントのレポートというよりは全くの私的な日記ではありますが,以上,京急ファミリー鉄道フェスタほかの訪問記でした。来年はジュニアも中学生。いつまでお父さんとこんな日曜日のアクティビティに付き合ってくれるだろうか。
追:神奈臨で見たC56はJRからの借り物のゲストだと思っていましたが,神奈臨の持ち物。北海道の幌延から九州の鹿児島まで全国各地で活躍してきた機関車だそうです。(2013.6.22記)
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Bトレインショーティー---赤い電気機関車 その後(その1)ED77とED76-500
僕は赤い電気機関車(交流電気機関車)が好きで,2011年秋にED75コンテナ貨車セットが発売されるや赤い電機各形式に改造したのは既にアップしました。バンダイもBトレインショーティーに交流電気機関車の品揃えが不足していると思ったのか,この5月にED75/ED77セットが発売になりました。こんな製品が出たのに買わずにはいられないので,早速2セットを買いました。さて今度はどう組立てようか,これを考えるのがまた楽しいものです。とくに初回限定版ではED77-901用パーツがつくので,改造の幅が広がります。

新しい赤い電機の仲間。ED77-901(右)とED76-500(左)
ところで,上に2セット買いましたと書きましたが,実は3セットでした。お恥ずかしいことに最近ボケてきて4/27に2つ予約したのを忘れて,5月末の発売直前にもう1セット注文してしまったのです。5/26(日)ジュニアの運動会から帰るとちょうど3つ届いたので,1つはジュニアにあげてしまいました。
まずはED77-901です。ED77はED75-700に線路規格の低い線区にも入線できるように軸重可変式の中間台車をつけたような機関車です。その試作機にあたりますが,もともとはED93といい,ED75-700で本格採用されるサイリスタ制御の試作車だったのです。ED75-700には試作車はありませんでしたが,この車両とたった1両の北海道用ED75の501号機がその重責を担っていたのでした。
さてBトレですが,これは付録パーツの屋根と前面を使って普通に組むだけでできあがりです。例によって,機器室の窓にマジックで色差しし,特徴ある屋上のモニター窓もHゴムに色差ししてみました。このモニターの窓ですが,下の段も上の段と同じような形をしていたと思いますが,なぜか全然違っています。型の都合で長方形にできなかったのかもしれませんが,せっかくの901号機を特徴づけるところなのに残念です。
また,このED77のBトレですが,量産車も含め乗務員室の窓がED75等と同じ作りですが,実車はEF81と同じ落とし窓でした。Bトレのディティールでも車端に近い部分は結構きっちり作ってあるのに,これは相当な手抜きです。ほかの方のブログを見ていても同様な指摘があり,これを解消するにはEF81の側板を使うとよいのですが,残念なことにBトレのED77とEF81は側板の長さが違うので簡単にはできません。1年ちょっと前にやったことがあるので詳細はその記事を参照いただきたいですが,もう1度やる気にはなりません。それにEF81の余剰パーツもないし...また,屋根ですが,上にも書いたようにED77はサイリスタ制御なのでメカ的にはED78やEF71に近く,先般の板谷峠セットに入っていたEF71用のほうが余程似ています。ED75一般型の屋根がついているのは疑問です。が,バンダイがこれでもDE77と言い張るなら,こちらもそれを受け入れ,ED77としましょう。
もう1点ついでなのでこだわりポイントととしてナンバーのシールの切り方を書いておきます。古いタイプの切り抜き文字を車体に直接つけているタイプでは,なるべくはみ出し部分が出ないように文字のすぐ横で切ります。新しいタイプのブロック式ナンバープレートではブロック部分を表現するため,わざと文字より左右に余裕を持たせて切るようにしています。上下方向については,いずれの場合でも文字ギリギリのところで切りとります。
余計なことをいろいろ書きましたが,比較的あっさりできたのが下のED77-901です。

ED77-901。ふつうに組立て色差ししたのみ
さて,もう1両はどうしようか思案した結果,ED76-500に挑戦することしました。ED76-500は北海道の函館本線電化に際して造られた交流電気機関車です。メカ的にはED75-700と同様のサイリスタ制御,北海道の客車は電暖がないので暖房用の蒸気発生器つき,あとは酷寒地向けの対策といった特徴ですが,全長が延びたため九州のED76同様中間台車を装備することになりました。EDの70番台は番号が不足しそうなためでしょうか,別形式とはならずにED76の1党にさせられてしまったものです。
ED76-500の特徴はD級機ながらEF71と10cmしか違わない長い車体ですが,Bトレではそれは特徴になりません。とすると前面に設けられた追加のタイフォンが大きな特徴なので,ED75-50~100(2次量産型)用のひさし,通風口つきの前面の助士席側に銀河のパーツのタイフォンをつけます。このタイフォンがくせ者でエッチング製の小パーツなのですが,なかなか適切な大きさに切れず,老眼の僕にはつらい作業でした。また,車体関係では,余計な電暖の表示灯を削ぎ落としてあります。実車では電暖表示灯の代わりに何か小さな(SG?)表示器が付いていたようですが省略です。なお,側板は一般的な横引き窓のほうを使っています。

ED76-500。屋上がちょっと殺風景?
屋根はサイリスタ制御ということでED75-700のものを使います。この屋根板には扇風機のカバーのでっぱりがありますが北海道用のED76-500にはそれがないので,削り取ってしまいました。削り取る作業ですが,カッターなどで丁寧に削り取ればよいのでしょうが,面倒なので電動砥石で削り取ってしまいました。やりすぎると穴が開いてしまうので,そこだけは注意します。車体の組立てではBトレのED75系は前面の嵌りがしっくりいかないようなので,中のブロックの2か所の突起を少し切って低くしてから接着剤でつけました。ED77も同様ですが,多少は隙間なくついたようです。これで概ね完成ですが,問題はナンバーです。どうやってED76-50xを作るかですが,今までの経験から3分割はよくないのですが,今回は仕方なく「ED7」+「6 50(EF66から)」+「2」で「ED76 502」としました。

ED76-500を正面から見る。タイフォンと扇風機カバーなしがポイント
これで2両の機関車を組みましたが,ユニットサッシの側板で2両分の部品が残っています。ED77-901の前傾したお顔(実際にはよく見ないと区別がつきにくい)を見ていたら,ED79のJR貨物化後の増備車のED79-51~がこういう顔をしていることに気づきました。また,ED76-500の異端児で青函トンネル用に改造された551号機も魅力的です。手を抜くなら,ED77用のED75一般型の屋根とユニットサッシで普通に組んでED75のユニットサッシ改造車とすることです。いろいろ調べたらレインボーカラーに塗られていたED75-1028号機がユニット窓に改造されていたことが分かりました。それはそれで塗装(文字を書くの)が大変だし,他には改造車はなかったのかななど...と情報収集と思案中。東京転勤後は会社も忙しくなって,あまり模型いじりの時間もとれないので,その2は当分先になりそうです。(2013.6.9記)

新しい赤い電機の仲間。ED77-901(右)とED76-500(左)
ところで,上に2セット買いましたと書きましたが,実は3セットでした。お恥ずかしいことに最近ボケてきて4/27に2つ予約したのを忘れて,5月末の発売直前にもう1セット注文してしまったのです。5/26(日)ジュニアの運動会から帰るとちょうど3つ届いたので,1つはジュニアにあげてしまいました。
まずはED77-901です。ED77はED75-700に線路規格の低い線区にも入線できるように軸重可変式の中間台車をつけたような機関車です。その試作機にあたりますが,もともとはED93といい,ED75-700で本格採用されるサイリスタ制御の試作車だったのです。ED75-700には試作車はありませんでしたが,この車両とたった1両の北海道用ED75の501号機がその重責を担っていたのでした。
さてBトレですが,これは付録パーツの屋根と前面を使って普通に組むだけでできあがりです。例によって,機器室の窓にマジックで色差しし,特徴ある屋上のモニター窓もHゴムに色差ししてみました。このモニターの窓ですが,下の段も上の段と同じような形をしていたと思いますが,なぜか全然違っています。型の都合で長方形にできなかったのかもしれませんが,せっかくの901号機を特徴づけるところなのに残念です。
また,このED77のBトレですが,量産車も含め乗務員室の窓がED75等と同じ作りですが,実車はEF81と同じ落とし窓でした。Bトレのディティールでも車端に近い部分は結構きっちり作ってあるのに,これは相当な手抜きです。ほかの方のブログを見ていても同様な指摘があり,これを解消するにはEF81の側板を使うとよいのですが,残念なことにBトレのED77とEF81は側板の長さが違うので簡単にはできません。1年ちょっと前にやったことがあるので詳細はその記事を参照いただきたいですが,もう1度やる気にはなりません。それにEF81の余剰パーツもないし...また,屋根ですが,上にも書いたようにED77はサイリスタ制御なのでメカ的にはED78やEF71に近く,先般の板谷峠セットに入っていたEF71用のほうが余程似ています。ED75一般型の屋根がついているのは疑問です。が,バンダイがこれでもDE77と言い張るなら,こちらもそれを受け入れ,ED77としましょう。
もう1点ついでなのでこだわりポイントととしてナンバーのシールの切り方を書いておきます。古いタイプの切り抜き文字を車体に直接つけているタイプでは,なるべくはみ出し部分が出ないように文字のすぐ横で切ります。新しいタイプのブロック式ナンバープレートではブロック部分を表現するため,わざと文字より左右に余裕を持たせて切るようにしています。上下方向については,いずれの場合でも文字ギリギリのところで切りとります。
余計なことをいろいろ書きましたが,比較的あっさりできたのが下のED77-901です。

ED77-901。ふつうに組立て色差ししたのみ
さて,もう1両はどうしようか思案した結果,ED76-500に挑戦することしました。ED76-500は北海道の函館本線電化に際して造られた交流電気機関車です。メカ的にはED75-700と同様のサイリスタ制御,北海道の客車は電暖がないので暖房用の蒸気発生器つき,あとは酷寒地向けの対策といった特徴ですが,全長が延びたため九州のED76同様中間台車を装備することになりました。EDの70番台は番号が不足しそうなためでしょうか,別形式とはならずにED76の1党にさせられてしまったものです。
ED76-500の特徴はD級機ながらEF71と10cmしか違わない長い車体ですが,Bトレではそれは特徴になりません。とすると前面に設けられた追加のタイフォンが大きな特徴なので,ED75-50~100(2次量産型)用のひさし,通風口つきの前面の助士席側に銀河のパーツのタイフォンをつけます。このタイフォンがくせ者でエッチング製の小パーツなのですが,なかなか適切な大きさに切れず,老眼の僕にはつらい作業でした。また,車体関係では,余計な電暖の表示灯を削ぎ落としてあります。実車では電暖表示灯の代わりに何か小さな(SG?)表示器が付いていたようですが省略です。なお,側板は一般的な横引き窓のほうを使っています。

ED76-500。屋上がちょっと殺風景?
屋根はサイリスタ制御ということでED75-700のものを使います。この屋根板には扇風機のカバーのでっぱりがありますが北海道用のED76-500にはそれがないので,削り取ってしまいました。削り取る作業ですが,カッターなどで丁寧に削り取ればよいのでしょうが,面倒なので電動砥石で削り取ってしまいました。やりすぎると穴が開いてしまうので,そこだけは注意します。車体の組立てではBトレのED75系は前面の嵌りがしっくりいかないようなので,中のブロックの2か所の突起を少し切って低くしてから接着剤でつけました。ED77も同様ですが,多少は隙間なくついたようです。これで概ね完成ですが,問題はナンバーです。どうやってED76-50xを作るかですが,今までの経験から3分割はよくないのですが,今回は仕方なく「ED7」+「6 50(EF66から)」+「2」で「ED76 502」としました。

ED76-500を正面から見る。タイフォンと扇風機カバーなしがポイント
これで2両の機関車を組みましたが,ユニットサッシの側板で2両分の部品が残っています。ED77-901の前傾したお顔(実際にはよく見ないと区別がつきにくい)を見ていたら,ED79のJR貨物化後の増備車のED79-51~がこういう顔をしていることに気づきました。また,ED76-500の異端児で青函トンネル用に改造された551号機も魅力的です。手を抜くなら,ED77用のED75一般型の屋根とユニットサッシで普通に組んでED75のユニットサッシ改造車とすることです。いろいろ調べたらレインボーカラーに塗られていたED75-1028号機がユニット窓に改造されていたことが分かりました。それはそれで塗装(文字を書くの)が大変だし,他には改造車はなかったのかななど...と情報収集と思案中。東京転勤後は会社も忙しくなって,あまり模型いじりの時間もとれないので,その2は当分先になりそうです。(2013.6.9記)