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2018-12

20世紀の鉄道写真(14)--1982年(昭和57年)1~4月の旅行

 今日は久々に20世紀の鉄道写真で,1982年の写真をお届けします。この年,東北・上越新幹線が大宮からの暫定開業をしました。僕は大学3年生,国鉄全線完乗まで残り僅かで苦労しながら乗り残し線区を拾っています。

 この年の正月は4年連続になる南東北周遊券エリアへの旅行ですが,北関東の各線を拾って水郡線から東北入りしました。

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1.真岡線真岡で 1981.12.31
 とりとめないスナップですがキハ20系の気動車,2軸貨車がふつうに走っている昭和のローカル線風景です。

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2.常磐線の客車列車 @水戸 1981.12.31
 常磐線上野口にも赤電の合間を縫って青茶(雑型客車)の長距離列車が走っていました。牽引機はなんとEF81-81,今の大スターの下積み時代です。

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3.丸森線のキハ40 @槻木 1982.1.1
 キハ40の2連ですが,前の車と後ろの車で窓割りが違います。手前の初期車のほうが整っていて,僕は好きでした。

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4.夕暮れの丸森駅 1982.1.1
 今は阿武隈急行になっていますが,当時は盲腸線で本数も少なく,なかなか行きづらい所でした。

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5.会津線湯野上駅 1982.1.2
 こちらは会津線湯野上駅(現:会津鉄道湯野上温泉駅)ですが,とても風情のある駅舎でした。

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6.急行「いなわしろ」 @湯野上 1982.1.2
 当時でも少なくなっていた2色塗装のキハ20単行の急行です。タブレット除けがついているのは限定運用だったのでしょうか。

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7.このときの周遊券
 南東北周遊券は水郡線経由が使えました。確か,東北全体の周遊券は使えなかったと思います。

 2月下旬は学校の春休みで,北陸地方の各線を乗りつぶしに行きました。2/20の写真が1枚も選ばれていませんが,夜行の「越前」で着いて,城端線,氷見線,越美北線に乗って「きたぐに」に泊まるという強行軍で,写真どころではなかったようです。

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8.吾妻線大前で 1982.2.19
 大前は何もない所ですが,今年行ったときとあまり変わらないです。

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9.能登線蛸島駅 1982.2.21
 この当時,七尾線には金沢3:49→輪島7:16という行商(朝市)列車が走っていて,急行「きたぐに」からこの列車に乗りました。蛸島着は10:31と記録にはありますが,眠くて記憶はありません。最後尾にはキニが付いているようです。

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10.急行「能登路」 撮影場所不詳 1982.2.21
 こちらは急行「能登路」ですが,ヘッドマーク付で運転していました。

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11.急行「立山」 撮影場所不詳 1982.2.21
 電車の急行ですが,これもヘッドマーク付です。金沢局は意外とヘッドマーク好きだったのですね。

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12.富山港線の電車 撮影場所不詳 1982.2.21
 富山港線では旧型国電が京浜東北線と同じ水色一色に塗られて走っていました。

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13.高山本線の急行「たかやま」 1982.2.23
 富山の知人宅でゆっくりした後は高山本線経由で北陸から抜けます。神通川の景色がきれいでした。

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14.越美南線北濃駅 1982.2.23
 雪はほとんどなくなっていますが,駅舎前には雪だるまが。国鉄時代でもこんな遊び心はありました。

 北陸から名古屋に出た後は,今度はそのまま南紀方面を攻略です。

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15.関西本線か紀勢本線の客車列車 撮影場所不詳 1982.2.24
 すぐ横をスマートな近鉄特急が走るなか,国鉄は時代がかった雑型客車がまだ健在でした。

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16.伊勢奥津駅風景 1982.2.24
 山里にたたずむ伊勢奥津駅と思います。ここに行ったのはこの一度限り。また行ってみたいところの一つです。

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17.近鉄伊賀線の電車 @丸山? 1982.2.25
 近鉄も伊賀線(現:伊賀鉄道)のようなローカル線では旧型国電のようなシルヘッダー付の電車が走っていました。

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18.伊勢線のキハ35の車内 1982.2.25
 伊勢線(現:伊勢鉄道)は夕方の下校時間帯なのに誰も乗っていなくて,見事な空気輸送でした。

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19.寝台つき普通列車「はやたま」 @新宮? 1982.2.25
 当時4本あったオハネ12を連結した夜行普通列車の一つ「はやたま」です。乗ったのはもちろん座席車でした。

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20.阪和線の103系 @浅香? 1982.2.26
 阪和線の103系ですが,まだ非冷房です。この日と翌27日は,鳳,片町線,桜井線,和歌山線などを大阪近郊の各線を制覇しました。

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21.南紀を走る特急たち 撮影場所・日時不詳
 この頃はまだ381系の「くろしお」が新鋭の部類でした。

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22.このときの周遊券。名古屋発の南近畿なんて商品もあったのですね。

1982年,今でも「乗り鉄」の強い味方の「青春18きっぷ」が初めて売り出されました。1日券3枚のほかに2日券が1枚付いて8,000円で,名前も「青春18のびのびきっぷ」でした。また,駅係員に相談くださいとの趣旨で,旅行者はワッペンを付けて旅行してくださいとの案内でした。僕は春休みに家族--といっても父と母--と小海線を巡る日帰り旅行に行きました。

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23.1982年,発売初年の「青春18のびのびきっぷ」

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24.小淵沢で 1982.4.4
 例によって普通電車は非冷房(冷房準備車)です。後ろの南アルプスは今も昔も変わりません。

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25.碓井峠を雑型客車でくだる @軽井沢~横川 1982.4.4
 高崎線~信越本線には郵便・荷物輸送の都合からか1日1往復の客車列車が設定されていました。EF63×2+EF62牽引の客車列車です。
(2018.10.13記)
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知って楽しいJRの旅客営業制度7--特定市内駅と駅に関わる規則・追補

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 先日,東海道徒歩きのために磐田・豊橋へ往復する際に,ちょっと変わったケースにあたりました。特定市内駅の制度が故の矛盾なので,「知って楽しいJRの旅客営業制度7--特定市内駅と駅に関わる規則」の追補としてあげておきます。

 僕の家の最寄駅は根岸線の磯子駅,東海道線の小田原方面に出るときは大船へ出るのが順路です。小田原の先,熱海,沼津,静岡方面に行くときも,在来線利用であれば大船に出ます。ここで磐田までの運賃を検索すると面白いことになります。経路どおり直接,大船に出る運賃のほうが,遠回りの横浜経由の運賃より高くなってしまうのです。

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スマホ版「乗換案内」の検索結果

 どうしてこんなヘンなことになってしまうのでしょうか,理由は特定市内駅発着の場合は市の中心駅からの営業キロに拠ることにあります。
 先ずは簡単な横浜経由の場合ですが,運賃計算は距離の短い戸塚経由で横浜~磐田の運賃計算を行い,磯子~横浜間はサービス(?)です。
 次に本郷台経由で大船に出るときですが,運賃計算は横浜発遠回りの根岸線経由で横浜~磐田の運賃を計算します。実際の乗車経路どおりに運賃は計算するという通則に従うと,実際には乗らない横浜~磯子間も運賃計算に含められてしまうのです。なにかキツネにつままれたような話ですが,磯子ではなく,戸塚であっても横浜からの運賃になってしまうことを考えれば理解できます。

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横浜市内~磐田の運賃計算の経路

 かつて根岸線の磯子~大船間の列車が少なかったときには,藤沢,小田原方面と磯子に選択乗車の設定がされていました(旅客営業規則157条1項(12))。このルールがあれば戸塚経由横浜市内発着の乗車券であっても,選択乗車で本郷台経由のルートを使うことができます。この規定は2002年12月の改訂で削除されていますが,その頃からは根岸線磯子~大船間の列車も概ね10分に1本はあるので,このルールは役目を終えたと思っていました。この規定をよく見ると,選択乗車ができる範囲は磯子~桜木町間です。今回採りあげた矛盾の救済が目的ならば,大船に近い本郷台~新杉田も対象であるべきです。また,すぐ後の(12)-2項では磯子~本郷台の各駅に対して,横浜から東神奈川方面の選択乗車も設定されていました。これらから,この規定はあくまでも根岸線の末端区間の列車頻度の少ないことへの対応だったと考えられます。

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かつて設定されていた根岸線の選択乗車(北海道旅客鉄道株式会社 旅客営業規則 旅客営業取扱基準規程 中央書院 1991.4から)

 JRとしては先の戸塚の例のように特定市内の市の中心駅と出口の途上にある場合は運賃計算上不利になるのは仕方がないことと割り切っているようです。「知って楽しいJRの旅客営業制度7--特定市内駅と駅に関わる規則」本編のなかでさいたま市を特定市内駅にしないのはよろしくないと書きました。しかし,この例を考えるとさいたま市を特定市内駅とすると出口が複数あるゆえの弊害が多数でてしまうので,敢えて指定しないのかもしれません。

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今回の不利な運賃計算の回避策。160km区間で運賃計算を区切る

 このような場合も100km超かつ200km以下の区間で乗車券を切ることで,特定市内駅のルールの弊害を避けることができます。駅ごとに条件が変わるので細かい検証はしていませんが,磯子からの場合は焼津で切ると159.8kmとなり,160kmまで2,590円にぎりぎり納まるのが有利なようです。今回の旅行は往路が磐田まで,復路が豊橋からでしたが,以下のような結果でした。豊橋はたまたま焼津まで99.9kmで,期せずしてとても有利なケースになりました。
 往路 磯子~焼津 159.8km 2,590円 + 焼津~磐田 52.2km 970円 = 3,560円 
     横浜~磯子~磐田 221.5km 4,000円(440円の節約)
 復路 豊橋~焼津 99.9km 1,660円 + 焼津~磯子 159.8km 2,590円 = 4,250円
     豊橋~磯子~横浜 269.2km 4,750円(500円の節約)
往復で940円ともなると制度の弊害では済まないような気もしますが,ちょっと制度を勉強して知恵を働かせば,帰りの車内での晩酌代くらいにはなりそうです。

元の記事「知って楽しいJRの旅客営業制度7--特定市内駅と駅に関わる規則」
(2018.12.16記)

2018年夏のアクティビティ7--青春18きっぷの消化に近場の旅行--ヒガハスと久留里線--を楽しむ

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 暦は12月,もう冬ですが,夏のアクティビティはこれが最後です。今年の夏は青春18きっぷを買い過ぎてしまい,その消化に何度もちょっとした旅行をしました。今日は9月8日(土)に行ったヒガハスと久留里線の報告をします。前回の記事でEH500の貨物列車の写真を撮りに那須へ行ったけど収穫は多くなかった報告はしました。もう少しEH500の写真を撮るのが目的1です。何度も那須までは行けないので,今回は国電区間のちょっと先のヒガハスこと東大宮~蓮田のスポットを訪れます。午後の目的2は,青春18きっぷでないと行けないところとして,37年ぶりに久留里線に乗ることにします。帰りはちょっと遊び心で,東京湾フェリーで僅かばかりの船旅を楽しみます。

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今日の行程表

 (2018年)9月8日(土),今日も出発は自宅最寄りの磯子駅です。根岸線で横浜に出ると多少時間があるので,ホーム撮りではありますが,数本の列車の写真を撮ります。写材は,先日,E235系への置換えがアナウンスされた横須賀線のE217系で決まりです。南側のホーム端に行くと高校生くらいの鉄道少年の先客がいますが,挨拶をしてちょっと割込ませてもらいます。ふつうならちょうどよいバランスで2本並びになったのですが,今日はE217系狙いなので,ちょっと残念なカットです。

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置換えがアナウンスされた横須賀線のE217系 @横浜 2018.9.8(以降全て同じ)

 横浜からは上野東京ラインの列車に乗れば,蓮田までは1時間10分です。秋の行楽日和なので東海道線の上り電車はそこそこ混んでいます。

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往路の電車2本まとめて。根岸線710A @磯子,上野東京ライン1556E @横浜

 ヒガハスは「北斗星」の廃止前に来たことがあるので勝手は分かっています。現地を通過して蓮田で降りて,線路の東側にほぼ平行した道路があるので,この道を戻ります。撮影場所に着く前に1本上り列車が来てしまいそうなので,後ろを振り向き振り向き歩きます。想定どおり列車は来てしまい,準備不足のまま撮ったのが下の1枚です。

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東北本線3074レ(小牛田~新座(タ)) @蓮田~東大宮

 ヒガハスの撮影地に行くと写真を撮る人がちらりほらり,10人前後います。前回,「北斗星」の最後の2015年2月に来たときは100人位いたので,それに比べればモノの数ではありません。10分もしないうちにやってきたのが下の写真の列車です。オリジナル塗装のEF65PF+レール運搬の工臨で,調べて行ったわけでもないのに,とてもよい拾いものをしました。この列車が目当ての人も多く,この場所にいた人もあらかたが引上げてしまいました。

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EF65PF+チキ車 @蓮田~東大宮

 こちらは貨物列車狙いなので勝負はこれからです。ここは大宮からも程近いので,東北本線の中距離電車が頻繁に通ります。最初のうちは練習に何本か,デジタルカメラでフイルム代を気にしないでよいので更に何本かを撮ります。それでもいい加減飽きて,しまいには普通のE231/3系には反応しません。

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東北本線の電車。多分2535Y @蓮田~東大宮

 列車が来ないときはヒマなので,周囲の人と立ち話を楽しみます。今日は,ここから自転車で10分位のところに住んでいるという鉄道写真趣味の大先輩とお話しすることができました。御年七十幾つかで,SLが活躍する北海道などのお話を聞かせていただきました。

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東北本線3064レ(札幌(タ)~東京(タ)) @蓮田~東大宮

 そうこうするうちにお目当てのEH500の貨物がやってきます。札幌から東京ゆきのフレートライナーですが,2日前に北海道胆振東部地震があったばかりなのでコンテナがなく空車回送状態なのが少し寂しいです。更に50分位ねばって貨物をもう1本,こちらは空車返送のタンカー列車です。

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東北本線8584レ(宇都宮(タ)~根岸) @蓮田~東大宮

 僕は列車の写真は地平に立ったときの視点が好みなのですが,ここは低い築堤になっているので,どうしても仰ぎ見るような角度になってしまいます。少し高い位置を探して踏切の近くに移動します。後ろを車がひっきりなしに通るので落ち着かないですが,アングルとしてはこちらの方が好みです。ちょうど「きぬがわ4号」が来たのでこれを写真に収めます。後で気づいたのですが,この場所はエアセクションのようで少々架線柱がうるさいです。

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「きぬがわ4号」 @蓮田~東大宮

 朝起きたときは良い天気だったので喜び勇んで写真撮りに来ましたが,段々雲行きが怪しくなってきました。陽が射さなければ順光にこだわることもないので,線路の反対側の見沼代用水のほうの道路にも行ってみます。午後で陽が出ていたらこちらも悪くもありません。ただし,こちら側(西側)は草ぼうぼうの空き地に対し,本来のヒガハスは田んぼです。水を張った田,黄金色に色づく田,季節折々の田んぼの景色が楽しめるので,やはり東側のほうに軍配が上がります。

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東北本線4527Y @蓮田~東大宮

 予定の時間になったので午前のアクティビティを終了し,蓮田駅へ引き上げです。お天気の方は,怪しいどころか,雨が降ってきて随分濡れてしまいました。駅前のコンビニで昼の食料を仕入れ,久留里線への移動にかかります。

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途中の列車3本まとめて。東北本線1563E @蓮田,総武本線 1417F @東京,内房線 169M @千葉

 蓮田13:12の上り列車で出発し,東京,千葉で乗換えて,15:39に木更津に着きます。内房線は140円旅行でも来れるので近年にも何度か来ていますが,久留里線は盲腸線のうえ,とくに用事があるような所もなく,本当にご無沙汰になっています。思い出してみると,大学時代に国鉄線全線完乗を目指していた頃から,なんと37年ぶりの再訪です。

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キハ130に形式統一された久留里線の気動車。後ろにはDE10も見える @木更津

 木原線がいすみ鉄道に転換されたので,この界隈では気動車の走るJR線はここだけです。このため木更津駅構内には気動車の留置線があり,庫のなかではDLが憩い,ちょっとした地方の機関区の雰囲気です。正しくは車両の配置は「幕張車両センター木更津派出」で,DLに至っては高崎機関区の配置の車両がお当番で常駐しているのだそうです。

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地方の私鉄のような久留里線の沿線案内

 木更津では10分の接続で15:49の939Dに乗換えです。土曜日の午後の車内はちょっとしたお出掛け帰りの人と幾人かの青春18きっぷ族と思しき人でほどほどの乗りです。今日午後のメインイベントなので,運転席の後ろに陣取り右に左にキョロキョロと車窓を見ますが,車内の人には落ち着かない客と映ることでしょう。

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横田では単行の上り列車と交換(940D)

 久留里線の車窓は日本のどこにでもあるような里山風景です。これが東京駅から100km圏で楽しめるのが,この線の良いところでしょう。この列車(939D)は平日なら下校時にあたるので2両編成ですが,横田で交換した940Dは単行でいかにもローカル線の風情です。

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久留里線の車窓はどこにでもある里山風景 @平山あたり

 蓮田では雨に降られましたが,こちらの方は良い天気です。たいして離れている訳でもないので,午前中にこの天気だったらよかったのにと思います。すると左手には大きな虹がたち,車窓に彩を添えてくれます。

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北の空に大きな虹がたった @馬来田(まくた)

 16:33頃,久留里着。線名にもなっている中心的な駅で多くの降りがあります。列車は4分の小休止で息を整え,この先の最終区間に備えます。久留里線はここでスジが切れている列車も多く,久留里以東は1日に下り8本,上り9本の運転です。久留里を出ると線路は小櫃川に近づき,ちょっとした滝(川の流れに段差があるだけで地図にはとくに滝との記述はありません)を見ることができます。

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久留里の先の滝もどき? @久留里~平山

 久留里の先でいったん谷が深まり,上り勾配がきつくなります。37年前に来たときは秋の小雨の日で,非力なキハ35は空転してしまい,車掌さんが雨の中を砂を撒きに線路に降りていった記憶があります。そんなことは嘘のように450馬力--キハ35の2.5倍!--のキハ130は難なく登ってゆきます。ところで,この近くには線路に向けて張り出したコンクリートの門のようなものが何か所かにあります。これはいったい何なのでしょうか。

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線路に向けて張り出したコンクリート塊 @平山~久留里

 再び谷が狭まってもう線路を敷くのは困難ですといった感じになると,終点の上総亀山です。盲腸線の終点では10分も止まらない折返しも多いですが,ここでは20分の時間があるので駅の近くを散歩します。いかにも終着駅の風情が気に入ったので,久留里方に戻った踏切まで行って写真を撮ります。後で調べると亀山湖というダム湖があるようなので,ここに行くのもよさそうです。終着駅・上総亀山でのひとときを楽しんで,17:15,折返しの2944Dで久留里へ戻ります。帰りの列車は久留里でスジが切れていて,久留里からは同じ2両編成の944Dになります。この列車には車掌さんが乗務するので,その関係でスジが切れているのでしょう。日も暮れてきたし,景色は往きに楽しんだので,木更津までの小1時間はゆっくりします。

181067.jpg房総半島の背骨の山に抱かれた上総亀山駅

 木更津からの帰りですが,順路の総武線~横須賀線でぐるりと東京湾を回れば21:00前に磯子に帰れます。この区間はしょっちゅう乗っているのであまり魅力的でなく,時刻表をペラペラめくると東京湾フェリーの最終便にちょうど間に合うことが分かりました。内房線列車の浜金谷着が19:16,フェリーの金谷港発が19:30分,駅からは徒歩8分との案内です。道に迷ったらアウトですが,この時間なら浜金谷から千葉,東京まわりで列車で帰ることも可能です。内房線の列車は時刻表どおり19:16に浜金谷に着きます。ここから港までは初めてではないので,記憶を頼りに港へ急ぎます。フェリーの案内どおり概ね8分で乗船券発売窓口に着きます。なお,列車さえ時間どおり着けば,初めての人でもまず問題なく来れると思います。

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内房線187M @木更津

 19:30,時刻表どおり東京湾フェリーの「かなや丸」は金谷港を出港します。ここから久里浜までは東京湾が狭まったところ,浦賀水道で,その距離は僅か11.5kmです。港を出ればすぐ先に横須賀火力発電所の煙突が見えます。浦賀水道は東京,横浜,千葉の港に出入りする船の通路でとても交通量があります。たった11.5kmでも左右に航行する船の合間を縫って横断するのは容易でなく,船室前部から見ているとかなりスリリングな航海です。見通しの良い昼間ならどうということはないのでしょうが,夜間はレーダーなどの航法支援装置がなければこのルートの航行は難しそうです。ブリッジの緊張をよそに,僕の方は14分の乗換えも果たしたのでビールで寛ぎながら40分の航海を楽しみます。

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東京湾フェリー「かなや丸」 @久里浜港

 20:10,時刻表どおり久里浜港着。ここは金谷側と違い,鉄道駅まではバス連絡です。フェリー連絡の久里浜7系統とふつうの路線バスの久里浜8系統の2系統があり,20:16と20:18なので,何となく後ろの20:18便を選択します。20:16便が行ってしまうと,港のターミナルは片付けモードになって消灯し,人影もなくなってしまいます。ちょっと寂しくなった頃にバスは来て,ほぼ時間どおり京急久里浜駅に着きます。自宅に帰るには京急電車に乗った方が便利なのですが,今日は青春18きっぷなのでJRの久里浜駅まで歩きます。久里浜からは大船で乗換え,小1時間で今朝出発した磯子駅に戻ります。

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帰りのバス,電車まとめて。京急バス 久里浜8系統 @京急久里浜駅,横須賀線2076S @久里浜,根岸線2130B @大船

 21:38,今日も予定どおり磯子着です。朝は8:00の列車で出発したので,約13時間半の小旅行でした。青春18きっぷで乗った距離は325.0kmとたいした距離ではありませんが,当初の目的のヒガハスと久留里線をこなし,フェリーで船旅のおまけもついて,大満足の1日です。青春18きっぷで日がな6~700km乗るのもよいですが,的を絞ってこのくらいの小旅行も充実した1日が楽しめます。さて,次の冬,春シーズンはどこに行こうかです。

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今日のルート
(2018.11.11記)

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