20世紀の鉄道写真(4)--1979年(昭和54年)の写真その1
20世紀の写真その4は1979年-僕が高校2~3年生の頃-の写真をアップします。なお,最初の2枚だけは1978年秋のものです。

1.EF58-61号機 1978.10 東京機関区
今は更地になってしまいましたが,田町電車区の北東に隣接して,東京機関区がありました。秋の鉄道記念日の近くには公開もしていて,このイベントが僕の鉄道イベント初参加です。お召し機として有名なEF58-61が日の丸を掲出して迎えていました。

2.EF65-1000番台 1978.10 東京機関区
東京口の寝台特急はこの頃,牽引機がEF65-500からEF65-1000に交代し,瀬戸のヘッドマークをつけた1116号機は登場間もない最新鋭でした。
以降は,1979年3月に鉄道研究会の友人らと東北地方に行ったときの写真です。

3.山田線の気動車と客車列車 1979.3 大槌
ここからの8枚は春休みに東北に行ったときの写真です。3.は三陸のターミナルの朝の風景です。この頃は全ての列車を気動車で運転するだけの両数が揃っていなかったのか,朝の通勤通学時間帯の輸送力列車はオハ61を連ねた客車列車も走っていました。

4.岩泉駅風景 1979.3
岩泉線は冬季の道路交通の確保困難との理由で廃止を免れていましたが,集中豪雨の後遺症の運休が続いた後,あっけなく一昨年(2014年)に廃止になってしまいました。

5.山田線を行くディーゼル急行 1979.3 岩手船越
先頭のキハ58はパノラミックウィンドウの1500番台ですが,非冷房です。3月にはどうでもよかったですが,夏場はキョーレツに暑かったです。また,ホームのリヤカーが時代を感じさせます。

6.角館線の単行ディーゼル 1979.3 松葉
今の秋田内陸縦貫鉄道線は国鉄時代は南側の角館線と北側の阿仁合線の2つの盲腸線でした。とくに南側の角館線は1日3,4本しかなく,とても行きづらい路線の一つでした。

7.五能線の客車列車 1979.3
撮影場所不詳ですが,五能線の客車列車です。この時すでにキハ40は投入されていましたが,荷物輸送を行う列車はオハユニ61を連結した客車列車でした。オハ61系は座席の背ずりモケットなし,ニス塗りの車両が残っていました。

8.キハ11-111 1979.3
こちらは五能線で見かけた気動車列車ですが,キハ40の投入も始まっており,キハ10系は狭い車体に,バス窓,チープなつくりの台車でさすがに見劣りがしました。

9.急行「津軽」 1979.3
ED75に続きスロフ62+オロネ10+オハネフ12+12系の「津軽」です。僕的にはほれぼれするような客車編成なので,写真としての出来はイマイチですが載せてみました。

10.羽越線の普通列車 1979.3 吹浦(?)
羽越線の普通客車列車です。旅行も終盤で疲れてきたので,昼過ぎの吹浦から夜の青森までのんびり客車に揺られることにしました。新津(5:38)~青森(19:40)の833列車ですが,僕のお気に入りの列車の一つでした。

11.この東北旅行のときの周遊券
当時の東北ワイド周遊券は磐越東西線以北の東北地方の国鉄線,国鉄バスがフリー乗降区間で,青森~郡山/平間を夜行の八甲田,津軽,十和田で移動すれば宿代もかからず,貧乏旅行には最適でした。
北総開発鉄道(現・北総鉄道)は1979年3月9日の開業ですが,その年の高校の鉄道研究会の新入生歓迎会でさっそく訪れています。(12,13)

12.北総開発鉄道7000系 1979.4
開業と同時に走り始めた7000系はゲンコツスタイルとも言われました。デザインだけでなく踏切事故対策のための下方視界確保を狙ったものですが,複雑な形状で製作メーカーは苦労したそうです。

13.北総開発鉄道7000系 1979.4 白井
上の12.は乗入れていた新京成線内と思われますが,こちらは北総線での写真です。アクセス鉄道は開業してもニュータウンはまだまだ造成中の感じです。37年たった今でも線路脇には空き地が残りますが,何を造る計画なのでしょうか。

14.操重車 ソ300 1979.7ごろ 目白
山手線で橋梁の架替え工事があり,ソ300という操重車が来ました。珍しい車両なので写真を撮りに行きました。東京第二工事局三島橾機区とありますが,橾の字が木ヘンで難しい文字を書くものです。(2016.4.29記)

1.EF58-61号機 1978.10 東京機関区
今は更地になってしまいましたが,田町電車区の北東に隣接して,東京機関区がありました。秋の鉄道記念日の近くには公開もしていて,このイベントが僕の鉄道イベント初参加です。お召し機として有名なEF58-61が日の丸を掲出して迎えていました。

2.EF65-1000番台 1978.10 東京機関区
東京口の寝台特急はこの頃,牽引機がEF65-500からEF65-1000に交代し,瀬戸のヘッドマークをつけた1116号機は登場間もない最新鋭でした。
以降は,1979年3月に鉄道研究会の友人らと東北地方に行ったときの写真です。

3.山田線の気動車と客車列車 1979.3 大槌
ここからの8枚は春休みに東北に行ったときの写真です。3.は三陸のターミナルの朝の風景です。この頃は全ての列車を気動車で運転するだけの両数が揃っていなかったのか,朝の通勤通学時間帯の輸送力列車はオハ61を連ねた客車列車も走っていました。

4.岩泉駅風景 1979.3
岩泉線は冬季の道路交通の確保困難との理由で廃止を免れていましたが,集中豪雨の後遺症の運休が続いた後,あっけなく一昨年(2014年)に廃止になってしまいました。

5.山田線を行くディーゼル急行 1979.3 岩手船越
先頭のキハ58はパノラミックウィンドウの1500番台ですが,非冷房です。3月にはどうでもよかったですが,夏場はキョーレツに暑かったです。また,ホームのリヤカーが時代を感じさせます。

6.角館線の単行ディーゼル 1979.3 松葉
今の秋田内陸縦貫鉄道線は国鉄時代は南側の角館線と北側の阿仁合線の2つの盲腸線でした。とくに南側の角館線は1日3,4本しかなく,とても行きづらい路線の一つでした。

7.五能線の客車列車 1979.3
撮影場所不詳ですが,五能線の客車列車です。この時すでにキハ40は投入されていましたが,荷物輸送を行う列車はオハユニ61を連結した客車列車でした。オハ61系は座席の背ずりモケットなし,ニス塗りの車両が残っていました。

8.キハ11-111 1979.3
こちらは五能線で見かけた気動車列車ですが,キハ40の投入も始まっており,キハ10系は狭い車体に,バス窓,チープなつくりの台車でさすがに見劣りがしました。

9.急行「津軽」 1979.3
ED75に続きスロフ62+オロネ10+オハネフ12+12系の「津軽」です。僕的にはほれぼれするような客車編成なので,写真としての出来はイマイチですが載せてみました。

10.羽越線の普通列車 1979.3 吹浦(?)
羽越線の普通客車列車です。旅行も終盤で疲れてきたので,昼過ぎの吹浦から夜の青森までのんびり客車に揺られることにしました。新津(5:38)~青森(19:40)の833列車ですが,僕のお気に入りの列車の一つでした。

11.この東北旅行のときの周遊券
当時の東北ワイド周遊券は磐越東西線以北の東北地方の国鉄線,国鉄バスがフリー乗降区間で,青森~郡山/平間を夜行の八甲田,津軽,十和田で移動すれば宿代もかからず,貧乏旅行には最適でした。
北総開発鉄道(現・北総鉄道)は1979年3月9日の開業ですが,その年の高校の鉄道研究会の新入生歓迎会でさっそく訪れています。(12,13)

12.北総開発鉄道7000系 1979.4
開業と同時に走り始めた7000系はゲンコツスタイルとも言われました。デザインだけでなく踏切事故対策のための下方視界確保を狙ったものですが,複雑な形状で製作メーカーは苦労したそうです。

13.北総開発鉄道7000系 1979.4 白井
上の12.は乗入れていた新京成線内と思われますが,こちらは北総線での写真です。アクセス鉄道は開業してもニュータウンはまだまだ造成中の感じです。37年たった今でも線路脇には空き地が残りますが,何を造る計画なのでしょうか。

14.操重車 ソ300 1979.7ごろ 目白
山手線で橋梁の架替え工事があり,ソ300という操重車が来ました。珍しい車両なので写真を撮りに行きました。東京第二工事局三島橾機区とありますが,橾の字が木ヘンで難しい文字を書くものです。(2016.4.29記)
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旅心をそそる長距離鈍行列車・長時間鈍行列車リスト/2016年3月26日改正ダイヤ
今年(2016年)も3月26日にJRグループのダイヤ改正が実施されました。今改正の目玉は北海道新幹線開業でしたが,鈍行列車でも動きがありました。今年は時刻表の発売から改正実施までのリードタイムが短く,改正後のアップになってしまいましたが,2016年版の長距離鈍行列車・長時間鈍行列車リストをお届けします。

拡大はこちら
去年,広島地区に新しい227系電車が導入され,山陽本線の列車体系が岩国で分断されてしまいましたが,そこを通して走る列車として岡山~下関間の列車が復活,369Mが長距離鈍行列車第1位になりました。去年1位だった北海道の2429D(今年は2427D)は日本一を謳った特製のサボを作るなどして,JR北海道も積極的にPRしていただけにちょっと可哀そうです。稼働可能な気動車の不足による減量ダイヤで,上り列車は新得~滝川間が運転取り止めになり,下りだけの設定になりました。

去年の長距離鈍行第1位2429Dと専用サボ
東海道本線の関係でも長距離の列車が整理され,赤穂線への乗入れ,JR西日本車の大垣乗入れがなくなり,ちょっと寂しくなりました。大垣乗入れがなくなったため,この関係では米原~網干間が最長になりましたが,2位の3523Mに包含されてしまうので表からは消滅です。2014年版で妙に長時間停車をしながら基準値ギリギリの4:32をかけて小樽~旭川間を走っていた2151Mは2015年ダイヤ(2147M)で5分スピードアップし選外になりましたが,今改正では片端から滝川で分断されて,長距離鈍行は夢のまた夢という感じです。去年新たに加わった羽越本線の新津~酒田間を走る831Dは,来年はどうなるか分かりませんと書いたとおりで,スピードアップし4:18の運転となり,選外になりました。

第4位の上野東京ライン1586E。この列車も熱海~黒磯の運転
長距離鈍行列車と直接は関係ありませんが,今改正で時刻表にも変化がありました。最長鈍行の369Mの載る山陽本線岡山~小倉のページが,JTBの時刻表では岡山~岩国と岩国~小倉に分断されました。確かに岩国の東西を直通する列車は少ないので,分けて掲載--上下が同じページ--のほうが合理的なのですが,最初に見た時は驚きました(JR版は岡山~小倉で1ページのまま)。また,4月号から国際線の航空の時刻表の掲載がなくなったのも実質的値上げで不便になりました。また,鈍行ではありませんが長距離列車といえば,最長の昼行特急が距離413.1kmの「にちりんシーガイア」になったそうです。日本海縦貫線時代の「白鳥」や「みちのく」を知る世代からすると隔世の観です。

距離では9位だが時間では3位の飯田線544M
最後にリストの掲載基準は,これまでと同じで,距離で200km以上,時間で4:30以上,また掲載順は距離順です。僕が時刻表を手繰って確認しただけなので,ヌケやモレがあってもご容赦ください。(2016.4.2記)
最新版はこちらから参照ください。
また,最新版の一番後ろに各年版へのリンクがあります。

拡大はこちら
去年,広島地区に新しい227系電車が導入され,山陽本線の列車体系が岩国で分断されてしまいましたが,そこを通して走る列車として岡山~下関間の列車が復活,369Mが長距離鈍行列車第1位になりました。去年1位だった北海道の2429D(今年は2427D)は日本一を謳った特製のサボを作るなどして,JR北海道も積極的にPRしていただけにちょっと可哀そうです。稼働可能な気動車の不足による減量ダイヤで,上り列車は新得~滝川間が運転取り止めになり,下りだけの設定になりました。

去年の長距離鈍行第1位2429Dと専用サボ
東海道本線の関係でも長距離の列車が整理され,赤穂線への乗入れ,JR西日本車の大垣乗入れがなくなり,ちょっと寂しくなりました。大垣乗入れがなくなったため,この関係では米原~網干間が最長になりましたが,2位の3523Mに包含されてしまうので表からは消滅です。2014年版で妙に長時間停車をしながら基準値ギリギリの4:32をかけて小樽~旭川間を走っていた2151Mは2015年ダイヤ(2147M)で5分スピードアップし選外になりましたが,今改正では片端から滝川で分断されて,長距離鈍行は夢のまた夢という感じです。去年新たに加わった羽越本線の新津~酒田間を走る831Dは,来年はどうなるか分かりませんと書いたとおりで,スピードアップし4:18の運転となり,選外になりました。

第4位の上野東京ライン1586E。この列車も熱海~黒磯の運転
長距離鈍行列車と直接は関係ありませんが,今改正で時刻表にも変化がありました。最長鈍行の369Mの載る山陽本線岡山~小倉のページが,JTBの時刻表では岡山~岩国と岩国~小倉に分断されました。確かに岩国の東西を直通する列車は少ないので,分けて掲載--上下が同じページ--のほうが合理的なのですが,最初に見た時は驚きました(JR版は岡山~小倉で1ページのまま)。また,4月号から国際線の航空の時刻表の掲載がなくなったのも実質的値上げで不便になりました。また,鈍行ではありませんが長距離列車といえば,最長の昼行特急が距離413.1kmの「にちりんシーガイア」になったそうです。日本海縦貫線時代の「白鳥」や「みちのく」を知る世代からすると隔世の観です。

距離では9位だが時間では3位の飯田線544M
最後にリストの掲載基準は,これまでと同じで,距離で200km以上,時間で4:30以上,また掲載順は距離順です。僕が時刻表を手繰って確認しただけなので,ヌケやモレがあってもご容赦ください。(2016.4.2記)
最新版はこちらから参照ください。
また,最新版の一番後ろに各年版へのリンクがあります。