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2023-12

2020年夏のアクティビティ2--京成沿線おでかけきっぷで京成ざんまいの1日

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 コロナ禍で外出もままならない2020年夏ですが,用心を重ねて少しずつの外出をします。2020年夏,京成電鉄は沿線の需要喚起に「京成沿線おでかけきっぷ」という企画券を発売しました。このきっぷをジュニアが見つけ,発売初日に買ってきたので,僕もご相伴にあずかり1枚を買います。このきっぷは京成線全線乗り放題のきっぷが3人日分でセットになったものです。JRグループの青春18きっぷと同様に,1人で3回使っても,3人一緒の旅行を1日してもよいルールですが,特急料金さえ払えばスカイライナーも利用可のところが青春18きっぷの「普通列車用乗車券」と違うところです。

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京成沿線おでかけきっぷ(見易いように編集してあります)

 さて,このきっぷを使ってどこに行くか,何をするかです。京成線はこれまでに大抵のところは行っていますが,金町は行った憶えがありません。この際なので再度,乗り直しをしようと全線に乗り,余った午後はどこか景色のよさそうなところで鉄ちゃん(僕は「鉄ちゃん」という言葉を狭義に使うことが多く,鉄道写真を撮ること)する計画をたてました。以前,西武線の1日全線完乗をしたときはさんざん乗継ぎを計画しましたが,京成線は全線といってもしれた量なので適当に時刻表をめくって計画しただけです。

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朝は京急線で泉岳寺まで上る @上大岡 2020.8.9(以下,特記以外全て同じ)

 (2020年)8月9日日曜日,朝は自宅最寄りの京急線屏風浦駅を6:42の列車で出発,上大岡で特急に乗換え東京に上ります。列車は青砥ゆきなのでこのまま乗っていてもよいのですが,往復とも押上線を通ってしまうと青砥~上野間が残ってしまうので,朝のうちに上野に行っておきます。品川~上野をJRで移動すると10.4km198円ですが,泉岳寺乗換えとすれば9.5㎞と10㎞以内に収まり168円です。気になりだすとこの0.9㎞が惜しくなり,今日は時間もあるので,泉岳寺~高輪ゲートウェイの乗換えにします。

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高輪ゲートウェイ駅の発車案内

 泉岳寺から高輪ゲートウェイは歩いて10分弱,近いとも遠いとも言いづらい距離です。高輪ゲートウェイの周辺は再開発・街づくりの最中で,1ブロックの区画割が大きいので歩くと遠くに感じるようです。また,東西方向は仕方ないとして,高輪ゲートウェイ駅がもう少し北にあればよいのにと思いますが,高輪ゲートウェイ~田町間で京浜東北線北行と山手線を交叉させる都合もあり,これ以上北に駅を設置できなかったのでしょう。高輪ゲートウェイでの山手線と京浜東北線は路線別複々線,駅入り口には東京,上野方面はどっちが先発かを示す大きなLED表示があります。

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京成上野駅と入口のモニュメント

 案内に従い,京浜東北線電車に乗れば20分で上野に着きます。不忍(しのばず)口改札を出て道路を渡れば,地下の京成上野駅(以下,駅名の「京成」は略)はすぐです。きっぷに使用日のゴム印をもらい入場し,801列車,8:05の臼井ゆきに乗ります。3500形は僕が高校生の頃の製造で随分古い電車,ある面,幸先のよいスタートです。写真を撮りそびれましたが,今では抜取り式のブレーキ弁も目にする機会が減りました。

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京成上野~高砂,801レ,3545F @上野

 京成線乗りつぶし,今日の列車は鈍行に限ると決めた訳ではないのですが,たまたま選んだ列車が1運行の普通列車です。最初の停車駅の日暮里はJR各線と接続するターミナル駅で,最近2階建ての高架になり趣が変わりました。更に3つ進んで千住大橋では特急の退避です。

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日暮里駅

 青砥では押上線からのアクセス特急を先に出し,京成唯一の複々線区間を進みます。ここで京成のフラッグシップのスカイライナーとすれ違います。今日1日,京成線を旅行しましたが,スカイライナーの写真はこの1枚だけでした。

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京成スカイライナー @高砂~青砥

 8:33,高砂着,ここでは金町線に乗換えです。高砂駅は変わったつくりで,本線の跨線橋の向こうに金町線ホームがあるのですが,間に改札外のコンコースがあります。

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高砂駅の2つの改札

 2つの改札を通って,金町線ホームに行けば8:37の金町ゆきは3600形3621Fで,またまた旧い形式の電車です。今度は運転台の写真を撮ろうと思いますが,3600形は見た目は3500形と似ていますが,運転台はワンハンドルマスコンで新しい造りでした。あとで調べると,この3621Fは6連の3600形を8連化した際に余剰になったクハをVVVF制御で電装した編成でした。この辺のやりくりは,京成の一時の財政状況の厳しさが表れています。

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金町線はこの編成で往復,871b~870b,3621F @金町

 金町線は高架の高砂を出ると地平に出て,高砂の車庫からの線路と合流します。東京の下町の住宅街を進み,次の唯一の中間駅,柴又で上り列車と交換します。柴又からも専用軌道の路面電車のような風情の景色の中を走って,終点金町に着きます。その間2.5kmはほとんどの部分が単線です。そして面白いのが列車ダイヤで,両端の高砂,金町とも棒線,交換できるのが中間の柴又だけのため,休日ダイヤでは5:49から21:40まで上りと下りの時刻表が全く同じです。僕はいろいろな時刻表を見てきましたが,これはかなり面白い時刻表と思います。金町では折返し間合いの10分の間に改札を出て,駅の周辺を軽く探検します。

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金町線の時刻表(見えないですね。拡大はこちら

 金町線から戻れば次は千葉線に乗りに津田沼を目指します。乗った列車は8A11という上野からの特急列車です。京成はロングレール化が進んでいないようで,軽快な短い刻み音を立てて走ります。江戸川,国府台と堤防上にあるような駅に挟まれた江戸川を渡れば千葉県です。海神の先でJR総武本線をくぐり,その海側をしばらく走れば津田沼です。

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高砂~津田沼は特急で,8A11,3791F

 津田沼からは千葉線に乗換え,ちはら台を目指します。千葉線は系列の新京成と一体で運用され,休日の日中は新京成線からの千葉ゆきと津田沼始発のちはら台ゆきが10分間隔で交互に走ります。次の列車は9B01,9:35のちはら台ゆきです。この列車は京成の主力,3000形の6両編成です。

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津田沼~ちはら台はこの編成で往復,9B01~10B00,3011F

 千葉線はJR総武本線と京葉線に挟まれ鉄道網が稠密な地域を淡々と進んでゆきます。対東京輸送はJRに分があるようで,京成の列車は全て各駅停車,ときどき上野直通の列車がダイヤに色を添える程度です。コロナ禍期間中の土曜の午前,列車はガラガラです。いかにも私鉄風な駅を小まめに止まって,9:52,千葉中央に着きます。

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ちはら台駅の駅前風景

 千葉中央から先は元千葉急行電鉄の線路を京成が引継いだ千原線です。千葉急行時代に一度乗ったと記憶しますが,今日は昼間に「乗り鉄」目的でゆっくりの乗車です。千葉市から市原市にかけての内陸に開けた住宅地を淡々と進みますが,新しい路線なので路盤などは立派ですが,商業地は少なく収入の基盤は脆弱そうです。また,線路は複線分の用地が確保されていますが,レールが敷いてあるのは1線だけで全線単線,これは今日まで知りませんでした。

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ちはら台から南を望む

 千原線の走る区間は,小湊鐡道が海土有木から千葉へ直結する構想で免許を受けていた区間ですが,1970年代に第3セクターの千葉急行電鉄が設立され,ニュータウンの開発が進んでいた千原台までを開業しました。その先の免許も千葉急行を救済した京成が引継いでいますが,具体的な延伸の話はないようです。ちはら台駅のホームに立つとまだ見ぬ南のほうへ掘割は続いていて,海土有木への夢を感じさせてくれます。こんな経緯もあって千原線はニュータウンの中心地から外れたところを走っており,これがまた利用客の伸び悩みを招いているようです。

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JR幕張車両センターでは新鋭E235系をチラ見

 ちはら台では8分の折返しで,乗って来た電車で津田沼へ戻ります。今朝も早かったので,帰りの車中はゆっくり過ごします。途中,幕張ではJRの線路越しに幕張車両センターが見えますが,総武・横須賀線用のE235系がちらりと見えます。そういえば,この京成3000系は運転席直後に2人掛けの座席があり,座ったままのカブリツキができます。京急の1000形もステンレス車からはカブリツキ席は省略の設計で,京成の電車のgood pointです。

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津田沼~ユーカリが丘の普通列車(左),911レ,3018F

 10:48,1時間ちょっとの千葉線,千原線の旅を終え,3面6線を有するターミナルの津田沼着。乗りつぶしとしては成田空港方面がまだ残っていますが,昼から午後にかけての暫くは鉄ちゃんで時間を過ごします。このきっぷを買った時,京成沿線でよい写真が撮れるところはどこかジュニアに尋ねたところ,挙げたのはユーカリが丘と大佐倉でした。ユーカリが丘は山万ボナの走る新興住宅地,大佐倉は確かに大手私鉄の沿線なのに田んぼが開けたところの印象です。若干忙しいきらいはありますが,これらの撮影地を2つとも訪ねることにします。

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京成線内で見る青い京急電車 606F @志津付近?

 津田沼では4分の接続で臼井ゆきの普通列車に乗換え,この列車も3000形6両編成です。3000形は6連29本,8連19本の48本が在籍し,すっかり京成の顔です。快適な3000形で暫くゆっくりし,11:09,ユーカリが丘に着きます。まだお昼には少し早いですが,今日は成田で鰻を食べる予定なので,駅のコンビニで菓子パンを仕入れます。余りお行儀はよろしくないですが,撮影場所までの道々で食べてしまいます。

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ユーカリが丘~臼井で。先ずは古参の3500形

 この撮影地ですが成田に向かって線路の右側ですが,その方向に歩いて行くと用水路がありこれを越えることができないようです。右に車の通る道が見えるのでこちらに迂回すると,今度は小高い丘のなかの道になってなかなか線路の近くに出ることができません。8月の炎天下を小1時間も歩いてようやくこのポイントにたどり着きました。

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ユーカリが丘~臼井で。こちらは主力の3000形

 このポイントで鉄ちゃんをしますが,来る列車はどれも京成の通勤車ばかり,今一つ変化がないのが残念です。ところで今回のカメラですが,安倍総理が10万円のお小遣いをくれると言うので,10万円以下で買える廉価版ですがデジタル一眼レフを新調しました。この練習も兼ねているので通勤車ばかりでも,撮影自体を楽しめます。露出をカメラ頼りにしたりマニュアルにしたり,連写モードで撮ってみたりと,いろいろな機能を試します。いろいろやってかなりデジタル一眼は習得できましたが,ある面,高倍率コンパクトデジカメはよくできているとも思いました。今日の写真のうち大佐倉の上はコンパクトデジカメで撮ったものです。なお,このブログの写真は解像度をおとしているので,差が出ないきらいはあります。

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ユーカリが丘から大佐倉への移動の列車。1163K,3721F @ユーカリが丘,12A01,3411F @佐倉

 炎天下のなかで小1時間粘って,ユーカリが丘~臼井の築堤を後にします。帰りは線路の反対側のルートを通り,ものの15分くらいで駅に着きました。来た列車は13:18の都営地下鉄からの快速・佐倉ゆきです。

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佐倉ふるさと広場の風車小屋

 佐倉の手前では印旛沼をかすめて走り,佐倉ふるさと広場の風車小屋も見えます。ここまで来ると京成線も田んぼの緑が美しい景色になります。佐倉では上野からの成田空港ゆき特急に乗換え,大佐倉には13:32に着きます。京成の列車の種別ですが特急を軸に,より停車駅の少ない快速特急,停車駅の多い通勤特急のほか,一段格下は快速で,ただの急行がなく,おもしろい設定です。

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大佐倉~酒々井で。線路の南側から。3700形

 今日2か所目の撮影ポイントは大佐倉の駅から東へ10分くらい歩いた,やはり築堤です。今日の2か所はジュニアから得たお立ち台情報ですが,どちらも田んぼの中を真っすぐに走る低い築堤です。わが家は団地・マンション住まいが長いので,ジュニアは緑の景色に憧れるのでしょうか。

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大佐倉~酒々井で。線路の北側から。3400形

 ユーカリが丘で予定より時間を使ったので,陽が反対側に回ってしまいました。幸い車道のトンネルがあるので,線路の北側にも回って幾本か撮ります。ここでも小1時間,鉄ちゃんをし,14:52の列車で大佐倉を後にします。

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大佐倉~成田の列車,13A09,3030F @大佐倉

 ここからはまた京成線乗りつぶしに戻って,成田を目指します。成田周辺にはJRと共用の成田空港と芝山鉄道の芝山千代田の2つの終点があり,帰りは成田空港からアクセス線~北総線経由で高砂に出ます。この予定をたてると,アクセス線のアクセス特急と芝山鉄道線がどちらも40分ヘッドの運転で,これら相互間の接続がおそろしく悪いのです。途中,成田で食事をする時間をとって,接続の悪いところをうまく吸収しました。

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京成電鉄駅めぐりスタンプ帳

 そう言えば,京成の主な駅にはシャチハタ式のかなり大きなスタンプが用意されています。またスタンプ帳も駅めぐりスタンプ帳なる冊子が用意されていて,駅で配布しています。駅により山積みになっている駅もあれば,お一人様1冊と厳しくしく制限して窓口で手渡しの駅もあります。28駅全駅完押を目指したくなるのですが,さすがに乗りつぶし+鉄ちゃん2か所をこなしたうえに28駅の途中下車はできません。スタンプは次回のお楽しみにとっておきます。

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芝山千代田往復の列車と運転台,1447レ~1446b,3517F @成田

 さて,成田周辺の乗りつぶしですが,先ずは15:12の列車で芝山千代田を目指します。電車は3500形の3517F,上野方は3501~3504のトップナンバーを含む編成です。ブレーキハンドルは付いていませんが,ここではゆっくり旧い2ハンドルの運転台の写真を撮ることができます。列車は成田を出ると空港に近い草地の中を結構なスピードで進みます。駒井野信号場で現在の成田空港駅に繋がる本線を左に分け,間もなく地下に入って東成田に止まります。ここは元の成田空港で人気(ひとけ)がありませんが,地図で見ると成田空港の第1ターミナルと第2ターミナルのほぼ真ん中に位置しています。

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芝山千代田駅

 京成の乗りつぶしとしては東成田まででよいのですが,せっかくここまで来たので日本一短い私鉄を謳う芝山鉄道にも乗っておきます。東成田から3分の乗車で15:21,芝山千代田に着きます。改札は交通系ICカードが使えず,精算の人が列を作っています。2.2km200円は賃率にしたら90円以上で,地方の3セク鉄道の数倍です。空港の騒音などの見返りに延ばした政策鉄道,いくらも客はいないけど乗入れ先の京成の都合で輸送力過剰など,経営的には厳しいのでしょう。子供には記念のカードのプレゼントもあるようですが,大人の趣味者がもらうのは少し恥ずかしくこらえておきます。

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駅前のエプロンには余剰となった飛行機が。フライングホヌもいる

 芝山千代田では15:37まで16分の折返し時間があるので,周囲を見て歩きます。今はコロナ禍で国際線の減便が著しく,空港じゅうに仕事をなくした飛行機が翼を寄せあって並んでいます。電車の中からはOne World塗装のJALのB777が眼を惹きましたが,地上からよく見るとANAのエリアにはフライングホヌも羽を休めています。こんな写真を撮っているうちに遅くなり,帰りの電車には駆込んで乗ることになってしまいました。そのうえ駅入り口の段差で転んで擦りむき,肘は血だらけです。

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京成成田駅前。書院風の造りが門前町らしい

 帰りは10分の乗車で,15:47,成田着です。今日はもともと成田で1時間以上の時間をとって鰻を食べる予定でした。2か所の鉄ちゃんで時間を使い過ぎてしまったので,鰻の代わりに駅前のそば屋で食事にします。

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JRの成田駅前。JRバス多古線のバスが集う

 食後はJRの成田のほうへ出向き,写真を撮ったり,土産を買ったりで過ごします。成田は空港以前に成田山新勝寺の門前町で,大きな参道の商店街があります。最近はインバウンドの観光客に人気のようで,去年のゴールデンウィークに来た時にはここは日本かと思うような賑わいでした。今日はそれらの賑わいはなく,静かな近郊のターミナルの夕方の街並みです。

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再度,本線の特急で成田空港へ,15A17,3421F @成田

 駅に戻れば16:23の列車で成田空港を目指します。先ほどと同じ線路を下り,駒井野信号場では左の本線に入ります。地下を少し走って空港第2ビル,その後も僅かの乗車で終点,成田空港です。成田空港では12分の接続で16:44のアクセス特急に乗換えです。本当は空港のデッキに出て飛行機の写真を撮ったりしたいのですが,コロナ禍のなか空港のロビーなどをうろつくのもリスクと自重します。ふつう8月の空港は夏休みの海外旅行でごった返しますが,今日は人影もまばらです。

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遠くに成田線の電車が見える @成田湯川~印旛日本医大

 列車は16:44,時刻表どおり発車します。今度はJRの線路と並行する線路を走り,新勝寺の裏あたりでJRの線路を分けると,スカイアクセス線のルートに入ります。ここからは高規格の都心への最短ルートを走りますが,アクセス特急は最高120km/hの運転です。ここの路線名のスカイアクセス線は旅客案内上の名前で,正式には高砂から成田空港まで全体で京成「成田空港線」です。ただし,京成は第2種事業者で線路の保有は北総鉄道,成田高速鉄道アクセスなどの第3種事業者4社です。そんな区間でもおでかけきっぷで乗れるのは良心的と言えますが,印旛日本医大以西の北総鉄道区間での途中下車はできず,通過利用に限るという制限が付いています。

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アクセス特急,1604K,3056F @青砥

 アクセス特急ですが,空港周辺の草地を抜けると,我孫子からの成田線を跨いだ先で成田湯川に止まります。その先は2つの印旛沼の間を抜け,田んぼの中を走って印旛日本医大に達します。その先は北総線と同じ線路となり,千葉ニュータウンの丘陵地を西に走ります。スカイライナーなら高速運転が楽しめそうですが,アクセス特急はここではただの北総線の優等列車,千葉ニュータウン中央,新鎌ヶ谷,東松戸と主要な駅に止まります。

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とうきょうスカイツリーが見えれば終点,押上は間もなく 

 矢切の渡しの近くで江戸川を渡り,17:25高砂着。続けて青砥にも止まり,本線から来た上野ゆき特急と接続をとります。この特急は成田駅を16:43に出てきた特急で,アクセス線の短縮効果は大きいような,たいしたことはないような,微妙です。青砥からは押上線に入り,乗りつぶしとしては今日は初めて乗る区間です。四ツ木~八広では荒川を渡り,この辺まで来るととうきょうスカイツリーが目の前に見えます。これを右に見て地下に入れば押上で,今日の京成線の旅は終了ですが,列車は羽田空港ゆきなのでそのまま都営浅草線に進みます。浅草線は通勤も含めよく乗りますが,一部の駅を通過するエアポート快速はなかなか乗る機会がないのです。泉岳寺まで地下鉄の優等列車を楽しんだ後は,後続の三崎口ゆき快速特急に乗継ぎます。これに乗れば,30分ちょっとで今日のスタートの屛風浦に帰着です。

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今日の行程表

 京成の沿線の旅客サービス,需要喚起のためのおでかけきっぷでしたが,ちょっと遠くの乗入れ先から利用し,旅客の入れ込みには貢献しました。僕の印象では京成は,成田空港の開業直後はスカイライナーも振るわず経営も厳しかったですが,今では優良な子会社も増え,しっかり利益も上がっているようです。金町線のところで書いた車両のやりくりなどは苦しい台所事情の表れのようですが,最近は3000形もコンスタントに増備を重ねています。今日は1日,全線完乗+鉄ちゃん2か所で元気な今どきの京成を楽しむことができました。

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オーソドックスな京成沿線の楽しみ 2020.8.14

 ところで,このきっぷの残り2人日分ですが,後日,家族3人で柴又帝釈天と成田山新勝寺へ行き,帰りには鰻も食べて,おでかけきっぷ本来の消化をしました。コロナ禍は早くの終息を祈るばかりですが,このような企画きっぷの発売が各社でも続くことを期待します。(2020.10.8記)
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