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2019-02

2019年お正月休みのアクテビティ--年末にちょっと140円旅行に行ってきました

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 ふつうの人は大掃除などで忙しい年の瀬,なぜかわが家には時間があり,僕は日帰り旅行を楽しませてもらっています。今年は年末の12月21日~22日に予定外の旅行に行ったのでお小遣いがなく,2年連続の140円旅行になりました。140円旅行はどこにポイントを絞るかが悩ましいですが,今回は八高線の気動車と房総の海を(明るいうちに)楽しむと決めました。東京近郊区間の路線図を眺めると,あっちとこっち,陽の短いこの時期にこの2つを両立するのは結構難しいです。

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今日の行程表(実績入り)

 僕の自宅最寄りのJR駅は根岸線の磯子駅,ここからだと大船に抜けて相模線から回れば純粋な140旅行になりますが,横浜線で直接,八王子に出る場合は磯子~東神奈川間が復乗になってしまいます。このため1枚目のきっぷは,磯子発たっぷり140円旅行を楽しんで東神奈川に戻ってきたところで運賃計算は打切り,「の」の字乗車の220円です。ここから磯子に帰るための220円が要るので,きっぷは磯子~東神奈川往復が必要な計算です。ところが,日ごろスマホで使っている乗換検索ソフトで検索すると,横須賀線で戻ってきた場合は磯子~横浜の乗車券でよいと出てきました。鶴見では横須賀線から京浜東北線への乗換えができないため,特定の分岐区間の区間外乗車(旅客営業取扱基準規程149条)の特例が使えるようです。気になったのでこのソフトの開発元に照会しましたが,一周を越えるルートの運賃計算は保証しない,規程の解釈についてはJRに訊いてくれとつれない回答でした。時間があればJRにも確認したいですが,現時点ではできていません。

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磯子~横浜線~八王子~大回り~横須賀線~横浜の検索結果
(経由地が5つしか入れられないので品川としていますが,高崎~館山を回っても理屈は同じ)

 前置きが長くなりますが,年末の140円旅行できついのは,途中下車ができないため食べ物とお酒の補給ができないことです。とくに千葉支社管内は売店が改札内にある駅が少ないので要注意です。実際,この日のルートでも我孫子の後は千葉まで改札内のNEWDAYSはお目にかかりませんでした。

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こんなものを持って,いざ出発

 さて実際の旅行ですが,実行は(2018年)12月30日(日),今日も早朝4:33の出発です。陽のあるうちにという条件が厳しく,横浜線の始発列車にあわせて磯子発の上り2番列車です。もう1本4:22発の416Bという列車がありますが,僕の見た限りでは,この列車は全国で2番の早起き列車です。ちなみに1番は桜木町4:18の414Bで,これらが山手線の始発(4:25,池袋からの外回り列車)よりも早いのはちょっと意外です。

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1.磯子(4:33)~東神奈川(4:50) 根岸線418B 11.3km

 年末の早朝,駅への道は寒いですが,仕業点検を始めた時から暖房を入れているのか,車内は暖かいです。通勤でも慣れたルートで17分の乗車で東神奈川着,横浜線に乗換えです。お約束の,乗る電車の写真を撮って,トイレに行ってと忙しく4分を過ごします。高校時代の鉄道研究会の先輩のおしえで,電車の写真は足回りが写っている方がよいとの考えを今もって信奉しています。

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2.東神奈川(4:54)~八王子(5:49) 横浜線403K 42.6km 累計 53.9km

 小1時間の乗車で5:49八王子着。ここまで来ても夜は明けません。反対側の5番線ホームでは,まだ夜間停泊の電車が寝ています。八王子では19分ありますが,あまりに寒いので一旦6番線に戻って,折返し待ちの横浜線の電車で暖を摂ります。ふと携帯の天気情報を見ると磯子の1度に対し,八王子は-4度で,学校や会社で八王子は寒いと言われるのを実感します。

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八王子は寒い。スマホの画面から

 5:58,八高線669Eになる電車が入ってきたので,2番線に移動し,電車に乗ります。電車が動き出すと,ようやく夜が白み始めます。小宮~拝島間の多摩川を渡る鉄橋ではきれいな朝焼けが見え,今日もよい天気になりそうです。

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3.八王子(6:08)~高麗川(6:54) 八高線669E 31.1km 累計 85.0km

 毎年末の鉄道旅行ですが,実はもう一つの目的があって,車内で年賀状を完成させるのです。裏の印刷面と表のあて名を印刷した年賀はがきを持って出て,車内で宛先ごとのコメントを書くのです。このため僕の年賀状は元旦に着くことはまずなく,3日に着くのを目指しています。今日もこの作業をしますが,出発が早く景色も見えないので,生産性が上がります。

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小宮~拝島の多摩川橋梁で

 拝島を過ぎると車窓はローカル然としてきて,田畑が増え左手には秩父の山々が見えてきます。西武のSトレインが見えて東飯能,程なく高麗川に着きます。高麗川では4分の接続で,今日のポイントの一つ,八高線の気動車に乗換えです。

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4.高麗川(6:58)~高崎(8:26) 八高線227D(左) 65.3km 累計 150.3km

 期待の気動車ですが,先ずは高麗川で買った缶コーヒーと共に持参のパンで朝ご飯です。というのも,ここまでの列車は通勤型の電車でトイレなし,これからはトイレを気にせずに飲み食いができます。

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朝の陽を受けて秩父の山々がきれい @小川町付近

 前回5月に訪れたとき八高線の非電化区間は最近改装されたきれいな駅が多い印象でした。今回はよく見ていましたが,用土と松久だったようです。3駅くらい連続していた印象でしたが,人の記憶はあてになりません。

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松久駅。駅舎が二重にある不思議なつくり

 中央線と上信越線をショートカットするルートには一定の需要があるようで,年末の今日は帰省とおぼしきお客さんも多く,2両の気動車はほぼ座席が埋まっています。寄居の近くで荒川を渡ると,以降の行程は関東平野が広がり,肥沃な田畑の景色が続きます。左手の稜線の向こうには浅間山が白銀に輝いています。北藤岡を出るとすぐ小野信号場があり,高崎線と合流,高崎線の線路上を倉賀野,高崎と進みます。

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遠くに浅間山が見える @北藤岡~倉賀野,鏑川橋梁

 高崎では10分と程よい接続で両毛線に乗換えます。高崎で見かけた上越線から来た電車は雪だるま状態です。上越国境といわず,今日は水上あたりでも相当な雪のようです。この年末は湯檜曽温泉に浸かって飯山線を巡る青春18きっぷの雪見旅を計画していたので,ちょっと残念になります。

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高崎で見かけた上越線の電車

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5.高崎(8:36)~小山(10:24) 両毛線439M 91.7km 累計 242.0km

 高崎を8:36に出発,10分で新前橋に着きます。ここは上信越線の電車の1大基地です。今日は「リゾートやまどり」とお座敷電車「宴」の2本が並んで,お正月の臨時列車の準備を整えています。

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高崎車両センター(本所,旧新前橋電車区)で準備を整える485系改造車2本

 両毛線は91.7km,乗車時間も1:48あり,朝の通勤通学輸送対応か211系3+3両の6両編成で,ロングシートではありますがゆっくりすることができます。左手には赤城山が独特な山容を現しています。赤城山から奥羽山脈の南端の山々が雪雲を遮ってくれるので,群馬はかかあ天下と空っ風が名物です。今日もそれらの山々の向こうは大雪のようです。

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赤城山。山々の向こうは雪のよう @前橋付近

 両毛線の車窓,反対の右側は関東平野が広がり,はるか遠くに富士山も見えます。この他,線路近くの岩船山やあしかがフラワーパークなど見るべきものも多く,両毛線の車窓は飽きません。列車は10:24,時刻表どおり小山に着きます。

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広がる関東平野の向こうに富士山が @思川

 小山から水戸線で友部回りで我孫子に出ると筑波山の景色を楽しむことができるのですが,我孫子着が14:49で2分足りません。仕方なく,小山からは東北本線の普通列車で上野に上ります。大宮から我孫子のルートは,武蔵野線経由でも,田端経由日暮里乗換えでも行けますが,乗換えが煩わしいので上野乗換えです。また,東北本線の1555Eが遅れた場合,上野ならエキナカが充実しているので,常磐線を待つ間に昼食が摂れるということもあります。上野での乗継ぎは3分ですが,幸い1555Eは時刻表どおり--厳密には少し早いくらいで--走ってくれ,余裕で367Mに乗ることができました。

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6.小山(10:33)~上野(11:49) 東北本線1555E 77.2km 累計319.2km

 ところで,この乗継ぎをすると厳密には日暮里~上野間が復乗になってしまいます。日暮里駅には尾久方面から来る線路にホームがないので,日暮里~上野にも特定の分岐区間の区間外乗車の特例が設定されているので,制度的にOKです。なかなかに国鉄~JRのルールはよくできています。

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7.上野(11:52)~我孫子(12:27) 常磐線367M 33.5km 累計352.7km

 常磐線の367Mですが,松戸で後続の「ひたち11号」に道を譲ります。ところがこの特急が遅れているとのことで,松戸の発車が5分遅れます。我孫子では乗継ぎの20分の間に名物のから揚げそばを食べる予定なので,ここでの遅れは避けたいです。

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我孫子名物,弥生軒のから揚げそば

 幸い367Mの遅れは5分程度で済んで,12:32我孫子に着きます。駅そば屋さんの弥生軒は12月30日も営業していて,お昼時なのでお客さんの入りもほどほどです。自分も含めいろいろな人がブログ記事などで140円旅行で我孫子のから揚げそばが美味しかったと宣伝するので,いつの間にか我孫子の名物であるばかりか,140円旅行の昼食の定番にもなってきました。待つこともなく食券を買い,定番のあら揚げ(1個)そばを美味しくいただきます。

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我孫子の弥生軒。駅そばスタンドだけでなく売店も弥生軒ブランド

 この先の行程ではずっと売店がないことを知っているので,階段を上がってNEWDAYSを探します。残念ながらここもNEWDAYSは改札の外,140円旅行では行けません。今度はホームの売店を探して上りホームに降りると,NEWDAYSはありませんが,弥生軒ブランドの売店が開いていました。さっそくビールを買い,後の行程に備えます。夏なら温くて不味くなってしまいますが,今の気候なら強い暖房にさえあてなければ,常温でも飲み頃です。  

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8.我孫子(12:47)~成田(13:28) 成田線851M 32.9km 累計385.6km

 我孫子からの成田線Bは上野直通の常磐線快速電車と線内折返しのチョン行電車が概ね交互に走りますが,この851Mは5両編成のチョン行電車です。5両でも十分な輸送力で,ガラガラの車内でかすかに見える手賀沼や印旛沼を探したりしてゆっくりします。行程のうえでは乗る列車の数,営業キロともざっと半分消化です。140円旅行のブログ記事などでは,疲れたとか尻が痛いという記述をよく見ますが,生来の汽車旅好きの僕は全くそんなことはありません。209系以降のJR東日本の電車は,座った感じは少々硬めですが,着席区分も明確な深めのシートで長く座っていても疲れないようです。

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成田線から陽射しをあびて輝く印旛沼を望む @小林~安食

 ほぼ40分の乗車で13:28,成田に着きます。ここ成田は大晦日に2日がかりの140円旅行で年越しをする人も多く,140円旅行のメッカ?です。ホームに降りれば「謹賀新年 歓迎」の横断幕がそこここにかかり,新年を迎える準備も万端です。成田でもNEWDAYSの場所を確認しに駅舎に行きますが,ここもやはり改札の外です。

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9.成田(13:37)~佐倉(13:50) 成田線448M 13.1km 累計398.7km

 成田からは13:37発の千葉ゆき電車で佐倉を目指します。成田から成東は,一旦,銚子方面に下って松岸で乗換えるルートもあり,こちらの方が距離も時間も稼げます。今日は陽のあるうちに外房海岸に行かなければならないので,短い方の佐倉経由です。

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10.佐倉(14:03)~成東(14:28) 総武本線1355M 21.6km 累計420.3km

 佐倉では13分の乗継ぎで,総武本線1355M成東ゆきに乗換えます。千葉県でもこの辺りは田んぼが広がる穀倉地帯で,日本中のどこにでもある里山風景の車窓が続きます。成田空港へ向かう飛行機がひっきりなしに降りてきて,のりもの好きの僕の目を楽しませてくれます。

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総武本線の車窓は田んぼと里山風景 @日向~成東

 成東での乗継ぎは20分ですが,飛行機の写真を撮ったりして暇をつぶします。14:40過ぎ,総武本線の上り列車,これから乗る648Mになる上り列車が入ってきて,更に本線には最近数が減った房総ビュー特急の「しおさい5号」が到着し,成東駅の4つのホームが埋まります。成東駅のいっときの賑わいで,今日のとびらの写真です。

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成東で。折返し待ちの電車の向こうを飛行機が飛んで行く

 成東から乗る東金線は九十九里海岸に沿って総武本線の成東と外房線の大網を結ぶ13.8kmのローカル線ですが,140円旅行のルート上はとても重要な存在です。房総半島を140円旅行で回る場合は,この線を通らないと経路が成立しません。また,最近は大網から外房線経由千葉に直通する列車も増え,便利になりました。

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11.成東(14:48)~大網(15:05) 東金線648M 13.8km 累計434.1km

 成東からの東金線列車は大抵はローカルな雰囲気が漂う駅舎前の切欠きホームの0番線から発着します。14:48発の648Mは6両編成で,休日の昼下がりとあって僕の乗った5号車は他に誰もいない空気輸送でした。九十九里の海岸と並行はしていますが,7~8㎞離れているので海を見ることはできません。総武本線と同様の田んぼ主体の車窓ですが,その尽きたところに松林があって,その向こうには大海原が広がっているのだろうと想像します。

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東金線から海の方を望む。右下は成東~求名間の車内

 たった4駅なので20分もかからず終点の大網に着きます。大網はかつて外房線がスイッチバックで運転していた頃の本線で,なにか中途半端な位置のホームです。大網での接続は悪く,28分待って15:33の263M安房鴨川ゆきに接続です。時刻表を見ていたら更に21分後の快速列車でも上総一ノ宮でこの列車に追いつくことが分かりました。大網は駅撮りの割によい写真が撮れそうなので,49分滞在して快速で行くことにしました。

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12.大網(15:54)~上総一ノ宮(16:10) 外房線4493F 20.1km 累計 454.2km

 ここで総武快速直通の列車を利用するメリットはもう一つあります。今日は我孫子で準備したので安心ですが,快速列車のグリーン車に行けば車内販売のビールを買うことができます。この区間で時間に余裕があるということは...4年半前に140円旅行でここを通ったとき,茂原のピザーラの配達を駅の改札口で受け取りました。140円旅行でデリピザを食べるという画期的な食糧調達には好都合で,またやってみたいと思います。

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13.上総一ノ宮(16:12)~安房鴨川(17:14) 外房線263M @大網 50.3km 累計 504.5km

 上総一ノ宮では先ほど大網で見送った263Mに追いつき,この列車に乗換えます。この列車は下校時間帯にもかかわらず4両編成で,大網で見た上りの270Mの4+6の10両編成に比べると随分短編成に感じます。今日のポイント2は明るいうちに海を見るですが,冬の短い日は房総半島の背骨の山に沈んでゆきます。明るいうちに海沿いまで辿り着けるか時間との闘いです。

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冬の日は山かげに沈みゆく @三門

 左の車窓に陽はおちましたが,海は右側です。上総一ノ宮を出てほどなく,東浪見(とらみ)~太東(たいとう)間でもちらりと水面が見えますが,地図で調べるとこの区間にはため池が2つあり,海かどうかは定かでありません。16:38発の御宿まで来ると,海沿いの景色になり,勝浦の先では下のような海を見ることができました。日没後ではありますが,夜になる前に何とか海岸まで来ることができました。今日はこれで佳しとしましょう。

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念願の外房の海に夕闇が迫る

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14.安房鴨川(17:17)~千葉(20:02) 内房線1120M 123.2km 累計 627.7km

 安房鴨川では3分の接続で,1120M千葉ゆきに乗換えます。この列車の123.2㎞は今日の行程のなかで1列車としては最長です。年賀状書きも完了しているので,持参の肴と我孫子で買ったビールでゆっくり寛ぎます。安房鴨川~千倉は内房線ですがまだ外房海岸で,千倉~館山で房総半島先端の小山を越えて内房海岸に出ます。この先も上総湊あたりまでは内房の海が見え,とくに浜金谷~竹岡あたりでは浦賀水道越しに三浦半島を間近かに見ることができます。1本後の1122Mの上総湊発が19:28なので,夏の陽の長い時期なら海の景色が楽しめそうです。千葉が近づくと,年末の盛り場に繰り出す若者が増えて,車内に活気が戻ります。

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15.千葉(20:21)~横浜(21:31) 総武本線~横須賀線1946F~1947S 70.9km 累計698.6

 1120Mは2:45かかって20:02に千葉に着きます。千葉駅は最近,駅ビルが整備され,とてもきれいで大きな駅になりました。エキナカも充実していて,ペリエと名付けられた商店街は千葉の名品から東京や神戸のスイーツ店,雑貨,輸入食料品,カフェにレストランと何でも揃う感じです。先ずは家への土産に定番のピーナツ最中を買い,あとは自分の夕食を探します。元々は駅そばを食べる気でいたのですが,多くの店を見ているうちにご飯粒が食べたくなり,「ニッポンのお茶漬け日和-こめらく」に決めます。

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今日のきっぷ

 10分くらいでお茶漬けをかきこみ,20:21の快速久里浜ゆき1946Fにとび乗ります。この列車に乗れば1時間ちょっとで横浜です。車内ではゆっくりしたいところですが,旅行中に気づいたキーワードやお小遣い帳といろいろな記録の整理に時間を費やします。21:31,時刻表どおり横浜着,今日も無効印と共にきっぷをいただいて,140円旅行は完了です。本当は最初に書いた区間外乗車のナゾを確認したいところですが,きっぷの券面上は磯子→横浜170円で何ら不都合ありません。この手のややこしい質問を改札の担当に訊いてもご迷惑なので,別の機会とします。

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12月30日の横浜中央便局

 運賃計算の切れ目のため一旦,改札口を出ますが,今日は大事な用事がもう一つあります。車内で完成した年賀はがきを投函します。幸い横浜駅東口の隣が横浜中央郵便局なので便利です。こんな時間でも時間外の発送や受取りで郵便局の窓口は長蛇の列ですが,こちらは巨大な投函箱に入れるだけで終わりです。帰りのきっぷで入場すれば,ほどなく21:43の根岸線電車が来て帰途につきます。

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帰りの電車 横浜(21:43)~磯子(21:57) 根岸線2017C

 14分の乗車で21:57,自宅最寄りの磯子駅に着きます。〆てみれば乗った列車は16本,距離708.1km,時間では14時間24分の大旅行でした。少々朝は早かったですが,深夜までかかってヘトヘトになるということもなく,とても楽しい140円旅行でした。

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今日の行程のGPSログ

 最後に今日の2つのポイントですが,八高線の気動車は文句なしです。明るいうちに海を見るに関してはギリギリでのクリアとしておきましょう。上でも書きましたが,陽の長い時期であれば水戸線経由で内房の海を見ることも可能なので,次回の140円旅行は是非このルートで回ってみたいと思います。(2019.1.20記)
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愛知DCフリーきっぷで師走にちょっと愛知旅行・後編

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(前編はこちら
 今日は昨年(2018年)末の12月22日(土)~23日(日)に行った愛知DC(デスティネーションキャンペーン)フリーきっぷの旅の2日目をお届けします。インターネットで見つけた愛知県の鉄道2日間乗り放題4,000円のきっぷを使っての小旅行です。1日目の行程は同行のジュニアに任せて付いて回りましたが,ジュニアも生意気盛りの高校生,ずっと親と一緒もウザったかろうと2日目は別行動です。

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名古屋城。二之丸広場から 2018.12.23(以下全て同じ)

 名古屋といえばお城と金の鯱(しゃちほこ)が有名ですが,鉄筋コンクリート製なのでばかにしていたこともあり,一度も訪れたことはありませんでした。ちょうどよい機会なので,今日はここから観光することにします。地下鉄で市役所前に行くと雨も上がりました。

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名古屋城の鯱

 師走の日曜日の朝,天気も曇りで,観光日和ではありませんが,外国人も含め多くの観光客がいます。フリーきっぷの特典で20%引き400円で観覧券を買います。城門を入ると先ずは二之丸広場で,お城観光を実感します。上の3枚の写真は,カメラの望遠機能の説明のようですが,全て同じところから撮ったものです(上から35㎜換算で106.4㎜,33.6㎜,408.8㎜)。現在,天守閣は修繕工事中で中に入ることはできず,見学の中心は本丸御殿です。

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本丸御殿内の様子。襖絵などが再現されている

 本丸御殿は近世城郭御殿の最高傑作といわれた国宝でしたが戦災で焼失,2009年から9年がかりで再建,復元,2018年6月に完成,公開されたものです。あまりにピカピカで少々違和感がありますが,襖絵などの内装も復元されていて,美術品としての価値が高そうです。後の行程がつかえているので僕はお城全体で1時間弱で切上げましたが,ジュニアは2時間くらいかけて見学したそうです。

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市役所前で。市役所も凝ったつくりの建物です

 さてここからは1人で気ままな名鉄ローカル線の旅です。名古屋に戻るのも面倒なので,手近な東大手駅に出て,11:12の瀬戸線に乗ります。瀬戸線は名古屋中心部が地下になっていますが,東京のような相互直通乗り入れではなく,都心側終点の栄町まで全て名鉄の営業です。電車も地下鉄のような顔をした4000系です。

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名鉄4000系電車 @新瀬戸

 瀬戸では愛知環状鉄道に乗換え,11:50の列車で豊田を目指します。愛知環状鉄道は中央線の多治見(高蔵寺),瀬戸,豊田と名古屋の衛星都市を結んで走りますが,都心との縦の流動は大きいものの,横の流動は少なく,都市の間の景色は未開の原野です(ちょっと大げさ)。国鉄時代には岡多線を名乗りながら,東側末端の岡崎~新豊田間しか開業していなかったものを,3セク化のうえ全線開業したのは立派ですが,経営は楽ではなさそうです。立派といえば,愛環では全線全列車掲載の時刻表が各駅に置いてありました。

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瀬戸市~新豊田は愛知環状鉄道線で移動 @瀬戸市

 ところで瀬戸と豊田ですが,瀬戸は名鉄が新瀬戸で愛環が瀬戸市,豊田は名鉄が豊田市で愛環が新豊田で新と市のつき方が逆です。後発の愛環が既存の駅名を変えないよう譲ったのだと思いますが,分かりづらいです。尤も,正しい駅名でなく,xxの○○と呼べば間違いはないので困ることはないのでしょう。30分弱の短かい区間ではありますが,この分かりづらい駅の間を愛知環状鉄道の電車で移動します。途中,八草では愛知万博で活躍したリニモと交差します。愛知万博の会場は環境保護のため会期終了後は元の山林に戻すと聞いたことがありますが,そのあたりも含め沿線の景色は自然豊かな山林が続きます。

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愛知環状鉄道線の車窓。保見あたりで

 トヨタやいろいろな自動車部品メーカーの工場やカンバン対応のデポ倉庫などが見えると豊田に着きます。ここからは名鉄のローカル線の三河線に乗ります。電車は6000系,ふっくらと下ぶくれした体形の電車です。瀬戸線の地下開業に備えて新製されたものと思っていましたが,それは6600系でそれ以前から6000系はあったようです。

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名鉄三河線 @若林。駅の出入口はスプリングポイント

 豊田市を12:30に出て,25分の乗車で知立着,ここは名鉄名古屋本線と三河線が交差するジャンクションです。駅の東側は高架化され,駅自体も最近整備されたようで,新しいホームと古い駅舎が混在しています。三河線はここから碧南までの海線がありますが,盲腸線で乗りづらいので,今日は西尾線の列車に乗ります。西尾線の列車の待ち時間に駅撮りではありますが,幾本かの列車の写真を撮ります。

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知立駅の東側。高架を降りたところに駅がある

 僕の世代では名鉄といえばスカーレットのパノラマカー,その後は代変わりしてパノラマスーパーが花形ですが,現在では普通の特急の一部車両で指定席として運用されています。深く研究して行った訳ではないので,短時間に2本のパノラマスーパー連結の列車を見ることができたのは幸いでした。

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名鉄電車といえばパノラマスーパー @知立

 知立駅で22分を過ごし,13:17の急行吉良吉田ゆきに乗ります。新安城から吉良吉田の西尾線は名古屋直通の急行も走り,三河線よりも輸送密度が高いようです。カタンコトンと太くなさそうなレールを軽快に走り,終点の吉良吉田には13:55に着きます。

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西尾線に乗入れる急行電車(右) @知立

 吉良吉田は浜川崎のような感じで,T字に路線が交差していますが,列車は直通せず駅舎もそれぞれにある,変わった作りです。また,吉良吉田から西の碧南への区間はかつての三河線で,レールバスで運行されていましたが2004年に廃止されてしまいました。
 
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吉良吉田駅から碧南方面を見る。不自然に途切れた線路が廃線を物語る

 吉良吉田からは蒲郡線の列車で海沿いに東進します。ここ蒲郡線も閑散線区で列車はワンマン運転,2両編成の電車がのどかに走ります。吉良吉田を出発した時点では後ろの車両は見事に空気輸送でした。名鉄は蒲郡線を廃止する意向を持つようで,現在は沿線自治体の補助を受けて30分間隔の運転が維持されています。2020年度までの存続は決まっているそうですが,その先は不透明なようです。

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名鉄蒲郡線の電車と車内。ワンマン対応改造の6200系。上の三河線の6000系と異なり名鉄風の連窓だ

 15分の乗車で列車は14:16に西浦に着きます。ここは複雑な地形をした半島が三河湾,渥美湾に突き出たところで,半島の先端は温泉地になっています。今日はこの後,豊橋鉄道に乗ってから横浜の自宅に帰る予定ですが,温泉に浸かるかとても悩ましいです。西浦駅~西浦温泉のバスは1時間ヘッドで運行,西浦温泉での折返し時間は30分です。30分で外来入浴で温泉に浸かるのは慌ただしいし,さりとて1本おとすと陽の短い時期なので豊橋鉄道は完全に夜です。

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西浦駅前風景。鄙びた駅前にぽつんと温泉組合の送迎バスがたたずむ

 その先の予定を決めぬまま西浦駅で降りると,駅前には温泉組合の送迎のマイクロバスが止まっています。聞くと宿泊客専用で,日帰り入浴は路線バスを使ってくれとのこと,すぐに路線バスも来るので勝手にしろと思い,送迎バスの利用は諦めます。路線バスもそれなりに鉄自連絡が図られていて,5分の接続で蒲郡市の補助を受けた名鉄の路線バスが走っています。時刻表より遅れること3分で古びた名鉄のエアロミディがやってきました。

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西浦温泉ターミナルで

 西浦の駅から温泉までのバスは時刻表で7分で,西浦の漁港や町の傍らを通って,小高い山に登ると終点の西浦温泉です。今日は朝から曇り空でしたが,この時は晴れ間が出てきました。まだ風呂に浸かるかは決めていませんが,人通りの少ない温泉街を適当な温泉宿を探しながら歩きます。そのうちに海に向けて視界が開けたところに出て,この景色を見ながら温泉に浸かったらどんなに気持ちよかろうと思います。青い海と白い砂浜,三河湾の向こうには渥美半島や海岸に並ぶ風車の景色はなかなかのものです。この景色を見たら満足してしまい,温泉はこの次,今日は先を急ぐモードになりました。

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西浦の温泉街から三河湾,渥美半島を望む

 寂れた温泉街を絵に描いたような西浦温泉のバスターミナルに戻り,先ほど乗ってきたバスで名鉄ローカル線の旅を続けます。このバスは西浦温泉の先,蒲郡市内を横断して走るので,帰りは西浦の1つ先の形原までバスに乗ります。形原ではコンビニに寄ったり,上り列車の写真を撮ったりで,乗換え時間の12分はあっという間です。形原から電車に乗れば12分で蒲郡に,蒲郡からはJRの電車で13分で豊橋に着きます。

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元東急7200系の1800系で統一された豊橋鉄道の電車 @新豊橋

 豊橋からはこの旅行最後のアクティビティで,豊橋鉄道渥美線に乗って三河田原に行きます。列車は新豊橋16:15発,元東急7200系の1800系1809編成です。東急7200系は僕が高校生の頃によくお世話になった電車で,とくに7251F~7254Fは2連×4編成を繋いで当時はまだ少なかった冷房編成でお気に入りでした。渥美線の電車はこの1800系に形式統一され,編成ごとにアクセントの色を塗分け,今日の1809編成はピンクの桜号です。昔のお気に入りが大切に手入れされ,がんばっているさまを見るのは嬉しいものです。

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渥美線は土休日の全列車と平日の日中の列車がサイクルトレインになるらしい

 渥美線の車内にはサイクルトレインの告知があり,通常時はさほどの混雑でなく,経営は苦しいようです。終点の三河田原に着く頃には日が暮れて,あたりは夕やみです。三河田原の駅舎は最近整備されたようで,曲面の形状と木目で落ち着いたたたずまいです。折返しの12分を駅周辺でゆっくりと過ごして,豊橋へ戻ります。

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三河田原の駅前

 先ほど乗って来た線路だし,景色も見えないので,懐かしい7200系のなかを見まわします。Mc-M-Tcで組む編成は製造年がバラバラで,元々少数派の7200系をかき集めた苦労の痕がにじみます。車内でゆっくりしていると,車掌氏が無人駅から乗車の客にきっぷを売っているので,最低区間の子供運賃で車内券を1枚売ってもらいます。最近はこのようなパンチ式の車内券も見る機会が減りました。そういえば,昨日乗った名鉄特急では車掌が車内を巡回するのは専ら案内のためで,そもそも車内券など持っていませんと剣もほろろでした。

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豊鉄1809Fの製造銘板と車内券。製造銘板は上からモ1809,モ1859,ク2809。1809だけオレンジ色の新しいものに更新,米国バッド社のライセンス表示が残っていた

 帰りの三河田原発は17:02,往きと同じ35分で新豊橋に着きます。豊橋からの帰りですが,当初は青春18きっぷを考えていましたが,せっかくのフリーきっぷなので愛知をしっかり楽しむことにし,一部は新幹線利用です。豊橋発の新幹線特急料金のテーブルを見ると熱海(3,000円)と小田原(3,860円)の間に境があるようなので,豊橋~熱海間だけ「こだま」を利用します。豊橋では乗換えの間合いの25分の間にステーションビルの食料品売り場に行って弁当,土産,酒肴をしこたま買込みます。

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豊橋~熱海間は「こだま」を利用。こだま672号。右下はおまけ,車内の楽しみ @豊橋

 最近は「こだま」でもN700系が充当され,広いシートピッチ,大きなテーブル,携帯充電用電源とすこぶる快適です。先の買い物も新幹線だからこその仕入れで,在来線の313系ではこんなことはできません。ゆっくりくつろいで約1時間半,19:28に熱海に着きます。熱海では会社境界でもあるので14分の乗継ぎ,酔い醒ましにちょっと駅前広場に出ます。軽便SLは確か駅前正面に鎮座していたと思いますが,南かたの隅に移動され,バスターミルが広く改良されたようです。

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熱海の駅前夜景。駅ビル新築にあわせ再整備されたようだ

 ところでこの帰りの乗車券ですが,朝,名古屋駅で買った際にひと悶着ありました。小田原まで新幹線利用だと高くつくので,熱海まで新幹線,以東は在来線と新幹線利用区間を指定したにも拘わらず,出されたきっぷは「...新幹線・小田原・東海道...」でした。JR東日本では他駅発の乗車券も顧客操作型の端末で自分で買えるのに窓口に並ばされて少々虫の居所が悪かったこともあり,自分はJR東日本の関係者ではないが,それでは収入配分がJR東海に過大になるからダメと発券し直してもらいました。若い窓口嬢はなに面倒臭いことをいうんだとばかりに,「私たちはいちいちそんなこと気にしてません。(フン!)」と捨台詞をともにきっぷを手渡されました。たまたま手が滑ったのか,組織的な指示か分かりませんがコンプライアンス窓口に一報入れたいところです。最近はきっぷの販売管理はコンピュータ化されているので,組織的に指示しているのか,ある担当者が気まぐれでやっているのか,たまたまの偶発事象なのかは調べる気になれば直ぐ解ることです。

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帰りのきっぷ
ふつうに横浜市内着とすると500円も余計にかかるので敢えて焼津で切っています。興味があればこちらを参照ください。

 熱海からは東海道線と根岸線を乗継いで,ここも約1時間半の乗車で21:10自宅最寄りの磯子駅に帰り着きます。ところでジュニアはというと,夜9時からのテレビ番組が見たいといって,豊橋18:46の「ひかり530号」に乗車,たった1時間7分しかかからず新横浜に着いて,あっさり抜かれてしまいました。朝,名古屋駅で別れた後は,2時間かけてたっぷり名古屋城を見学し,地下鉄・名鉄で豊田に出て,愛知環状で岡崎へ,名鉄名古屋本線で少し写真を撮った後,豊川稲荷に行った。もともとは豊橋鉄道とか言っていたが,そこまでまわる時間はなかったそうです。

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帰りの電車2本。東海道線1648E @熱海,根岸線2078A @大船

 デスティネーションキャンペーンに連動して発売されたきっぷを見つけて,急な思いつきで行った旅行でしたが,2日間たっぷり愛知と名鉄を楽しみました。中京地区は自動車産業が集積し,国内でもとくにモータリゼーションが発達する地域ですが,地域唯一の大手私鉄の名鉄の苦悩も分かった感じがしました。小さいながらも頑張っている豊鉄--ここも名鉄グループですが--,都市と過疎地の中間地帯を繋ぐ3セク愛知環状鉄道の頑張りが気持ち良かったです。関東地方では,千葉,茨城,群馬に事業者横通しのフリーきっぷが頻繁に設定されますが,JRの周遊券(周遊きっぷ)がない今,他の地域でもこのような商品の設定が望まれます。

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2日間のGPSログ。飯田線方面が手薄ですが何度も行っているので,今回はパスです
(2019.1.12記)

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