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2018-08

2018年夏のアクティビティ1--神乗継ぎで信越と南会津の青春18きっぷの旅・その1

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飯山線観光列車「おいこっと」 @森宮野原 2018.7.22(特記以外すべて同じ)

 今日はさる(2018年)7月22日に行った青春18きっぷの旅についてを書きます。神乗継ぎとは大仰なタイトルですが,神乗継ぎかどうかは読まれたかたのご判断にお任せします。1年くらい前に時刻表を眺めているときこんな乗継ぎが成立するんだ...と思ったのですが,机上だけではすまず,実行するのが僕の習性なのです。簡単に書くと,「ムーンライト信州」で出発し,飯山線観光列車「おいこっと」に乗り,只見線に入って,最後は東武の新しい特急車リバティに乗るというものです。

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当日のルート(日付が変わり青春18きっぷを利用開始した立川から記録)

 7月21日(土)22:29,自宅最寄りの磯子駅を出発し,「ムーンライト信州81号」の始発駅,新宿に向かいます。「ムーンライト信州」は今では長野の1本だけとなった国鉄の特急型電車の189系で運転されます。新宿駅に着くと,この列車に乗る人のほか多数の鉄道ファンもいてごった返しています。僕が着いたのはちょうど発車前の準備をしているときで,いろいろ出てくる懐かしいヘッドサインの撮影会のようでした。下の「あさま」のほか「はまかいじ」や「急行アルプス」も収録されていました。一渉り編成を眺めますが,柔らかいDT32系の空気バネ台車や103~485系まで似たような見た目の主幹制御器の機器箱などに懐かしさをおぼえます。

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ムーンライト信州81号 @塩尻

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ヘッドサインの転換中。懐かしい「あさま」 @新宿 7.21

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懐かしい国鉄標準のパーツ。CS15主幹制御器,DT32台車 @新宿 7.21

 列車は23:54定時に発車,立川,八王子からの乗りもあるので空席がありますが,指定席券は売切れとの案内です。去年の夏もこの行程の旅行にチャレンジしましたが,指定席がとれずに実現しませんでした。1列車あたり350席程度,自由席の連結もないので,プラチナチケットとは言わないまでも,結構な人気列車のようです。以前の夜行鈍行の時からそうでしたが,南,中央,北アルプスへの登山の足としても定番の列車で,今日の客層も乗り鉄風と登山客とふつうの行楽のお客さんが1/3ずつのようでした。

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信濃大町からは大糸線の始発で戻る。3220M @信濃大町

 「ムーンライト信州」は白馬ゆきで,白馬から長野へは松本経由,列車で行っても行程は成立しますが,長野での接続が7分しかありません。また,白馬~長野間の路線バスもありますが,運賃は1,800円です。「おいこっと」は今日の旅行の目玉なので乗り遅れるわけにゆかないので,ちょっと早起きし,信濃大町で降りて時間を稼ぐことにします。時間に余裕ができたので,大糸線の穂高から篠ノ井線の明科までを歩いてみました。

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北アルプスの山々を望む大糸線の車窓。鹿島槍ヶ岳がきれい @細野あたり

 この2駅間は犀川を挟んだ対岸で,いくらも離れていないことは知っていたので,清々しい夏の朝のお散歩です。途中は穂高川,高瀬川が犀川に流れ込む合流点で,北アルプスの山々を振り返りながら,川の景色を楽しみます。

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高瀬川の向こうに北アルプスを望む。中央が有明山

 明科の街中に入るとコースは国道19号線となり,蔵の残る家なども出てきて,朝のタウンウォーキングを楽しみます。下の写真のキロポストの209㎞は日本橋からではなく名古屋からの距離を表しており,特急「しなの」が長野ゆきである歴史的経緯を体感します。

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明科の町内で

 国道沿いのコンビニで朝ごはんを仕入れ,喉を湿してゆっくりします。7:20頃には駅に着いたので,上り電車の写真を撮りに駅の反対側に足を延ばします。なんの変哲もない211系電車ですが,僕独自の集計では全国ベスト18位に入る長距離・長時間鈍行です。

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篠ノ井線3520M。長野~飯田間163.6kmを4:43かけて結ぶ長時間鈍行 @明科

 すると今度は松本方から,緑の特急型電車が入ってきて,中線に停車するではありませんか。先ほどの「ムーンライト信州」がひと仕事終わって,長野への回送の行路のようです。そんなことならずっと乗っていたかったとも思いますが,思わぬ拾いものをしました。

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「ムーンライト信州」の回送とこれから乗る1223M @明科

 聖高原,冠着とちょっと魅力ある名前の駅を過ぎ,長い冠着トンネルを抜けると列車は善光寺平に出ます。トンネル出口の最高地点よりちょっと下った所に姨捨駅はあります。ここからの善光寺平を一望する景色は日本3大車窓の一つと言われます。今日の1223Mは2分くらい止まるので写真を撮りますが,逆光の電車とピーカンの風景を同時に撮るため,まともな写真にはなりませんでした。

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スイッチバックの姨捨で反対列車を待つ1223M @姨捨

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姨捨付近からの車窓

 列車は8:44,定時に長野着です。「おいこっと」の発車まで31分あるので,駅ビルで名物のおやきを買ったりして,以降の行程に備えます。9:08ごろ「おいこっと」の気動車が入線です。ホームでは「ようこそ信州へ」の横断幕を掲げて,駅員さんたちが飯山線観光列車の運転を盛り上げます。

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「おいこっと」入線 @長野

 「おいこっと」は東京のローマ字綴りTOKYOを逆から書いてOYKOTとしたもの,東京とは反対で時間のゆったり流れる日本の田舎を楽しんでもらおうという趣向の列車です。「ムーンライト信州」も「おいこっと」も運転日が限られる臨時列車なので,それらを両方楽しめる日は意外と少なく,そこが神乗継ぎのゆえんです。列車は9:15,定時に長野駅を発車,豊野までの3駅はしなの鉄道線を走ります。車内ではNREのアテンダントから心づくしの野沢菜をいただきます。これを肴にビールを1缶,今日は朝から運動もしたのでおいしくいただきます。

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飯山駅付近。静態保存のSL--C56--もあるよう。車内で配られる野沢菜

 ちょっとイメージとは違うのですが,このあたりの飯山線の針路はかなり北寄りで,飯山では北陸新幹線と交差します。また,飯山では16分の大休止なので,駅前のスーパーに走り追加のビールと肴を仕入れます。今日の「おいこっと」には,信州中野の地元のバンド?のメンバーが飯山から乗込み,車内で民俗楽器(オカリナなど)の生演奏がありました。これだけのアトラクションがあれば指定席券520円も安いものですが,毎日ある訳ではないそうです。

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車内での民俗楽器の生演奏

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飯山線は千曲川~信濃川に沿って走る @桑名川あたり

 車窓のほうは千曲川(新潟県内では信濃川)に沿った景色ががどこまでも続きます。また,飯山線は,米坂線,只見線と並び3大積雪線区で,周辺の景色も豪雪地帯を想像させます。とくに長野・新潟の県境に近い森宮野原駅は1945年2月に積雪785㎝を記録し,日本最高積雪地点という標柱が立っています(冒頭の写真参照)。列車はここでも15分止まり,さきほどのバンドの皆さんもここで降車です。

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バンドの皆さんに送られて森宮野原を発車

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沿線には2階にも出入り口がある家が多い

 11:50,「おいこっと」は終点の十日町に着きます。十日町は小出,小千谷と並び魚沼地方の中核で,「おいこっと」運転の趣旨としては十日町でゆっくりしてもらおうということなのでしょう。次に只見線に乗ることを考えると,その後の列車で越後川口まで行くと12:57着で,ぎりぎり5分の差で上越線の上り列車に接続しません。ところが,多少遠回りではありますが,ほくほく線で六日町に出るとちょうど上越線の下り列車があって,小出13:11の只見線に乗れるのです。これが神乗継ぎの2です。

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十日町~六日町はほくほく線で。835M @十日町

 という訳で,長野~豊野250円に続き,十日町~六日町の300円のきっぷを買って,12:16のほくほく線の列車に乗ります。この電車の2両目はゆめぞら車で,魚沼丘陵を貫くトンネルでは天井に映し出される映像を楽しみます。この日は夏らしい海の映像で,イルカやウミガメ,ジンベイザメなどが泳いでいました。

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ゆめぞらの車内映像

 六日町には12:31着。6分後の1735Mに乗り,19分の乗車で只見線の乗換駅,小出です。この区間は魚野川に沿って米どころを下って行く田んぼの緑がきれいなところですが,夜行明けで少々眠くうつらうつらします。

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上越線1735M @小出

 12:56,定刻に小出着。2年半前のお正月,雪のシーズンにもここで同じ乗継ぎをしたので,勝手は分かっています。ホームを見ると気動車はこの前のときと同じ,朱色に白で模様が描かれたものと,赤青の細線の新潟色のキハ48が待っています。ほどほどの乗継ぎ時間の間に飲み物を買ったりして,13:11,只見線の旅スタートです。(その2につづく)(2018.8.11記)
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Nゲージ--京成3700形塗装済キットをつくる

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 今日は久しぶりNゲージの鉄道模型の製作記事をアップします。高校時代の鉄道研究会の友人が大量のNゲージ模型を譲り受けたと言うのでその整理を手伝いに行ったら,一部には組んでいないキットもありました。多忙を極めるサラリーマンの友人に,組むだけでも楽しいから代わりに自分が組むよとオファーしたものです。そんな訳で,自分のものでもないキットを組んだ製作記ですが,ある面,預かりもの故オーソドックスに組んだので,何かのご参考になろうかと思います。製作には5月の連休のほぼ1週間をかけました。

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先ずは部品集結

 キットはグリーンマックス(以下,GM)製の塗装済キットで,京成3700形 4両トータルと中間車4両のセット各1つです。ちなみにグリーンマックスのWebサイトには,懇切な組立て説明もアップされていて,この京成3700形を題材にしています。そちらが正式バージョンということで,本当にキットを製作するかたはそちらもご参照ください。

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キットの部品の一部。最近のキットはよくできている

 先ずは組立てを始める前に部品を一揃い並べてみます。ミスパーツがないかの確認もありますが,一種,製作記の始めの儀式みたいなものです。大学時代のプラモデルマニアの友人いわく,プラモデルを買ってきて組まずに一晩眺めることができたら,本物のモデラーだね...と言っていましたが,けだし名言と思います。さてこのキットですが,今どきのNゲージでは常識かもしれませんが,僕の眼にはなかなかよくできています。

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塗装済キットとはいえ床下,屋根上部品はスプレーで塗装する

 何と言っても,塗装済というのが大変ありがたいです。国鉄103系みたいな単色塗装なら簡単ですが,この電車のように2色の帯などあったら,自分で塗装するのは大仕事です。塗装済でなければ,代わりに組むなどというオファーもしなかったでしょう。また,ハコに組んであるのもありがたく,自分で組むとなると,接着のはみ出しを気にしながら直角を出すのに苦労します。このキットではクーラーも塗装済で,アンダーゲートというそうですが,ランナーからの切れ目が外に出ないように成型されています。

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塗装の済んだ床下器具と屋根上部品

 床下器具と屋根上部品は似たような色をしていますが,キットの指示に従い,床下器具はねずみ色,屋根上部品は灰色でスプレー塗装します。このとき先頭車の床下にダミーの連結器とスカートを取付けて,まとめて吹いてしまいます。

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各部品に車号と向きを書く

 塗装が済んだら,車体,屋根,床板に車号(成田寄りから何両目か分かる),上野方,成田方の向きを書込みます。8両を一気に組むとなると,組んでいる途中でどれがどれだか分からなくなってしまうからです。

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各部品の筆塗り塗装

 スプレーに続き各部品を筆塗りで塗装します。僕はNゲージ模型の内装や照明にはこだわらないのですが,今回は標準仕様ということでシートのみ塗装します。日頃の通勤でも京成3700形は頻繁にお目にかかるので,まあこんなもんだという感じに,通常座席はキット指定のマルーン,優先席はブルートレインの青をちょっとグレーで薄めた色で筆塗りします。塗装道具を出したついでに,貫通扉をステンレスの銀,運転台のインパネを艶消し黒に塗ります。また,このときに前照灯を銀,尾灯をマルーンで前面下部のライト部に色を差します。

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台車の加工。先頭台車の連結器を切断

 一通りの塗装が済んだので,ここからは小部品の加工です。先ずは台車の加工,先頭に使う台車はダミーの連結器とあたってしまうので,アーノルトの連結器を切断します。作業の邪魔になるので,一旦輪軸を外し,カッターで切ればすぐに切断できます。

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パンタグラフの加工―避雷器の取付け

 次は避雷器をパンタグラフに取付けます。私鉄電車の避雷器はパンタグラフの枠に取付けられている例が多いですが,この電車の避雷器もそのタイプです。避雷器から伸びた四角いボスを,パンタグラフの台枠の角孔に差込みます。と書くと簡単そうですが,結構,孔が小さく,ぴったりの位置で差込まないと上手く入ってくれません。差込むだけでもそれなりに強度はありそうですが,念のため,少量の接着剤をつけておきます。

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屋根上まわりの部品取付け

 屋根上にはパンタ脇のランボード,パンタ間の高圧引通し(のカバー),ヒューズ箱などの部品を取付けます。この例では2次車の想定で,引通しはカバー付きのものを選択しました。また,上野方の先頭車にはラジオアンテナのケースをつけますが,この分は取付孔が開いていないので,0.8㎜のピンバイスで事前に孔を開けておきます。

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クーラーの取付け

 次は屋根まわりの大物部品としてクーラーを取付けます。この電車の場合,ファンのある方が中央寄りですが,このキットは屋根側の取付け孔が左右非対称に開けてあるので,逆向きに取付ける心配はありません。

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前面へのシール貼り

 このキットのガラス部品は車体とほぼツライチになようにモールドされていて,一昔前のキットよりかなり良い出来です。行き先,運行番号,種別など各種のステッカーが用意されているので,好みのものを貼付けます。組んでしまうと変えられないので,念のため,持ち主に断ったうえで京成3700形としては一般的そうな77K・特急・成田空港にしました。灯火類の色差しは筆塗り塗装のところに書いたとおりですが,ライトケースは黒く縁取りされているので,多少粗くても組んでしまえばきれいに見えます。

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床下器具の取付け

 代わって床下器具ですが,この辺はちょっと手を抜いているようで,18mのVVVF制御車共通の部品がセットされています。見たところM1車用,M2車用,T車用があるようですが,組立説明書のガイドに従い接着します。

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車体小部品の取付け(1両分は取付け済)

 ここまでのところは,部品も大きく,成果が目に見えるので楽しいのですが,ここからしばらくはしょっぱい作業が続きます。妻面のガラスは1両に4枚(中間車)ずつ,8両で28枚をつけます。透明部品なので接着剤は控えめですが,少ないと接着強度が不足するので,手は抜けません。併せて貫通扉も各車の成田側妻面に接着します。また,側面の窓ガラスもこのタイミングで取付けます。サッシと取合いもよくできていて,ガタつきもないので,接着剤は使わずに嵌めただけです。

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小部品の取付け終わった車体

 この先は総組立てといえるような作業で完成まであと僅かです。既に小部品とクーラーの付いた屋根にパンタグラフを取付け,屋根板を車体に取付ければ,上回りは完成です。なお,屋根板もしっくり嵌っているので,接着剤は使っていません。

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上回りの完成

 最後に台車を床板に取付け,上回りと下回りを合体すれば完成です。なお,床板は軽く四隅を止める程度に接着剤で固定しています。また,先頭車のおでこに付く大小の無線アンテナはこの段階で取付けました。とても繊細な部品なので取扱いは要注意です。また,取付孔が小さめなので,無理なく差込める程度に丸ヤスリで現物合わせで拡げました。

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京成3700形 8両編成完成

 預かりものと言いながら手塩にかけて作ると愛着も出てきます。出来上がり品を届けなければいけないのですが,途中の輸送の便も考え,市販のケースまで買ってしまいました。

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ケースに入れれば馬子にも衣裳で立派なもの(?)

 手許の製作工程表で締めてみると概ね4日がかり,約12時間半の作業でした。12時間半というと約半日ですが,そんなに長時間,根気も続かないので,やはり4日くらいはかけて作りたいものです。また,工作を始めたら楽しくなって,今度は自分のものを作ってみたくなりました。(2018.7.18記)

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