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2016-03

青春18きっぷで北海道新幹線の初乗りに行きました

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 (2016年)3月26日のダイヤ改正で北海道の念願だった北海道新幹線が開業しました。JRの新線開業なので僕もさっそく初乗りに行きますが,前の週にも家族で旅行にいっているので,費用節約を第一に考えた行程で計画しました。往きは会社の有給休暇も余っているので青春18きっぷで1日がかりで前日のうちに青森入りします。北海道新幹線は運賃・料金が高いので初乗り区間の新青森~新函館北斗しか乗りません。せっかく函館まで来たので函館を楽しんで,帰りは高い新幹線を嫌って飛行機で帰浜です。それでは下に詳細を報告しましょう。

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1.スタートの磯子で。いつも同じような写真です...根岸線502C 磯子 5:53~横浜 6:08

 出発は3月25日(金),自宅最寄りの磯子駅を5:53の根岸線です。この時間だと朝の通勤ラッシュのちょっと前の時間で,東海道線から直通で宇都宮まで入れます。しかも,予定の3620Eは上野以北は快速ラビットになるので大変便利になりました。のつもりが,今日は大宮~土呂間で人身事故があり,上野東京ラインの直通運転は休止,宇都宮線電車も止まっているとの情報です。横浜からの3620Eは時刻表どおりに走っているのでこれに乗り,山手線でつないで上野に着く頃には運転再開を期待します。上野に着くと,宇都宮線の発車案内表示はメタメタ,平日の朝7:00というのにホームには人っ子一人いない状況です。それならばと7:11の高崎線電車で大宮に向かい,大宮折返しの列車を期待します。7:37大宮に着くと,「宇都宮線」の表示の列車が隣りのホームにいます。これはしめたと思ったのも束の間,こちらの電車の扉が開く前に行ってしまいました。列車番号は2521M,大宮発所定6:54の電車で40分以上も遅れており,高崎線からの接続をとってもバチは当たらないだろうにと思いました。

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2.途中の繋ぎの電車たち。東海道線3620E 横浜 6:15~東京 6:40
3.京浜東北線614C 東京 6:42~上野 6:50
4.高崎線829M 上野 7:11~大宮 7:37
6.宇都宮線のローカル電車。東北本線637M 宇都宮 8:44~黒磯 9:34

 大宮まで来ても宇都宮行は7:56頃までないそうで,どうやっても鈍行だけで黒磯9:38の2131Mに間に合わせることはできなそうです。今日の行程は運賃の高い転換第三セクターを嫌って,盛岡~青森間を花輪線~大館~奥羽本線経由で計画しました。今日中に青森に着くためには,宇都宮まで新幹線を使うか,盛岡~八戸間の運賃3,040円を払って東北本線を下るかです。夜になってしまいますが花輪線に行くのは久し振りで,今日の行程で一番楽しみにしていたところなので,ここはあまり迷わず新幹線利用です。ひと月半前のブログ記事で,たとえ列車が遅れても青春18きっぷで新幹線に乗せてもらおうとは考えるな!と書いたばかりなので,ここは潔く何の文句もたれずに大宮~宇都宮の乗車券・特急券を買います。

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5.新幹線で宇都宮線不通の遅れを挽回。東北新幹線125B 大宮 7:58~宇都宮 8:24

 新幹線,宇都宮以北の東北本線にダイヤの乱れはなく,宇都宮からは予定の637Mです。637Mは本来なら青春18きっぷ族ご用達で混雑が予想されますが,今日は宇都宮以南が止まっていたので車内はガラガラです。発車の直前に上野6:59の529Mのスジに乗った電車が来て,ロングシートの座席がほぼ埋まった程度の入りになりました。黒磯,郡山,福島,白石と小刻みに乗継いで,12:26仙台着です。電車は637Mが205系の4連のあと,6,4,2,4連と需要に見合った編成の交流電車でした。郡山~福島と白石~仙台がセミクロスシート車で,ロングシートの701系は利用者の少ないローカル区間に運用されているようです。東北の春は遅く,那須高原や蔵王の近くの区間では陽がさしたかと思うと雪がちらつくような天気,また,白河城の公園は梅が見ごろでした。

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7.黒磯からは交流電車。東北本線2131M 黒磯 9:38~郡山 10:39
(なんとこの列車の写真は撮りこぼしました。堂々の6連だったのですが4月に撮った別の2連の写真で代用です。あしからず)
8.福島中通りの中心部はセミクロス車。東北本線2131M 郡山 11:06~福島 11:54
9.東北本線1185M 福島 12:00~白石 12:34
10.東北本線445M 白石 12:37~仙台 13:26

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白河城はまだ梅が見ごろ

 仙台でも4分の乗継ぎで2545M小牛田行に乗りますが,小牛田での接続が悪く,1本後の2547Mでもその先の一ノ関行は同じ537Mです。こういう段落としの途中下車とタウンウォーキングは何か得をしたようで楽しいもので,今日は松島駅で降りてみました。松島は線路戸籍上は仙石東北ラインの起点なので,もう一度よく見てみたいと思っての選択でした。駅前の道路を仙石線のほうに歩いているとちょうど電車が来ました。ちゃんと時間を調べておけばよい写真が撮れたのに…後悔しながら歩いていると,また仙石線の電車が。ものの15分の間に上下各1本で,仙石線ってそんなに電車あったっけという感じです。もう1つはEH500牽引の貨物列車狙いで,こちらは大当たりで,松島駅で次の電車を待っている間にちょうど走ってきました。松島からは小牛田,一ノ関で乗継いで,17:16盛岡着です。

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仙石線電車と仙石線の鉄橋。鉄橋上で撮るチャンスがあったが撮りこぼした

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おしりが切れてますがEH500牽引の貨物列車。松島で

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11.東北本線2545M 仙台 13:30~松島 13:54
12.東北本線2547M 松島 14:19~小牛田 14:39
13.東北本線537M 小牛田 14:51~一ノ関 15:39(エンド交換前に撮ってます)
14.東北本線1543M 一ノ関 15:46~盛岡 17:16

 盛岡では今日最大の47分の大休止,駅そばを食べたり晩酌のお酒と肴を仕入れたりで慌ただしく過ごします。IGRいわて銀河鉄道の出札窓口で好摩までの乗車券650円也を買って,花輪線の大館行に乗ります。この行程は,こっちのほうが安いと愚息が提案してくれた行程ですが,面白くもないロングシートの701系の旅を延々と続けるよりは,花輪線の気動車のほうがずっと楽しそうなので即採用です。夜で景色も見えないので,乗ってしまえばたっぷり晩酌をして過ごします。安比高原あたりでは地面が見えないくらい雪が残っていたのと,人っ子一人いない十和田南駅の満月が印象的でした。大館からは消化試合モードで奥羽本線を下り,22:51,定刻よりちょっと遅れて青森着となりました。

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15.IGRいわて銀河鉄道線~花輪線1935D 盛岡 18:03~大館 21:13
16.奥羽本線691M 大館 21:19~青森 22:48

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十和田南駅前で。まだ8時だというのに田舎の夜は早い。満月がきれい
青森駅のカウントダウンボードは1に

 明けて3月26日はいよいよ北海道新幹線初乗りです。最初は奥津軽いまべつ,木古内で列車をおとしての行程を計画しましたが,木古内で列車を捨てると1本通過列車が入り,2時間待つことになります。また,あまり早起きするのも面倒なのと,席がとれなかったこともあり,列車は盛岡始発で青森では開業2番列車になる「はやて93号」にしました。朝,青森駅に行くとカウントダウンボードは「0」になっていましたが,日曜日の朝とあって,人通りもまばらです。津軽新城行のフィーダー列車も,初乗りの乗り鉄と思しき人がちょっといる程度で,とくに混んでもいませんでした。

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朝の青森駅前は人影まばら
津軽新城行のフィーダー列車4622M 青森 7:26~新青森 7:31

 新青森駅はさすがに開業祝賀ムード一杯でたくさんの人が小旗を持って歓迎の準備をしていました。7:41には新函館北斗からの1番列車が着き,記念品を手渡したり,ねぶたのお囃子を奏でたりが始まりました。「はやて93号」は時刻表どおりの着発で新しい線路を北海道へと走ります。新規のものに初期トラブルはつきものですが,開業を半月遅らせて念を入れたこともあり全くトラブルないスタートで,さすがJRグループです。新青森発車後に流暢な開業ご挨拶放送があっただけで,列車の運行に関しては10年前から営業していた如く,平常どおりに業務が行われている感じでした。

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新青森の歓迎歓送の様子。商工会のほかJR社員,小学生たちも駆り出されていた

 奥津軽いまべつを出ると,何度も通った海峡線のルートで,速度は140km/hのトンネルモードになります。320km/hの性能を持つE5系は極めてなめらかにトンネル内を走ってゆきます。53.85kmの長さ,竜飛・吉岡の定点,入口出口の通過時刻などの青函トンネルの案内は以前と変わりません。木古内を出ると長めのトンネルをいくつか抜けると函館の北郊,北斗市の平原を真っ直ぐに進んでゆきます。沿線で市民が歓迎の旗を振りますと案内のところを過ぎると,大きく左にカーブして,9:03定刻に新函館北斗到着です。

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各駅に止まる「はやて93号」でさあ初乗りです
「はやて93号」の電車。JR東日本もちでU29編成

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北斗市内で小旗を振って歓迎する沿線の人びと
新函館北斗駅の先の様子。直ぐ先に車止めがあり,札幌は遠そうだ

 新函館北斗では直ぐの接続の「はこだてライナー」をおとし,たっぷり時間を使って開業祝賀の雰囲気を楽しみます。好天の下,行政の首長やお笑い芸人タカアンドトシなどが登壇して祝辞を述べています。新幹線の路線網が北海道に延びたのはエポックには違いありません。しかしながら,高い特急料金--青森~新函館北斗148.8km4,450円(通常期指定席),ほぼ同距離の東北新幹線の上野~那須塩原なら154.2km3,110円--と所要時間から経営的には厳しいものがあります。対東京では航空からの転移は少なく,福島,仙台~函館間などの明らかに新幹線が有利な中間の都市からの需要しか見込めないのではと思います。そもそも,これから作る整備新幹線は地元の土木建築業者を儲けさすためのものというのが僕の持論です。帰宅後,新聞の記事を見たら,開業から9日後までの座席の予約率は24%,JR北海道は年間50億円の赤字を見込むとのことでした。去年新幹線が開業した北陸は随分地域が活性化したようですが,東京からの便数はたった10往復で,開業直後の春休み期間にもかかわらず増発列車は1本もなしではその差は歴然です。この先,JR北海道の経営の足を引っ張ることにならないよう祈るばかりです。

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開業初日の新函館北斗駅の様子

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「はこだてライナー」と3分先行の「スーパー北斗」が並ぶ
函館運転所には転属回送待ちの青函特急の電車が

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函館駅の様子。商工会女性会&駅長さん,和太鼓,ゆるキャラの着ぐるみ,高校生といろいろな人が歓迎する

 新函館北斗からは10:27の「はこだてライナー」で函館に出て,せっかくの函館旅行を楽しみます。先ずは駅からほど近い函館朝市に行き,好物のタラバガニと新鮮な魚介の丼ぶりでも食べることに。ところが,久しぶりに訪れる朝市はすっかり観光地化し,物価も完全に観光地価格です。1パイ4,500円のタラバガニの焼きガニが足1本で2,000円もするのにはびっくり,10年前の物価を知る僕にはバカバカしくて買えません。たまたま,茹でたタラバ足が100g400円との単価表示があるお店があったので,道端で試食用に切ってあった足1本(170gぐらいあった)を譲ってもらい,これで満足することにしました。あとは帆立とカニの2色丼1,000円を食べて早々に退散することにしました。今日は新幹線開業の行楽で近隣の市民も多く出ているようですが,そこここに中国語の表示も目立ち,普段は海外からの爆買いの旅行者を相手に商売をしているようでした。

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たまたまやってきた電車は復元電車ハイカラ號

 気を取り直して,駅前から市電に乗るとちょうど来たのは復元電車ハイカラ號,さっそくこれで湯の川温泉を目指します。湯の川では日帰り入浴営業をしているホテルを探し,真昼間ですがひと風呂浴びます。湯の川も国内旅行者の減少で凋落傾向は感じられましたが,たまたま入ったホテルはフロントマンの感じもよく健闘してほしいと思いました。新幹線には不利に作用するのですが,函館空港は市街地からも近く便利な所にあります。今日は時間に余裕があるので,コンビニでビールを買って,ブラブラ飲みながら歩き,湯の川温泉から40分ほどで空港に着きます。みやげを買ったり,展望デッキでこれから乗る飛行機の写真を撮ったりして時間をつぶして,15:45発のANA556便で羽田に戻ります。

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1便前のJAL B767とこれから乗るANA A320

 羽田空港に帰ってきたついでに,川崎市内に今改正で開業した小田栄駅に行ってみることに。最近までこの新駅に興味はなかったのですが,この駅は700m離れた隣の川崎新町駅と同じ運賃を適用するそうで,旅客営業制度研究趣味者としては俄然行ってみたい駅になりました。JRや市のプレス資料でもこの駅は「戦略的新駅」という言葉が使われています。地元の請願で駅を作る場合,従来は「請願駅」として全額地元負担ですが,この戦略的新駅の場合はJRと地元が折半のようです。

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小田栄駅の様子と南武線浜川崎支線の電車

 旅客営業制度上の特例は,上述のとおりで,当面の間は川崎新町と同じ運賃を適用するのですが,その趣旨が全く理解できません。運賃はあまり細かいと煩わしいので50km以下は5km(10km以下は特別で3kmまで,6kmまで,10kmまでで区分),100km以下は10km,101km以上は20kmで刻んだ距離帯ごとに決めますが,たった0.7kmの間にちょうど運賃の切れ目がくるケースは多くありません。実際,市とJR連名のプレスに出ている武蔵小杉と新宿の例でも,下の表のように特例があってもなくても運賃は変わりません。駅の位置から尻手側から営業キロを計算するケースが圧倒的に多いので,利用者にとってサービスになるよう意識したのは窺い知れます。しかし,浜川崎側から計算すると利用者にとって不利になり,実際,扇町からの運賃はむしろ高くなってしまいます。また,水戸の偕楽園のような営業キロの設定されていない臨時乗降場は,運賃計算時は営業キロの設定された外側の駅で計算するルールですが,小田栄の場合は向きに関係なく片側に寄せるので,臨時乗降場とも違ったルールです。

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特例がある場合とない場合の違い

 最近はSuica等のシステムが複雑になって,システムの改修が追い付かなかったのかとも考えましたが,今までにもJRのSuica圏内での新駅開業はいくらでもあり,Suicaを含めたJRや鉄道事業者のシステムがそんなに稚拙なものとも思えません。以前からこのブログで述べているとおり,JRの旅客営業制度はとてもよく考えられ,整合性のとれたものです。しかしながら,この特例はJRにとって何のメリットもなく,利用者にとってのメリットもありそうで実態は殆どありません。穿った憶測ですが,戦略的新駅ということで,役所の顔を立てるべく支社の営業の末端で独断で設定したのではないかと思っています。最近では乗換え検索ソフトも充実しているので,これらのベンダーはルール通りではない特別な対応が必要で困っているのではないでしょうか。1日も早くのこのしょうもない特例の撤廃を願ってやみません。

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こんなおみやげを頂戴しました(函館夜景のミニトート,お菓子,新幹線型のスポンジなどなど)
新聞の号外(上段の朝日のは通常の2倍サイズの超特大,左下の北海道新聞は電池仕掛けで光る!)

 話が大きく横道にそれましたが,京急線の八丁畷からその小田栄に行き,18:15着です。新駅開業と共に列車も増発されて,帰りの列車もすぐあり,18:22発の列車で戻って,京急線経由19:30過ぎに帰宅することができました。家に帰ると旅行での収集品の整理が待っています。新線の開業の場合,商工会などが配る記念品や新聞の号外など多数があります。これらをもらえるのも新線開業初日の乗りつぶしの大きな楽しみです。近いところでは次は相鉄~JR直通線,東急直通線,JRではちょっと遠いですがおおさか東線の延伸開業などが予定されていますが,去年今年と続いた大型の新幹線の開業に比べると小ぶりです。新聞には北海道新幹線の札幌開業は15年後と書いてありました。長崎新幹線や北陸新幹線の敦賀延伸はいつなのでしょうか。次の新線開業を楽しみにして筆をおきます。2016.3.27記
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20世紀の鉄道写真(3)--1978年(昭和53年)の写真

 20世紀の写真その3は1978年-僕が高校2年生の頃-の写真をアップします。文化祭の準備風景に刺激され,高校の鉄道研究会に入部し,のりもの趣味の活動に幅が広がりました。

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1.鉄橋を渡る江ノ電500型 1978.5
 昭和54年の鉄道研究会の新入生歓迎撮影会からの1コマです。まあるっこい500型に旧型の電車を連結した列車です。まだ春先ですが,お客さんも多く,窓も大きく開けられています。

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2.江ノ電300型ほか 1978.5
 同じく江ノ電の旧型車の離合するシーンです。

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3.東北本線の架線下を行くキハ58系の急行列車。1978.5 平泉
 これからの5枚は東北本線平泉駅近くの中尊寺の駐車場で撮った写真です。高校の研修旅行の際のものと,その時の経験から鉄道研究会の夏休みの合宿で再訪したときのものです。東北本線は既に複線電化でしたが,「たざわ」,「きたかみ」,「むろね」など東北の肋骨線に直通する列車には多層建ての急行列車が多数は走っていました。

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4.ED75牽引の普通列車。1978.5 平泉
 このあたりの普通列車はスハ43,オハ35などの旧型客車が主体でした。僕らは親しみをこめて青茶と呼んでいました。

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5.485系「はつかり」。1978.7 平泉
 東北新幹線開業前,上野~青森間を結ぶ「はつかり」は東北本線随一の看板列車でした。この当時はヘッドマークは絵入りではなく,文字だけの味気ないものでした。

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6.ED75-1000番台牽引のフレートライナー。1978.7 平泉
 「はつかり」や「やまびこ」に伍して,ED75牽引のフレートライナーが走っていました。増圧ブレーキ装置の関係で高速列車用には1000番台が充当されていました。

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7.特急群に混じって453系の急行列車も活躍 1978.7 平泉
 同じく「はつかり」や「やまびこ」の隙間を埋めて,453,455系の急行列車も頑張っていました。211Mという列車番号から常磐線経由の「もりおか」のようです。

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8.583系特急「はつかり」。1978.7 八戸?
 現在は秋田区に波動用の1本6両を残すのみとなった583系ですが,この当時は昼は「はつかり」,夜は「ゆうづる」などでまさに昼夜兼行の活躍をしていました。

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9.青森駅で発車を待つ夜行列車たち。1978.5 青森
 東北本線の夜は「ゆうづる」,「はくつる」が多数走っていて,青森駅も賑わっていました。

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10.青森桟橋を後にする青函連絡船「大雪丸」 1978.8 青森
 昭和53年当時は青函トンネルも開通前,本州~北海道間の輸送は青函連絡船が担っていました。

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11.奥羽本線のEF71 1978.8 場所不詳
 鉄道研究会の合宿解散後に友人と訪れた奥羽本線。赤岩,板谷,峠,大沢の4駅連続スイッチバック,力強いF級機のEF71は高校生の僕を魅了しました。

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12.奥入瀬の渓流沿いを走る国鉄バス十和田北線 1978.8
 今でも座席定員制の「みずうみ」号は,当時は積み残しが出るほどの盛況のバス路線でした。

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13.同じく十和田南北線の国鉄バス 1978.8
 このバスはいすゞのシャーシに日野か帝国ボデーのボデーを装架した珍しいバス。国鉄にしかない組合せでした。

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14.鉄道研究会の合宿の時のきっぷ
 このとき「無効印」,「途中下車印」を鉄道研究会の同期からおそわりました。今でも付合いは続いていますが,彼からは本当にいろいろなことをおそわり,感謝です。(2016.3.12記)

東海道徒歩き(かちあるき)(3)藤沢宿~小田原宿

 東海道徒歩き,箱根越えを先に報告したので順番が逆になりましたが,その3,藤沢宿から小田原宿を報告します。行ったのは1年以上前で随分古新聞になってしまったので,写真を中心に簡単に書きます。

 (2014年)11月2日,6:30過ぎに自宅を出て,藤沢駅へ電車で向かいます。前回のゴール地点へ急ぎたいところですが,写真を撮りたいものが次々現れ,道草です。

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EF65PF牽引の貨物列車。最近はEF210が増えたのでEF65の列車は減ってきた

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藤沢駅のホームの売店。ここ4,5年の作だと思うけど昭和30年代の80系がモチーフ

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この辺が本陣があったあたりで,前回のゴール

 国道1号線沿いの前回のゴール地点を探し出し,朝の東海道を歩き始めます。しばらく行くと右手にメルシャンワインの工場が。僕はチリワインが好きで,メルシャンのサンライズは3桁で買える割にはおいしいと思ってよく飲みますが,ここで瓶詰めされているのでしょうか。見学や試飲ができるなら,また訪ねたいところです。

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メルシャンワインの工場

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藤沢市街の旧道とバイパスの合流点付近で。バスは今や稀少になった富士重工7E

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市境を越えて茅ケ崎市へ。松並木が街道らしい

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神明社の案内。旧街道沿いには歴史ある神社も多い

 3時間ほど歩くと相模川を渡る馬入橋に着きます。左手には東海道本線の鉄橋が見え,橋を渡ると平塚市に入ります。平塚市の中心部は旧街道の頃からの市街地で,一里塚や見附の石垣の名残りも残っています。

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相模川を渡る東海道線の電車

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馬入の一里塚

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よく整備された案内板

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江戸見附跡

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平塚宿本陣跡

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こちらは京方見附跡

 昼前には大磯宿に到着。お腹もすいたので,街道の茶屋の風情のお店で昼食にします。

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大磯宿で。本陣跡の近くは今も町中心部の商店街

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いかにも老舗の和菓子屋さんと新しくて小ぢんまりした銀行の対比が面白い

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湘南地区はどこも神奈川中央交通の地盤。最近は減ってきた高速仕様の路線車

 大磯宿を出ると,五十三次では次は小田原ですが,今の二宮のあたりに間の宿が設けられていました。この辺は国道1号線といっても片側1車線で,平凡な道路歩きが続きます。

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梅沢川にかかる吾妻橋。何の変哲もなさそうですが親柱(欄干の端の柱)が1級の街道らしい

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たまたま見かけたキロポストと併設の一等水準点

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二宮の一里塚

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二宮の間の宿の本陣跡

 二宮から小田原まで列車では国府津,鴨宮,小田原と3駅もありますが,途中宿場はなく,ひたすら国道を歩きます。夕方4時前,小田原宿に着きますが,次は箱根越えになるので今日はここまでとして引き揚げです。(2016.2.27記)

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国府津から先は箱根登山バスのエリア。ようやく小田原着

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途中で見かけた神奈中バスのバス停。休日の朝1本,逆向きは別の系統を名乗るので,週に片道1本しか走らないキョーレツな路線だ。路線の免許維持のためか何かワケがありそうで気になる

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小田原宿周辺の案内板

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>>>東海道徒歩き(かちあるき)(1)日本橋~川崎宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(2)川崎宿~藤沢宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(4)小田原宿~三島宿

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