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2023-12

日本の鉄道車窓トップ20

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(Engilsh is here)

 今日はこのブログ初めての試みで,日本の車窓トップ20をお送りします。「日本の」と冠しましたが,選定の範囲はJR線のなかから選んでいます。なぜこんなランキングを載せることにしたかですが,それは昔,初めてのヨーロッパ旅行の計画で,広いヨーロッパ,さてどこに行ったらよいのだろうと思ったとき,トーマスクックのヨーロッパ版時刻表に「編集長が選ぶ景勝路線」という記事がありました。とりあえず,そこに挙がっていた路線を訪れる行程で旅行したら,確かに景色もよく成果のある旅行ができました。こんな経験から,初めて日本で鉄道旅行を計画するかたの参考になればと考えた次第です。

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釧網本線オホーツク海岸 @北浜あたり 2017.8.2

 そもそも景色がよいといっても,その尺度は人によって異なるし,乗った列車の種別や時間や季節でも変わります。例えば,自分がこれまでで最高と思っている車窓は,冬の興浜南線(1985年廃止),流氷のオホーツク海の向こうから曙光が射してくる瞬間です。そんな訳でこのランキングは絶対のものではなく,人それぞれの意見があることと思います。そもそも僕は鉄道旅行作家でもないので,頻繁に車窓の記憶を更新できる訳もなく,1位にあげた矢岳越えも15年以上のご無沙汰です。

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冬の興浜南線 @栄丘 1984.3

 それでも多少は客観性を持たせようと,詳細は省略しますが,景色のきれいさだけでなく,景色のきれいな区間の長さ(長く楽しめる方が高得点)と列車の頻度(本数が少ない方が高得点)なども加味しています。写真は全区間分を揃えようと探しましたが,難しかったです。走る列車からの写真はブレてしまったり,天気が悪くてとても景勝路線の写真には使えなかったりです。仕方がないので,各ジャンルから1点ずつを見繕ってみました。

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サイト管理者が選ぶJRの景勝路線トップ20

 ジャンルや所在がなるべく分散するように配慮したつもりですが,やはり僕の趣味も出てしまって,北海道が多くなっています。一方,四国や九州は訪れづらさから,相対的に選出数が減ってしまいました。

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サイト管理者が選ぶJRの景勝路線トップ20の所在

 車窓トップ20を考えるきっかけとなったのは姨捨からの車窓で,ここは肥薩線矢岳,根室本線・石勝線狩勝峠と並び日本3大車窓と言われます。3大というのは3つの素晴らしいなのか,3つの雄大ななのか判然としません。そんな訳で,雄大という訳ではないが,きれいな車窓風景を選んでみようと考えたのでした。矢岳は随分ご無沙汰だし,狩勝峠はここ3年間で3回訪れていますが,いずれも夜,雨,代行バスで,これはという写真がありませんでした。これらと限らず,奥羽本線庭坂あたり,仙山線の北仙台など山から平地に向かって降りて行く所はとくに夜景がきれいです。

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篠ノ井線姨捨から善光寺平を見下ろす。遠くには妙高山も @姨捨 2020.1.3

 山から見下ろす眺めがよいのは上の3大車窓ですが,山自体を眺めて楽しむのが山の景色です。今日のとびらの写真の中央本線(東線)から望む南アルプスなどが代表です。下には東海道線の伊吹山をつけましたが,この山は風景のなかでの存在感と周囲の田畑の景色で,昔から気に入っている車窓風景です。記事を書いていて気づきましたが,ランキングに富士山が入ってないのは失敗でした。東海道線ばかりか新幹線から見る富士山もきれいです。日本は山国(やまぐに)なので,山の景色はあげだすとキリがありません。

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東海道線関ケ原から見る伊吹山 @近江長岡あたり 2018.8.4

 山と来れば,反対は川です。川は鉄道の母で,川に沿って遡り,分水嶺の峠をトンネルで越える路線はたくさんあります。それらのなかから4つを選んでみました。釧路湿原はよく分かりませんが,それ以外は昔から川に沿った街道も開けた所です。5月の端午の節句の時期になると,清流の両岸を渡すように鯉幟が架けられたりするのも,日本の川の風物詩です。

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飯田線は天竜川とともに走る。飯田線名物の渡らない鉄橋です(川は支流の水窪川) @城西あたり 2018.7.30

 ジャンル分けの最後は海です。日本は島国で海に囲まれ,海の景色がきれいな所もたくさんあります。その中から6つを選びました。山が迫った狭い土地に国道と鉄道が並走し,家も立ち並ぶ場所が多く,長い時間にわたって海を見はらせる車窓は少ないです。この他,鶴見線の海芝浦なども好きな所ですが,一瞬で終わってしまうので時間のポイントが伸びずに選外です。

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羽越本線笹川流れの区間。優等列車では車窓案内もはいる @今川あたり 2019.7.15

 今日の記事はいつもより短めですが,かかった時間は最大級です。最初にも書きましたが,とくに用事はなく,車窓を楽しむために出かけるかたへの一助となれば幸いです。コロナ禍が終息し,誰に気兼ねすることなく,乗り鉄を楽しめる日が来るのを期待して筆をおきます。(2021.1.3記)

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選にもれてしまった新幹線から見た富士山 @新富士あたり 2020.10.31
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