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2022-09

船の写真撮り・横浜港来港の船アラカルト

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 コロナ禍の今日この頃,家から出ずに仕事も在宅勤務の毎日です。わが家の仕事部屋から外を見ると根岸湾に面したENEOSの製油所に原油を運ぶVLCC(Very Large Clude Carrier)が見えます。VLCCとは30万トン(載貨重量トン)超のタンカーのことで,中東から日本へ原油を運ぶ船です。今日も来ているなと思いながら仕事をしているうち,いろいろな知識を得て,船を見たり写真を撮るのが以前にも増して楽しくなりました。今日はそんななかで撮った写真を中心にご紹介します。

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VLCC「高岡」 @ENEOS根岸・原油桟橋 2021.8.28

 上の2枚はENEOSの根岸製油所へ原油を運んできたVLCCです。以前はULCC(Ultra Large Clude Carrier)といってVLCCより大きく50万載貨重量トン級のタンカーもありましたが,大き過ぎて航路も限られ扱いづらいため,最近のタンカーはVLCCが主流のようです。とびらの1枚は大阪商船三井船舶(商船三井)の「みたけ」,直上の1枚は日本郵船の「高岡」です。商船三井の船の煙突は朱色,日本郵船の船の煙突は白地に赤の2本線と会社ごとに決まっていて,伝統を守っています。「高岡」は2011年IHIMU建造で,僕が呉にいたときに呉の造船所で建造した船です。この船は当時の新鋭で2本煙突が特徴の船でした。

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「氷川丸」 @山下公園 2017.11.3

 伝統の煙突(ファンネル)マークといえば横浜港のシンボルの「氷川丸」も日本郵船の船で白地に赤の2本線です。もう1つ日本郵船のフラッグシップを載せましょう。この船は「飛鳥II」,日本を代表する豪華客船です。「飛鳥II」と比べると1回り小ぶりですが,商船三井の客船「にっぽん丸」も載せておきます。

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「飛鳥II」 @横浜港 2021.9.20

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「にっぽん丸」 @横浜港大桟橋 2021.9.20

 この日はたまたま浦賀水道の大型船入航予定情報を見ていたら「飛鳥II」が来るというので,追いかけで撮ったものです。下の1枚は朝日を浴びて東京湾を上る「飛鳥II」のシルエットを横浜ベイサードマリーナで撮ったものです。その下はシルエットの写真を撮った後にクルマで先回りして,大黒ふ頭から撮ったものです。後ろ向きではありますが,ランドマークタワーにカマボコ形のインターコンチネンタルホテルの横浜らしい景色に富士山も入れることができました。

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「飛鳥II」 @横浜ベイサイドマリーナから 2021.9.20

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「飛鳥II」 @横浜港 2021.9.20

 横浜港の入り口には横浜ベイブリッジが架かりますが,「飛鳥II」の煙突は結構きわどい高さです。さすがに橋に引っ掛けるようなことはないと思いますが,乗組員は緊張することでしょう。

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「飛鳥II」 @横浜ベイブリッジ 2021.9.20

 次は家からも近い根岸湾での写真です。根岸湾には東京ガスのLNG桟橋もあり,最初に載せたVLCCのほかLNG船も定期的にやってきます。LNG(液化天然ガス)は超低温で輸送する必要があるため,LNG船は付加価値が高い船です。上の「ZEKREET」はいかにもガスタンクを載せている旧世代のLNGタンカー,「PUTERI FIRUS SATU」のほうはガスタンクを2つずつまとめてカバーを付けたさやえんどう船型です。

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LNG Carrier 「ZEKREET」 @根岸LNG桟橋 2020.7.23

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LNG Carrier 「PUTERI FIRUS SATU」 @根岸LNG桟橋 2017.11.3

 この他,ENEOSの製油所には精製した石油製品を出荷するための桟橋もあり,こちらには内航用のプロダクトキャリアと呼ばれる小型のタンカーが来港します。また,隣の電源開発の石炭火力発電所へは石炭をピストン輸送する石炭運搬船も来港します。

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プロダクトキャリア「TORM ADVENTURER」@根岸製油所製品出荷桟橋 2021.8.28

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アンローダー付石炭運搬船「JP COSMOS」 2021.9.25

 根岸湾の近くでは南本牧ふ頭が整備され,今年4月にはMC4ターミナルが供用されました。この埠頭は横浜の新しいコンテナふ頭で,デンマークの世界一ののコンテナ海運会社MAERSKをはじめとする超大型のコンテナ船が来港します。MAERSKのコンテナ船は6隻くらいの船を1ロットとして建造し,ナントカクラスと呼ばれます。これを研究し始めたら面白くなり,各クラスの船の主要目を勉強してしまいました。コンテナ船の詳細はいつか日を改めてお届けしたいと思います。

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「GRED MAERSK」 @南本牧ふ頭 2021.11.27

 上の「GRED MAERSK」は91,560tで8,160TEU,下の「MSC LAUREN」は143,521tで13,050TEUです。90,000tでも相当大きく感じますが,140,000tクラスになると更に一回り大きく感じます。なお,コンテナ船のキャパシティは20フィートコンテナ換算の積載数,TEU(Twenty-foot Equivalent Units)で表すことが多いです。

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「MSC LAUREN」 @南本牧埠頭 2021.11.13

 太平洋航路などの外航船はとてつもなく大きな船ですが,国内の内航船にもコンテナ船はあります。下の写真はたまたま南本牧で見かけた,井本海運の「なとり」です。この船は548TEUと小ぶりですが,球形の居住区が船首にある近未来的な格好で,日本船舶工学会のSHIP OF THE YEAR・2015年小型貨物船部門賞を受賞しています。

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「なとり」 @南本牧ふ頭 2021.9.19

 その他,貨物船は積み荷によってそれぞれ専用の船型があり,自動車専用船,ばら積み船(バルクキャリア)などがあります。まだまだこれらの船を追いかけ回す程のキャリアではありませんが,コンテナ船を撮っている合間に撮った写真をいくつか載せます。横浜ベイサイドマリーナの裏側はトヨタ自動車の積卸しの基地になっていて,正式な名前か分からないのですがトヨタふ頭と呼ばれています。

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トヨタふ頭へ向かう自動車運搬船「きぬうら丸」 2021.11.27

 下の「南王丸」は横浜の外ですが,浦賀水道で撮ったものです。船の来航の情報は海上保安庁東京湾海上交通センターが提供している浦賀水道大型船入航予定情報を見ていますが,サイトを見ているうちに,実際の浦賀水道を見たくなり,先日訪れた時のものです。事前の下調べなしに来た船を撮ったものですが,「南王丸」は川崎近海汽船の定期航路の船で東京から南九州の油津,細島(日向市)を週に2往復します。客扱いもするフェリーなら乗ってみたいところですが,毎日運航ほどの需要はないようです。多分,積み荷は主にトレーラのシャーシなので,お客さんの乗るスペースはなく窓もありません。

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「南王丸」 @観音崎から浦賀水道を望む 2021.11.27

 浦賀水道の収穫のもう一つが,夕陽を浴びて東京湾からオーストラリアを目指すバルクキャリアの「CAPE BROLGA」です。空荷のため喫水が浅く腰が高いのであまり大きく見えませんが,108,605総トン,載貨重量では21万トンもある大きな船です。たまたま撮ったものですが,今年(2021年)の9月29日にJMU津で引渡されたばかりの新造船です。

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バルクキャリア「CAPE BROLGA」 @観音崎から浦賀水道を望む 2021.11.27

 いろいろな種類の貨物船を眺めましたが,最後に官庁船を3つほどあげます。貨物船はたくさんの荷物を経済的に運ぶのが使命なので,船足はほどほどですが,巡視船や護衛艦はスピードが大事です。このため舳先は切り立って,幅も細く格好よい船型をしています。下の巡視船「いず」は少し前にブログにあげたものですが,舳先から船体が流れるようなカーブでいかにも速そうです。

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巡視船「いず」 @第3管区海上保安本部 2021.3.27

 下の護衛艦は磯子の海づり桟橋に行った際に対岸のJMU横浜工場に検査で来ていた護衛艦「たかなみ」です。「たかなみ」は2000年から建造されたたかなみ型汎用護衛艦の1番艦だそうです。護衛艦はねずみ色1色でお世辞にもきれいとは言えませんが,巡視船同様に舳先から船体,艫(とも)への流れは美しいです。

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護衛艦「たかなみ」 @磯子海づり桟橋から 2021.11.27

 この日はJMU横浜工場には「海王丸(2代目)」もドック入りで来ていて,優美な姿を見ることができました。この船は1989年住友重機械浦賀工場製で,姉妹船の「日本丸」ともどもドック入りのときはJMU横浜に入渠するようです。以前,造船所のかたに聞いた話では,あちこちに手作業の残る作りで走る工芸品のようだそうです。

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帆船「海王丸」 @磯子海づり桟橋から 2021.11.27

 今日は最近撮りためた船の写真にお付き合いいただきました。写真の日付を見れば分かるように遠出はしていませんが,人との接触が少なければ,多少の外出はできる環境になってきました。大手を振って遠くへの旅行ができるようになるのもそろそろかと思いきや,今度はオミクロン株なる新しい変異型の感染が心配されます。いつまで続くことやらですが,船や飛行機も取り混ぜ,旬刊のブログは頑張ります。(2021.12.5記)
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