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2014年秋のアクティビティー②横浜市営交通お客様感謝祭はまりんフェスタin新羽に行ってきました
秋ののりものイベント巡りの2つ目は横浜市交通局の新羽車両基地の公開だ。横浜市営地下鉄の公開イベントは上永谷,川和,新羽の3つの車両基地を3年ごとに回しているらしいが,去年荒天で流れたので今年も新羽が会場になる。また,「市営交通お客様感謝祭」というタイトルからも分かるようにバスも含めた市営交通全体のイベントになっている。10月4日(土)この日もジュニアと共に行ってきたので,例によって独断と偏見ではあるがレポートしよう。

案内チラシ
まず場所は横浜市港北区新羽という所にあり,最寄の駅は地下鉄ブルーラインの北新横浜だ。ここから歩いて5分程度で行けるが,僕らが着いた10時半頃はたくさんの来場者でだいぶ遠くのほうまで行列し,入るのに15分くらい待った。会場は概ね1階がバス関係,2階が地下鉄関係で,会場の面積自体はそんなに広くないが,出し物は盛りだくさんで,ゆっくり見ていたら見きれない程ある。横浜市はここ2代若手の先進的な市長が続くので,交通局も公営交通=官業という感じではなく,日頃のお客さまへの感謝をこめてという雰囲気が伝わってくる。また,主催が市のせいか動員力があって,消防署や首都高速から環境局や水道局など市の部局までいろいろな団体が展示に参加しているのも特色といえる。

会場案内図
1階のバス関係の展示から見始めたが,市営バスは10営業所全てが参加し,営業所ごとに特色あるバスを展示していた。また,その10営業所の展示車全てを回るスタンプラリーもやっていた。僕が日ごろお世話になっている磯子営業所は,一般人が見れば何の変哲もないバスだが,2001年導入(ということはそろそろ廃車)の富士重工7Eのバスが来ていた。富士重工7Eはジュニアのお気に入りでたいそう喜んでいたが,富士重工がバス生産から撤退する最後の年に作ったバスであり,今となっては希少なバスなのだ。

磯子営業所/横浜交通開発の展示。今では数少なくなった富士重工7E

市バススタンプラリー
次に行ったのは燃料電池バスの試乗で,トヨタが協賛し,会場外の公道を一回り試乗できるようになっていた。燃料電池バスは,騒音振動源であるディーゼルエンジンがないので,高級乗用車のような静粛性だった。これなども,その辺のバス会社の営業所公開イベントでは招けない出し物だと思う。

燃料電池バス(日野セレガの車体を流用している)
バス関係では単なる運転席体験ではない死角体験が興味深かった。バスの死角は大きく,今は中学生になったので随分大きくなったが,ジュニアが小さかった頃はバスの近くをチョロチョロするので心配したものだった。バスの運転席に座ってこの死角を体験する出し物だが,これは勉強になる企画でよいと思う。とくに下の写真では別のご担当が写っているが,僕が行ったときは市バスの営業所の所長さんが案内をしており,熱の入った安全教育をやっておられた。

死角体験教室(外のしつらえと運転席からの視野)
最近は街中でラッピングバスを見る機会は多いが,ラッピングバスにナマで絵を描くイベントをやっており,大変な人だかりになっていた。絵を描く人はプロのペインターだと思うが,こんな環境でよく集中できると感心する。その他,どこのイベントでも見かける行先表示機を使った文字表示や,バスとの綱引き,子供用のミニチュアバスの乗り物などの出し物があった。また,環境局はハイブリッドのゴミ収集車,水道局は災害時などに使う給水車の展示もあり,横浜市が総力を挙げてのイベントの感があった。

ラッピングバスに絵を描く実演

ゴミ収集車と給水車の展示
2階は地下鉄関係の展示で,屋内の検修施設が主体のため手狭感はあるが,バスの展示に負けない充実したものだった。車両展示のほか模型といった一般的なもののほか,保線の体験などが目新しかった。どこの事業者のイベントでもそうだが,ただ見るだけでなく体験型の出し物に知恵をひねるが,来場者数の多いイベントでは苦心のしどころなのだろう。

地下鉄車両の展示

保線体験イベント。後ろは保存車の1000系
この他,ポータブル乗車券発行機を使った来場記念券の発行が興味深かった。駅名や日付,発行番号を自由に指定して,その場で記念券を発行するもので,台紙には協賛 東洋電機と書いてあった。また,このエリアでは地下鉄,バスの車両部品の販売も行われていた。ジュニアははがきで応募し,その整理券を持っていて,15,000円也のバスの座席を買って帰るんだと張り切っていた。わが家のかみさんは人並み以上にきれい好きなので,こんなものを家の中に置くと言ったら卒倒するのではないかと思い,実はこの暴挙の阻止が今日の僕のミッションでもあった。バスの座席はまだ残っていたが,今日のジュニアは聞き分けよく,市バスの前面についているハマのマークの局紋,5,000円也が今日の収穫になった。

記念券(写真が粗いのが玉にキズだが,台紙に入れて渡してくれる)
地下鉄にバスに盛りだくさんの内容で,歩いた歩数が20,000歩にもなるイベントで大満足だ。一昨年の川和も行ったので(ちなみに呉からわざわざ来た),来年の上永谷を期待して,この筆をおこう。(2014.11.8記)

案内チラシ
まず場所は横浜市港北区新羽という所にあり,最寄の駅は地下鉄ブルーラインの北新横浜だ。ここから歩いて5分程度で行けるが,僕らが着いた10時半頃はたくさんの来場者でだいぶ遠くのほうまで行列し,入るのに15分くらい待った。会場は概ね1階がバス関係,2階が地下鉄関係で,会場の面積自体はそんなに広くないが,出し物は盛りだくさんで,ゆっくり見ていたら見きれない程ある。横浜市はここ2代若手の先進的な市長が続くので,交通局も公営交通=官業という感じではなく,日頃のお客さまへの感謝をこめてという雰囲気が伝わってくる。また,主催が市のせいか動員力があって,消防署や首都高速から環境局や水道局など市の部局までいろいろな団体が展示に参加しているのも特色といえる。

会場案内図
1階のバス関係の展示から見始めたが,市営バスは10営業所全てが参加し,営業所ごとに特色あるバスを展示していた。また,その10営業所の展示車全てを回るスタンプラリーもやっていた。僕が日ごろお世話になっている磯子営業所は,一般人が見れば何の変哲もないバスだが,2001年導入(ということはそろそろ廃車)の富士重工7Eのバスが来ていた。富士重工7Eはジュニアのお気に入りでたいそう喜んでいたが,富士重工がバス生産から撤退する最後の年に作ったバスであり,今となっては希少なバスなのだ。

磯子営業所/横浜交通開発の展示。今では数少なくなった富士重工7E

市バススタンプラリー
次に行ったのは燃料電池バスの試乗で,トヨタが協賛し,会場外の公道を一回り試乗できるようになっていた。燃料電池バスは,騒音振動源であるディーゼルエンジンがないので,高級乗用車のような静粛性だった。これなども,その辺のバス会社の営業所公開イベントでは招けない出し物だと思う。

燃料電池バス(日野セレガの車体を流用している)
バス関係では単なる運転席体験ではない死角体験が興味深かった。バスの死角は大きく,今は中学生になったので随分大きくなったが,ジュニアが小さかった頃はバスの近くをチョロチョロするので心配したものだった。バスの運転席に座ってこの死角を体験する出し物だが,これは勉強になる企画でよいと思う。とくに下の写真では別のご担当が写っているが,僕が行ったときは市バスの営業所の所長さんが案内をしており,熱の入った安全教育をやっておられた。

死角体験教室(外のしつらえと運転席からの視野)
最近は街中でラッピングバスを見る機会は多いが,ラッピングバスにナマで絵を描くイベントをやっており,大変な人だかりになっていた。絵を描く人はプロのペインターだと思うが,こんな環境でよく集中できると感心する。その他,どこのイベントでも見かける行先表示機を使った文字表示や,バスとの綱引き,子供用のミニチュアバスの乗り物などの出し物があった。また,環境局はハイブリッドのゴミ収集車,水道局は災害時などに使う給水車の展示もあり,横浜市が総力を挙げてのイベントの感があった。

ラッピングバスに絵を描く実演

ゴミ収集車と給水車の展示
2階は地下鉄関係の展示で,屋内の検修施設が主体のため手狭感はあるが,バスの展示に負けない充実したものだった。車両展示のほか模型といった一般的なもののほか,保線の体験などが目新しかった。どこの事業者のイベントでもそうだが,ただ見るだけでなく体験型の出し物に知恵をひねるが,来場者数の多いイベントでは苦心のしどころなのだろう。

地下鉄車両の展示

保線体験イベント。後ろは保存車の1000系
この他,ポータブル乗車券発行機を使った来場記念券の発行が興味深かった。駅名や日付,発行番号を自由に指定して,その場で記念券を発行するもので,台紙には協賛 東洋電機と書いてあった。また,このエリアでは地下鉄,バスの車両部品の販売も行われていた。ジュニアははがきで応募し,その整理券を持っていて,15,000円也のバスの座席を買って帰るんだと張り切っていた。わが家のかみさんは人並み以上にきれい好きなので,こんなものを家の中に置くと言ったら卒倒するのではないかと思い,実はこの暴挙の阻止が今日の僕のミッションでもあった。バスの座席はまだ残っていたが,今日のジュニアは聞き分けよく,市バスの前面についているハマのマークの局紋,5,000円也が今日の収穫になった。

記念券(写真が粗いのが玉にキズだが,台紙に入れて渡してくれる)
地下鉄にバスに盛りだくさんの内容で,歩いた歩数が20,000歩にもなるイベントで大満足だ。一昨年の川和も行ったので(ちなみに呉からわざわざ来た),来年の上永谷を期待して,この筆をおこう。(2014.11.8記)
2014年秋のアクティビティー①東急電車まつりin長津田に行ってきました
秋になると気候がよくなるのと鉄道の日が近くなるのとで鉄道関連のイベントが多くなる。最近ではどこの鉄道事業者でも何らかの車両基地公開イベントをするので,新鮮味が薄れ,若干食傷気味ではある。以前はインターネットのような情報収集手段がなかったからイベントがあっても基地周辺や沿線の利用者向けの催しだったが,最近は情報があふれているので,日頃は縁のない事業者でもイベント情報が入るようになった。その他,いろいろ物販があって収入になるとか,ママ鉄という人種も認知されて一部のマニアだけの集まるものからファミリーのものに一般化したとか,いろいろな要因はあると思う。今般,9月28日(日)はジュニアが「東急電車まつりin長津田」の招待に当選したので,ジュニアと2人でこのイベントに行ってきた。例によって,僕の独断と偏見での記事ではあるけど,思ったところをご報告しよう。

イベント案内パンフレット(A3・2つ折りは贅沢なつくり)

会場案内図
このイベントは東急電鉄の長津田車両工場と隣接する東急テクノシステム長津田工場を見学するもので,抽選で4,000人が招待された。まず工場は,こどもの国線の恩田駅のすぐ近くにあり,田園都市線やJR横浜線から見える広大な長津田検車区とは別の事業所だ。長津田検車区のほうが電車の留置と日々の検査が中心なのに対し,こちらの車両工場は全般検査や改造を担当している。また,東急テクノシステムのほうは元の東急車輌で,東急車輌が総合車両製作所としてJR東日本の傘下に入った時に分離独立したようだ。主に電車の改造,東急の車両の地方私鉄譲渡に際しての改造工事が主力の会社である。招待制については,工場が手狭なため京急やJR大井工場のようにフリー入場制にすると収拾がつかなくなる可能性があるのでやむを得ない措置だと思うが,来場者が限定されているため落ち着いて見学することができてよい。また,主催者側からしても,応募の際に住所氏名を書かせるので,セキュリティ上も多少はよい面があると思う。僕らは10:00の回だったが30分刻みで受付を分けていたようで,10:17頃に着いたら,全く待つこともなく入場できた。

イベントの入り口風景
工場にはいると最初にあるのは東急テクノシステムの工場だ。ここでは上述のように東急から地方私鉄への譲渡車の改造を行っているが,この日は秘密工場と称して元東横線~日比谷線直通車を改造して一畑電鉄に嫁入りする1000系の改造工事の最中だった。車端にピカピカの新設の前面をつけて,最終の仕上げの工程のようだった。改造の前面はご多分にもれず直角切妻の食パン顔だが,僕は元々食パン顔の電車は好きだし,加工工数の削減のためかフロントガラス内にライト類が収められて,それなりに格好よく仕上がっていた。一畑電鉄といえば数年前RAILWAYSという映画が流行った時に家族で乗りに行った覚えがある。呉在勤時にも一度家族で松江に行ったが,この電車が就役したら,また乗りに行ってみたいと思う。この1000系だが,たまたま東横線~日比谷線の直通をやめたので余剰となってしまったが,僕の感覚ではまだまだ使えそうでお買得の電車だ。

改造中の一畑電鉄1000系
秘密工場を出て,順路の案内に沿って歩いてゆくと東急8500のモックアップが置いてあり,いかにも東急の工場らしさを感じる。普通の見学者から見れば古い電車にしか見えないが,僕としては8500はとくに好きな電車の一つなので,じっくり眺める。子供のころ東横線の沿線に住んでいたが,当時の東横線は8000ばかりで8500はなく,高い運転台で赤帯を締めた8500に憧れたものだった。

8500のモックアップ
こどもの国線の線路に沿って歩いてゆくと踏切があり,大井町線用の7000系と総合検測車TOQ-iのデヤ7500系が並んで展示されているのが見える。踏切はこどもの国線の本線で,通常20分ヘッドのところ今日は間に臨時が入り,10分ヘッドで運転されている。その本線走行の列車も入れると下のような3本並びの列車の写真も撮れる。また,屋外の別の場所では第2世代の東急のステンレス製電車が3両並んで展示してあり,一応ここも撮影会場になっているようだった。僕にとってはなじみの電車たちではあるが,一般的に見れば地味な電車だ。

本線走行のこどもの国線と展示の7000系,TOQ-iデヤ7500

もう一つの電車撮影ポイント。7290,7002,7510と地味な顔ぶれ
線路を渡ると東急の長津田車両工場となる。工場内ではよくある車両工場の公開同様に,電車の検修工場と取り下ろした電車の各種部品,系列のバス会社のバス,物販,Nゲージ模型など一とおりの展示をしていた。住宅街の中にあるため工場は手狭で,人数制限も肯ける感じだった。工場建屋内ではNゲージ模型の展示があったが,東横線の1日を始発電車から朝のラッシュ,昼下がり...と時間を早回ししたシナリオに沿って運転する趣向が凝っていると思った。また,車両の検修とは違うが,よく駅の改札横に設置してある案内パネルの案内文字掲出の仕組みの展示があって,あまり目にしないものなので興味深かった。確か日立グループだったと思うが八洲電機が社名入りで協賛して,オペレータや説明者も動員して熱心に説明していた。パンタグラフやクーラー,主幹制御器などの電車のパーツのも展示も普通の基地公開と変わらないが,説明担当が多少多く配置されていたようで,聞けばいろいろ説明も聞くことができた。

旅客案内情報表示装置の説明

電車との綱引きイベント(おかおの飾りがかわいい8620と助っ人のお兄さん達)
工場建屋の出口付近では8500系の電車1両と綱引きをする子供対象の出し物があった。電車1両は30トンぐらいはあると思うが,ベアリングがよいので意外と軽く引けるもので,裏で検修のお兄さんに力添えしてもらいながら,子供が電車を引っ張るのはよい思い出になると思う。僕はここで初めて見たような気がするが,今後は他社局のイベントでも採用される出し物かもしれない。
この日は14:00までに家に帰らなければならなかったので,最後にTOQ-iの車内を見学して帰途についた。最初にも書いたが,抽選制で見学者が限られているのでゆっくりと見学できること,会場がコンパクトで見やすいことが特徴,また開催主体が東急だけあっていろいろな面でソツなくまとめられたよいイベントだった。(古新聞の記事ですみません。2014.11.2記)

イベント案内パンフレット(A3・2つ折りは贅沢なつくり)

会場案内図
このイベントは東急電鉄の長津田車両工場と隣接する東急テクノシステム長津田工場を見学するもので,抽選で4,000人が招待された。まず工場は,こどもの国線の恩田駅のすぐ近くにあり,田園都市線やJR横浜線から見える広大な長津田検車区とは別の事業所だ。長津田検車区のほうが電車の留置と日々の検査が中心なのに対し,こちらの車両工場は全般検査や改造を担当している。また,東急テクノシステムのほうは元の東急車輌で,東急車輌が総合車両製作所としてJR東日本の傘下に入った時に分離独立したようだ。主に電車の改造,東急の車両の地方私鉄譲渡に際しての改造工事が主力の会社である。招待制については,工場が手狭なため京急やJR大井工場のようにフリー入場制にすると収拾がつかなくなる可能性があるのでやむを得ない措置だと思うが,来場者が限定されているため落ち着いて見学することができてよい。また,主催者側からしても,応募の際に住所氏名を書かせるので,セキュリティ上も多少はよい面があると思う。僕らは10:00の回だったが30分刻みで受付を分けていたようで,10:17頃に着いたら,全く待つこともなく入場できた。

イベントの入り口風景
工場にはいると最初にあるのは東急テクノシステムの工場だ。ここでは上述のように東急から地方私鉄への譲渡車の改造を行っているが,この日は秘密工場と称して元東横線~日比谷線直通車を改造して一畑電鉄に嫁入りする1000系の改造工事の最中だった。車端にピカピカの新設の前面をつけて,最終の仕上げの工程のようだった。改造の前面はご多分にもれず直角切妻の食パン顔だが,僕は元々食パン顔の電車は好きだし,加工工数の削減のためかフロントガラス内にライト類が収められて,それなりに格好よく仕上がっていた。一畑電鉄といえば数年前RAILWAYSという映画が流行った時に家族で乗りに行った覚えがある。呉在勤時にも一度家族で松江に行ったが,この電車が就役したら,また乗りに行ってみたいと思う。この1000系だが,たまたま東横線~日比谷線の直通をやめたので余剰となってしまったが,僕の感覚ではまだまだ使えそうでお買得の電車だ。

改造中の一畑電鉄1000系
秘密工場を出て,順路の案内に沿って歩いてゆくと東急8500のモックアップが置いてあり,いかにも東急の工場らしさを感じる。普通の見学者から見れば古い電車にしか見えないが,僕としては8500はとくに好きな電車の一つなので,じっくり眺める。子供のころ東横線の沿線に住んでいたが,当時の東横線は8000ばかりで8500はなく,高い運転台で赤帯を締めた8500に憧れたものだった。

8500のモックアップ
こどもの国線の線路に沿って歩いてゆくと踏切があり,大井町線用の7000系と総合検測車TOQ-iのデヤ7500系が並んで展示されているのが見える。踏切はこどもの国線の本線で,通常20分ヘッドのところ今日は間に臨時が入り,10分ヘッドで運転されている。その本線走行の列車も入れると下のような3本並びの列車の写真も撮れる。また,屋外の別の場所では第2世代の東急のステンレス製電車が3両並んで展示してあり,一応ここも撮影会場になっているようだった。僕にとってはなじみの電車たちではあるが,一般的に見れば地味な電車だ。

本線走行のこどもの国線と展示の7000系,TOQ-iデヤ7500

もう一つの電車撮影ポイント。7290,7002,7510と地味な顔ぶれ
線路を渡ると東急の長津田車両工場となる。工場内ではよくある車両工場の公開同様に,電車の検修工場と取り下ろした電車の各種部品,系列のバス会社のバス,物販,Nゲージ模型など一とおりの展示をしていた。住宅街の中にあるため工場は手狭で,人数制限も肯ける感じだった。工場建屋内ではNゲージ模型の展示があったが,東横線の1日を始発電車から朝のラッシュ,昼下がり...と時間を早回ししたシナリオに沿って運転する趣向が凝っていると思った。また,車両の検修とは違うが,よく駅の改札横に設置してある案内パネルの案内文字掲出の仕組みの展示があって,あまり目にしないものなので興味深かった。確か日立グループだったと思うが八洲電機が社名入りで協賛して,オペレータや説明者も動員して熱心に説明していた。パンタグラフやクーラー,主幹制御器などの電車のパーツのも展示も普通の基地公開と変わらないが,説明担当が多少多く配置されていたようで,聞けばいろいろ説明も聞くことができた。

旅客案内情報表示装置の説明

電車との綱引きイベント(おかおの飾りがかわいい8620と助っ人のお兄さん達)
工場建屋の出口付近では8500系の電車1両と綱引きをする子供対象の出し物があった。電車1両は30トンぐらいはあると思うが,ベアリングがよいので意外と軽く引けるもので,裏で検修のお兄さんに力添えしてもらいながら,子供が電車を引っ張るのはよい思い出になると思う。僕はここで初めて見たような気がするが,今後は他社局のイベントでも採用される出し物かもしれない。
この日は14:00までに家に帰らなければならなかったので,最後にTOQ-iの車内を見学して帰途についた。最初にも書いたが,抽選制で見学者が限られているのでゆっくりと見学できること,会場がコンパクトで見やすいことが特徴,また開催主体が東急だけあっていろいろな面でソツなくまとめられたよいイベントだった。(古新聞の記事ですみません。2014.11.2記)