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2021-05

東海道徒歩き(かちあるき)(10)-3 石薬師宿~関宿

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その2 桑名宿~石薬師宿へ

 2020年の東海道徒歩き,今日はその3として石薬師宿から関宿までをお届けします。実際に歩いたのは,庄野宿までが11月1日(月),その先は11月2日(火)です。11月2日は月曜日ですが最初に概略の行程を検討したとき,この先の坂下~関のコミュニティバスが平日しか走らないため,文化の日の谷間は会社はお休みをいただくことにしました。

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石薬師の一里塚跡 2020.11.1(特記あるまで同じ)

 石薬師宿の中心,石薬師寺までは前回書いたので今回はその先です。今日はがんばって庄野宿まで行くことにはしましたが,ここの間隔は短く3.3kmしかありません。緩い下り坂を歩いて行くと,石薬師宿を出はずれるあたりに石薬師の一里塚跡はあります。ここは久々に大きな榎が立っていて,案内板なども整備され一里塚らしい風情です。と思ったら,一里塚の榎は伊勢湾台風で折れてしまい,この榎はその後に植えられたものだそうです。古い写真を見ると榎の木は若々しく,この木は成育が速いことが分かります。

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一里塚跡の裏手を関西線が行く

 一里塚跡のすぐ裏手には関西本線が走りますが,日中は1時間に1本の運転です。数少ない列車がちょうど来るので写真を撮りますが,準備不足でうまく撮れませんでした。一里塚跡を過ぎると追分らしい諸看板が立ち並んでいます。

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石薬師宿の出口のあたり?

 その先は田んぼの中を歩いて行きます。陽も傾いてきたし,飽きもくるので,さっさと歩きます。秋の陽は短く,途中で写真も撮りますが出来はいまいちです。

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秋の田の向こうを関西本線の列車が走る @川曲~加佐登

 この先暫くの間は国道1号線と25号線の重複国道上を,左手に鈴鹿川の広い河川敷を見ながら歩きます。関西本線の駅でいえば加佐登駅の近くですが,国道からは入りづらい位置にあるのでここはパスして庄野宿へ急ぎます。

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庄野宿の入口のあたり?

 16:20,庄野宿の入口あたりに到着です。途中で写真も撮りましたが,2つ上の写真のところから40分もかかっていません。庄野宿は東海道53次のうち一番遅い1624年の制定で,宿場の規模も本陣,脇本陣各1,旅籠15軒と小さかったそうです。

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庄野宿資料館(旧小林家住宅)

 規模は小さいですが古い町並みが残る中を進んでゆくと庄野宿資料館(旧小林家住宅)があります。月曜の夕方で閉館していますが,ガイドブックによれば見ごたえありだそうです。更に進むと,集会所がありここが本陣跡です。隣には三重県名物?の津市元標9里19町の標柱も建っています。

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庄野宿本陣跡

 僕が東海道徒歩きで使っているガイドはなぜか各宿場の西側追分を境にしているので,それに従い庄野宿の西のはずれまで歩きます。ここに着いて16:37,今日も概ね予定の時間で徒歩き完了です。ここは駐在所の前ですが,徒歩きお疲れさまと言わんばかりに大きなファミマがあるので思わず入ります。コーヒーと糖分補充の羊羹を買い,お手洗いを借りてゆっくりします。

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庄野のファミマと庄野橋のバス停(亀山から平田町方面)

 庄野は鈴鹿川を渡れば近鉄鈴鹿線の平田町駅が近く,路線バスも1日に何便か出ています。近鉄四日市駅から東海道沿いに走る三重交通53系統が主体ですが,2時間に1本程度,亀山からの30系統もあり,今なら17:12の亀山発便がちょうどです。バスを待つうち,西の空が赤く染まり,鈴鹿の山並みに陽がおちてゆきます。明日も今日のような天気だとよいのですが,下り坂で午後の雨は避けられそうにありません。

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鈴鹿の山に陽はおちて

 ほぼ時刻表どおり,新しそうな日野ポンチョがやってきて,乗れば10分ちょっとで平田町駅に着きます。途中,鈴鹿川を長い橋で渡りますが,橋の手前も対岸も町(集落)の名前は庄野です。

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平田町駅と亀山~平田町間の三重交通バス(後ろ姿ですみません)

 平田町からは昨日と同じ近鉄鈴鹿線で伊勢若松乗換え,四日市に戻ります。昨日はスポーツクラブに寄りましたが,今日は四日市の1駅先の川原町近くのスーパー銭湯に寄ります。畳敷きの休憩室の隅でたっぷりストレッチをして,温泉に浸って,1日の疲れを洗い流します。今夜も泊りは朝食サービスの東横イン,駅からも近く清潔で便利な宿です。

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四日市三滝温泉・満殿の湯

 夜は街に出て,地場の食材が食べれられ,安くて,更に密も避けるという厳しい条件でお店を探します。小1時間も歩き回って行きついたのが「伊勢志摩食堂」,条件のうち「安くて」は満たしているか微妙でしたが,美味しく気持ちよく食事ができて大満足でした。そういえば前夜もホテルの近くの町の中華屋で,なぜか徒歩きの後は慣例になっている「おこげ」を美味しくいただきました。

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四日市のお食事どころ(伊勢志摩食堂,台湾料理味味)

 翌11月2日(月)もホテルで朝食後,7:19の列車で出発です。詳しくは次回に書きますが,途中,西日野に寄ってから,昨日も歩いた内部(うつべ)へ列車で向かいます。内部駅前からは平田町駅ゆきのバスで,昨日,バスに乗った庄野橋を目指します。平日なので通学の高校生を拾ったり,降ろしたりしながら約26分の乗車です。乗車中は何とかもっていましたが,バスを降りたとたんに雨が降り出します。

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内部からバスで庄野へ。三重交通53系統 2020.11.2(以下,同じ)

 ところで僕の東海道徒歩きですが,殆ど雨に降られたことがありません。静岡以東の日帰りエリアでは雨の日は出掛けないので当然ですが,それより西では少なくともホテルの予約が必要です。去年は3日のうち初日がNG,残りの2日はまずまずの天気でした。10日前天気予報のレンジに入ると頻繁に予報チェックをしますが,今年は初めから11月2日は雨の予報でした。一般に11月3日は雨が降らないと言われているので,その前日も似たような天候と期待していたのですが,見事に外れました。

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南の空には少し日も射したが。バス車内から鈴鹿市方面を望む

 傘をさしながらの徒歩きは面倒なので,とりあえずは上着のフードをかぶって出発です。昨日のファミマに寄って飲み物を仕入れ準備を整えます。庄野宿の次は8.5kmで亀山宿です。県道637号線との立体交差の近くは地下道も整備され歩行者には安全,歩き易くなっています。

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庄野の立体交差付近の案内図

 立体交差から約1kmで中富田の一里塚跡に着きます。この一里塚は川俣神社と隣接した立地が幸いしたのか,よく保存されているようですが,塚本体がどれか定かでありません。雨も強くなってきたので,数カットの写真を撮って先を急ぎます。また,ここからは傘をさしての徒歩きになります。

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中富田の一里塚跡。神社の鳥居の手前と奥に案内板と標柱が建つ

 一里塚跡を過ぎると比較的新しい橋で鈴鹿川の支流の安楽川を渡ります。井田川小学校の先には和泉公民館があります。木造板張りの外壁に茶色の瓦ぶきの屋根,額に時計を配した建物に,郵便ポストやバス停なども配され好もしい佇まいです。ガイドブックを頼りに神社仏閣を巡るより,こんな建物めぐりの方が好きだったりします。

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和泉公民館

 その先で東海道は少し太い県道641号線になり,踏切を渡ると井田川の駅前に至ります。ここで平田町に行くバスと行き合いますが,今日は少し大きくなってエルガミオです。

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東海道(県道641号線)を行く30系統・亀山~平田町線のバス

 井田川駅は殆ど東海道に面した所にあり,駅前には東海道イラスト案内図(今日のとびらの写真)などの案内も複数建っています。

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井田川駅

 井田川小学校は以前は駅前にあったようで,駅前の片隅には「旧井田川小学校跡」の標柱と二宮尊徳公の石像が残されています。母によれば,勤勉の象徴のような二宮尊徳像は昔の小学校(国民学校?)にはどこでもあったそうですが,こんな活用は珍しいと思います。井田川は鈴鹿市と亀山市の境にあり井田川小学校は鈴鹿市立と亀山市立の2校があるようです。

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井田川駅前,旧井田川小学校跡

 こんな具合なので「亀山市」の標識の写真を撮る間もなく,亀山市に入ります。和田の集落では何やら鉄の枠で保護された石造りの道標があります。横に建つ案内板によれば1690年に建てられた三重県内で最も旧い東海道の在銘道標だそうです。

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和田の道標

 鈴鹿川の河岸段丘のような住宅地を登っていくと,和田の一里塚跡に至ります。ここはいかにも一里塚という感じですが,写真を撮ろうとすると電柱が邪魔です。

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和田の一里塚跡

 雨はふつうに降ったり,弱くなったりを繰返しますが,傘が要らないまでにはなりません。さっさとやめて乗り鉄に移りたい気もしますが,全体の行程を考えると,今日はなんとか関宿まで行きたいので我慢の徒歩きです。亀山の市内に入り商業地になると,亀山本町郵便局があるので写真を撮ります。

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東海道亀山宿の碑

 ガイドブックによれば亀山宿は石川氏6万石の亀山城の城下町と一体として見られるようです。こちらは雨も降っているし,城下の街道筋で右に左に曲がっていて,東海道のルートをトレースするのにも苦労します。そんな訳で,亀山宿は本陣跡は見逃してしまいました。亀山の次は5.1kmで関宿です


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野村一里塚跡

 亀山宿の中心を出ると,寺が増え,寺町の風情になります。そのなかに野村の一里塚跡があります。ここでも写真を撮ろうとすると電柱が邪魔になります。一里塚を越えても寺町を進む風情ですが,こんもりとした林があり,その中に神辺簡易郵便局があります。郵便局はたくさん見ていますが,この郵便局は惚れ惚れするような日本家屋です。貯金をしたいところですが,あいにく今日は通帳を持っていません。

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神辺簡易郵便局,併せて今日見かけた2局亀山井田川郵便局,亀山本町郵便局も付けておきます

 東海道はその先で細い陸橋で関西本線を越え,鈴鹿川の右岸に出ます。ところで今日の行程ですが,朝から雨なら予定変更で三重県の私鉄巡りの乗り鉄旅行,一日雨なしなら頑張って坂下宿まで歩く,途中から雨なら徒歩きは関までとして午後は乗り鉄を楽しむと3通りを用意しました。午後から乗り鉄の場合は12:59関発の列車でスタートの行程を計画しました。雨で寄り道が少なかったこともあり,がんばれば関をもう1本早い列車に乗れそうです。列車は1時間ヘッドと分かっているので,11:59頃のはずです。

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雨に煙る鈴鹿川沿いの東海道。往く手には鈴鹿の山々が霞む

 ここの畷道はガイドブックによればぜひ歩きたい魅力的なコースだそうですが,列車の時間も気になるので歩速も速まります。畷道が終わり,一旦,国道1号線に合流すると関宿・重要伝統的建造物群保存地区の看板が建っています。前にも書いたように僕の徒歩きのガイドは京側追分を境にしていますが,今日は雨なのと11:59の列車に乗りたいので,少しの行程を端折ることにします。

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関宿の入口の看板。雨のなか何とか関に到着

 関の宿場町を進むと関の一里塚跡があります。ここは関宿の東の追分,伊勢参宮道を分ける分岐点でもあります。関宿は宿場町の保存状態がよく,町全体が観光地になっているようです。

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関の一里塚跡(京都方面から江戸に向かう東海道と伊勢参宮道の分岐点)

 次回はここからスタートすればゆっくり宿場町観光もできるので,今回,2020年の徒歩きはここまでとします。時間は11:39,列車まで20分あるので,ここから駅へショートカットすれば間に合いそうです。

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関駅入口には国道1号線423.6㎞のキロポストが

 11:52頃,関駅に着きます。ブルーのJR西日本の駅名板がようやくJR西日本のエリアまで辿り着いたかとちょっと嬉しくなります。

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関駅。JR西日本のブルーがちょっと嬉しい

 駅でたくさんあるスタンプを押したり,次回に備え宿場のガイドを収集したりすれば,列車がやってきます。今日の関着もほぼぴったり,昨日の庄野橋も20分くらいの余裕,1日目の桑名,益生駅もほぼぴったりと,今回の徒歩きのタイムキーピングは上出来でした。

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今日(11月2日)の行程。マーカーは不定期です。悪しからず

 JR西日本の営業エリアに入り,東海道も残り72.2㎞+αになりました。次回は関宿観光,鈴鹿越えと時間がかかりそうなので,あと1旅行でやっつけるか,ゆっくり2旅行で楽しむか悩ましいところです。この日はこの後,四日市へ戻り近鉄湯の山線など三重県内の私鉄路線の乗りつぶしを楽しみ,夜の新幹線で帰浜します。(2020.11.27記)

おまけ 三重県の私鉄巡りへ

>>>東海道徒歩き(かちあるき)(1)日本橋~川崎宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(2)川崎宿~藤沢宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(3)藤沢宿~小田原宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(4)小田原宿~三島宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(5)三島宿~江尻宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(6)江尻宿~日坂宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(7)日坂宿~見附宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(8)見附宿~吉田宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(9)-1 吉田宿~赤坂宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(9)-2 赤坂宿~池鯉鮒宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(9)-3 池鯉鮒宿~宮宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(10)-1 宮宿~桑名宿
>>>東海道徒歩き(かちあるき)(10)-2 桑名宿~石薬師宿
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