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2022-09

年末に青春18きっぷで札沼線に行ってきました・その3--新十津川と占冠村営バスまわりの帰り道

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(その2から)
 今日は前回に続き年末に行った札沼線への旅行の3日目,(2019年)12月30日(月)の札沼線新十津川への旅とその帰途をお届けします。その1ではどうして札沼線に行きたくなったか,その2では前夜の月形温泉などを書きました。いよいよ今回の旅行のメインイベントの札沼線新十津川を訪れます。

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石狩月形駅 2019.12.30(以下同じ)

 さて新十津川に行く列車ですが,石狩当別を7:45に出る5425Dが1日に1本走るだけです。この列車は札幌を6:58に出れば間に合いますが,早起きと寝坊のリスクを嫌って,8:40に列車に乗ればよい石狩月形に昨晩は泊りました。ホテルから駅は約10分なので,8:17の入線風景の写真を撮るにしても8:00頃に出ればよさそうです。ところが,普段5:45起床のせいか,寝坊ができないので緊張したか,新十津川に行くのが楽しみで興奮したか,6:00過ぎには目が覚めてしまいます。朝から温泉に浸かってゆっくりしても,1本早い7:35の浦臼ゆきに乗れそうです。

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札沼泉湯めぐり温泉MAP

 ホテルの営業案内ではチェックアウトは7:30からとありますが,15分フライングさせてもらいます。そういえば,このホテルは町の資本も入った第3セクターのようですが,従業員のかたは役所っぽくなく,好もしかったです。なお,札沼線沿線の7つの温泉では「乗って!浸かって!札沼泉」なるスタンプラリーのキャンペーンを実施しています。宣伝が少なく,僕は帰りの石狩月形駅で知った次第で,後の祭りでした。

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5423Dを札的で捨てる

 さて,1本早い浦臼ゆきに乗って何をするかです。昨日,浦臼に行った際,浦臼駅のスタンプが駅の近くの町役場にあることを知りました。この5423Dで浦臼まで行って,折返しの5424Dに乗れば,石狩月形~浦臼間を往復することもできます。石狩月形~浦臼の間のどこかで,上りの5424Dの走りの写真を撮るのもよさそうです。いろいろ悩んだ結果,札的で降りて上りの5424Dを撮り,役場でスタンプを押して浦臼駅に行くというルートに決めました。

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浦臼~札的で。5424D

 5423Dに乗ると,1日1本の札沼線列車を撮ろうと写真撮影派の鉄道マニアが15人位乗っています。豊ヶ岡,札比内と撮影地として知られた駅で7~8人ずつが降りてゆきます。札的は既に浦臼の町内で,景色はいまいちのようで,僕の他に列車を降りる人はいません。案の定,背景はいまいちですが,とりあえず写真を撮れそうなところが見つかったので一安心です。

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浦臼町内で見かけた酒屋さん。ワインが特産らしい

 写真を撮れば,凍り付いた国道を浦臼駅まで歩きます。札的~浦臼は営業キロで1.8km,道路はほぼ並行しているので,大した距離ではありません。マイナス8度位で若干寒いですが,気持ちが昂揚しているので,楽しいタウンウォーキングです。途中には浦臼町の郷土資料館があり,国道沿いの商店なども歴史を感じる佇まいです。

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浦臼駅のスタンプ。駅至近の役場1階のロビーにある(開庁中のみ押印可)

 役場は8:30からなので,商店街を見たり,郵便局を覗いたりで時間をつぶし,開庁を待ってスタンプを押します。列車の時間までまだ30分位あるので,昨夜のコンビニに行き,温かいコーヒーで一服です。

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浦臼駅。ふれあいステーションと名付けられている

 浦臼駅に入ると地元の年配の女性1人と乗り鉄風の男性1人の先客がいて,今日の5425Dの浦臼からの乗りは3人です。9:05時刻表どおりやってきた列車は乗り納めのお客さん対応のためか2両に増結されています。気動車は昨日と同じキハ40-402,と820,前の車両に70人,後ろに50人,合わせて120人位のお客さんが乗っています。後ろの車の左側のロングシート部分に席を見つけ,腰をおろします。景色は石狩川の広い河岸段丘と増毛山地の雪景色が淡々と続きます。

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札沼線末端区間の左側車窓。河岸段丘の先には増毛山地の山が見える

 20分ちょっとの乗車,運転士からご乗車ありがとうと,折返し中の列車締切り,荷物置きっ放し不可などの案内が入れば終点新十津川です。新十津川に着けば,2両のディーゼルカーから吐き出されたお客さんが思い思いにあと4か月半で営業を終了する駅,1日1本しか列車が来ない駅を楽しみます。

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新十津川は突然の30分の賑わい。この騒ぎが5月まで続くのでしょうか

 この列車の新十津川での停車時間は32分,切りのよい10:00ちょうどに折返しです。駅舎自体が新十津川町の観光案内所になっているほか,にわか作りの鉄道グッズ屋なども幾軒か建ち,廃線フィーバーです。昨日,石狩月形で買ったのと同種の記念入場券は欲しかったのですが,これは長蛇の列です。その他の記念グッズの類はどうもぞっとしないので,財布の紐を固く縛ります。

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新十津川駅前風景と名物?の時刻表

 新十津川に来てしまえば,あとは帰るだけなのですが,再度,あの列車で札幌に戻るのはぞっとしません。旅行計画時に時刻表を繰ると,特急を2度も使いますが,金山峠を越えるバスに乗って占冠回りで帰れることが分かり,即採用です。後ろ髪をひかれつつ滞在10分ちょっとで駅を後にし,新十津川町役場に向かいます。また,途中で郵便局に寄って,年賀状を投函します。僕の年賀状の送り先は北海道内は2件だけで,あとは皆な内地ですが,例年,旅行先で投函するのが習わしです。そんな訳で,僕の年賀状は例年3日の配達のはずです。

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新十津川町役場

 新十津川町役場は火の見櫓,時計台もある4階建てで,浦臼町よりずっと立派です。新十津川駅に来る列車は1日1本ですが,滝川とも近い新十津川は人口6,500人で,浦臼1,800人の4倍近いです。尤も,面積も新十津川の方が5倍くらい大きいので,人口密度にしたら大差ありません。イメージよりずっと大きな町役場に感心して,滝の川団地ゆきのバスに乗ります。

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新十津川から滝川へ,滝新線の北海道中央バス

 バスは日野レインボーの中型ですが,概ね座席定員程度の乗りです。このバスは札沼線の列車からの接続なので,もっと混むかと思っていましたが,列車から乗継いだのは僕を含めて数人で,殆どは地元のお客さんです。バスは役場を出ると軽く町内を回って,石狩川を渡ります。橋を渡れば滝川市内で,15分程度で滝川駅に着きます。

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滝新線のバスで石狩川を渡る

 滝川からは10:52の特急を予定していましたが,1本早いのに乗れるので,10:22の「カムイ9号」に乗ります。ホームで列車を待っていると,同じ時刻発車の「オホーツク2号」が反対ホームに入ってきます。ハイデッカーグリーン車組込みのキハ183系ですが,どちらかというと,この列車に乗りたかったです。

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カムイ9号(左),オホーツク2号はキハ183系5連(右)

 こちらは789系電車の5両編成ですが,深川,旭川で終点なので,車内は空いています。列車は石狩川に沿う道内最大の幹線を軽快に飛ばして走ります。駅の数は7つしかありませんが50km以上を30分ちょっとで走り切り,10:55,時刻表どおり旭川着です。

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旭川は海鮮ものの駅弁が豊富。その屋号も「旭川駅立売商会」

 多少時間は早いですが,この先食事ができるところが少なそうなので,駅そばで小腹を満たします。また,旭川の駅前には再開発でイオンのショッピングモールができて,とても便利になりました。駅弁は見るだけにしておき,自分の弁当はイオンの食料品売り場で調達です。

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富良野線はキハ150-1

 30分早く着いたので,旭川ではゆっくり食事と買い物をし,次は富良野線で富良野を目指します。富良野線の気動車は軽快なキハ150のトップナンバーですが,インバウンドのお客さんで既に満席です。発車の8分前には札幌からの特急も着き,いよいよ混んできて30人位が立っています。中国人,東南アジア系の人,ヨーロッパ系の白人に地元の人と国際色豊かなお客さんです。

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上富良野あたりからは山の景色もきれい。十勝岳と富良野岳か

 富良野線は上川盆地の南側の丘陵地帯を軽快に走ります。夏場であれば,パッチワークのような畑やラベンダーなどの花畑が続くはずですが,今は雪景色です。美瑛を過ぎると登り勾配になりますが,大きな峠越えという感じでもなく上富良野に至ります。後で調べると,ここは谷中分水との説もあるようで,今一つ峠がはっきりしませんでした。上富良野で3分の1位のお客さんが降りましたが,ほぼ同数の乗りがあって,車内は相変わらず国際色豊かな観光列車です。

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富良野駅前風景。分水を越えたら天気もよくなった

 1時間ちょっとの乗車で12:41,列車は富良野に着きます。富良野駅は久しぶりに来たら駅舎が建て替わり,自由通路もでき,駅裏側には富良野協会病院の大きな建物が建ち,景色が変わりました。札幌直通の高速バスも頻繁に走り,駅前のバスターミナルも賑わっています。僕が乗るのは13:20の上双殊別ゆきですが,JTBの時刻表などでは占冠駅前ゆきと案内されます。このバスは1日に午前,昼下がりと夕方の3便です。基本的には村民が対象の白ナンバーバスなので12月30日に動くのかが気がかりです。富良野駅に着けば先ずはバス停の場所と,年末年始の運転予定の確認です。

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富良野~占冠の占冠村営バス

 13:20,ほぼ時刻表どおり占冠村営バスの日野メルファがやってきます。以前はマイクロバスだったと記憶するので,しばらく見ないうちに格上げになりました。根室本線の東鹿越~上落合信号場が不通,バス代行になっているので,この路線の需要も高まっているのかもしれません。富良野駅での客は僕一人でしたが,町内で買い物のご婦人,通学の高校生など数人のお客さんの乗りがあります。

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村営バスは38号線を下る

 バスは空知川,根室本線の線路に沿った国道38号線を進みます。山部からは線路との距離も近くなり,徐々に峠道らしくなりますが,車の少ない2桁番号国道は快調です。バスは下金山駅の手前で右に曲がり,ここからは国道237号線になります。金山峠を越えると,気候が太平洋側になるのか空が気持ち明るくなります。

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金山峠を越えると空も明るくなる

 占冠は交通の要衝でもあって,村の東西に石勝線,道東自動車道が走るほか,南北には国道237号線が走ります。北側の金山峠,金山経由の富良野線の占冠村営バス1日3往復のほか,南側には日高町まで5往復の日高町営バスの路線もあります。また,占冠から>字型にトマム,落合を通って幾寅への村営バスもあり,昔から北海道旅行ではよく使っていました。また,これらのバスは村や町の予算も使っているので運賃が安いのも魅力で,富良野~占冠間約45km920円はJR北海道の地方交通線とほぼ同じ水準です。

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占冠村営バスの運賃表。50円から始まり45kmでも920円

 14:33,時刻表どおり占冠駅前着。1時間を超える雪道のバスの後の乗継ぎは14分しかなく,今日の行程のクリティカルパスだったのですが,見事な定時運転です。何度か乗換えに降りたことのある懐かしい駅舎は1981年の開業のころと変わっていません。

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開業時から変わらない占冠駅

 占冠駅は村への簡易委託で,窓口のご婦人にお願いして南千歳までの乗車券を買います。手書きの出札補充券自体が今どき珍しいですが,駅名などはゴム印を使いとても手がかかったきっぷです。

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占冠~南千歳の乗車券

 ほどなくして14:47の「スーパーとかち8号」が年末の増結で6両編成でやってきます。この列車の所定は指定席3両,自由席1両の4両編成ですが,増結車は2両とも指定席で,6両のうち車室の短い先頭1両だけが自由席とバランスが悪いです。「スーパーとかち」に乗れば今回の北海道旅行も最終コースです。旭川で買ったかにめし重を食べたり,勇払原野の雪原を眺めたり,1時間もかからず南千歳です。15:44南千歳着,10分の接続で新千歳空港ゆきに乗換えれば,16:00前には新千歳空港に着きます。

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スーパーとかち8号 @占冠

 新千歳からは羽田へひとっ飛びと言いたいところですが,今回は旅行費用を節約し,Jet Starで成田へ飛びます。体験かたがたのLCC選択ですが,到着機材の遅れでいきなり35分の遅発です。仕方がないので,ラーメンを食べたり,土産を買ったりで時間をつぶします。空港に着けば先ずはチェックインをしますが,ビルのはずれにあるチェックインカウンターとこれらのショップが離れているので,往復するのにえらく手間がかかります。出発案内の時刻表示上は35分延ですが,搭乗手続き締切り後もターミナル~飛行機間のバスの手配に時間を要しているとかで,バス待合室で足止めです。なんやかやで新千歳を出たのは概ね1時間遅れの18:10です。

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南千歳~新千歳空港間のチョイ乗りの3942M @新千歳空港

 成田に着くと外は雨,またまたのバス降機,エプロンを走れば他の飛行機がプッシュバックしてくるので,待て!です。結局第3ターミナルの旅客出口から出たのは20:15過ぎで,所定の到着予定からすると1:20遅れでした。ついでに2点,LCCについて書くと以下のとおりです。運賃自体は安く見えますが,手荷物料金(今回は2泊3日の着た切りスズメでデイパック1個なので0。その代わり空港の土産も服のポケットに入るものや「じゃがポックル(10袋入りで180g箱)」など軽いものを選択),決済手数料(クレジットカードを切っただけで600円も取る!)などで,結局は4桁で収まらず,10,040円になりました。また,航空券を買った後でも,席の指定は要りませんかなど,しつこくメールが来たりでウンザリです。こんなことなら早くに予定を決めてFSC(Full Service Carrier:LCCの反対語)の早割りで帰ればよかったというのが,僕の初めてのLCCの感想です。

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成田線の空港快速 @佐倉

 成田線の時刻を調べると20:32に久里浜ゆきの快速があります。これに乗れると乗れないで帰宅の時間は大違いです。LCC専用の第3ターミナルから第2ターミナル駅まで17分,かなりきつかったですが,20:32の列車に滑り込みます。それでも途中でしっかりビールと肴は仕入れます。また,帰りの列車はグリーン車利用と決めてJREポイントの特典グリーン券の手続きをしておいたのですが,こちらの方はオペミスして特典を使えず,800円を差っ引かれてしまいました。自分のオペミスは否定しませんが,このJREポイント特典をSuicaに書込む操作は間違い易いです。

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今日も夜の根岸線で無事到着 @磯子
  
 成田空港から乗った5060Fは佐倉で6分止まって成東からの編成を増結します。初めて見るダイヤパターンですが,夕方ラッシュ時の成東への直通列車の戻りのスジで,合理的な運用ではあります。グリーン車でゆっくり晩酌と反省会,小遣い帳の集計などすれば22:39,横浜着です。根岸線に乗換えれば14分で自宅最寄りの磯子駅に帰り着きます。

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今回の旅行のGPS log(北海道内分)

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今回の旅行の行程表

 ところで,今回の旅行の収集品のなかにJR北海道の「xx線(線区の現状について)」という一連のパンフレットがあります。中面は旅客輸送の現状と沿線を含めた経営改善の取組みが,裏面は沿線の魅力などが記されています。パンフは需要の喚起もありますが,補助金の拡充などの経営支援の懇請や,廃止やバス転換に向けたパブリックアクセプタンスも目的のようです。一方,先年に北海道旅行をした際には全道を網羅したポケット版の時刻表(これがあれば市販の道内時刻表は不要と思った)があったと記憶しますが,今年は線区ごとの1枚ペラの時刻表しかなく,冊子の時刻表は経営的に作れないとの案内でした。JR北海道の経営は相当に厳しいようですが,維持可能な線路は何とか残してもらいたいところです。乗って残そう運動,インバウンドも含めた観光需要の取込み,行政も含めたいろいろな政策などが総動員されることを期します。

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線区の現状について

 札沼線新十津川が廃止になると聞いて慌てて行った北海道旅行ですが,札沼線以外の収穫も多く楽しい2泊3日の北海道旅行でした。結婚して以来,こんな時期に1人で泊りがけの旅行に行ったことはありませんでしたが,癖になりそうです。今年も年末年始の休みは長いので,また少しでもJR北海道の利用に貢献しようかと1月のうちから考えています。(2020.2.1記)

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