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2021-10

2021年ダイヤ改正のおさらいに千葉への140円旅行・前編

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 今年(2021年)も3月第2土曜日の13日にJRグループの全国ダイヤ改正が行われました。今回のダイヤ改正は,コロナ禍に伴う最終列車の繰上げや減便など異例のことが多いダイヤ改正でしたが,地味な話ではありますが千葉地区では2つの目玉がありました。上手く組み合わせれば140円旅行でも行けるので,3現主義とばかり,現地を訪れてみました。東京周辺は3/21(日)までは緊急事態宣言,4/12(月)からはまん延防止等重点措置の対象地域に指定されているので,その隙間をついての旅行です。そういう輩が出歩くから感染拡大が止まらないとも思いますが,空いた列車に乗っているだけなら,撒く方ももらう方もリスクはあまり高くはないと思います。

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今日の行程表(右はあわせて準備した平日ダイヤ用)

 さて,2つの目玉ですが,一つは常磐緩行線でATO(自動列車運転装置)運転を開始,もう一つは房総半島南部の外房線,内房線にE131系電車投入です。ATO自体は古くは昭和30年代からの技術だし,地下鉄では今ではふつうに使われている技術ですが,地上を走るJRでの導入は今回の常磐緩行線が初めてです。E131系の方は,この新形式の電車の投入により,上総一ノ宮~木更津間138.4kmを3時間半かけて走る長距離鈍行が設定されました。長距離鈍行には一家言あるので,是非とも乗りに行きたいと思ったのです(ライフワークの長距離/長時間鈍行リストはこちら)。

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今日のきっぷ。自宅最寄りの磯子から東京駅往復

 今日の旅行に用意したきっぷは自宅最寄りの磯子から東京駅までの往復きっぷです。このブログでは何度も大都市近郊区間大回り乗車を140円旅行といって説明しているので詳細は省略しますが,磯子から常磐線我孫子,成田を回って銚子の近く松岸へ,東金線経由大網に出て房総半島をぐるりと回って東京駅までの「の」の字乗車が往路,復路はふつうに帰るルートです(140円旅行の詳細についてはこちらを参照ください)。

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6:58,自宅最寄りの磯子駅を出発 @磯子 2021.4.4(以下,同じ)

 決行したのは4/4,日曜日です。前の週の3/28は雨の予報なのでパス,次の4/11は甲府へ墓参りの予定済,その次の4/18はマンションの管理組合業務が予定済と意外と出掛けられる日がありません。この日も木更津で夕方から雨の予報でしたが,これを逃すと行ける日がなくなりそうなので,僕にしては珍しく傘を持っての出発です。磯子駅に着けば,上のきっぷとともにNEWDAYSでお昼のパンも買っておきます。今日の行程は接続がよく,この先ずっと4~7分の乗継ぎが続くので,ここを逃すと食べ物が調達できない惧れがあるのです。

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停車駅案内は蒲田→大森間の表示

 磯子から乗った列車は636B,磯子の留置線から出区の列車です。どういう仕組みか知りませんが,制御装置が蒲田出区と勘違いしているようで,案内放送は次は大森などととぼけたことを言っています。こういう現象にあたるのは初めてではありませんが,どういう間違いで起きるのでしょうか。また,復旧にも時間がかかるようで,2つ目の山手でやっと正常になりました。

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東海道線1530E @品川と常磐線781H @上野

 横浜では4分で東海道線の上り列車に,上野では5分で常磐線の快速列車に乗換えです。どちらも勝手が分かった駅なのでロスなく行動してちょうどよい乗換えです。また,この先,成田まではトイレのない車両が続くので,上野東京ラインの間にトイレも済ませます。8:14,松戸着,最初の目玉の常磐緩行線に乗換えです。

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松戸~我孫子は東京メトロの16000系で @松戸

 常磐緩行線の4番線にゆき,程なくやってきた電車は東京メトロの16000系です。本当はJR車を期待していたのですが,後の行程がつかえているのでこの列車に乗ります。行程計画時に参照した「トレたび」では松戸を8:19の我孫子ゆきと小田急線上での列車番号の6000レまでで,どこの編成かまでは分からなかったのです。最初のひと駅は運転席後ろにかぶりついて,ATO運転の操作を見学します。

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ATOによる運転操作の様子。右下は2連のATO出発ボタン

 駅に停車した状態では,ブレーキは通常の駅停車時の位置にありますが,扉が閉まって知らせ灯がつくと,ブレーキを緩めて中立位置に戻します。この電車は左手操作のワンハンドルマスコンなので,右手では手許のATO出発ボタンを押します。最近のATO出発ボタンは誤操作防止のため2つ並んでいて,同時に押すそうです。運転操作はこれで完了,あとは電車は自動で加速し,適切な速度になったらノッチオフ,駅が近づけば自動でブレーキがかかり,停車位置にピッタリ停車です。電車が止まったら,運転士さんの操作で転動防止のためブレーキ位置にハンドルを置いて,一連の操作完了です。松戸から我孫子までの8駅に乗りましたが,どこも加速,減速ともスムーズで,少なくとも雑な運転操作をする運転士よりはだいぶ乗り心地もよい印象でした。

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常磐緩行線では少々恥ずかしいけどかぶりつき

 2駅間くらいで運転操作をゆっくり見学した後は,どこかにアップする訳でもないのですが,運転室風景の動画を撮ります。いろいろな角度で写真を撮ったり,かぶりついたりで,運転士さんには図々しいヤツだと映ったことでしょう。この場を借りてお詫びします。さて,常磐緩行線ですが,多分,北千住~取手間に踏切は1か所もなく,乗入れ先の東京メトロでは2018年からATOを使っていて全ての電車にATO装置が搭載済と,ATOを使用するための条件が整っていました。JR東日本はここでの自動運転の知見を蓄積して将来のドライバレスを目指すとしています。今でも新交通システムなどでは無人運転がふつうに行われていますが,それは軌道が独立していて線路を支障するリスクが少ないからできること,自然のなかを走り,踏切もある一般の鉄道でドライバレスが実用化されるのは当分先と思います。

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我孫子駅のトイレは工事中で現在は仮設の設備

 鉄道趣味のなかでも運転に関する分野はとくに好きなので,JR線でのATO運転は楽しみにしていましたが,乗ってしまえばあっけないものです。20分で8駅を見学すれば,8:39に我孫子に着きます。我孫子では7分の乗継ぎの間にトイレを済ませたいと思いますが,従来,橋上駅舎のコンコースにあったトイレは改修中で,仮設のトイレは東の端の8番線との案内です。また,この先改札の中に売店がある駅は当分--多分,夕方の蘇我まで--ないため,お菓子やビールを買っておきたいです。から揚げそばで有名な弥生軒の売店がホーム上にあるのですが,日曜日の朝のためかシャッターが下りています。 

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成田線835M @我孫子

 我孫子からは成田線835Mで成田を目指します。我孫子~成田間の成田線は各駅の周辺では宅地化が進んでいますが,駅の中間部では農地も多く,まさに近郊路線です。30分ヘッドの列車の半分は上野直通の10両編成,残りの半分は線内折返しで5両編成と,列車により輸送力がアンバランスなのも成田線の特徴です。天気がよければ右手には手賀沼が光って見えるのですが,今日はあいにくの天気でよく見えません。線路の左手には利根川があるのですが,地図を見て知っているからの感想で,車窓からは土手は見えても川が見えるところは少ないです。

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印旛沼のほうを望むが湖水はよく見えない @安食~下総松崎

 成田が近づくと右手には印旛沼が見えますが,こちらも天気が悪く,湖水が光っているようなことはありません。運転席後ろで車窓と前方を交互に見ていると,踏切障検の特殊発光信号が点滅しています。かなり余裕のある位置なので,列車は常用ブレーキで停車します。幸い成田での乗継ぎは14分ありますが,短い乗継ぎでは気を揉むところです。指令へ列車無線で報告の後,徐行運転で少し先に進みます。踏切も見えていて,とくに支障はないようですが,パトカーも来て物々しい雰囲気です。踏切非常ボタンが操作されたため現場検証が必要なのか,運転士さんも列車から降りて現場に行き,随分と復旧までに時間がかかるものです。

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下総松崎の手前では踏切安全確認で暫く停車 @成田街道踏切

 段々,時間がなくなってきて接続が心配になりますが,約12分の停車で,現場を発車します。下総松崎では上り列車と交換しますが,すぐの発車です。

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成田駅の場内信号機。下総松崎方からもどのホームに行けるよう

 ちょっとした林があってアクセス線の成田湯川駅の横を抜け,いかにもジャンクションらしい場内信号機を過ぎれば成田です。只今9:38で,踏切安全確認で遅れて気を揉みましたが,なんとか9:41の銚子ゆきには間に合いそうです。

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成田線2437M @成田

 銚子ゆきの2437Mは,成田線A?の上り列車も遅れていてその到着を待ち,2,3分遅れての発車です。滑川は自分としては記憶に残る踏切事故のあったところですが,地図を見ると慰霊碑が建っているそうです。ブログ原稿を書いていて知ったので,今度行ったときは手を合わせましょう。この事故は過積載のダンプカーと列車が衝突し運転士さんが亡くなった事故ですが,この事故以降,過積載に対するコンプライアンス遵守の機運が高まり,電車のほうも乗務員脱出口が設備されるなど乗務員保護の設計が強化されました。

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成田線の沿線は穀倉地帯,遠くには鹿島・神栖の工場が見える @小見川~笹川

 成田~松岸は140円旅行で何度も通った区間ですが,利根川の流れに恵まれ肥沃な穀倉地帯で,田んぼと里山の景色が続きます。香取では鹿島線を左に分け,利根川本流を渡る長い鉄橋も見えますが,堤防が高くてここでも列車から利根川は見えません。このあたりでは利根川は真東よりはかなり南東(南南東に近い)方向に流れていて,左手には利根川の向こうの鹿島や神栖の工場の煙突も見えます。

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松岸到着,成田線列車は乗換えの便宜を図って渡り線を渡る。止まっている列車は総武本線348M

 右手に風力発電の風車が見えてくると,銚子も近いです。列車は10:50,時刻表どおり松岸に着きますが,到着ホームは渡り線を渡った2番線です。松岸からの総武線は時刻表上は同時刻の乗換え,単線区間でもあり接続をとると分かっていますが,同一ホーム乗換えは利用者に優しいです。千葉支社は意外と柔軟なホーム使用をすることが多く,これもそのよい例です。

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風力発電の風車 @椎柴~松岸

 列車は先ほどの風車を反対から見ながら丘陵地を進みますが,飯岡で平地に出て,その後は九十九里の海岸に沿って走ります。沿線は旭,匝瑳(そうさ),山武(さんぶ)と市が続き,それなりに人口も多いです。匝瑳と山武は共に郡の名前をとった市で,平成の大合併であちこちにできたわけの分からない名前の市よりはだいぶマシと思います。しかし,匝瑳はこの郡名,市名以外では見たことのない字で,もちろん常用漢字ではないし,ふつう読めません。

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東金線1642M。成東の発車は駅舎横の切欠きホームの0番線から

 11:38,時刻表どおり山武市の代表駅の成東着。ここでは10分の接続で東金線に乗換えです。成東は市の代表駅の割には小ぶりな駅舎です。改札口の先に売店が見えるのですが,途中下車はできず寂しい思いをする駅です。東金線は地図のうえでは先ほど走ってきた総武本線の延長で九十九里の海岸線に沿って走りますが,海岸線からは5km以上離れているので海は見えません。それでもなぜかここに来ると車窓の写真を撮りたくなり,いつもこの辺で撮った写真をアップしています。今日は午後の遅くは雨を覚悟の旅行ですが,いよいよ雲が厚くなってきます。

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東金線の車窓。完全な曇り空になってきた @求名~東金

 12:05大網着,ここでも接続はよく,次に乗るのは12:08の外房線,京葉線から来た快速列車です。大網の東金線ホームは外房線とは少し離れた位置にありますが,何年か前に外房線下りホームとの間に連絡通路ができ,乗換えは便利になりました。

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外房線4103A。ワインレッドの帯のE233系 @大網

 連絡通路をとおり階段なしで外房線ホームへ行くと,ちょうど乗る列車,4103Aが入ってくるところです。E233系10両編成の一番後ろは空いていて,上総一ノ宮までの暫くの間ゆっくりとします。12:32,上総一ノ宮に着けば8分の乗継ぎで外房線を下ります。この列車は今回の旅行のメインイベントなので,以降は後編につづきます。(2021.4.24記)

後編につづく
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