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2017-02

秋の日に気ままな140円旅行のショートトリップ--八高線と松岸へご無沙汰詣で

 (2016年)10月10日(月),140円旅行で八高線と松岸をまわってみました。若干,古新聞の嫌いはありますが,簡単にご報告しましょう。10月8日からの3連休は,もともと東海道徒歩きの6回目で清水(江尻宿)から掛川あたりを歩く計画をしていたのですが,土曜日の朝は雨,こんな天気で歩いても仕方ないので計画中止です。あてもなく家の中でゴロゴロしていたら10日の月曜日は晴れそうなので,急に思いたっての140円旅行です。どこに行くか…最近,140円大回り旅行の定番ともいえる八高線と,松岸に行っていないなと思い,この2つを組合せてのルートづくりです。朝は早いですが,ジュニアの塾の迎えもあるため,比較的早めに帰る行程になりました。また,140円旅行のルールを使った大回り乗車ですが,磯子~横浜の往復の乗車券が必要なので,厳密には340円旅行です。

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1.今日のトップランナー,根岸線 502C 磯子5:49→東神奈川6:07

 出発は自宅最寄りの磯子駅発5:49の502C列車です。東神奈川では3分の乗継ぎをこなし,6:10の611Kで八高線の起点の八王子を目指します。トイレのない通勤型電車なので,朝起きてから一滴も水分を摂らない苦行が続きます。八王子では乗換え時間が12分あるので,トイレに行って,コーヒーとパンの朝食を仕入れます。

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2.横浜線 611K 東神奈川6:10→八王子7:06

 高麗川着8:09,さてここからは非電化区間で,車両もキハ110系になります。2両のディーゼルカーにそう多くないお客さんを乗せて関東平野の西のはずれを走ります。越生,小川町,寄居と東武との接続駅が続き,多少の賑わいを見せます。小川町では交換待ちで10分止まるので,ブラブラ歩いていたら,クマが出るので注意とのチラシが積んでありました。ちょっとビックリするのと同時に,随分山の中へ来たものだと感心してしまいました。

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八高線の列車たち
3.八高線 761E 八王子7:18→高麗川8:09
4.八高線 231D 高麗川8:20→倉賀野9:47

 寄居の先は刈入れま近でこがねに色づく田んぼがローカル然としてきます。用土,松丸,児玉となぜか改築したばかりの洒落たつくりの駅舎が続きます。利根川も近く土地が開けているので,秩父の山に近い南側よりも,北側のほうが利用が多いのかもしれません。今度はしっかり準備して,駅舎の写真も撮っておきたいと思います。

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小川町で見かけた「クマに注意!」のちらし
小川町で見かけたリバイバルカラーの東武の電車

 倉賀野着9:47,久しぶりの楽しいディーゼルカーの旅はあっという間でした。高崎まで行けば充実した駅ナカで土産なども買えるのですが,今日は倉賀野から浦和に戻る行程です。浦和からは南浦和,新松戸,我孫子と短い乗車が続きます。新松戸~我孫子間は,登場時は左右非対称のお顔が新鮮だった東京メトロの6000系電車でした。外観はくたびれた観がありましたが,インテリアは手が入れられ,古さを感じませんでした。我孫子では前回(2014.5.5)の140円旅行の時も食べた弥生軒のから揚げそばでお昼にします。

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つなぎの列車はまとめて
5.高崎線 1863E 倉賀野10:00→浦和11:20
6.京浜東北線 1173A 浦和11:23→南浦和11:25。階段からちょっと変わったアングルです
7.武蔵野線 1129E 南浦和11:34→新松戸12:02

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16000系への置換えが進み数が減ってきた東京メトロ6000系
8.常磐(緩行)線 1135S 新松戸12:07→我孫子12:20

 我孫子からは後半戦で,12:46の成田線Bの普通列車で成田を目指します。成田からはクロスシートの209系で今日の第2の目的地,松岸を目指します。房総地区の電車は片端から京浜東北線のおさがりの209系になってしまいましたが,クハはクロスシートに改造,便所も設置され,意外と快適です。松岸着14:51,次の電車までちょうど10分あるので,せいぜい目的地を楽しむことにします。かなり古くて印面はツルツルでしたが,スタンプもありました。また,駅前にはコンビニもあって,ビールを仕入れたいところですが,途中下車はできないので「おあずけ」です。

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我孫子駅弥生軒の駅そばスタンドとから揚げそば

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9.成田線 851M 我孫子12:46→成田13:28

 千葉県(下総地方)は意外に広く,松岸から千葉までは普通列車で1時間半の乗車です。ここもクロスシートなので,ローカル線の旅を楽しみます。往きの成田線に比べ,帰りの総武本線のほうがとばしている感じがするのですが,気のせいでしょうか。

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房総地区はどこに行っても209系がはばをきかせています
10.成田線 2451M 成田13:41→松岸14:51
11.総武本線 364M 松岸15:01→千葉16:34
(ホーム上と足回りも見える写真。どっちが正統派?)

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松岸駅風景と同駅のスタンプ

 千葉でも10分の乗継ぎですが,県庁所在地駅で駅ナカも充実しているので,ビール,つまみ,家への土産とグリーン券を買込みます。そういえば午前中に乗った高崎線の1863Eもこの1550Fも基本編成のみの10・11両編成です。休日の人の動きそうな時間に基本編成のみで走るのは,節電ではなく,グリーン料金の売上げ増を狙ってのJRの策略かと思ってしまいました。

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帰りの列車2本まとめて
12.総武本線~横須賀線 1550F~1551S 千葉16:44→横浜17:57
13.根岸線1607C 横浜18:05→磯子18:20

 横浜着17:57。ここまでが往きで170円,帰りの乗車券で改札を入り直して磯子に戻ります。磯子着18:20,朝の出発から12時間31分,乗った列車13本,距離は511.2kmになりました。急に思いたっての旅行でしたが,2つの目的を達し,たっぷり鉄分を補給できた1日になりました。僕の場合は,朝から晩までこれでもかという程,乗りどおしの旅行が多いのですが,こんな気ままな旅行もまた良いものです。(2017.1.9記)

関連記事:知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行

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当日の行程表ときっぷ
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20世紀の鉄道写真(8)--1980年(昭和55年)3月北海道旅行その2

 20世紀の写真その8は1980年の春休み-僕が高校卒業から大学進学の間-に行った北海道旅行のその2です。国鉄分割民営化前後の赤字ローカル線廃止のなかで,写真の終着駅のほとんどがなくなってしまいました。JR北海道の経営は厳しく,その嵐をくぐり抜けた増毛(8)も去る12月4日で営業終了となってしまいました。

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1.広尾線のキハ12+キハ40 @大樹(?) 1980.3.13
 キハ40登場後はキハ10系は見劣りがして見え,ほどなくキハ12はなくなりました。

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2.幸福駅の駅名標と愛国~幸福の乗車券
 愛の国から幸福へのきっぷで有名になった幸福駅。今でも帯広郊外の観光地として,たくさんの人が訪れるそうです。愛国~幸福のきっぷはお土産品として現在でもレプリカの販売があるほどですが,車内券は実際に行った人でないと買えません。

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3.夕張線の始発列車 @紅葉山(現・新夕張) 1980.3.14
 夕張線の始発列車は車両基地のある苫小牧から通勤通学輸送用の気動車を送り込むため9両の長大編成でした。

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4.夕張線B登川で 1980.3.14
 くだんの列車も夕張線のヒゲの登川に着いたときは確か単行でした。欄干まで積もった雪,1mはありそうなツララなど,思い出深い駅前の光景でした。

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5.士幌線の列車代行バス @十勝三股 1980.3.16
 士幌線の末端部はこの当時でも超ローカルで地元のタクシー会社に委託のバス代行でした。何度か乗ったことがありますが,いつもお客さんは趣味の旅行者ばかりでした。

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6.781系いしかり @岩見沢(?) 1980.3.17
 キハ183系と並び北海道専用形式の781系電車も登場したばかりでした。当時はワイド周遊券では急行までしか乗れず,写真を撮るのみでした。

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7.北見相生駅風景 1980.3.20
 摩周湖,屈斜路湖から美幌峠を越えて北見に行くバスは北見相生の駅近くを走っていましたが,駅には入らず,雪の中を苦労して駅に辿り着きました(多分)。

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8.留萌本線のキハ24 @増毛 1980.3.21
 キハ23の北海道版のキハ24はたった10両しか製作されなかった稀少車。たまたま撮った写真ですが,柱に「ましけ」の文字が。

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9.小沼の湖畔を行くDD51牽引の客車列車 @大沼公園 1980.3.22
 北海道最終日は離道を前に函館周辺でゆっくりと過ごしました。夜行で着いて大沼公園に戻り朝から小沼の付近で鉄ちゃんです。おすまし顔の丹頂鶴と違い,人が近寄っても怖がらない白鳥は愛嬌があります。

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10.函館市電 場所不詳 1980.3.22
 昼前に函館駅に戻り,朝市観光の後は,市電の鉄ちゃんで時間をつぶします。529号は函館市電生え抜きでこの当時でも30年選手でした。

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11.ED75+14系の「十和田6号」 @日立 1980.3.25
 「十和田6号」は14系座席車の12両編成で,いつも空いていて居住性がよく,走る時間帯もよいので,大好きな列車の1つでした。平(現・いわき)以北での利用が多いので,明るい場所での写真は珍しいです。

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12.この旅行で使った周遊券
 周遊券は大抵A券,B券とも手許に残しますが,このときのA券は函館駅で回収されてしまいました。また,途中下車印をたくさん押すと券面汚損で不正乗車だぞと脅されたり,国鉄の旅客営業の現場がすさんでいた時代でもありました。

その1はこちら
(2016.12.18記)

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