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2014-05

140円旅行--東京近郊区間大回り乗車の旅--に行ってきました(その2)

 今年(2014年)5月5日に出かけた140円旅行の続きを報告しよう。
その1から続く)
 佐野からは定期列車で小山に向かうが,今日は藤祭りの臨時列車が多数運転されており,常磐線いわきからの臨時と交換してからの発車だ。445Mは以前は日本中どこでも見ることができたが今では少数派になった湘南色の115系1000番台だ。先行の「リゾートやまどり藤祭り」が若干遅れていたので,この列車も4分遅れ,終点の小山まで回復できなかった。我が家のジュニアもお友達と逆回りで140円旅行をしており,小山でランデブーできる予定だったが,すれ違いになってしまった。向こうは小山では5分の乗り継ぎだそうだが,小山の両毛線ホームは新幹線の高架下で分かりづらく,ちゃんと乗れたか心配になってしまう。帰宅後に訊いたら,案の定トイレに行ったりして迷ったが,下りが遅れていたので間に合ったとのこと。こちらは小山で30分以上あるので昼食を仕入れることにする。僕は広島県に2年住んだので,広島が地元のタカキベーカリーのアンデルセンを見るとつい買いたくなる。元々はおにぎりを買うつもりだったが,朝食に続きパンの食事になった。

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常磐線いわきからやってきたフレッシュひたちのE653系使用の快速「足利大藤まつり」号

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9.両毛線445M(佐野:10:58→小山:11:25,26.6km,累計303.5km)

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小山のエキナカのアンデルセンの売店

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10.水戸線747M(小山:12:03→友部:13:08,50.2km,累計353.7km)
   電車の写真は足回りが見えないといけない。高校時代に鉄道研究会の先輩から教わったこだわり

 小山を過ぎればジュニアおよびお友達と会う心配もないので,陽の高いうちからビールでで一杯を始める。鉄道旅行では,この車内の一杯が格別なのだ。曇り空の下,筑波山の裏側を眺めながら友部着。常磐線に乗り換え我孫子へ。14:23着の我孫子では食事の間隔がちょっと近いと思いつつ,おやつに名物のからあげそばを食べる。いつごろから流行りだしたのか知らないが,我孫子の駅そばにはからあげそばという名物があるとジュニアから教わった。写真のとおり巨大な鶏の唐揚げがのったそばは,名物というに相応しいそばだった。これも帰って聞いた話だが,ジュニアは売り切れでからあげそばは食べられなかったそうだ。

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11.常磐線1392M(友部:13:15→我孫子:14:23,67.5km,累計421.2km)

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我孫子駅弥生軒のからあげそば

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12.成田線859M(我孫子:14:46→成田:15:28,32.9km,累計454.1km)

 成田からは,最近,房総地区に大量に進出した209系だ。うちのジュニアは小さい時から209系が好きなので,今度はジュニアと来ようと思う。成田からは東金に行くのだが,佐倉をまわっても,銚子の近くの松岸をまわっても,大回りルートは成立する。前者だと「わかしお」くずれの257系使用の鈍行に乗れ,後者だと随分,時間と距離を稼ぐことができる。さんざん迷ったが,今日は佐倉まわりのルートをとることにした。佐倉は4種類ものスタンプがあり,これらを押していたら時間がなくなってしまい,乗る列車の写真を撮るためにホームを走ることになってしまった。

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13.成田線450M(成田:15:42→佐倉:15:55,13.1km,累計467.2km)

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14.総武本線363M(佐倉:16:00→成東:16:29,21.6km,累計488.8km)
   ホームを走ってやっとのことで撮った写真なのでカメラのホールドが悪く斜めになってしまった

 16:29成東着,ここでは夕食の段取りに茂原のデリピザ店に電話をかける。140円旅行では途中下車ができないが,全てをエキナカで済ますの限界への挑戦で,今回は駅の改札口までピザをデリバリーしてもらうことにしたのだ。そんな注文に対応できるか分からなかったが,茂原のピザーラは問題なく応じていただけた。成東駅の東金線ホームは小規模なローカル線によくある0番ホーム。簡素なつくりの車止めの行き止まりホームは,昔と変わらぬ風情だった。

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15.東金線654M(成東:16:45→大網:17:05,13.8km,累計502.6km)

 成東からの654Mは,夕方のラッシュ時でもあるので東金で交換になる。東金では乗っていた下り列車が駅舎のある上り本線に入り,行き違いの上り列車が下り線を使う進路になっていた。片方が分岐側の線路で待避し,もう片方が直線の本線を通過する一線スルー方式の幹線ではよく見るが,両方が停車する場合にはあまり見ない進路構成だ。さきほどの成東でもそうだったが,千葉支社では右側通行をよく行うようだ。ちょうど駅舎が目の前にあるので,ダメモトで尋ねたらスタンプがあるという。右側通行のおかげでとんだ拾い物ができた。佐倉では省略したが,実は僕は駅のスタンプ収集もやる。お金もかからず,地域や駅の個性が出ていて,鉄道旅行の収集品として良いと思う。

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この日集めたスタンプから佐貫と東金。いずれも乗り換えた訳でもないのに押せた貴重な2駅

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16.外房線273M(大網:17:15→上総一ノ宮:17:42,20.1km,累計522.7km)

 大網からは外房線で房総半島の先端を目指す。横須賀線内の事故の影響で先行の快速は遅れていたが,273Mは所定の時間にやってきた。大網はもともとスイッチバックの駅だったが40年くらい前にショートカットするような線形に改められ,ご覧のようにホームがカーブしている。140円旅行では駅撮りなのでちゃんとした列車の写真は撮れないのだが,この1枚はホーム撮りにしてはいい感じに撮れた。その3へ続く(2014.5.5記)
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実は船も好きです~世界最大のコンテナ船と豪華客船

 のりもの大好きというタイトルではあるが,船に関する記事は少なく,旅行の時に乗ったり見たりした程度の記事しかない。そんななか今日は珍しく船に関する記事なのだ。
 (2014年)5月23日(金)の朝,自宅から駅に歩いてゆくと根岸湾の入り江の向こうにとてつもなく大きな船が見える。上が航空母艦の飛行甲板のように平らに見えるのだが,艦橋の形がちょっと違う。写真を撮ると船体が青いので,いよいよもって軍艦らしくない。コンテナ船のような気もしなくもないが,それにしては居住区がヘンな形をしている。

 その時は通勤途上なので写真を撮るだけだったが,帰宅後,ネットで調べたらいろいろなことが分かった。横浜港入港情報のサイトによれば,この船は「MARSTAL MAERSK」という名で,デンマークの海運大手のMAERSK LINEのコンテナ船だそうだ。総トン数19万4,800トン,全長399mもあるらしい。僕が目にする船で最大級の船は米第7艦隊の空母「ジョージワシントン」,10万4,000トン,333mだが,それよりもかなり大きい。

 さらに船名で検索したら,海事の情報サイトに記事があり,この船は韓国の大宇の造船所で今年建造されたばかりらしい。以前,呉にいたとき,将来の省エネコンテナ船のコンセプトデザインで船首に船橋のある船を見たことがあるが,完全ではないまでも船橋の位置を前に寄せたスタイルの船が実用化されたらしい。また,いくつかのブログ記事を見たら,この船は現時点で世界最大のコンテナ船で,昨日の来浜はアジア~欧州の航路に投入される前に記念寄港で横浜の南本牧に来たとのこと。これは珍しいものを見ることができ,得をした。

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世界最大のコンテナ船「MARSTAL MAERSK」(不鮮明だがあしからず)

念のため,情報源となったサイトのリンクをつけておきます。
http://www.shipspotting.com/gallery/photo.php?lid=2039043

 そんなことを調べていたら,今日5/24(土)はイギリスの豪華客船「DIAMOND PRINCESS」,11万5,800トンが横浜の大桟橋に来るらしい。用事の合間に1時間くらいを作って大桟橋に行ってみた。今日は6:00入港,18:00出港の予定で,着岸していない洋上の姿を撮ることができず残念だ。列車でもホームで撮るよりは「走り」をと思う発想だが,船の写真ではどうなのだろうか。大桟橋でまじかに見ると「DIAMOND PRINCESS」は大きく美しい。僕のカメラでは広角側は28mm相当なので画角のなかには入るが,どうもしっくりこない。港内の観光船に乗れば海側からの写真が撮れそうだが,限られた時間でそんなうまく便があるかどうか。山下公園~横浜駅東口間のシーバスの時刻表を検索しながら歩いていたら,海龍なるあやしげな観光船(海上バスと称していた)が大桟橋の付け根のピア象の鼻をまさに出るところだった。ルートは下の図のとおりで歩いても15分かからず,交通機関としての価値はないからお客さんは少なく,中国語を話すアベック+お邪魔虫と土地不案内そうな母娘の2人連れと僕の6人しかいなかった。しかしながら,下の写真が撮れたので600円の運賃も撮影のための場所代と経費と思えば安いものだった。

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「DIAMOND PRINCESS」横浜港大桟橋 2014.5.24

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「DIAMOND PRINCESS」横浜マリンタワー,氷川丸を背景に

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海上バス「海龍」のルートと船。今回乗った14:25便は2から4に直行で約17分

 なお,この船は日本の三菱重工長崎造船所で建造された船だが,最近は日本の造船所でのクルーズ船や長距離フェリーの建造の話はあまり聞かず寂しい。(2014.5.24記)

140円旅行--東京近郊区間大回り乗車の旅--に行ってきました(その1)

 今年(2014年)の5月の連休は,値段も高いしどこも混んでいるので,遠出はしないで大人しくしていることにした。5/5(月・祝),子供の日ではあるが中1のジュニアはお友達と遊びに行くと言う。小遣いも多くはないので水戸線両毛線方面に140円旅行に行くらしい。それならばと,僕も独りで楽しませてもらうこととし,久しぶりに140円旅行に出かけることにした(140円旅行についてはこちらを参照)。最近はSuicaサービスの拡大と共に東京近郊区間も拡大し,両毛線や房総半島の先っぽまで行けるようになったので,以前よりも乗りでがある。インターネットで「130円旅行」と検索すればいくらでもその手の旅行記は出てくるので,鉄道趣味者としては珍しくもない話だがその日の顛末を書いてみよう。なお,このルートは最長時間でも最長距離でもなく,単に大回りを楽しむルートである。下の路線図に列車と時刻を書いたので,よかったら参考にしてください。

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当日の経路の列車と時刻(上段:着時刻,下段:発時刻)

 朝4:00に目覚ましで起き,夜の白みかけたなかをJRで最寄りの磯子駅へ。どうせならばと,今朝は4:48の始発列車で出発することにする。ただ乗っていてもつまらないので,今日は乗った電車全ての写真を撮るのと車号をひかえることにしてみる。簡単そうではあるが,途中からはアルコールも入るので,これが結構難しいのだ。

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1.今日のトップランナー,根岸線407B(磯子:4:48→大船:5:04,12.6km)
  発車案内と共に撮ったらブレてしまった

 大船からは東海道線の始発に乗り,相模線橋本経由八王子へ。相模線は140円旅行では定番の路線で,僕が最初に乗った高校生の頃は非電化でキハ25が活躍していた。今では都市化が進み,電化されて随分変わったものである。相模川の東岸を走ると次第に丹沢・大山が近づいてくるが,今日はあいにくの天気だ。

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2.東海道線721M(大船:5:10→茅ヶ崎:5:22,12.1km,累計24.7km)

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3.相模線573F(茅ヶ崎:5:26→橋本:6:25,33.3km,累計58.0km)
  丹沢の山は厚い雲の下。幾本もないので珍しくもないが一応トップナンバーのクハ204-501だった

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4.横浜線505K(橋本:6:33→八王子:6:44,8.8km,累計66.8km)
  これもトップナンバーのクハE233-6001

 八王子からは北進し,ディーゼルカーを楽しむのが一般的な大回り旅行だが今回は大宮~佐野を「リゾートやまどり藤祭り」なる臨時快速に乗ることにしているので,中央線で新宿に上る。八高線寄居,児玉廻りでも,川越線経由でも高崎9:42,大宮8:41には間に合わないのだ。詳しくは分からないが,朝,地震があったそうで,あちこちで電車が止まったり遅れたりしているようだ。八王子から乗った684Tは立川で青梅特快に接続したあと抑止になるようで,予定の行程とは違うが青梅特快に乗り換えて先を急ぐことにする。三鷹あたりから雲はますます厚くなり,ついに雨が降りだした。

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5.中央線快速684T(八王子:6:49→立川:6:59,9.9km,累計76.7km)

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6.中央線青梅特快628T(立川:7:01→新宿:7:27,27.2km,累計103.9km)

 140円旅行でつらいものの一つにトイレがある。通勤型電車で運用される列車はトイレがついていないので,トイレに行きたくならないよう,朝起きた時から飲み物は控えている。もともとの行程は埼京線だったが,特快で先行したおかげで近郊型電車の湘南新宿ラインに乗れたので気持ちの面でホッとする。また,田端経由になるので,僅かだが乗車距離も伸びる。

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7.湘南新宿ライン2610E(新宿:7:38→大宮:8:08,33.2km,累計137.1km)

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デパ地下さながらの大宮のエキュート

 大宮では遅まきながら朝ごはんにする。エキュートがあるエキナカはとても充実し,デパ地下さながらだ。目移りしてしまうが,パン屋でパン,サラダとコーヒーの朝ごはんとした。大宮からは今日の注目の列車,「リゾートやまどり藤祭り」だ。足利の藤祭りなんて聞いたことなかったが,有名なようで,今日5/5は上野から東北線廻りで2本,高崎線は大宮始発で1本,常磐線いわきからも片道のみ1本の臨時列車が運転される。

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8.9833M~9451M「リゾートやまどり藤祭り」(大宮:8:41→佐野:10:46,139.8km,累計276.9km)

 さて,このリゾートやまどり,吾妻線の観光列車用に最近改造された電車だが,普通車扱いのリゾート車両で内装が充実している。6両で編成定員が136名だそうだが,その昔のクハ103は1両で定員136名だったと言えば,その余裕ぶりが分かるだろう。列車に乗ると,運転席直後は定員外の8人掛けサロンで前面展望がすこぶる良い。僕は結局,佐野までの約2時間のほとんどをここで過ごしてしまった。ちょっとだけ試しに指定の座席にもかけてみたが,2+1配置のゆったりしたシートは良い意味で硬く,これなら何時間座っても疲れない感じだった。大宮を出ると間もなく車内改札が来て,この列車の指定席券と共に140円旅行と申告のうえ磯子→根岸の乗車券を出したが,全く問題なかった。

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今日の切符一揃い。リゾートやまどりは車内改札用の改鋏スタンプも特製のもの

 高崎では所定1分のところ5分も止まる。別のことをしていて写真を撮ることもできなかったが,隣のホームにはD51-498がいて,家族連れの人だかりができていた。高崎から乗ってきた運転士さんは指差し確認は念入りにするし,ホームの子供には控え目に手を振ったりと大忙しで,プロを感じるかただった。その2へ続く(2014.5.5記)

Bトレインショーティー--赤い電気機関車 その後(その2)ED79-50とED75-1000

 僕は赤い電気機関車(交流電気機関車)が好きで,2013年6月にBトレインショーティーで北海道のED76-500を作った記事をアップしました。早いものでそれから1年近くたってしまいましたが,昨年の記事で予告したとおり,ED79-50番台を作りましたのでご報告します。

 ED79-50は青森と函館を結ぶ海峡線用の機関車,ED79の一党ですが,オリジナルのED79は1~,100共にED75-700からの改造だったのに対し,JR貨物として新製した機関車です。民営化,青函トンネル開通等で北海道~本州間の貨物の輸送需要が伸び,貨物列車用の機関車が不足するので1989年に10両が製作されました。塗色がJR貨物カラーなのと,なぜか前面の窓がわずかに前傾しているのが見た目でのポイントになっています。さて,この前傾した前面ですが,BトレのED75/ED77セットの初回限定おまけパーツのED77-901の前面がそっくりです。ED77-901は元のサイリスタ制御の試作機ED93で,もともと非貫通だったものに量産化改造で貫通扉をつけたものでした。ED79-50のほうは新しい設計で製作されたこともあり,車体幅が2900mmの広幅車体で,よく見ると他の交流機より横長の顔をしているようです。細かいことは言わず,僕はED77-901の顔のパーツを見た瞬間から,ED79-50の製作意欲がフツフツと湧いたのでした。

 さてED79を作るとして問題は屋上機器です。とくに,EF81似の回生ブレーキの機器箱はしっかり作りたいところです。最初は種車のED77-1~の屋上器具を一部を残して取り払って,蒲鉾板か割り箸から機器箱は削り出そうと考え,その準備も始めました。僕が最初に作ったED79はEF81の屋根板を使ったので,正直,昨年末に出た北斗星セットのED79よりよい出来だと思っています。実はEF81はKIOSK特別編パート6のシークレットの81号機が手許にあるのですが,これを部品とりにする訳にもゆきません。ある日,ショーティー箱を眺めていたら,衝動買いで2箱買ったさよなら富士セットのEF81-300が部品不良で印刷が歪んでいることを思い出し,これを部品とりにすることに決めました。印刷の歪みは組んだ時から気づいていたのですが,たまたま同じものを持っていたので,クレームするのも面倒くさく,我慢して使っていたものです。下の写真がそのEF81-300ですが,皆さまだったら,クレームしますか。また,前作では屋根板の需給が厳しく,ED75の車体にEF81の屋根板をあてると両側に2~3mmの隙間ができてしまい,これを苦労して埋めました。今回は種車のキットは完成車2両に対して屋根板が4枚入っており,余裕があるので,EF81の屋根板とED75の屋根板を切り継ぎして,屋上機器~屋根を作りました。このとき,パンタの台をED75の屋根板(外側)に合わせたので,EF81の側(内側)とは位置が違ってしまい,一旦削り落として,ペーパーから1.5mm角のパンタ台を切り出して貼りつけてあります。すると今度は高圧配線のモールドが邪魔になるので,これらを少し削り取りました。パンタグラフの取り付け位置が内側に寄ったため,おでこの上の列車無線のアンテナの周りが前作より落ち着いた感じにできました。なお,アンテナ自体は,KATOのパーツを塗装後に接着しました。

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印刷がずれてお顔が歪んだEF81-300

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屋根板の切り継ぎ

 さて,ED79-50の本体側の製作ですが,最初のステップは塗装の剥離です。Bトレの部品の塗装を剥離するのに,イソプロピルアルコール(IPA)の液に何時間も漬け込む人もいるようですが,僕はIPAなど持ってないし時間もないので,プラ系塗料のうすめ液を使います。陶器製の皿にうすめ液をなみなみ注ぎ,そこに対象の部品を入れます。15分も浸すとティッシュペーパーで簡単に落ちるぐらいになるので,手早く拭き取っておしまいです。完全に塗料がおちる訳ではありませんが,写真程度にはなるので,これで十分です。なお,プラ系のうすめ液といえども,プラの部品を侵すようで,部品がもろくなるので,細かい部分は取扱いに注意が必要です。

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塗装の剥離が済んだ車体の部品

 元々の塗装が剥離できたら,さっそく塗装に入ります。塗装は苦手な工程のうえにこの機関車では5色も使うので,本当にしんどい作業です。それが面倒で,本機の製作が1年も延びてしまった感じです。作業自体は粛々と塗り分けてゆくだけなので,ひとつ一つ説明するまでもないですが,白,濃い青,薄い青,黒,赤の順に塗りました。JR貨物の濃淡の青は,知る限りではプラ系の調色塗料がないので,一般色の青に白やグレーを混ぜてそれらしい色を作りました。なかなか思ったような色にならず,調色スプレーのありがたみが分かりました。我が家にはスプレーガンはないので,青の部分は両方とも筆塗りです。Hゴム等の黒は面倒なのでマジックペンで書いて済ませようと思ったのですが,前面の貫通扉の横の部分は細くてペン先が入らなかったので,ここだけはプラカラーで塗装しています。JR貨物の機関車の乗務員室扉は直流機は黄色,交流・交直流機は赤に塗られてアクセントになっています。本物の機関車では扉だけ別の場所で塗装できるので,随分合理化に寄与しているはずですが,Bトレではそうはゆきません。一旦扉の周辺部も含めてテープを貼り,扉部分だけをカッターで切り抜いてテープをはがすという難しいマスキングをしたうえで,赤2号をスプレーしました。また,塗装の途中で,側面の明り取りの窓部分を黒のマジック,その周りのHゴム部分をグレーの水性ペンで書いてアクセントとしています。ところで前照灯ですが,もともと透明のプラ部品を筆塗りをしているので,敢えてなにも塗装せず,裏側に銀を塗ってみました。銀に塗るより実感的,のつもりです。

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塗装①先ずは白をスプレーで吹く

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塗装②窓周辺の濃い青を筆塗り。上は完成した屋根~屋上器具。
    内側のパンタ台はペーパーで再作成したもの

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塗装③上側の淡い青を筆塗り。前照灯は塗らずにおく

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塗装④前面窓周りの黒。側面の明り取りの窓はマジックで書くのみ(グレーの水性ペンと,黒のマジック)

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塗装⑤扉の赤をスプレー。塗装が済んだらさっそく箱に組む

 屋上は,50番台では特徴ある回生ブレーキの機器箱も含めてグレーなので,マスキングは不要で,下回りとまとめてグレーを吹いておしまいです。ただし,電気笛の箱と空気笛のカバーは車体と同じ色に塗ってあるようなので,車体と同時に筆塗りしておきました。あとは普通に組立て,塗装の乱れたところを修整して完成です。

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完成したED79-50。残念ながら,特徴である前傾した前面はなかなかそう見えない

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前作のED79-1~と共に

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重連でフレートライナーを牽かせてみました

 さて,全部で3箱買ったこのキットの残りの1両ですが,結局時間がなくなり,複雑な改造はやめて,普通にED75-1000を組むことにしました。インターネットは便利なもので,マニアのかたが1両1両の写真をアップされているので,それらを丹念に見たら,ED75-1023はユニットサッシに改造されていることが分かりました。この機関車ということで,ユニットサッシの側板に通風口あり,ヒサシなしの前面,ED75-1~の屋根で普通に組んで出来上がりです。1月に買った14系座席車と組んで,かつての「十和田1,6号」として楽しんだりしています。

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ED75-1000+14系座席車

 これで僕の赤い電機シリーズは一旦打ち止めとなりそうですが,くの字型をした前面が特徴的なED72やそのSGなし版のED73なども好きな機関車なのでいつかコレクションに加えたいです。これらは改造で作るのは難しそうなので,バンダイさんよろしくお願いしますというところです。(2014.5.10記)

大都市近郊区間と山手線1周の運賃

 僕はのりもの趣味の中で,JRの制度研究もとくに好きな分野の1つとしている。今日はちょっと思い立って「大都市(東京)近郊区間」と「山手線1周の運賃」について書いてみたい。「大都市近郊区間」とは東京や大阪などの周辺で,電車の車内に大きな地図で案内が出ている範囲の路線のことだ。この区間は路線が稠密なのと列車の頻度が高いので特別な取り扱いをすることになっている。

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JR東日本の路線案内。概ねこの範囲が東京近郊区間だ。最近入手したものだが2012.3.17現在。房総方面は既に東京近郊区間になっていたが紙面の都合からか未掲載。

 特別な取り扱いとは,大都市近郊区間相互発着の場合は運賃を最短ルートで計算するというルールだ。例えば,大宮から八王子に行くのに武蔵野線回りで行きたいと思う人もいれば,都心の新宿回りで行きたいと思う人もいる。いちいちお客さまにどの線で行くのかを確認して切符を売っていたら煩わしくて仕方ないので,運賃は最短ルートで計算することにしたのだ。蛇足だが,この区間は最短ルートで運賃を計算する見本のような区間だが,実際は圧倒的に武蔵野線回りのほうが早いようだ。僕のアタマは古く,所要時間では新宿回りのほうが早いケースもあるかと思ったが,今は武蔵野線の電車が増えたので,すべての時間を確かめた訳ではないが,新宿回りは勝ち目がないようだった。

 最短ルートで運賃計算をする代わりに途中下車ができないというのが特別な取り扱いのその2だ。また,その3はその区間内の切符の有効期間は当日限りというものだ。これらは3点セットで相互に矛盾がないようにできており,旧・国鉄の制度担当はアタマのよい人だったことを窺い知ることができる。

 この東京近郊区間から外れなければ最短ルートで運賃計算というルールを拡大解釈すると,隣の駅までの切符で,東京近郊区間内ならどこでも通って構わないことになり,今の運賃でいえば140円旅行の根拠になっている。140円旅行とは例えば東京から隣の神田までの切符で,相模線や八高線,両毛線,水戸線を通って神田に帰ってくるような大回り乗車のことだ。運賃計算のルールとして同じ駅を2回通ってはならないというルールからは逃れられないので,大回りをするといっても限界はある。僕がこのことを知ったのは高校生の頃で,鉄道研究会の友達と,まだ非電化でキハ25が残っていた相模線や,東金線経由の大網まで80円の切符で出かけたものだった。当時は国鉄がとてもすさんでいた時代で,車内改札で見つかったら不正乗車扱いされたとか,不正じゃないからお金は請求されなかったが自分の乗務する列車から降りろと言われたとかいろいろな逸話があった。JR東日本になって接客マナーはとても改善されたので,最近はそんな話は聞かなくなった。インターネットの時代,「130円旅行」などのキーワードで検索するとたくさんの旅行記がヒットするので,興味があるかたはいろいろ見てみるとよい。

 さて,大都市近郊区間のうちの東京近郊区間だが,以前は東海道線なら平塚,中央線なら大月,高崎線熊谷,東北線小山,常磐線土浦,房総方面は茂原と君津,路線でいうなら八高線高麗川から大宮へ,東北線と常磐線の間は武蔵野線が一番外側だった。ところが,スイカのサービスエリアの拡大につれて八高線,両毛線,水戸線が含まれるようになり,以前より一回り大回りができるようになった。また,房総方面でも内房線,外房線の全線が東京近郊区間になったので,大網方面から外房線に入って,安房鴨川,館山をぐるりと回ることも可能なった。そして今度(2014.4.1)の運賃・制度改定からは,大回り乗車には貢献しないが,なんと松本と水郡線の常陸大子までが東京近郊区間になってしまった。これはスイカの機能と最短経路で運賃計算,途中下車できない,通用当日限りという大都市近郊区間の特例の親和性が高いため,特例の対象区間がどんどん拡大されてしまった結果だ。

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松本,常陸大子まで拡大の告知(JR東日本のサイトから)

 しかし,いわきや松本が東京近郊とは言えないし,いわきから松本まで450kmの切符が有効期間1日,途中下車できないのは,僕は不納得だ。この例では,上野や新宿で乗り換えのついでに駅から出た際に運賃計算が打ち切られ,長距離逓減制の恩恵を受けられなくなってしまう。以前のルールでは,有効期間4日,途中下車は可能,しかも東京大循環のルールがあるので上野,東京,渋谷,新宿などと途中下車することもできたが,今のルールでは途中下車する度に切符を買いなおす計算となり,随分割高になってしまう。今回の改定から,ICカードと紙の切符の2重の運賃制度が導入されたので,全区間を通してICカードで乗るIC運賃とそうではない場合の切符運賃で適用する制度を分けることを提案したい。

 大都市近郊区間の大回りの話をしたついでにその応用で山手線1周の運賃について考察しよう。山手線1周は34.5km,山手線用の運賃テーブルに当てはめると480円になる。それではなにも面白くないが,大回り乗車の特例を使って,隣の駅までの往復切符,今なら280円で1周できるというのが一般的な説だ。例えば,東京から神田往復の切符を買って,逆方向の有楽町方面の外回り列車に乗り,ぐるりと回った神田で降りる。ここまでが往路で,復路は普通に神田から東京まで1駅乗ればよいというものだ。

 では,2周ではどうだろう。280円の2倍で560円,3周だったら都区内フリーパス750円のほうが安いというオチの記事をよく見かけるがこれは違うと思う。先の東京発の例で,2周目は神田から乗った列車にそのまま乗って,秋葉原まで行く。これで280円だ。そして,秋葉原から東京まで戻る140円を加えて420円が正解だと思う。言うまでもないが,この場合は往復切符ではなく,東京→神田,神田→秋葉原,秋葉原→東京を用意しなければならない。

 だがしかし,もっと安い切符があることに気が付いた。神田か秋葉原と出発駅が限定されるが,この2駅発なら140円で山手線1周に使える切符が買える。神田から秋葉原,お茶の水を回って神田に戻れば2.9kmで1周のルートが成立し,この切符で大回り乗車すれば山手線1周も可能という訳だ。下は話のタネに買った同区間の切符だが,買うのには随分苦労した。最初に行った通勤途上のA駅では,駅員氏はマルスの端末は操作してくれたが,そんな切符は売る必要がないから売れないと体よく断られた。次に行ったこれも出勤途上の東京駅ではまだ若い女性の担当で,端末画面を見ることができたのだが,経路設定エラーになって発券できなかった。3軒目に行った有楽町のびゅうプラザでようやく発券してもらうことができた。後学のために聞いてみたら,「経路補正」という機能を使わないとエラーになってしまうとのことだった。なお,切符には「東北・中央東」と印字されるが,これはこのルートで運賃計算しましたよという意味で印字されているだけで,その経路以外を乗ってはいけないという意味ではない(はずだ)。

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山手線1周ができる切符

 この5月の連休,混んでいるし割高なので,我が家は遠出はしないことになった。よい機会なので,久しぶりに140円旅行をしてみようと思う。そうやって時刻表を繰っている今が一番楽しい時でもある。(2014.5.1記)
(140円旅行の旅行記はこちらへ)
(山手線1周の運賃について追補を書きました。興味のあるかたはこちらへ)


 この記事の書き出しでは東京近郊の車内に掲出されている「路線ネットワーク」の範囲と東京近郊区間が一致しているごとく書いてあります。それは車内の地図が「東京近郊区間路線図」であったずっと昔の話,今では乖離も著しいので,この点は誤りです。また,現在の東京近郊区間はこの記事を書いた時よりさらに広がって,吾妻線全線が含まれるようになりました。(2017.1.14,2017.7.6追補)

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