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2022-03

おと休パスで北海道のキハ40に乗ってきました--その1・自宅から帯広へ

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 今日は1月に行った大人の休日倶楽部パスを使っての旅行の第1~2日目,自宅から帯広までの旅をお届けします。昨年末(2021年末)のことですが,高校の鉄道研究会の先輩から北海道のキハ40が今度のダイヤ改正でなくなるから乗りに行こうと思っているというメールをもらいました。いろいろ調べるとこの情報は実は正しくなく,北海道の各地にH100が投入されキハ40が淘汰されるけど,全てではありません。しかし,その情報を真に受けて旅行の計画を始めたら,北海道に行きたいモードになってしまいました。

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大人の休日倶楽部パス

 ところで,JR東日本ではシニア層の需要喚起のために大人の休日倶楽部という会員組織を作り,会員限定のパスを売っています。これが「大人の休日倶楽部パス(以降,おと休パスと書きます)」です。大人の休日倶楽部は男性50~64歳,女性50~59歳が対象で,それより上はJRグループ共通のジパング倶楽部に移行します。おと休パスはJR東日本の営業エリアの全線が4日間乗り放題,新幹線を含む特急(指定席も6回まで)も利用可で,15,270円という超が付くお買い得商品です。また,同様の条件でJR北海道用が17,400円,JR東日本,JR北海道両方用が26,620円です(この2つの有効期間は5日間)。ただし,閑散期の需要創出が目的なので,利用可能なのが1年に13日×3回と極端に少ないです。僕はパスの存在は昔から知っていて,50歳になると同時に大人の休日倶楽部に入会しましたが,パスはこれまで使ったことがありませんでした。

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1~2日目の行程表

 旅行の計画を始めると,正月に青春18きっぷで行くか,1月13日から25日の間におと休パスで行くか,あるいはエアをからめたパッケージに仕立てるかです。自分の住む神奈川県はまん延防止措置が発令されてもいるので,正月はちょっと出づらく,今回はほとんど迷うことなくおと休パス利用に決定です。おと休パスでキハ40の走る北海道に行くといってもどこに行くかです。詳細はその2で詳しく書きますが,時刻表をパラパラめくっていると,帯広を朝出て,狩勝峠の代行バスで富良野,滝川に出て,岩見沢から室蘭本線を延々長万部まで上り,そのまま函館まで鈍行で行けることが分かりました。今回の旅程はこれを軸に,往路の帯広までと函館からの帰りをくっつけることで計画しました。そんなことで出かけた,3泊3日の北海道旅行をご報告します。

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磯子~東京はちょっきりの列車番号の1700Aで @東京 2022.1.21

 さて出発は(2022年)1月21日金曜日です。この日は会社は在宅勤務で,17:00の終業と同時に家を出ます。18:00過ぎに磯子駅を出る列車に乗れば,東京駅19:20の最終の新函館北斗ゆきの「はやぶさ43号」に間に合います。1週間の仕事を終えた後の移動なので,深夜になるのは避けたく,今夜は新青森泊まりです。東京駅ではろくな弁当が買えないことが分かっているので,磯子駅への道中のスーパーマーケットで総菜や弁当を買込みます。そこで失敗,箸をもらってくるのを忘れました。店に戻る時間が惜しいので,更にもう1軒,駅前のスーパーに寄り,2貫180円也の寿司を買い,箸をもらって電車に駆込みます。

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東京駅の新幹線ホームは人影まばら 2022.1.21

 乗った列車は磯子始発の1700Aで,車内はガラガラ,ちょっきり番号で少しワクッとします。ところで今日の足許ですが,普段履いているランニングシューズでこれから北海道に行くには少し心許ないです。一方,僕の旅行では列車や駅からあまり出ないし,駅からホテルの間くらいしか雪道を歩くこともありません。できれば,雪対策のしっかりした靴を買いたかったですが,正月明けにそんな時間もなく出発の日になってしまいました。ネットで調べると東京駅のグランスタに靴のABCマートがあるようですが,新幹線とは反対側,エキナカ店舗なので品揃え豊富とも思えません。

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「はやぶさ43号」 @新青森 2022.1.21

 京浜東北線列車は時刻表どおり走り,19:00少し前に東京駅に着きます。東京駅での雪靴の購入は諦め,ABCマートとは反対の八重洲側に出て,飲み物を調達します。ビール系飲料は金麦党で,これを探しに行きますが,場所柄からか安い飲み物は見当たりません。たまたま入った酒屋さんで金麦はないか訊くと店では扱っていないがその先にコンビニがあるととても丁寧なご案内,お店の対応に感動し,そこでスーパードライ2本を買うことにします。そんなこんなで今日も発車時刻ギリギリにホームに上がります。金曜日の19:00過ぎといえば出張帰りや単身赴任の帰宅の人で大賑わいの時間ですが,東北新幹線のホームは人影まばらです。やっぱりこの時期に旅行など行っていてよいのか,不安になります。

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22:30過ぎの新青森駅前。人っ子一人いない 2022.1.21

 ガラガラの車内でゆっくり晩酌と食事を楽しんで,今夜の宿泊地の新青森に向かいます。「はやぶさ」は宇都宮~盛岡間の320km/h運転がウリですが,手許のGPSロガーで見ていると316,7km/hはコンスタントに出ていますが,320km/hで走ることはありません。今日のような日は運転上は穏やかで,余裕時分を上手く使いながら節電に励んでいるようです。22:30,列車は時刻表どおり新青森着,そそくさとホテルにチェックインし明日に備えます。

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朝起きればホテルはトレインビュー 2022.1.22(以下,特記以外同じ)

 明くる1月22日土曜日は津軽海峡を越えたあと北海道を横断して釧路の近くまで行き,折返して帯広泊まりの行程です。7:30過ぎにサービスの朝食をいただきホテルを出て,新青森駅に向かいます。この辺は2年半前に駅レンタカーを借りに来たので勝手は分かっているつもりで,新幹線の高架下の雪の少ないところを歩きます。雪がないので油断していたら凍結した路面に滑り,すってんころり,左胸と右手を強打してしまいました。転んだ当座はそこまでひどいとは思いませんでしたが,帰宅後に整形外科でレントゲン写真を撮ってもらったら肋骨骨折でしょうとのお見立てでした。聞けば,肋骨は柔らかい骨でポキッと折れることは少なく,少し撓んだようになっても診断上は骨折だそうです。

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「はやて93号」は最新のU46編成 @新函館北斗

 なかなか痛みが引かないなと思いながらホームに上がり7:56の「はやて93号」に乗ります。この列車は盛岡始発の北海道新幹線2番列車で,たしか北海道新幹線開業の日もこの列車だったと思います。今日の編成はU46,ネットの情報によれば2021年9月新製のピカピカの新車です。お約束の青函トンネルの案内放送,そして北海道に上陸して暫くは日本海側の重たい雲の景色ですが,新函館北斗が近づくと空は晴れてきて,右手のかなたに函館山が見えます。

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新幹線からの車窓。この辺りは明るく雪も少ない。下の町は七飯あたりか

 新函館北斗からは接続の「北斗5号」で南千歳を目指します。JR北海道はコロナ禍による利用減で列車を減らしていて,この「北斗5号」は水木運休で列車番号は6000番台を名乗ります。今日は上りの特急の踏切安全確認の影響で11分遅れでの発車です。新函館北斗を出るといきなり上り勾配になり,駒ヶ岳越えに挑みます。その昔,キハ82の頃は喘ぎながら牛歩のペースで登ってゆきましたが,キハ281は軽やかに走ります。途中,大沼の手前では,駒ヶ岳が優美な山容を見せてくれます。

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今日は駒ヶ岳がよく見える @大沼付近

 右手の車窓には内浦湾越しに室蘭やその向こうに日高山脈の山々も見えています。八雲が近づくと少し線路端の雪が増えます。鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)の事務所など新幹線工事の関連施設が見えると八雲に着きます。新幹線はこの駅には入らず裏山のトンネルの間に新八雲駅ができます。

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内浦湾越しに室蘭,日高を望む @野田生あたりか

 冬の北海道は何度も旅行していますが,今日は良い天気で右側の車窓からはどこまでも駒ケ岳が見えます。2つ上の写真の駒ケ岳はよく見ますが,下の姿はあまり見ません。

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八雲付近から見る駒ケ岳

 長万部が近づくといよいよ雪が深くなり,函館本線も山線の入口のイメージです。長万部を出ると次の静狩までは10km以上駅がありません。左の車窓にはニセコや羊蹄山方面の山々が見えます。

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こちらは左の車窓,ニセコ方面の山々か @静狩あたり

 この先も右手は内浦湾,太平洋,左手は後志,支笏・洞爺の山々を見ながらの旅は続きます。白銀に輝く樽前山を見れば苫小牧,それから16分の乗車で,12:18ごろ南千歳に着きます。太平洋岸は晴れていましたが,少し内陸に入った南千歳では雪がちらついています。南千歳では所定は17分でしたが,8分の接続で「おおぞら5号」に乗換えです。

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「北斗5号」。雪のちらつく南千歳で

 新函館北斗~南千歳が所定で所要2:54でしたが,この後の白糠までが3:07で今日の北海道横断旅行のほば中間点です。以前は,ここで苫小牧のまるいのお弁当を売っていましたが,今日はパッとしたものが見当たりません。やむなくKIOSKで昼食のパンやおにぎりを仕入れます。お店のお嬢さんに促されてパスを見せれば,KIOSKの買い物も10%引き,おっと危ない忘れるところでした。

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夕張の山々を行く @川端あたり

 南千歳から乗った「おおぞら」は1人で椅子1脚を占拠できる程度の乗りで,ガラガラです。この「おおぞら5号」は速達列車で,追分,新夕張とも止まらず,新得までの間でトマムしか止まりません。むしろ交換でもないのにトマムにだけ止まるあたり,トマムの発展に驚きです。インバウンドの外国人観光客はいませんが,今日も何組かが下車し,ホームに横付けされたリゾートホテルのシャトルバスに乗換えてゆきます。

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狩勝峠からの車窓 @トマム~新得

 トマムを出て少し走ると,左から富良野方面からの根室本線の線路が見え,トンネル内の上落合信号場で合流します。1981年の石勝線開業前はこの路線が札幌と十勝方面を結ぶメインストリートでしたが,石勝線開業後はローカル線に転落,災害で不通になっても復旧工事さえしてもらえない線路をさびしく眺めます。ちょっと時間がスキップしますが,1月28日には沿線の自治体がバス転換を受け入れたそうで,廃止は確定的です。長い新狩勝トンネル(5,790m)を抜けると,線路は十勝支庁側に出て,日本3大車窓の一つ,狩勝峠から見る十勝平野が広がります。1年ほど前に日本の車窓トップ20という記事を書き,そのとき狩勝峠の写真を随分探しましたが,何度も来ている割にはきれいな晴れの写真が見つかりませんでした。今日は雲一つない晴天の下,十勝平野が広がって見えます。何度もここでの写真は試みますが,実物の雄大さを感じられる写真を撮るのは難しいです。

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新得で「おおぞら5号」を捨てる

 ところで今日の行程ですが,「おおぞら5号」で白糠まで下り,上りの鈍行で帯広まで上る計画でした。本当は釧路まで行きたかったのですが,行程は成立しますが,帰りの列車が夜になり,景色は見えないし,ホテルに着くのも遅くなります。時刻表を眺めているうち,新得~白糠~帯広の行程を逆にして,先に鈍行で下れば明るいうちに鈍行の旅が楽しめることが分かりました。しかもその列車は僕のライフワークの長距離鈍行/長時間鈍行ランキング(興味があればこちらもどうぞ)の15位にランクインする2529Dです。その行程に気付かなかったのも迂闊でしたが,今気付いてよかったです。

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新得では48分の間に駅そばをすする。新聞は2020.12.21付朝日新聞(拡大はこちら

 新得では釧路ゆきの2529Dまで48分あります。明日もここで代行バスに乗換える予定ですが,時間もあるので駅の内外を眺めます。新得文化遺産カードなるカードを配布していて,駅で配るものは石勝線のキハ183の図柄だそうなので,1枚を所望します。また,新得の駅そばは全国の駅そばベスト10にも数えられるそうで,新聞のスクラップが飾ってあります。そもそも新得はそばの産地として有名で,駅周辺の蕎麦屋さんマップも掲出されています。この次は少し時間をとって,駅の外の蕎麦屋も訪れてみたいです。

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新得からの長時間鈍行2529Dはキハ40の単行。右下は車内

 時間があるので早めにホームに入れば,2529Dはキハ40の単行です。車内に入れば原形をよくとどめた紺色のモケットのボックスシートが並びます。また,冬の低い陽が車内に入り込んで,とても明るくポカポカです。14:35になれば列車は乗客3人--他の2人も乗り鉄風のかた--を乗せて発車です。次の十勝清水までは9.1km,時刻表上は9分かかります。次の御影までも10.5kmあり,途中の平野川信号場では6分止まって貨物列車と交換です。平野川(信)と御影の間には羽帯という駅がありましたが,利用が少なく2018年に廃止になりました。御影の先は上芽室信号場で上り列車と交換です(今日のとびらの写真)。

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左の車窓には十勝の山々 @十勝清水~平野川(信)

 芽室では上りの特急と交換で20分,西帯広貨物駅でもJR関係者の乗降の時間がとってあり30秒止ます。15:55,特急なら30分かからない新得から,1時間20分かかって帯広に着きます。帯広では16:33の発車まで38分の長い停車です。隣のホームを見れば,国鉄時代の2色塗りのキハ40が止まっています。キハ40は登場時から朱色5号--口さがないマニアはタラコ色と言うようです--の1色塗装で,2色塗装の時代はありませんでしたが,JR東海でも復刻塗装の例があり,意外と馴染むものです。

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国鉄の一般形気動車の2色塗装のキハ40

 今回の旅行は準備期間が短かったので,いろいろな装備が不足です。この38分を利用して,駅前のショッピングモールに行き,スタンプノートの台紙--といってもただのメモ用紙--とカメラ用の電池を調達します。また,東京駅で買いそこなった雪靴も欲しく,モールの中を物色します。靴はフィッティングが必要なので,営業時間だけを確認し,買うのは白糠から戻ってからにします。

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帯広で大休止の2529D

 駅に戻れば時刻は16:30,北の冬の太陽は傾いて,弱々しい明るさです。16:33,時刻表どおり帯広を発車,札内,幕別と止まり,利別との間で十勝川の本流を長い鉄橋で渡ります。17:02,列車はワインが名産の池田に着きます。駅の裏には池田ワイン城--地図によれば池田町ブドウ酒研究所--があります。僕が初めて池田に来たのは高校生のときで,ワインと言われても縁がありませんでしたが,今では健康のため晩酌はワインで,夜空に輝くワイン城がうらめしいです。池田は妙に大きな構えの駅舎ですが,昔は北海道を縦に貫く北見への池北線を分けるジャンクションでした。また,1980年代の根室本線には札幌~釧路間の夜行急行「まりも」と小樽~釧路間の夜行鈍行「からまつ」が走っていて,深夜の池田駅で折返す池田ターンという技もあり,この駅舎はとても懐かしいです。池田では「おおぞら7号」を先に通すダイヤですが,「おおぞら」は札幌付近の大雪の影響で相当遅れているようです。今日旅行した北海道の南側はどこも良い天気で,大雪と言われてもピンときません。結局,池田では28分止まっただけで,退避はなしで発車です。

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人気のない夜の駅にワイン城の明かりがまたたく

 池田から十弗,豊頃,新吉野までは線路は十勝川に沿って南東に進みます。新吉野の先で概ね東北東方向に進路を変え,昔は急行停車駅だった浦幌に止まります。浦幌から次の厚内にかけては人里離れた原野を進み,18.4kmの間,駅がありません。途中に2つ信号場があり,手前の常豊は元々の信号場,あとの上厚内は2017年に駅から信号場になったものです。車内を見るとお客さんは5人しかいなくて,全て乗り鉄かふつうの旅行者で,地元のお客さんはいません。厚内の先も原野で,直別,尺別と駅が廃止になった信号場が続き,駅はまたも15.0km先の音別です。この辺は鹿の線路侵入多発地域で,釧路の気動車はもともとのタイフォンをやめ,ピーッという高い音の出るホイッスル--シカ笛と言うらしい--を付けています。音別では少し止まり,上りの貨物列車と交換です。浦幌から白糠は時刻表ではたった3駅ですが,1時間以上かかります。

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音別では上りの貨物列車と交換。ブレブレですみません

 夜で景色が見えないので,古い写真を3枚ほど載せておきます。1枚は1983年(昭和58年)3月に石勝線を乗りに来た時のもので,新吉野で撮った急行「狩勝」です。石勝線の開業後,「おおぞら」は石勝線経由になりましたが,狩勝は滝川経由で札幌~釧路を結んでいました。キハ56系の北海道の急行然とした編成ですが,2両目にキハ40が挟まっています。向こうのホームにはスハ45の客車鈍行がいます。たしか421/422レといったと思いますが,滝川~釧路を1日がかりで結んでいました。

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1983年の急行「狩勝」 @新吉野 1983.3.3(?)

 厚内から白糠までの間は断続的に太平洋の海岸沿いを走ります。真っ青な海がきれいな区間と言いたいところですが,このあたりの海岸は霧の多い地域で,なかなかきれいな青い海にはお目にかかれません。下の尺別駅は駅の裏側はすぐ海です。

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今は廃止されてしまった(旧)尺別駅で 2015.5.3

 こちらは音別の先,2020年に廃止になった古瀬までの間で撮ったものですが,か細い線路が海岸線伝いに走る荒涼とした風景です。地域を隔てる峠がある訳でもないのに,人家が眼に入らない秘境地帯です。

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音別~(旧)古瀬の車窓 2017.8.2

 さて時間を今に戻しますが,音別と白糠の間も古瀬信号場をはさんで16.0kmあります。時刻表の根室本線のページは最長鈍行の2427D(2429D)が鎮座し,特急「おおぞら」が存在感を放っていましたが,最近は駅が減って高さが縮んだような印象です。いささか寂しい長時間鈍行の旅ですが,19:08,列車は白糠に着きます。

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2529D @白糠,左下は車内の銘板,ワンマン化と延命工事が改番を伴う改造

 さて今日の行程ですが,せっかくの長時間鈍行2529Dはここ白糠までで,「おおぞら12号」で帯広に帰る行程でした。ところが所定では池田で抜かれる「おおぞら7号」は約1時間半の遅れだそうで,まだ追いついてきません。「おおぞら12号」は「おおぞら7号」の折返しで,1時間半遅れだとすると,この駅で1時間半近く待つことになります。「おおぞら7号」の所定の釧路着は18:39で,1時間半遅れだとすると20:09着,この列車の所定の釧路着は20:06なのでギリギリ逃げ切れるような気もします。

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当日の関係のダイヤ

 時刻表を繰るとこの先,庶路まで行っても帯広ゆきの鈍行に乗換えることができ,「おおぞら12号」より早く白糠に戻ってこれそうです。ワンマン運転の運転士さんに相談すると,この駅で待つのも寂しかろうと親切に教えてくれます。時間的には微妙だけど,この先は退避できる駅がないので,白糠を出たら釧路まで逃げ切れる由です。長時間鈍行趣味の僕からすると,泣く泣くここで列車を捨てるのと,釧路まで乗り通すのとでは大違いです。若干賭けではありますが,白糠では降りずにそのまま釧路方面を目指すことにします。庶路と大楽毛の間の東庶路信号場では時刻表どおり帯広ゆき普通列車と交換です。もう「おおぞら12号」に乗るしか帯広に戻るすべはありません。

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釧路を前に。駅が随分減ったので運賃表示器は半分にも満たない

 20:06,列車は時刻表どおり釧路に着きます。急遽の行程変更で乗った2529Dですが,結局,5時間31分の全行程を乗り通すことができました。初めにこの行程に気付かなかったのも迂闊でしたが,瓢箪から駒でとんだ拾いものをしました。釧路に着けば,長時間鈍行の余韻に浸る間もなく,追いかけてきた「おおぞら7号」到着の案内が流れます。また,上りの「おおぞら12号」は7号到着後,準備ができ次第の発車との案内です。準備ができ次第といっても特急なので座席の回転,簡単な車内清掃があるので10分程度は止まるでしょう。今夜は帯広到着が遅くなるので,コンビニで夕食を調達します。JR北海道も構内コンビニはセブンイレブンが入っていて,クオリティの高いパンや総菜が揃い助かります。更にスタンプも押して,慌ててホームに戻れば,扉は開いて発車の準備も整いつつあります。

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今日は1時間20遅れの「おおぞら12号」 @釧路

 周囲を見ると3月のダイヤ改正で運用がなくなるキハ283系を撮ろうと多くのマニアがカメラを構えています。キハ283系(以降「系」は略します)はキハ281の後継として量産された気動車で,キハ281より車齢も若いのになぜ?と思ってしまいます。調べるとキハ281は27両,キハ283は63両と,製作数も283の方が多いです。キハ281はJR四国のキハ2000の制御付自然振子の成功を受け,その機構をJR北海道で初めて採用した気動車です。キハ283はそれを更に発展させ,台車は軌道への負担軽減のためボルスタ付き,また自動操舵機構も付いています。振子の角度もキハ281より1度深い6度とした大変意欲的な車両です。僕としては2011年に石勝線内で起きた脱線火災事故が印象深いですが,事業者が安心してお客さまを運ぶのに使えないと判断したのなら仕方ありません。車齢も20年そこそこでもったいないし,JR北海道としては代替車両の製作も経営上の負担でしょう。

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キハ283を目当てに隣のホームまでカメラの放列 @釧路

 20:22,「おおぞら12号」は1時間23分遅れで釧路を発車します。発車後の案内は各駅の到着見通し時刻を案内しますが,終点札幌到着はなんと日付が変わった0:21です。通路の向こうの紳士は千歳からの飛行機をキャンセルした由,僕は帯広到着が1時間半遅れるだけでかわいいものです。釧路を出れば,買込んだコンビニの食材で晩酌+夕食です。僕は旅先の食事は安い居酒屋--それも全国チェーンでない地場の--が多いですが,今回の旅行も居酒屋は自粛しコンビニ飯のつもりだったので,ホテルで食べるか車内で食べるかで大した違いではありません。困ったのは雪靴の調達で,夕方に行ったショッピングモールは21:00まで営業と確かめておいたのですが,今日も持ち越しです。今日は2529Dに全区間乗れたので,少々の不都合は気にしないことにします。

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283系「おおぞら」 @直別 2017.8.2

 食事が済めばすることもないので,ディーゼル特急の車内でゆっくりします。まもなく退役のキハ283ですが355PSの主機2台でも騒音はふつうのディーゼル特急並み,振り子角度は強めといってもそもそも根室本線のこの辺りは直線が多くとても快適です。危険なのはゆっくりし過ぎて,帯広で降りそこなうことです。上り最終の「おおぞら」のスジはたっているとみえ,1時間23分の遅れは殆ど挽回せず,22:05帯広着です。

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今日のGPS log

 少々遅くなってしまいましたが,食事も済んでいるので,ホテルに入れば風呂に浸かってゆっくり休むだけです。そういえば朝転んだ時の痛みは手の方は引きましたが,胸の方は何となく違和感があります。横浜に帰ったら医者に診てもらおうかと思います。今日は青森発,北海道を特急で横断して,更に新得~釧路間の長時間鈍行に乗った感じです(実際は新得~帯広間は特急では通っていない)。おと休パス旅行,実質1日目としては実りある1日でした。明日は帯広から鈍行を乗継いで,青森を目指します。(2022.3.13記)

その2につづく
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旅心をそそる長距離鈍行列車・長時間鈍行列車リスト/2022年3月12日改正ダイヤ

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 今年(2022年)も3月12日にJRグループのダイヤ改正が実施されました。今年も新線の開業はなく,新型コロナウィルス感染症のまん延による輸送量減に対応し,山手線でも最混雑時間帯の列車が10%ほど削減されるような,減量の目立つダイヤ改正になりました。長距離鈍行/長時間鈍行としての動きもダイヤ改正の全体の動きに連動した形になりました。

 大きな動きの最初はJR東日本の最長鈍行だった熱海~黒磯間の1662Eが宇都宮~黒磯間のワンマン運転導入を受けて,熱海~宇都宮間に短縮されました。上野東京ライン関係ではそれ以外は細かい時刻の修正が行われただけで,最長鈍行は区間が西にシフトし,沼津~宇都宮間235.9kmを走る322M~1542E(同じ区間の列車が他に2本あり)になりました。運転距離が32.2km減ったことにより,順位は2つ後退しました。

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熱海~黒磯間だったころの1586E @東京 2017.7.31

 次の大きな動きは山陰地区で,鳥取~米子間の「とっとりライナー」,米子~益田間の「アクアライナー」が削減され,この区間の普通列車もいろいろな見直しがありました。以前からスジとしては存在し,去年のダイヤ改正で所要時間増となって12位にランクインしていた米子~益田間列車はなくなってしまいました。たまたま同じ区間を走る別の列車が所要時間増となって区間としては増減なしです。また,「とっとりライナー」に代わり出雲市~鳥取間に設定された列車も所要時間が4:35で長時間鈍行の仲間入りです。この列車の扱いは悩みましたが,区間の4割が重なっているので,元々あった山陰本線の括りの中に押込んでしまいました。

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山陰地区は昔から長距離鈍行の宝庫でした @(旧)餘部橋梁 1985.7.27

 反対に今改正で消えた長距離/長時間鈍行は次の2つです。一つは伯備線の出雲市~岡山間を走っていた列車で,時刻はあまり変わっていませんが新見で分割されました。反対方向の倉敷~西出雲間の列車は,上述の山陰地区の普通列車の見直しで,米子以西が廃止されてしまいました。

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今改正で消えた長距離鈍行の一つ,倉敷~西出雲間の825M~283M @出雲市 2021.7.24

 もう一つは四国で,去年の改正で設定された阿波池田~阿波海南間の列車がたった1年でなくなってしまいました。もともと気動車の運用のはずみで設定されたような列車なので,スジ自体に変わりはなく,分割されてほぼ同じ時刻で走っています。いろいろ技術的な難関があって開業が延びていた阿佐海岸鉄道のDMVがようやく開業したので,それと併せて乗りに行こうと思っていたのに残念です。

 今改正の動きとしてはあと1点,リストの最後の土讃本線で,去年は下りのみの片道掲載でしたが,今年は上り列車も設定されました。JR四国は,車両の運用上継続して使用できる場合は,一つの列車として案内することに積極的なようです。この列車はたった115.3kmで,途中,土佐山田で31分,大歩危で18分,阿波池田で58分の長時間停車があり,表定速度は23.9km/hでリスト中最遅です。

 これらを除けば2021年版と変わり映えしませんが,2022年版--なんと10年目です!--の長距離鈍行列車/長時間鈍行列車ランキングをお届けします。今年も一部の写真のキャプションは乗車記へのリンクになっています。興味があればこちらもご覧ください。

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拡大はこちら

 今年も1位は関西のアーバンネットワーク,敦賀から米原経由で播州赤穂まで275.5kmを走る3323M~3523Mです。2016年のダイヤ改正で赤穂線に乗入れる新快速が激減し,敦賀発の西行はこの1本だけが残りました。東行は播州赤穂発は長浜ゆきが最長になり,敦賀まで行く列車の西端は姫路,この他に網干~近江塩津間の列車もあります。なお,この列車ですが敦賀発の車両は姫路どまりで,播州赤穂まで行く車両は米原で連結するので,全区間を走る車両はないそうです。

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敦賀で発車を待つ3207M~3407M。3323M~3523Mと同じ区間を走るが土休日のみの運転 2021.7.25

 2位は北海道,宗谷本線の旭川~稚内間259.4kmを走る321D~4323D~4325Dです。長時間停車のうちに2回列車番号が変わりますが,実態として1本の列車です。新旭川~稚内は長大な盲腸線,一度乗ったら同じ線を戻ってくるという乗りづらさも魅力的です。以前は15位の根室本線のほか,函館本線や石北本線にも長時間鈍行がありましたが,今ではこの列車が北海道を代表する鈍行列車になりました。

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宗谷本線の4323D~4325Dとサボ @幌延 2017.8.3

 3位は中央本線(東線)・篠ノ井線の高尾~長野間245.0kmを走る441Mです。この列車は比較的新しく2017年の設定で,これまた下りのみ片道の運転です。長野がたが夜にかかってしまいますが,関東山地や南北アルプスの山の景色に日本3大車窓の姨捨とたっぷり楽しめ,首都圏発の鈍行列車を楽しむ旅行にはぜひお薦めの列車です。

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中央線441M。東京からの鈍行列車を楽しむにはお薦めの1本 @高尾 2018.3.10

 4位は上野東京ラインの沼津~宇都宮間235.9kmを走る322M~1542Eです。この区間を走る列車も平日は北行のみで,南行の宇都宮~沼津間の列車は土休日ダイヤにしかありません。上野東京ラインも北側が東北本線と高崎線系統,南側が伊東線とJR東海沼津まで乗入れとバリエーションがあるのでまとめ方に苦労します。この系統の長距離鈍行は東海道線と東北本線・高崎線のスジを繋ぎ合わせたもので,車両運用の都合から朝と夜の乗りづらい時間帯に偏っているのも特徴です。また,JR東日本の首都圏エリアのグリーン料金は51km以上青天井なので,これらの列車に乗るときはグリーン車利用がお得です。

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茅ヶ崎~辻堂を行く322M~1542E。この日は沿線火災で東京ゆき 2020.12.24

 5位と9位は2位と4位のバリエーションといえる列車です。5位は関西のアーバンネットワークの北陸本線~山陽本線の列車ですが,湖西線でショートカットするため,距離的には短くなります。また,9位の湘南新宿ラインは,上野東京ラインより運用範囲が一回り小さいため前橋~小田原間の208.3kmが最長です。

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湘南新宿ライン2825Y @大宮 2021.6.13

 6位は東海道線の早朝の静岡~岐阜間の列車で,これも下りのみの設定です。浜松と豊橋を突き抜けて走る列車は菊川,掛川~岐阜間の列車が幾本かありますが,静岡からのものはこの1本だけです。変な推測ですが,静岡地区がトイレのない211系ばかりだった昔,酔った客の多い夜遅くの名古屋/浜松方面からの列車にトイレ付きの編成を充当し,その戻りの運用が今も残っているのでしょうか。

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東海道線3109F @静岡 2019.3.23

 鈍行列車そのものと景色を楽しむなら,7位の飯田線を全通する列車がお薦めです。距離では200㎞そこそこですが,運転時間は6~7時間かかり,南アルプス・中央アルプスの山々と天竜川の車窓,人里離れた秘境地帯とたっぷり楽しめます。岡谷から入っても,豊橋から入っても,首都圏から青春18きっぷで回ることができます。

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距離では7位だが時間では1位になった飯田線544M(旅行記は519M) @伊那市(?) 2010.8.15

 以降,写真や旅行記がないので飛び飛びになりますが,11位は山陰本線米子~益田間を走る145D~335D~437Dほかです。山陰本線は昔から長距離鈍行列車が多い線区で,リストに掲載以外でも本線筋の鈍行列車を楽しめる列車が多数あります。

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益田~米子間を走る山陰本線424D~324D~134D(当時) @江津 2021.7.23

 15位は北海道の根室本線新得~釧路間の2529Dです。芽室21分,帯広46分,池田25分の長時間停車が奏功して,運転時間5:24になっています。元々は滝川~釧路間308.4kmの運転で全国1,2位を争う列車だったのが,2016年8月の台風の被害で線路が不通になり運転区間が短縮されたものです。JR北海道は不通区間を含む富良野~新得を「当社単独では維持することが困難な線区」とし,この1月28日には沿線の自治体もバス転換の受入れを表明したので,実質的に廃止の方向が確定しました。

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帯広で大休止する根室本線2529Dnewマーク 2022.1.22

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かつての最長鈍行根室本線2429Dと専用サボ @落合 2015.5.3

 16位の羽越本線831Dは,新津~酒田の運転時間が4:30を超えたり,切ったりしている列車です。今年は4:31の運転で基準を何とかクリアです。2020年のダイヤ改正から車両が電気式ディーゼルのGV-E400系になって大幅スピードアップが図られ陥落を予想していましたが,たった4分しかスピードアップできませんでした。単線・複線の混じる区間の下校時間帯の列車なので,よほどダイヤの調整が難しいのでしょう。

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写真がないので831Dと似た区間を走る9822M「きらきらうえつ」 @羽後本荘 2019.7.15
(臨時列車ですがこの日は秋田~新潟273.0㎞所要4:24の長距離列車でした)

 18位は第3セクター鉄道の三陸鉄道です。2019年のダイヤ改正時にJR東日本山田線・宮古~釜石間の移管を受け,盛~久慈間を全通する列車が設定されました。このランキングでは民鉄・3セクは見ていなかったのですが,時刻表で本文中に掲載されることでもあり掲載しています。それ以前は民鉄・3セクにそんな長距離/長時間列車はありませんでした。古くを遡ると,東武~野岩鉄道~会津鉄道の浅草~会津田島間に4:30超えの快速列車が走っていたそうです(サイト訪問者の情報による)。この三陸鉄道の列車ですが,運転時間が4:41と4:35でぎりぎりでの基準クリアなので,今後のダイヤ改善で圏外にならないか心配です。

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三陸鉄道5205D~5009D~5111D @盛 2019.7.14

 ところで,リストの掲載基準ですが,距離で200km以上,時間で4時間30分以上,掲載順は距離順です。対象は定期列車だけですが,土休日運休の列車は対象,土休日のみ運転の列車は対象外です。また,同一区間を運転する列車が条件を満たせば,反対方向の列車も載せています。僕が時刻表を手繰って確認しただけなのでヌケやモレがあってもご容赦ください。

 蛇足になりますが関連で時刻表の話題を2つです。従前,僕は時刻表はJTB党でしたが,去年のダイヤ改正から普段使いの時刻表をJR版に変えました。ところがこれには行政の区割りの参考情報の市の代表(中心)駅(JTB版では索引地図に二重円表示)がありません。このブログの記事では行政や市町村についてしばしば言及しますが,僕にとってはこれは重要な情報です。JR時刻表に変えたのは失敗で,今年はJTB時刻表に戻しました。ところが話はまだ先があります。

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JR時刻表とJTB時刻表の830D~1574D

 幻の長距離鈍行と言えば,ダイヤ上は設定されたが線路が不通で乗れない根室本線の2427Dが有名でしたが,今改正で幻の長時間鈍行が誕生しました。というのも,山陰本線下関~長門市の830Dと長門市~益田の1574Dは別の列車ですが,JR版時刻表では直通列車として案内されていたのです。我が家のジュニアは時刻表はJR党で,親父の道楽の手伝いをしてくれ,下関~益田間5時間3分運転の列車ができたと知らせてくれました。ダイヤの施行前では検証が難しく,乗換案内の検索サイトで調べても1本の列車で案内されるので,本記事も当初は1本が正として書きました。その後,たまたま気づいた点なのでJTBパブリッシングにお知らせしたところ,その列車はJRからの資料では当初は直通列車だったが,その後訂正があって別列車になったとの回答でした。別列車が正?,残念な気持ちいっぱいでJR西日本に確認したところ,やはり別列車が正で,JR版時刻表も修正予定だけど,実際のところ継続してご乗車いただけますとの丁寧な回答でした。実はこの直通列車のカギ矢印は微妙です。東北本線の郡山~小牛田間の仙台のE721系で運用される列車は時刻表では福島,白石,仙台で見事にぶつ切りですが,そのまま直通する例に幾度か当たったことがあります。これを1列車と言い出すときりがないので,この記事ではあくまでも時刻表等で1本の列車として案内されるものに限っています。

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福島~仙台の3571Mがそのまま小牛田ゆきの2537Mに化ける @仙台 2017.5.4

 話がとびましたが,写真のキャプションから分かるように2021年もこのリストに載っている列車の幾本かに乗りました。ブログの維持に不可欠な取材などと口実を付けて,コロナ禍のなか用心に用心を重ねての旅行です。2022年はもう少しおおらかに鈍行列車旅行が楽しめるようになるよう祈念します。(2022.3.5記,山陰本線830D~1574D関連部分2022.3.19修正)

2013年版はこちら
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東海道徒歩き(かちあるき)のおまけで三岐鉄道の写真撮り

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 2014年夏に始めた東海道徒歩きは2020年秋に三重県に達したことは紹介済ですが,その帰りに訪れた三岐鉄道がとても気に入りました。2021年の徒歩きの際,スタート地点の関への道中で寄り道して写真を撮る計画をたてました。僕は列車の旅は客車党でしたが,客車を使った旅客列車がなくなってしまった今,興味の対象は貨物列車で,三岐鉄道は日本で数少ない貨物列車が走る私鉄です。前回訪問時は雨で写真が撮れなかったので,今回は貨物列車の写真を撮ることを主眼に計画をたてました。

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手製の簡易ダイヤ。行違いの待合わせなどは気にせずに引いている

 最近では「貨物時刻表」に三岐鉄道の列車が収録されているので,便利になったものです。今回は旅行の準備の時間がたっぷりあったので,手製のダイヤを作ってみました。午後の遅い時間は前回の徒歩きで端折ってしまった関宿を見ることにすると,有効時間帯には上り2本,下り1本の貨物列車があります。これらの準備をする時間がまた楽しいのです。

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自宅最寄りの磯子を401Aで出発 2021.10.21(以下全て同じ)

 出発は(2021年)10月21日木曜日です。今回も2泊3日の行程ですが,2日のお休みをいただき木金土の3日を使い,日曜日は休養日の計画です。Covid-19禍も少し感染数が減ってきてはいますが,こんな時期に出歩いてよいものか,今度も人目をはばかりながらの旅行です。出発は自宅最寄りの磯子駅を6:03の大船ゆきです。なぜか東海道徒歩きの移動では新横浜に出るのを嫌って,大船から小田原に出るルートをとります。今回も新幹線特急券代節約のため静岡まで在来線利用です。

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小田原で。323M(右)は727M(左)に追いつかれる

 大船では5分の待合せで,JR東海直通の沼津ゆき323Mに乗換えです。この列車は面白いダイヤで,小田原で11分停車し,品川を14分遅く出た後続の727Mを待ちます。当初は磯子発をもう1本遅い6:12の列車で計画していましたが,目が醒めてしまったので,安全サイドの乗継ぎを選択です。朝の東海道線は下り列車でも結構混んでいて,323Mは大船から乗って空席を探すのに苦労する程度の入りです。

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左手の正面には房総半島の島影が

 小田原を過ぎると列車は相模湾沿いを走るようになり,左手の車窓には青い海の遠くに房総半島がうっすら望めます。小田原から湯河原にかけてのこの区間は東海道線随一の絶景区間と思います。車内のほうは小田原を過ぎると多少空席がありますが,熱海からは静岡県内の通学の高校生も大勢乗ってきます。沼津では静岡ゆき2745Mに5分で乗継ぐ予定ですが,三島~沼津間で踏切安全確認のための緊急停止があり,沼津には6分遅れての到着です。

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今日のきっぷ。当初は熱海から新幹線で計画していたので新富士経由。また,新富士で切れている蘊蓄はこちらを参照

 2745Mは,発車時刻を過ぎていますが323Mから乗換えのお客さんを待っての発車で,6分遅れて8:15に沼津を発車です。この先,終点,静岡での乗継ぎもよく,5分の接続で静岡停車の「ひかり503号」に乗換える計画です。ところが静岡まで乗る2745Mは始発駅を出た時点で6分の遅れを抱えており,朝のラッシュ時間帯の列車なので遅れの挽回は難しそうです。通勤通学のお客さんを乗せた2745Mですが,運転士さん車掌さんは挽回する気があるのかないのか,駅々での停車,客扱い,発車の動作は自分が焦っているせいかひどく緩慢に見えます。それでも2分30秒くらいを回復し,静岡には3分30秒遅れの9:05 30"位に到着します。幸い階段も近く,新幹線改札は敢えて有人改札を走り抜けて,何とか9:07の「ひかり503号」に滑り込みます。階段下には駅員さんが白旗を持って立ち,積残しのないようウォッチしているようで,僕のほかにも何人かこの列車に駆け込んだ人がいたようでした。

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ひかり503号 @浜松

 さて,今日は朝から沼津と静岡で5分の乗継ぎで,リスキーな旅程でした。仮にこの「ひかり503号」に乗れなかった場合,後続の「こだま」で追いかけて,名古屋着は36分遅れ,4分で近鉄電車に駆け込めれば,以降の予定に影響はなし。この近鉄電車に乗れないと,予定していた撮影地まで辿り着けずに,上り下り各1本の貨物はどこか別の場所で撮影ということになります。そんな訳でバックアップがあるような,ないようなの行程でしたが,予定の行程に間に合って一段落です。沼津といい,静岡といい,なかなかJR東海もやるもんだと見直しました。

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名古屋ではお約束のきしめんで腹ごしらえ

 10:01,「ひかり503号」は時刻表どおり名古屋に着きます。次に乗るのは10:21の近鉄の急行列車です。名古屋の近鉄線ホームはJRの在来線ホームの直下あたりで乗換えは便利なので,その間にホームのスタンドで軽くきしめんをいただくことにします。この後は撮影行になるので,あまり食事の時間はとれそうにありません。今日の目的地は三岐線の三里(みさと)ですが,一つ手前の大安(だいあん)までなら連絡きっぷが売れるというので,これを買って入場します。

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近鉄の急行列車はL/Cカー5800系 @近鉄富田

 近鉄のホームに行けばほどなく10:21の松坂ゆき急行は出発します。近鉄の電車はあまり縁がありませんが,5800系というのかロング/クロス転換式の座席を備えたL/Cカーです。最近は首都圏で,西武40000系などロング/クロス転換式の座席の電車が急に増えましたが,この仕組みは近鉄の採用が早く(試用ベースでは国鉄・JRに複数の先行例がある),1990年代末からの運用されているそうです。

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近鉄富田で。たまたま来たアーバンライナー

 快適なL/Cカーで29分の乗車で三岐線乗換えの近鉄富田に着きます。次の西藤原ゆきまで24分あるので,三岐線の情報収集をするつもりでしたが,近鉄富田駅の名古屋方の線路がいい感じにカーブしているので,ここでいくつか写真を撮ります。

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手作り感あふれる三岐線のご案内

 続いて三岐線のホームに行けば,手作り感あふれる写真付のご案内が目を引きます。今日は藤原岳をバックにした写真を撮りに行くつもりですが,藤原岳登山もしてみたくなります。11:14の西藤原ゆきは元西武新101系の751系で,2009年入線のこの編成は三岐線で一番新しい電車だそうです。

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三岐線で一番新しい751系 @近鉄富田

 時刻表どおり出発した列車は途中,保々で車両の交換をして,三里には11:39に着きます。今日の撮影地はインターネット等で情報収集した三里と丹生川のほぼ中間地点です。適当にGoogle Mapで目的地設定をし,途中ロケハンしながら歩きますが,結局は誰もが撮るような場所での撮影になります。今日はよい天気の予報でしたが,段々に雲が出てきて,青空の部分が少なくなってしまい,鉄ちゃん(鉄道写真撮影)には少々残念な天気です。以降はこの周辺で撮った三岐線の列車達です。

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撮影地へ向かう途中で撮った1枚。電車は801系 @三里~丹生川(以下,5枚同じ)

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お目当ての空車返送のセメント列車1。この場所は見通しがよく2カット撮れました

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お目当ての空車返送のセメント列車2

 その次が今日のとびらの1枚に使った本命の藤原岳バックのセメント列車です。ここには線路をまたぐ陸橋があり,多少俯瞰気味に撮った写真を多く見かけますが,僕は地平から撮ったアングルのほうが好きです。

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陸橋から三里側を見て撮った101系の復刻塗装車

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線路の反対から撮った751系は先ほど乗ってきた列車の折返し

 もう1本の貨物列車は三岐名物のフライアッシュ/炭酸カルシウム用貨車ですが,編成両数が短くなることを失念していて,少々バランスの悪い構図です。

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フライアッシュ列車は2両の貨車を重連で牽く

 そんなこんなで2時間半の鉄ちゃんを楽しみ帰途に着きます。地図を見ると丹生川への道のほうが真っ直ぐで分かり易いのと,丹生川には貨物列車博物館があるのとで,帰りは丹生川駅に出ることにします。帰り道は線路伝いなので,最後に1本上り列車を撮ります。三岐線の今日運用中の電車が一巡したようで,また復刻塗装の101系です。

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最後は再度101系復刻塗装車

 丹生川駅に着けば,駅に併設の貨物列車博物館を見学します。博物館といっても古い機関車や貨車を展示しているだけですが,これらを解体せずに客寄せの資源に活用しているのを好感します。

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貨物列車博物館の保存車両たち。もと東武39号ほか

 上の39のナンバープレートを掲げたSLは1898年(明治31年)英国のシャープ・スチュアート社製,日本鉄道(東北本線の前身)~官営鉄道(国有化による,5650形)~東武(39号)~昭和鉄道高校(保存機)を経て2002年に三岐に来たそうです。一応,屋根付の場所にある一連の展示物のほか,駅に近い側線にもう一群の展示貨車があります。三菱瓦斯化学の銘のある1両は形式タム8000の8000番,もしかするとトップナンバーかもしれません。

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貨物列車博物館の保存車両たち。こちらは主に二軸のタンク貨車

 貨物列車博物館も見学し,たっぷり三岐鉄道を楽しみ,14:25に丹生川を後にします。やってきた電車は801系の801番,懐かしい西武の湘南顔の電車です。丹生川ではたくさんの通学の小学生が降りてきましたが,彼らのいなくなった車両はなんと僕一人,ちょっとびっくりです。この電車に乗ること32分,14:57に近鉄富田に着きます。

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丹生川~近鉄富田の電車。この車両には他に誰もいない

 これで三岐鉄道の撮影行は終了ですが,この度の旅行は東海道徒歩きの旅,今回のスタートの関宿へ移動です。まずは近鉄富田からJRの富田へ歩きます。この界隈は去年歩いたので大体様子は分かるつもりです。名古屋のきしめん以来何も食べていないので,コンビニでパンでも買いたいですが,両富田の駅の間には古い商店街はありますが,コンビニは見当たりません。JRの富田駅の向こうには大きなイオンのショッピングモールがありますが,そこまで行っている時間はなさそうです。やむなく,少々ジャンクではありますが,手近なたこ焼き屋でとりあえずの空腹をしのぎます。電車の中での食事ははばかられるご時勢ゆえ,富田駅のホームのはずれで速攻でお腹に転がし込みます。

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富田駅の旧三岐線ホーム。電車が来なくなって久しい様子

 たこ焼きを食べながら周囲を見ると,かつて三岐鉄道が乗入れていたときのホームが残っています。歴史を紐解くと三岐鉄道の富田は元々こちらで,1970年に近鉄富田との連絡線が開業したそうです。連絡線の開業後も暫くは国鉄・JR駅にも旅客列車が残りましたが,旅客輸送としては近鉄のほうが優勢なので1985年に近鉄富田発着に統一したそうです。歩いて両富田駅間を行き来する人がなくなるので商店街が反対したというのはWikipedia日本語版の記事(2022.1.10閲覧)です。

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四日市で見かけたワイドビュー南紀

 富田から15:24の四日市ゆきに乗れば7分で四日市着,続いて15:41の亀山ゆきに乗継ぎます。四日市では10分の接続で,地方の緩急接続としてはまあまあと思いますが,この間が結構忙しいです。上りのホームに名古屋ゆきの「ワイドビュー南紀」が来たので,まずはこの写真を撮ります。キハ85はカミンズの350PSエンジンを備えたJR世代気動車と思っていましたが,世代交代がアナウンスされました。この非貫通のほうの先頭車は眺望もよくなかなかの傑作と思います。

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四日市で見かけたDD200

 反対側の貨物の側線を見ればJR貨物の新しい入替機DD200が午後の日差しを浴びて,写真撮って~と言っています。標識灯が点いていますが申し分ない光線状態で,新しいディーゼル機関車の写真を撮ります。短いほうのボンネットは実は後ろ向きで,公式の写真は長いほうのボンネット側から撮るもののような気もするので,反対(1エンド)側の写真も載せておきます。DD200はDE10似の前後非対称の車体と,ほぼ同じ出力の1,217PSの主機を持ちますが,メカ的には全く違う電気式ディーゼル機関車です。2017年から量産が始まり,現在20両(JR他社,臨海鉄道含む,2021.6現在)が全国で活躍しています。ふと伊勢鉄道のホームを見ると,滅多に見ない伊勢鉄道の気動車がいるので,こちらも写真を撮りに行きます(ただのNDCなので掲載省略)。
 
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亀山~関はJR西日本の気動車

 四日市から亀山は所要27分,前回の徒歩きを思い出しながら,ゆっくり過ごします。亀山でも接続はよく,3分で16:11発の加茂ゆきがあります。亀山から関は1駅ですが5.7kmあり,JR西日本のディーゼルカーで7分もかかります。関は東海道の宿場町で,かつては関町でしたが平成の大合併で亀山市に吸収され,今は亀山市の一部です。関町は東海道関宿の街並み保存に熱心で,電線の地中化など徹底した策が奏功し,今では大きな観光資源になっているようです。

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関の街並み。志ら玉屋前田製菓前で

 さて,僕の徒歩きですが,前回(2020年11月2日)は雨が降ってきたのと関西本線の列車の都合で,関まで辿り着きましたが,東の追分にあたる伊勢街道分岐の一里塚までしか来ていません。その時の情報から関の街並みは見ておきたいと思ったので,今日は夕方ですが,ゆっくり街並みを見学することにします。関駅を出て,駅前の道をまっすぐ進めば旧街道まで5分もかかりません。日本橋からここまで46の旧宿場を見てきましたが,確かにここの街並みは見事です。

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関の街並み。御食事処山石前で

 僕の興味は街並みの保存状態とか街並み自体で,そこにある名所旧跡などをつぶさに見学する趣味はありません。全く興味がない訳ではありませんが,徒歩きの途次ではそんな時間はとれないことが多いので,それが習慣づいてしまったのでしょう。関の街並みをゆっくり見ながら西へと進みます。今日は平日,夕方でもあるので,地方の町家の店じまいは早く,夕食の支度にかかっているようです。そんななか街道の茶屋のような前田屋さんが開いていたので,ちょっと覗いて名物の志ら玉餅と饅頭をいただきます。片付けを始めようとしていた女将さんも手を休め,二三街道歩きの世間話などをして,休憩させていただきます。

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関宿の夜。少しカメラの向きが違いますが上の山石前とほぼ同じ場所で

 陽も傾いてきたので引揚げにかかりますが,夕食をどうするかです。亀山の駅前には大したお店がないことは分かっているので,レトロな雰囲気の関で食べたいですが,開いているお店が少ないです。駅近くの山石なるお店に入って3桁の値段のとんかつ定食をいただきましたが,ソースやサラダのドレッシングは自家製のようで満足です。お腹もくちて駅に戻れば満月がきれいで,まだ18:00過ぎだというのに人っ子一人いません。

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関駅で。人っ子一人いない構内に満月が光る

 18:26,時刻表どおり亀山ゆきの気動車がやってきます。気動車に乗ると入口にはイコカの端末が設置されて,入場記録のタッチをするよう促されます。いつからこのような方式になっているのか知りませんが,自分の周りの京浜地区では見かけない方式です。以前から無人駅の多い線区では,車両の側にICカード端末を置いたらよいと思っていたので,その実現にちょっと嬉しい気がします。

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関西本線の気動車は車載型イコカ端末を設置

 18:32,列車は亀山に着きますが,ホテルに帰って寝るにはまだ少し早いです。亀山といえば,昔はローソクでしたが,ちょっと前は液晶ディスプレイで世界の亀山でした。鴻海の傘下に入って往時の輝きはありませんが,そのシャープの亀山工場を見に行こうと思います。半導体や液晶デバイスの工場は生産設備がマル秘なので当然中には入れませんが,世界の...と自分で言う位なので,どんなものかと思います。

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亀山からはちょっとシャープの工場へ

 亀山駅からシャープ亀山工場に行くバスは三重交通の91系統,1日10本の運転は亀山駅発着便で最多の本数ですが,通勤バスなので休日は運休です。亀山の駅前から19:13のバスに乗れば,東名阪自動車道の亀山IC,亀山工業団地内を巡って12分で終点,シャープ亀山工場に着きます。高速道路のインターチェンジから近く物流の便もよい場所で,ここに工業団地をつくりシャープやほかの企業を誘致した行政も慧眼ではあります。バスは駅からの所要時間よりも長い18分で折返しますが,僕もここで18分を過ごします。ちょっと歩けばすぐによそ様の工場の敷地になってしまうので,工業団地内の基幹道路周辺を歩くくらいしかやることはありません。

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「世界の亀山モデル」を作るシャープ亀山工場

 19:43の戻り便で工場を後にしますが,帰りは亀山IC近くの朝明山という停留所でバスを降ります。今日のホテルはインターチェンジと工業団地の間にあるシティホテルです。目の前にコンビニもあるので夜食と明日の朝食を買って準備は万端です。フロントの担当に聞けば,シャープの工場関係のビジネス客も多いそうです。未だ21:00前ですが屋上の大浴場にゆっくり浸かり,明日からの徒歩きに備えて早寝します。1年前から楽しみにしていた三岐鉄道が曇りだったのが残念ですが,東海道徒歩きの前哨戦としてはまずまずの成果ある1日でした。(2022.1.10記)

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