FC2ブログ

2013-11

Nゲージ--ED78

 今日は初めてのカテゴリで(フルサイズの)Nゲージの1両について書いてみたい。約30年前の思い出話&自慢話だけど,当時のNゲージ製品とはこんなものだった。Bトレインショーティーの項でも書いたけど僕は昔から赤い電気機関車,とくに東北方面の交流機が好きだった。未だNゲージの交流機の品揃えも多くなかった昭和60年,TOMIXからED76が発売された。大好きな板谷峠の機関車を作ろうと,早速1両買い求め,ED78へ改造したものだった。これは「鉄道模型趣味」誌の記事になるかと思ったが,記事を書いている暇もなければ,投稿する伝手もなく,そのまま埋もれてしまった。今はブログのような便利な情報発信ツールもできたので,当時を思い起こしつつ書いてみたい。

131101.jpg
ED78-901

 まず車体,ED76は非貫通だが,ED78は貫通タイプだ。このとき既にホビーセンターKATOはあったので,西落合に出向き,ED75・2次量産型(ひさし付)本体と700番台(サイリスタ制御)の屋根板などの部品を買い揃えた。そして,カッターでED76の前面を切取り,ED75のそれとを取り替えた。メーカーも違うが,それなりにスケールどおりできていて,あわせもバッチリだったと記憶している。側面のグリルの造作や車体の長さだが,ED76は6このグリルが等間隔で並ぶのに対し,ED78は中央の1本だけ柱の幅が広い。しかし,元ED94の901号機だけは若干全長も短く,ED76同様に等間隔に6こが並ぶことを知っていたので,これに決めた。また,運転室の窓も,TOMIXのED76は当時最新だったユニットサッシだが,ED78は基本的には前側がHゴム支持の引き戸のタイプだ。これまた,よく調べると,板谷峠の機関車の多くは冬季の隙間風対策のためユニットサッシに改造されたものが多く,ED78-901もどうやら施工されたようだった。という訳で天祐とも言うべきまぐれが重なり,TOMIXのED76の車体側面はED78-901への改造にちょうど良かったのだ。実際は数十センチ長さが違ったはずだが,そこは気にしないことにした。

 次は屋上器具,これはもともとのED76のものと,ED75-700の屋根板から切り出したものを適当に切継ぎしてそれらしく仕上げた。ところが僕もぬかっていて,ED76の屋根についていたSG(客車暖房用蒸気発生器)の煙突--もちろん電暖仕様のED78にはない--をつけたままで,これは失敗作だった。屋上の高圧配線は,賑やかなED76の部品のうち碍子だけを取付け,導線は燐青銅線を付けてある。この燐青銅線製の導線はちょっとオーバースケールだが,本物の銅の線なのでリアリティは十分だ。そのほか九州のED76と東北のED78では警笛が違うので,前面を取った部品取りのED75から電気笛を上手くそぎとって,機関士側の屋根に取り付けた。助士席側はカバー付きの空気笛がつくが,取り付ける場所もないので信号炎管だけ付けて,笛は省略した。なおパンタグラフは,ひし形のPS101の部品が当時でも簡単に手に入ったので,これを付けている。

131102.jpg
屋上周辺(リアルな高圧配線とマヌケなSGの煙突)

 下回りに移って台車はいずれもDT129を履くが,ED78のそれは枝番は忘れてしまったが,板谷峠の急勾配対策でシリンダロック機構付きのものだ。そして,種車のED76だが,当時TOMIXではEF71を商品化していて,その型を流用したのか,考証不足か理由は分からないが,シリンダロック機構がついていたのだった。中間台車はというと,TR103を履くのだが,ブレーキシリンダの位置は1位側か2位側かは分からないが左右同じエンド側の線対称につくのが正しい。ところがTOMIXのED76のは右も左も向かって見て同じ側,つまり点対称についていた。どうせプラの部品を一体整形するだけなので,どうついていてもそんなに手間は変わらないはずだが,こんな違いが出るのは考証に手を抜いてHOゲージの模型か何かから模型化したのではないかと思った。ホビーセンターKATOに行った際にDD51用のTR103を見たら,こちらは正しい向きにブレーキシリンダがついているので,中間台車はこれに履き替えた。

131103.jpg
台車(転動防止用のシリンダロック機構が付くのは勾配線区用機関車の証左)

 などと細かいところにはこだわっているが,下回りの大物部品として台車間の機器箱が間抜けになってしまった。ED76では多分SG用の燃料タンクだったはずで,当然のことながらED78に燃料タンクはなく,他の機器箱がついている。が,単に機器箱といっても大きさも,形も分からず,作りようがなかったので,これは元のまま燃料タンクになっているのだ。

 こんなことでED76から改造したED78は出来あがった。いろいろな面の幸運が重なった思い出深い1両だ。ところで,文中では随分TOMIXの模型の不出来を書いたが,それをあげつらうつもりもなく,当時のNゲージ模型はみんなそんなものだった。その後に出てきたマイクロエースのED78ときたら,プラ製車体のグリルの数こそ7つと6つで違うが,EF71とED78で同じダイキャストの動力ユニットを使っていたくらいだ。それらに比べると,最近のNゲージ模型のディティールはすばらしい。KATOに追いつけ追い越せでTOMIXもがんばったのだろう,今では本当に両社変わらない出来だ。もうディテールはそのくらいにして,低価格化で切磋琢磨してもらえるとありがたい。

 ところでこの記事だが,意外と細かい記述が随所に出てきているが,実はソラで書いている。高校時代から20代前半で覚えたことはいまだに忘れることはない。しかし,50歳を過ぎた今では,お風呂の掃除しといてね~というかみさんの言葉など3歩も歩けば忘れてしまうのだ。20歳前後の若い人たちよ,今こそ何でも吸収してください。勉強したり,覚えたりするのは,今でしょ!でした。(2013.11.10記)
スポンサーサイト



«  | ホーム |  »

カテゴリ

総合目次 (1)
旅行 (1)
|-鉄道旅行一般 (25)
|-青春18きっぷ (29)
|-140円旅行 (16)
|-家族旅行 (18)
のりものイベント (11)
鉄道のイロハ (4)
知って楽しいJRの旅客営業制度 (13)
運賃料金制度 (15)
鉄道写真 (18)
鉄道/運転 (9)
車両形式別記事など (2)
20世紀の鉄道写真 (19)
バス (6)
エアライン (2)
船舶海洋 (3)
HOゲージ (4)
Nゲージ (7)
Bトレ目次 (1)
Bトレインショーティー (31)
Bトレインショーティーの組立て方 (4)
その他のりもの (17)
Weblog (4)
東海道徒歩き(かちあるき) (14)
サイトポリシー (1)
English article (1)
未分類 (0)
1990年代の欧州鉄道旅行 (0)

最新記事

月別アーカイブ

FC2カウンター

最新コメント

最新トラックバック

リンク

主宰者からのお願い:
鉄道.comのランキングに参加しています。よろしかったら,下のバナーのクリックをお願いいたします。

tetsudoucom.jpg

QRコード

QR