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2018-06

東京近郊区間大回り最長140円旅行・その4--追補・2日がかりの大回り乗車とサンプル行程

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イメージ(このスレッドの写真は全てイメージです)

 この(2018年)6月は3回に分けて4月28日~29日に実行した140円旅行の顛末をお届けしました。その2では,140円旅行の最長ルートや日をまたぐ大回り乗車の蘊蓄(うんちく)などを書きました。この記事をアップしてから,待てよ...と思ったことが何点かあるので,それを書いておきます。僕の思考の過程に沿って書いたので,若干,回りくどいですが,おつきあいください。

1.日またがりの大回り乗車について
(1)その2のおさらい
 まず,その2のおさらいです。ここでは日またがりの大回り乗車について「これだけの距離になると1日で全てを乗りきることができず,どこかで夜明しをしなければなりません。インターネットでは,夜明しをする必要があるので終夜運転のある大晦日でないとこのルートは成立しないとの記事を見かけますが,これは違うと思います。140円旅行中に終電になると,ふつうの乗車券では有効期限が切れます。有効期限が切れても「継続乗車」(旅客営業規則155条)という決まりがあって,乗車券の行き先駅までは乗車する権利はあるのですが,「継続乗車」扱いになったら可及的速やかに目的地に行くのが常識で,大回りなどしていられない...」と書きました。

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(2)継続乗車と大回り
 継続乗車では大回り乗車などしていられないという考えに変わりはないのですが,実務を考えた時の取扱いは微妙です。下に継続乗車の規定の全文を掲げます。継続乗車では着駅までの旅行はできますが,「途中下車をしないでそのまま旅行を継続する場合に限って」とあります。そのうえ,接続駅において(駅を締切るなどの都合で,筆者補足)一時出場させるときは後続の乗継ぎ列車を指定することになっていて,詳細は省略しますが基準規程ではそのときの列車を指定するハンコの様式まで決めています。要は継続乗車の一時出場は極めて厳密に適用するということです。これらを考えると,継続乗車では度を越えた大回り乗車などはできず,可及的速やかに目的地へ向かうべきものと考えます。

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旅客営業規則155条全文(出典が古いので継続乗車船というタイトルですが趣旨に変わりはありません)
北海道旅客鉄道旅客営業規則旅客営業取扱基準規程 1991年 中央書院~

 仮に僕のケースで,持っているきっぷが「磯子から140円区間」の片道乗車券だとしたらどうなるでしょうか。僕の説では,翌日も使えるけど可及的速やかに根岸に向かわなければならない,しかし,千葉から総武線を戻ると復乗(1度通った区間や駅を再度通ること)になってしまうので,一旦,蘇我に出て京葉線で戻らないといけないという解釈です。千葉から根岸に戻るルートは比較的簡単ですが,最長140円旅行のルートは都心部が複雑なので,駅によっては復乗にならないように当初の目的地に行くのは容易ではなさそうです。したがって,理屈ではそうでも実際にそれを担保する術はなく,実現可能性は乏しいと言わざるを得ません。

 実際に短距離の自動販売機で買った乗車券を見ると「発売当日限り有効 下車前途無効」と印字されます。深夜になれば最終電車になるのは自明であり,大回りをするといっても最終電車で辿り着く範囲でしかできないというのも,ある程度合理性があると思います。その場合は,僕の例で,千葉で乗車は打切り,磯子から千葉の区間変更として扱い,当然,翌日の乗車も「なし」です。しかし,今のJRがこんなことをしたら「継続乗車を認めないxx駅!」などとネットで炎上するかもしれず,お客さま第一を考えると,この策は採れません。
 そんな訳で140円の乗車券で継続乗車になったら,大回り旅行の継続を認めるしかない...というのが現実的といえそうです。

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ちなみにきっぷの有効期限についての記述はどこにもない

(3)大晦日の最終電車
 次に,「大晦日に限り乗車券は翌日まで使える」ですが,これは大晦日に最長140円旅行をするための詭弁ではないでしょうか。大晦日は終夜運転があって最終電車がないから,結果的に1月1日の最終電車まで12月31日発行当日限り有効の乗車券が使えるという説をよく目にします。始発電車や最終電車は駅の時刻表に掲示されていて,終夜運転の列車はあくまでも1月1日限り運転の臨時列車で,乗車券の利用可能の判断は,定期列車でなされるものと思います。

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 鉄道趣味者にはなじみの深い「青春18きっぷ」の利用条件に「東京・大阪付近の電車特定区間内では最終電車まで有効です」と書いてありますが,これを普通の乗車券にまで拡大はできません。「青春18きっぷ」はJR全線が有効で具体的な着駅が表示されていないことと,利用者の便宜になるよう列車運転の実態に合わせるためにこのような条件になっているのだと思います。さらにこの説をとると,0時以降の列車が使えるのは電車特定区間に限定されるので,成田線などの電車特定区間以外に拡大することはできません。

(4)きっぷの有効期限
 じゃあ,ふつうの社会生活で深夜23:00頃にきっぷを買って,着駅に着いたら日付が変わっていたというのはよくあることだが,これはどういうこと?という疑問が湧きます。これこそまさに継続乗車であって,有効期限の過ぎたきっぷでも,途中下車をせずに目的地に直行するのは何ら問題ありません。

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 改めて,規定集を読返してみましたが,きっぷの有効期限に関して,終電まで有効という規定はどこにもありません。したがって,140円旅行に使う普通乗車券はどんな場合でも有効日は日付をまたいだ次の停車駅までで,以降の乗車は継続乗車の規定によっているものと解釈しました。

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(140円のきっぷを探したところこんなものしか見当たらなかった...)

(5)往復乗車券とのバランス
 以上のことからふつうの140円の片道きっぷでは日付をまたぐ大回り乗車はできないというのが僕の理解です。しかしながら,ある2人連れが大回り乗車をして,最終電車になってしまった。たまたま,1人は手回しよく往復乗車券の片割れを持っているが,もう1人は時間がなくて140円の自販機のペラ券しか買えなかったとしましょう。前者はその2に引用した「接続駅で一時出場させる場合の取扱方」により出場できるが,後者は区間変更として精算して出場ではバランスを欠くのではないでしょうか。片道乗車券と往復乗車券の有効期間は確かに当日限りと2日ではありますが,駅の実務の場でこれほどまでに取扱いに差をつけるのは難しいと思います。

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(6)まとめ
 いろいろ書きましたが,「日またがりの大回り乗車は大晦日--終夜運転のある日--でないとできない」は俗説であって,どこにもそんな根拠はない,というのが僕の達した結論です。しかしながら,140円旅行で夜明しをするには,駅員さんとハードなネゴが必要になると思われ,いつどこの駅でも僕の応対をしてくださったようなかたとは限りません。無用のトラブルを避け,お正月・終夜運転のお祭りを楽しむという意味では,大晦日の実行を否定するものではありません。ゆえに,もし日またがりの140円旅行をするなら,往復乗車券を使えばいつでもできますが,大晦日にやるのがお薦めということになります。
 なお,以上は私見であって,JR等の関係者への確認はしていません。また,ネット上で論戦を展開する気もありませんので,異論を持つかたはそんな説もあるのか程度にお読みいただければ結構です。また,この説に賛同いただくのも同様ですが,実行するときは自己責任でお願いします。

2.東京近郊区間を乗りたおすサンプル行程
 さて,最長140円旅行ですが,本編のなかで,疲れるばかりでちっとも楽しいことはなく,日帰りで外縁部を旅行したほうが余程楽しいと書きました。今回そんなルートを考えてみたので,下にアップしておきます。

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 残念ながら,相模線,八高線から両毛線,水戸線経由で松岸,房総半島をまわるルートは成立しませんでした。八高線から両毛線(逆もしかり)の乗継ぎが悪く,両方向とも水戸線を諦めることになりました。水戸線は常磐線と共に交流区間,筑波山の景色もきれいなので,ここを生かすなら,八高線,相模線,松岸などのいずれかを捨てることになると思います。これは僕が小1時間時刻表を繰って調べただけなので,もっと念入りに調べれば成立するパターンがあるかもしれません。

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サンプル1。反時計回りの行程

 もう1ケース,時計回りのパターンも挑戦しましたが,こちらはスタートが品川始発の東海道線1番列車で,東京駅からスタートすることができませんでした。なお,根岸線の始発電車でも大船で721Mに乗れるので,京浜東北線東神奈川以南の各駅からでもスタートできます。

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 どちらのケースも日暮里~上野間が復乗になっていますが,「特定の分岐区間の区間外乗車(旅客営業取扱基準規程149条)」というルール(詳細はこちら)があり,大回り乗車中でも適用可能との考えにたっています。気持ちが悪ければ,武蔵野線経由でも常磐線を日暮里乗換えとして田端経由でも,少々厳しい乗換えになりますが行程は成立します。

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サンプル2。時計回りの行程

 自分としてはモデルルートなのですが,こんな始発から終電近くまでの旅行ではモデルとも言えないので,サンプルとしています。このほかにも,何通りか実際にやったときの旅行記(リンクはこちらの下の方)もアップしてあるので,興味があるかたはご参照ください。
 実行したついでに最長140円旅行について論じだしたら,とんでもなく長い話になってしまいました。お付き合いいただき,どうもありがとうございます。(2018.6.23記)

旅行記本体へ その1その2その3
【関連記事】
知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行
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東京近郊区間大回り最長140円旅行・その3--2日目・千葉県1周と妙に遠回りをする旅

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千葉支社管内はどこに行っても209系の天下

 最長140円旅行のその3は2日目の行程をお届けします。(2018年)4月29日(日)早朝4:30前,清々しい空気の中をカラオケボックスから駅へ向かいます。140円旅行の途上なので本来は駅から出られませんが,今日は旅客営業取扱基準規程に則り,許可を得ての出場なのでシャバの世界を楽しみます。という訳で,途中コンビニに立寄り,お弁当や朝のコーヒーを仕入れます。有人改札で断って入場し,成田線の始発423Mの乗客になります。ローカル列車には珍しく4時台の出発ですが,仕事や遊びで朝帰りの人,ゴルフに出かける人など,コンコースの雰囲気よりは多くのお客さんがいます。もちろん定時に出発,またまた長い1日が始まります。

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23.千葉4:50~松岸6:40 総武本線~成田線423M 91.5km 累計668.6㎞

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薄靄たなびく田んぼの向こうから陽が昇る @物井

 千葉を出る時点で空は白んでいましたが,物井あたりで日の出です。水を張った田んぼから薄靄がたなびき幽玄な景色ですが,これを写真に収めるのは難しいです。電車が混まないうちに持参の弁当をいただき,腹ごしらえを済ませます。昨日は3食駅そばだったので,ご飯粒が恋しく,ヘルシーな軽めのお弁当です。

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朝ごはんはコンビニのあじ御飯

 今日の朝の行程は実は緊張で,松岸,東金,大網と3列車連続で降りるのをミスることができません。もし,松岸で降りるのをミスると次は銚子で,140円旅行は成立しません。磯子~銚子の区間変更扱いになって,158.8㎞2,590円-140円=2,450円を請求され,当然帰りのきっぷも必要になります。お金はともかく,昨日からの苦労が水泡に帰すことのほうがこたえます。昨晩はゆっくり休めませんでしたが,幸い眠くなることもなく,列車の旅を続けられそうです。車窓を見ていると千葉県北部は肥沃な平野で,水田も多く米どころのようです。

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成田線は田んぼのなかを行く @大戸
銚子が近づくと風力発電の風車が増える @松岸

 風力発電の風車がたくさん見えてくると陸地のはずれも近づき,あと少しで銚子です。銚子は水産業や醤油醸造の街でいろいろなものがありそうですが,140円旅行では1つ手前の松岸までしか行けません。松岸駅も銚子市内ですが,駅前にヤマザキデイリーマートがあるくらいで何もない所です。140円旅行では途中出場もできず,ここに来るとあのコンビニをうらめしく思うのが常です。ところで,松岸の駅舎は最近改築された風でもありませんが,駅舎前の玄関ホームが3番線です。国鉄~JRの駅ではホームの番号は駅長室(駅舎)に近いほうから順に振るならわしですが,ここは数少ない例外です。支線の成田線に対し,総武本線のほうに敬意を表しているのでしょうか。

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24.松岸6:54~成東7:49 総武本線332M 40.4km 累計709.0km
松岸で。ホームのよく手入れされた松が松岸をアピール

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松岸駅風景。玄関ホームがなぜか3番線

 松岸からはまた千葉ゆきに乗り,総武本線を上ります。成田線に比べこちらのほうが起伏が多いようですが,似たような景色です。線路の規格は分かりませんが,なぜかこちらのほうがスピードを出しているように感じます。朝なので,猿田,干潟と頻繁に下り列車と交換があります。どの列車も朝日を受けて,140円旅行中の写真としてはよい出来の写真が撮れます。そんなことでワクワクしているので眠くなることもなく,7:49成東に着きます。

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25.成東8:03~大網8:21 東金線1630M 13.8km 累計722.8km

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東金線の海側の車窓。残念ながら九十九里の海は見えない @東金

 成東からの1630Mは通勤時間帯とあって,千葉直通の6両編成です。東金線の列車は大抵は駅舎寄りの切欠きホームの0番線から出ますが,この列車は総武本線の副本線の3番線からの発車です。更に面白いことに,この列車は成東着8:02の千葉からの列車の接続をとっての発車ですが,本線の列車を待たせて,本線を横断して東金線に入ってゆきます。東金線は九十九里の海岸線に沿って走る線形ですが,海岸線からは遠く,景色はこれまでと変わらない田んぼの景色です。

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大網では数少なくなった房総view特急を先に通す

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26.大網8:41~安房鴨川10:13 外房線237M 70.4km 累計793.2km

 大網では週末のみ運転の新宿からの行楽特急「新宿わかしお」を先に通し,ゆっくり鈍行で房総半島の先端を目指して下ります。寝過ごしのできない列車3本の行程を無事に終わったので,この列車ではゆっくりすることにします。大原を過ぎ勝浦あたりまで来ると左手に太平洋が見えてきます。この辺の海の景色は外海の荒々しさがあり,海辺ではサーフィンを楽しむ人も見えます。

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外房海岸の景色 @鵜原

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元をたどれば臨時乗降場の行川アイランド駅。テーマパークは閉鎖されて久しいが駅名は変わらない

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27.安房鴨川10:42~館山11:24 内房線3126M 33.5km 累計826.7km

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房総半島でサイクリングを楽しんでもらうための改造車BB Base @安房鴨川

 安房鴨川では内房線の3126Mへ30分弱の乗継ぎです。時間もあるのでゆっくりしていると,周囲にいた鉄道少年とおぼしき子供がBB Baseだ!というので,この写真を撮ったりします。また,駅舎を覗くと改札の外にスタンプがあるので押しに行ってよいか尋ねたら,140円旅行ではダメとのこと,意見は分かれるところですが事実のみ書きます。内房線は館山で運転系統が分かれていて,日中の列車は全て館山乗換えです。館山~安房鴨川間のローカル列車は4両編成,以北は6両編成という運用を考えれば合理的ですが,この3126Mは6両編成でした。長距離鈍行好きの僕としてはスジはつながっていた方がきれいなのですが,お客さんの流れが切れているのでしょう。

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28.館山11:47~君津12:45 内房線2126M 47.6km 累計874.3km

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「新宿さざなみ」が着いて館山駅のいっときの賑わい

 館山でも23分とゆったりとした乗継ぎで,引続き内房線を上ります。内房線も東京湾の海の景色がきれいな車窓ですが,意外と入江が入り組んでいて,山越えの景色も多いです。浜金谷~竹岡~上総湊あたりが浦賀水道で対岸の横須賀の発電所がまじかに見えます。東京湾観音の大仏が見えてくると房総半島の旅も終わりに近づきます。

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内房線の車窓。入り江と海岸線の景色を繰返す @岩井,竹岡

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29.君津12:52~蘇我13:31 内房線4268F 38.3km 累計912.6km

 列車は君津で始発の快速,4268Fに接続するので,乗換えます。内房線の快速はダイヤ改正の度に停車駅が増えて今では巌根だけが通過駅で,面倒だから千葉以南各駅停車にしてしまえばとも思います。君津から北は1999年の制度改正以前から東京近郊区間だった区間で,列車も東京直通となり気分も東京近郊に戻ってきた感じがします。

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30.蘇我13:50~東京14:33 京葉線1382A 43.0km 累計955.6km

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蘇我駅いろり庵きらくの天ぷらそば

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ディズニーランド,木場から都心のビル群を見る

 今乗っている4268Fでも東京駅には14:22に着くのですが,最長140円旅行のルートは京葉線なので,蘇我で乗換えです。今日のお昼ご飯は,東京駅は高いので神田で駅そば,でも乗換えも面倒だし時間あるかな...などと思案していたのですが,調べると蘇我にもいろり庵きらくがあることが分かりました。このお店は元の日本食堂の日本レストランエンタープライズの経営でどこにでもありますが,お腹は空いているので,迷わずここでこの旅行4杯目の駅そばです。東京湾岸の物流拠点群,ディズニーランドと葛西臨海公園など見慣れた景色を見て,京葉線を上ります。蘇我~東京間は京葉線,総武本線どちらを通っても43.0kmで距離は変わりませんが,この列車は蘇我でのロスタイム19分なのに東京着で11分差なので,8分挽回した計算になります。

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31.東京14:46~御茶ノ水14:50 中央線1479T 2.6km 累計958.2km
ローレル賞の銘板の添えられたクハE232-1の車号

 東京着後はいい加減家に帰りたい気分ですが,最長140円旅行ルートの特徴の無駄な遠回りをしなければならず,先ずは代々木へ向かいます。東京駅の京葉線の長い乗換え通路を歩き,今度は長いエスカレーターで中央線ホームへ移動です。この辺はもともと食事をしようと余裕がとってあたったので,1本おとして神田側のホーム端で写真を撮ってからの乗車です。こうして乗った1479Tの先頭10号車は何千両も製作されたE233系のトップナンバー,クハE232-1でちょっとワクッとします。お茶の水に着くとちょうど緩行電車が入ってきたのでこちらに乗換えます。元々の行程は四ツ谷乗換えでしたが,お茶の水のほうが乗換えが楽なのと,四ツ谷をミスるといけないのでリスク低減です。

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32.御茶ノ水14:52~代々木15:05 中央線1443B 7.0km 累計965.2km

 お茶の水,代々木とホームを渡るだけの楽な乗換えで,品川を目指します。山手線各駅ではホームドアの導入が進んでいますが,ホームドアのあるホームでは乗る電車のスナップを撮るのが難しく,乗り鉄もやりづらい時代になりました。幸い代々木は駅のつくりを昔から知っていたので,柵の内側で安全に,進入する列車の写真を撮れました。

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33.代々木15:10~品川15:29 山手線1402G 9.9km 累計975.1km

 代々木からの山手線は連休中とあって激混みですが,写真を撮って,一番後ろの扉に潜り込みます。渋谷を過ぎれば混雑も一段落です。そういえば,今回の旅行では家への土産を買っていないことに気付きました。今からでも品川のエキュートなら何かを買うことができそうなど算段をしていたのですが,後続列車の遅れで大崎で抑止になり,買い物の時間を侵食されます。

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34.品川15:35~川崎15:43 東海道線1569E 11.4km 累計986.5km

 品川では手近な和菓子屋で土産を買って,東海道線ホームへ急ぎます。東京近郊区間と和風マロングラッセは全く脈略ありませんが,あれこれ選んでいる時間はなく,お店のレジが空いていることが第一条件です。もともとの予定より1本早いのでゆっくり買い物すればよいのですが,お疲れモードなのでそんな余裕はありません。そんな訳でこの列車の写真は携帯で撮ったものが一番まともでした。

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35.川崎15:53~武蔵小杉16:05 南武線1555F 7.5km 累計994.0km

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ゴールまであとわずか,少し元気も出て新幹線の写真を撮ったりする @武蔵小杉

 せっかく東海道線に乗ったのにたった一駅,川崎でこの列車を降ります。川崎からは南武線を武蔵小杉まで下り,横須賀線に乗換えて,横浜を目指します。ここも最長140円旅行ルートのなかで際立ったくさび形遠回り区間で,川崎~鶴見間はまっすぐ行けば1駅3.5kmのところを15.3kmの旅行をします。しかし,武蔵小杉駅開業前は川崎~尻手~浜川崎~鶴見11.5kmが最長ルートで,乗換えは面倒,列車は極端に少なく,考えるだけでぞっとするようなルートです。

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36.武蔵小杉16:21~横浜16:34 横須賀線1465S 14.9km 累計1008.9㎞

 武蔵小杉の横須賀線ホームは最近増設したホームで,長い連絡通路を通っての乗換えです。しかし,浜川崎を回るのに比べたら屁でもないなどと考えながら,歩きます。ホームに着くと直近の16:19の湘南新宿ラインの列車が遅れている由で,先に来る16:21の横須賀線に乗ります。この列車に乗れば横浜まで2駅,ようやくゴールが見えてきます。

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37.横浜16:38~根岸16:50 根岸線1521B 7.1km 累計1016.0km

 横浜からは乗り慣れた根岸線でこの旅行のゴール,根岸を目指します。12分の乗車で根岸着,昨日の朝から32時間半の旅行のゴールです。感慨にひたるというよりは疲れたので早く家に帰りたいと思いつつ,改札を出ます。改札ではお約束の無効印ですが,根岸駅の無効印も風景入りの最近調製したものです。担当はいかにも新入社員のような感じで,右上の余白部分に巨大なパンチ穴をあけてくれました。これでは入鋏時の配慮が台無しなのですが,僕は使用済の乗車券は絶対回収の時代を体験しているので,もらって帰れるだけでありがたいと思います。

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最長140円旅行の行程(拡大はこちら

 さて最後にまとめると,最長140円旅行で乗った列車は37本,所要時間は32時間32分,距離は1016.0kmでした。これはこれで「最長」としての価値はあると思いますが,無駄に遠回りする区間があって妙に手間がかかる,また,夜明しをするのにとても苦労をします。以前からやってみたかったことなので1回はよいのですが,またやりたいかと問われればNoです。八高線,両毛線,松岸,房総方面と東京近郊区間の外縁部を回って1日で旅行するほうが断然楽しいと思います。これなら時々,また何度でもやってみたいです。最後につけた表は,この旅行の行程表,終わってみればログです。お薦めはしませんが,挑戦したいかたへの参考につけておきます。(2018.6.3記)

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知って楽しいJRの旅客営業制度1--大都市近郊区間と140円旅行

東京近郊区間大回り最長140円旅行・その2--夜の部と最長140円旅行のうんちく

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今回の最長140円旅行のルート

 最長140円旅行のその2はいくつかの蘊蓄(うんちく)と共に1日目の日の入り後をお送りします。
 上のとびらに掲げてあるのが,今回の140円旅行のルートをGPSトラッカーでプロットしたものです。見て分かるとおり東京近郊区間の外周を一回りしただけではありません。最外周を回っても800数十㎞にしかならず,最長ルートにするためには一筆書きのままで最大限の遠回りをする必要があります。この最長ルートはループになっているので,僕は自宅最寄りの磯子駅から始めましたが,ルート上であればどの駅からでも始められます。このルートは1周1018.4kmですが,140円で乗ったのは磯子~根岸間2.4kmを除いた1016kmです。信濃町~千駄ヶ谷のような駅間の短い区間(700m)で始めれば距離は若干延びるし,駅間の長い区間で始めれば140円では済まず160円や170円になりますが,本質的に違いはありません。

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1周1018.4㎞の周回ルート

 周回の条件を外し,140円区間で回れる最長ルートにすると距離は若干延びて1035.4㎞になるそうです。その代わり区間は北小金~馬橋またはその反対に限られてしまいます。スタートとゴールの間を武蔵野線で横切るという凝ったルートです。周回の条件を外すともっと距離は延びそうな印象ですが,たったの17kmの違いなので,わざわざその2駅のいずれかに行く手間を考えると上の周回のルートで十分な気がします。

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140円旅行最長の1035.4㎞,北小金~馬橋のルート

 140円という制限を外し,スタート,ゴールとも任意の駅でよいとすると,当然のことながら頭と尻尾が長いほうが有利で,大前~松本間1322.7kmが最長だそうです。世の中にはいろいろなことを研究するかたがいて,「東京近郊区間 大回り 最長ルート」などでインターネット検索すると,いくつかのサイトがヒットします。僕が見たサイトは著者名を書いていないので,とくに紹介はしませんが,情報はありがたく,この場を借りて感謝申しあげます。

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金額フリー最長の1322.7km,大前~松本のルート

 これらが最長140円旅行のルートなのですが,ここで困った問題があります。これだけの距離になると1日で全てを乗りきることができず,どこかで夜明しをしなければなりません。インターネットでは,夜明しをする必要があるので終夜運転のある大晦日でないとこのルートは成立しないとの記事を見かけますが,これは違うと思います。140円旅行中に終電になると,ふつうの乗車券では有効期限が切れます。有効期限が切れても「継続乗車」(旅客営業規則155条)という決まりがあって,乗車券の行き先駅までは乗車する権利はあるのですが,「継続乗車」扱いになったら可及的速やかに目的地に行くのが常識で,大回りなどしていられないものと考えます。要は,終夜運転のどさくさ紛れに夜明しをしてしまおうという算段ではないでしょうか。一説には大晦日の成田駅は140円旅行で夜明かしする人が少なからずいるそうで,これはこれで一種のお祭りと考えれば楽しそうです。これに関してはその4に追補として詳述しましたので,興味があればこちらもご参照ください。

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今回用意のきっぷ。左はその1の再掲

 140円でも2日間有効にする術はないものか知恵を捻ったのが往復乗車券を使う手で,これなら乗車券自体が2日間有効なので日付をまたいでも継続乗車にはなりません。継続乗車ではないので,大回りをする権利も残っていると僕は考えるのですが,問題はどうやって夜明しをするかです。JRの旅客営業のルールはよく考えられていて,旅客営業取扱基準規程には145条「接続駅で一時出場させる場合の取扱方」という規定があります。この規定では,直通する乗車券を持っている旅客を駅の設備(を閉鎖するなど)の事情で一時出場させる場合は途中下車の取扱いに準じることになっています。まさにこのケースにぴったりなのですが,JRの駅で実際にこの取扱いをしてくれるかどうかは分かりません。

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旅客営業取扱基準規程145条全文 北海道旅客鉄道旅客営業規則旅客営業取扱基準規程 1991年 中央書院~

 最長140円旅行の行程づくりでポイントとなるのはどこで夜明しをするかです。僕の考えでは,終電が遅くまであり,ほぼ同義ですが初電が早く,比較的大きくて何か悶着があっても駅員さんがたくさんいる駅がよいです。北陸新幹線開業前の高崎駅などがよいのですが,今では夜行列車がほとんどないので新宿や秋葉原,大宮なども候補になると思います。逆に,松岸のような無人駅も悶着にならないというポイントはありますが,駅の周囲に夜明しをできる場所がありません。なお,そういうことを考える輩がいるのか,松岸駅(昼間だけ係員のいる委託駅)は夜間は駅舎を締切るとの掲示が出ていました。以前,2日がかりの140円旅行は大晦日の成田で夜明し説を真に受けて行程を組んだことがあり,成田線の始発は千葉始発と知っていたので,今回はあっさりと千葉で夜明しと決まりました。この旅行ですが,最長140円旅行は大晦日でないとダメという俗説に風穴を開けるのも目的の一つになってきました。

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今夜は満月もきれいで明日も天気は良さそうだ。列車は水戸線764M @岩瀬

 さて実際の旅行の続きです。水戸線の途中で日没となってしまい,この先は車窓は楽しめません。普通なら消化試合モードなのですが,今夜はこれからが長いので消化試合などとは言っていられません。

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12.友部18:52~我孫子20:05 常磐線1256M 67.5km 累計419.5㎞

 友部から乗った1256Mは土浦で車両の増結と特急列車退避で9分の停車です。ところが道を譲る「ときわ86号」が急病人の介護のため10分くらい遅れて走ってゆきました。この列車も約6分遅れての発車ですが,土曜日の晩でお客さんは少なくスムーズに走り,約3分の遅れで我孫子到着です。このブログでも何度か紹介しましたが,我孫子の駅そばは地元の弥生軒で,巨大な鶏の唐揚げが入ったから揚げそばが名物です。今夜もそれを期待してきたのですが,夜8時を過ぎ,本日の営業は終了していました。

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13.我孫子20:13~柏20:19 常磐線2062E 4.4㎞ 累計423.9km

 気を取り直して,歩を先に進めます。昔,高校生の頃には新松戸にも駅そばのスタンドがあったので,それ期待です。まだ,武蔵野線の新松戸~西船橋間が開業していない頃,友人と2人で新松戸に来て駅そばを食べました。七味唐辛子をかけようとした丁度その時,一渉りの風が吹き,スプーンに盛ったトウガラシがカウンター中にこぼれてしまいました。これを見ていた店のおばさんに「食べ物を粗末にするもんじゃありません」とたしなめられ,忘れ難い駅そばとなっていたのでした。

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14.柏20:28~新松戸20:35 常磐線2040S 6.2km 累計430.1km

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柏駅の天ぷらそば

 我孫子からは常磐線各駅停車ですが,日頃は乗らない小田急の電車で上ってゆきます。ちょうど柏に着いたとき,ホームの駅そば屋さんが営業中なのが眼に入ったので,慌てて飛び降ります。我孫子の弥生軒は空振りでしたが,何とか今日3杯目の駅そばにありつくことができました。柏からは再び常磐線各駅停車,今度は東京メトロの電車で新松戸まで上ります。

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15.新松戸20:53~南浦和21:22 武蔵野線2068E 25.8km 累計455.9km

 新松戸では食後の缶コーヒーを飲んだり,残念ながら跡形もなくなっていましたが,思い出の駅そば屋さんを探したりしてゆっくりします。武蔵野線の列車は本数が少ないせいかこんな時間でも混んでいますが,各駅ごとの出入りが多く,すぐに座ることができました。

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16.南浦和21:27~赤羽21:40 京浜東北線2101B 9.3km 累計465.2km

 最長140円旅行のルートは無意味な遠回りをする箇所がありますが,ここもその一つです。そのまま武蔵野線に乗っていれば1駅2分のところをくさび形に小1時間かけて赤羽までを行き来します。

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17.赤羽21:47~武蔵浦和22:01 埼京線2185K 10.6km 累計475.8km

 赤羽からの埼京線は連休初日の晩とあって都心で遊び歩いた人の帰宅の足で大変な混雑です。来た電車はりんかい線の70系で,ちょっと変わった電車で気晴らしです。駅ごとにお客さんは減り,武蔵浦和に着く頃にはふつうの夜の電車になっていました。

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18.武蔵浦和22:10~西国分寺22:35 武蔵野線2172E 25.9km 累計501.7km

 武蔵浦和からは再び武蔵野線で西国分寺を目指します。武蔵野線の各駅のホームもぎりぎりの8両対応で写真を撮るのに苦労します。

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19.西国分寺22:43~新宿23:16 中央線2250T 22.5km 累計524.2km

 西国分寺からは今日2度目の中央線で新宿を目指します。中央線の早朝深夜は総武線との直通運転がなくなり,東京駅から各駅停車が発着することは知っていましたが,沿線住民ではないので見るのは珍しいです。黄色い各駅停車の案内サインに喜んだりしながら,空いた電車に落ち着きます。

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20.新宿23:24~秋葉原23:53 山手線2321G 15.1km 累計539.3km

 夜11時過ぎ新宿に着きますが,連休初日の今日はとんでもない人混みです。これから乗る山手線外回り電車は積残しが出るかと思う位の人でホームがごった返しています。実際,写真を撮るのもままならず,1本おとすことになりました。池袋を過ぎれば混雑もやわらぎ車端の車椅子スペースで窓に寄りかかってゆっくりします。いつもならお休みの時間ですが,秋葉原で降りないと大変なことになるので,緊張してあまり眠くはありません。

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21.秋葉原0:21~津田沼0:56 総武線2442C 25.3km 累計564.6km

 今日の行程は千葉に最終列車で着くこと,秋葉原0:32の2430Cと決めていたのですが,朝8:00過ぎのスタート,途中で何があるか分かりません。途中何箇所かに列車が遅れた時のための余裕を織込んでいたのですが,幸い今日は順調に推移し,ここで30分以上時間があります。0:13の千葉ゆきにも乗れそうですが,人もたくさんいて景色に溶込めるので,この列車は見捨てることにします。そうこうするうち,23:20頃渋谷駅で人身事故があり,山手線内回り電車が止まっているとの情報です。こんな時間に飛込みとも思えず,ホームからの転落と思いますが,まったく人騒がせなことです。この影響で総武線各駅停車も遅れが見込まれるとのことです。じっとしていて飽きたのと,最終列車の混雑を避けるため,秋葉原は1本早い0:21の2442C津田沼ゆきで出ることにします。1本前の千葉ゆきは随分遅れていましたが,この列車は数分の遅れで走っていました。

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22.津田沼1:06~千葉1:21 総武線2430C 12.5㎞ 累計577.1㎞

 ほぼ1:00,終点に津田沼に到着。電車は引上げてゆきますが,僕はもう1本千葉までがあります。また,千葉ではすんなり2日がかりの140円旅行を認めてもらって改札を通してもらえるか,この旅行の大きなポイントが待っています。事前に勉強し,規定集のコピーも持参していますが,やはりドキドキ緊張します。

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千葉で。午前1:30,本日の営業も終了

 さて千葉駅の改札です。もともと駅員さんがたくさんいそうな大きな駅として千葉を選びましたが,女性2人,若手からそろそろ中堅といった男性1人がいます。乗越し精算などのお客さんが一段落したところで,一番手前にいた男性の駅員氏にアタックです。持参の規定集のコピーも用意して,これは継続乗車ではないこと,規程145条などを説明しようとしましたが,先方もしっかり心得ていて何の悶着もなくOKでした。残念なのは,規程によればこの場合でも途中下車印を押すはずですが,途中下車前途無効の乗車券に途中下車印を押すのをためらい,途中下車印はもらえませんでした。駅員氏曰くちょうど数日前に特別下車印がなくなってしまい,これがあれば押せるのですがとのことでした。

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人影も少ない4:40の千葉駅中央改札

 無事に出場はできたものの,この後,始発電車までの3時間ちょっとをどうするかです。事前にネットカフェは調べていたのですが,千葉駅から近い3軒は連休初日とあってどこも満席です。空席待ちもできますと言うので尋ねたら,既に5人待ちで7時頃でしょうとのこと,これでは話になりません。3軒目のネットカフェの前がカラオケボックスだったので尋ねると,今の時間なら時間フリーで会員料金2,000円ですとの案内,結局,カラオケボックスで夜明しすることになりました。今夜は千葉で夜明しはずっと前から決めていたこと,最近はネットカフェも予約ができるので,もし同様のことをするなら予約をお薦めします。小腹が空いたのと,何も注文しないのも失礼なので,夜食にタコ焼きを食べてお休みです。また,携帯やバッテリの充電も必要ですが,カラオケボックスでは有料の充電ボックスで,30分100円の充電が終わるたびに入口ロビーへ出向かなければいけないのが難点でした。こんなことで暗い所で横にはなれましたが,ゆっくりできたには程遠い2.5時間のカラオケボックス滞在でした。なお,かかった費用は会員登録料,部屋代,夜食,携帯充電で3,203円でした。
 結果からいえば,終電から始発の間の出場は2日間有効の往復乗車券の片道分を使えば問題ありませんでしたが,出場はできてもやはり夜明かしは結構きつかったです。夜の盛り場を歩くことになるので,高校生以下にはお薦めできません。
 なお,記事は事実に基づいて書いていますが,いつでもどの駅でも同様かは保証の限りではありません。もし,類似の旅行をする場合は自己責任でお願いいたします。
(2018.5.27記)

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東京近郊区間大回り最長140円旅行・その1--1日目・東京近郊区間の外縁をゆく

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今回のきっぷと茅ヶ崎駅相模線ホーム端の烏帽子岩のミニチュア

 今年(2018年)のゴールデンウィークは連休後に旅行の予定があるので基本的に大人しくしている予定でした。そうは言っても会社が休みの9日間どこにも出掛けないのはもったいないので,以前からやりたかった東京近郊区間大回り140円旅行の最長ルートに挑戦しました。最長ルートも何とおりかあり,その蘊蓄(うんちく)はその2で紹介しますが,わが家最寄りの磯子駅からスタートできる1016㎞の大旅行です。

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1.磯子8:18~大船8:33 根岸線621B 12.6km

 決行は4月28日(土),磯子駅を8:18の621Bでスタートです。今日の予定は,行程の約半分を消化して千葉に最終列車で到着することにしています。逆算したらこの列車で出発することになったのですが,程よい時間ではあります。磯子からお隣の根岸までの往復乗車券を出して入鋏をお願いしたら,「行ってらっしゃいませ」とのご挨拶をちょうだいしました。鋏改めスタンプは90度曲がっていますがこれがミソで,磁気のエンコード部分にパンチ穴をあけて最後の無効処理が楽なようになっていて,駅員氏,なかなかやるものです。

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2.大船8:40~茅ヶ崎8:52 東海道線1833E 12.1km 累計24.7km

 大船からは東海道線で3駅下ります。こうした旅行のお約束で,乗る電車は全て写真を撮りますが,大抵はホームでの先頭部分の写真になってしまいます。大船では最後部に乗ることにして,ホームに進入する列車の写真を撮ってみます。

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3.茅ヶ崎9:07~橋本10:13 相模線963F 33.3km 累計58.0km

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相模川の堤防の向こうに富士山を望む @倉見

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中流域に来ると丹沢の山々がきれいに見える @下溝

 茅ヶ崎からは相模線に乗換え,相模川の東岸に沿って上ってゆきます。今日は絶好の天気で,富士山,丹沢の山々がよく見えます。相模線各駅のホームは電化開業時に4両編成に合わせてかさ上げ整備されたようで,各駅とも余裕がなく,電車の写真を撮るのに苦労します。仕方がないので,相模線電車の写真は橋本に着いてからエンドチェンジ後の1枚です。

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4.橋本10:24~八王子10:35 横浜線907K 8.8km 累計66.8㎞

 橋本~八王子間は横浜線電車で繋ぎます。お天気の良い連休初日とあって,電車は結構,混雑しています。

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5.八王子10:39~立川10:49 中央線1046T 9.9km 累計76.7km

 八王子からは,予定より1本早いのですが,中央特快で立川に上ります。立川は各ホームに奥多摩そばの立ち喰いそばがあるので,ここで早い昼食にします。ここは以前は鰊そばをおいていたのですが,数年前になくなってしまいました。140円旅行で困るのは食事をとる場所が駅ナカに限られることなので,勝手の分かった駅で食事が摂れるのは安心です。

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奥多摩そば 立川駅青梅線ホーム店の天ぷらそば

 高校生の頃から鉄道旅行に出掛けると駅そばを食べるのが常でしたが,今度の旅行は駅ナカが多いので何杯食べられるでしょうか。

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6.立川11:05~拝島11:17 青梅線1117T 6.9km 累計83.6km
立川駅の青梅線発車案内

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拝島駅構内Dila拝島の様子

 立川からは立川始発の青梅線列車で拝島へ向かいます。青梅線は中央線直通列車が増えて便利になりましたが,立川から乗る場合はホームが分散されるのが難点です。次の乗換駅は拝島ですが,ここはDila拝島なる駅ナカ施設が整備されています。今日はお腹がいっぱいなので写真だけですが,ミスタードーナツや吉野家など外食系のお店が充実しているのが140円旅行者には嬉しいです。

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7.拝島11:31~川越12:17 八高線~川越線1165E 35.7km 累計119.3km

 拝島から乗った電車は短編成改造の205系,最近は205系も減ってきました。以前はここは気動車の走るのどかな区間でしたが,川越線の電化時に高麗川以南が電化,川越線と一体運用されるようになり,随分雰囲気も変わりました。

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秩父の山々を望む @高麗川

 箱根ヶ崎から高麗川にかけては関東平野の西端を走る感じで,秩父の山並みも近づきます。高麗川から先,八高線を気動車で下ったほうが楽しそうですが,最長ルートは大宮まわりなので,このまま乗車を続けます。

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8.川越12:30~大宮12:53 川越線1250F 16.1km 累計135.4km

 川越からは埼京線直通の堂々の10両編成の快速列車で大宮を目指します。

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9.大宮13:11~高崎14:41 高崎線1864E 74.7km 累計210.1km

 大宮からは高崎線に乗換え,高崎を目指します。この区間は75㎞,1時間半かかり少しゆっくりできるので,グリーン車利用です。この1864Eは10両編成で,グリーン車も含めて結構な乗りです。熊谷の先ではJA士幌町と大書きされた農業倉庫が見えますが,士幌町といえば北海道,この倉庫は首都圏向けの馬鈴薯でも貯蔵するのでしょうか,何か気になります。

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熊谷~籠原間にあるJA士幌町の倉庫/妙義山が見えてくれば高崎も近い
(かなり苦しい編集ですが悪しからず)

 高崎では多少時間があって,25分の接続で両毛線453Mに乗換えです。高崎はたくさんの方向への列車が集まる要衝ですが,ホームの使い方があまり固定されていないようで,ホームには巨大な全方向の列車を掲載した時刻表があります。

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高崎駅の発車案内

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10.高崎15:06~小山16:57 両毛線453M 91.7km 累計301.8km

 高崎からの453Mは休日午後のよい時間帯とあって,結構な賑わいです。電車は211系4両編成で,115系置換えのために最近整備された電車です。最近の近郊電車はスノープロウ一体型のスカートを履いていますが,吹溜りに突っ込んだ時にスカートごとひん曲がったりしないものかと思います。発想が模型いじりの延長でお恥ずかしいですが。

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赤城の山々を望む @岩宿

 両毛線の91.7㎞は,今回の旅行の1列車の区間距離としては最長で2時間弱かかります。東京近郊区間の外縁を午後の陽射しのなか快調に走ります。

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フラワーパークとあしかがフラワーパーク駅の様子

 途中のあしかがフラワーパークは4月1日に開業した新しい駅です。そのフラワーパークの見どころの藤の開花時期なので,駅は大賑わいです。時刻は16:22と夕方ですが,陽の長い時期でもあり,まだまだたくさんの人が藤の花見物に行きます。

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岩船駅近くの岩船山

 両毛線は140円旅行で回れる最外縁ですが,山の景色にも恵まれ,岩船では岩船山が線路近くに見ることができます。最後は筑波山ですが,こちらは後ほど水戸線で麓を走ります。

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小山の駅そば。毎回天ぷらそばでは飽きてしまうので今回は山菜そば

 16:57小山着。この後しばらくは駅ナカが充実していないことが分かっているので,駅そばで早めの夕食にします。小山の駅そばは地場の中沢製麺のお店(運営委託)で,愚息曰くとてもおいしい駅そばです。紅生姜の天ぷらそばが名物ですが,今日は値段も安いので山菜そばを食べることにします。

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11.小山17:38~友部18:45 水戸線761M 50.2km 累計352.0km

 水戸線は17:08の759Mがあるのですが,今日の行程のところどころに忍ばせてある余裕時間の一つで1本おとします。これから乗る761Mの入線風景を撮ったりしてゆっくりします。また,売店でビールやつまみも買込み,まだ夕方ですが晩酌モードです。E531系のボックスシートを期待していたのですが,来た電車はオールロングシートのE501系です。

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夕暮れの筑波山

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遠く那須の山かげに陽は落ちて。水戸線岩瀬あたりで

 E501系でちょっとがっかりしたものの,車内は空いているのでロングシートでもビールを片手に一杯やります。右手の車窓には筑波山が満月と共に見え,夕暮れの景色を楽しみます。岩瀬あたりで日没になります。ここまでで出発から概ね10時間ですが,今日は深夜1時半前,終電まで列車に乗るのでこれから先が長く,まだ約7時間あります。(2018.5.27記)

その2につづく
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