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2022-08

青春18きっぷで春の南東北へ小撮影行

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 今日は4月に行った南東北(東北本線金谷川~船岡)への小撮影行について書きます。コロナ禍はなかなか終息せず,不要不急の遠出は憚られますが,緊急事態宣言が出ている訳でもなく,取材のためなどと口実をつけての旅行です。そういえば,2021年7月に山陰から敦賀,10月に東海道徒歩き,2022年に入って1月に北海道とちょうど3か月ピッチで旅行に出ています。どうやら僕は3か月大人しくしていると鉄分の補給が必要なようです。

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今回の行程表

 旅行の計画を始めたのは2月頃,今回行く場所は以前から行きたいと思っていた撮影地2か所です。1日目の金谷川の高架橋はバックの吾妻連峰がきれいなところで,1年半前に行って,今度は山に残雪がある時期に来たいと思っていました。2日目の船岡の一目千本桜は超有名なお立ち台ですが,同時にお花見スポットでもあります。40年以上前の高校生の時から訪れたいと思っていましたが,桜の時期は学生にせよサラリーマンにせよ新年度が始まったばかりで休みがとりづらく実現していませんでした。最後の北白川は,船岡の桜が空振りだったので急遽押込んだのですが,4年前に列車に缶詰めにされた場所です。旅行計画時は東京~東北本線~岩沼~常磐線~日暮里の一筆書ききっぷで4/15(金)~16(土)で計画していたのですが,船岡の桜の中期開花予想を見ると4/10(日)が満開とのことなので,1週繰上げました。1週早い4/8(金)~9(土)だと青春18きっぷが使えるので,圧倒的にお財布に優しいのです。

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出発は我が家最寄りの磯子駅6:13の560A @磯子 2022.4.8(以下,特記あるまで同じ)

 出発は(2022年)4月8日金曜日です。新年度が始まったばかりですが,現在の会社の部署は年度初めだからといって繁忙になることはなく,お休みもとり易いので,金曜土曜の1泊2日の旅行です。出発は我が家最寄りの磯子駅を6:13の560Aです。朝一番の東北本線の快速ラビットで行程を組み始めましたが,宇都宮,黒磯での接続が悪く,1本後の1524Eでも金谷川着は変わらないのです。宇都宮からは今度のダイヤ改正で投入されたE131系使用のワンマン列車です。従来の205系の4両編成から3両編成に輸送力が減りましたが,なんとか座ることができます。左の車窓は残雪をいただいた日光~那須の山々がきれいです。

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宇都宮で並ぶ黒磯~新白河のE531系と宇都宮~黒磯のE131系

 黒磯では駅近くのヨークベニマルに行って,お昼ごパンとおやつなどを買います。黒磯のこのお店は僕の東北方面の鈍行旅行では定番の補給基地です。黒磯からの直交接続区間は,以前は閑散時間帯に気動車列車もありましたが,今はE531系電車に統一されています。2M3Tの5両編成は若干,輸送力過剰のきらいはありますが,ボックスシートの車両も選べてとても快適です。左の車窓は那須岳で,山としては那須塩原あたりから見えるのは前座で,この辺りから見るのが那須5岳の中心と思います。

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この辺から見えるのが那須5岳の中心 @黒田原~豊原

 新白河で交流電車に乗換え,お隣の白河ではお城が見えます。昔の白河の記憶にお城はなかったので調べると,現在の天守は1991年に木造で再建されたものです。正しくは白河小峰城といい,盛岡城,(会津)若松城とならび東北3名城の一つだそうです。駅から見える二の丸にはまだ時期が早いようですが桜もあり,花見の時期は賑わうのでしょう。

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白河小峰城は駅からも程近い @白河

 新白河からの2131Mは福島ゆきで,郡山での乗換えがないだけ楽ができます。須賀川から先は中通り地方の中心部になり,郡山,本宮,二本松と古くからの市が続きます。左手の車窓には安達太良山がきれいです。12:17,列車は時刻表どおり金谷川に着きます。

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郡山の先では安達太良山がきれい @本宮~杉田

 金谷川では43-10の改正に合わせて整備された上り線用の高架橋で写真を撮ります。2020年夏にも来たので勝手は分かっており,駅前の県道の坂道を松川方面に下り,ガソリンスタンドのある大きな信号から脇道に入って高架橋の右側の坂道を登ります。駅からの所要時間は15~20分です。坂道は保線作業などにも使われると思いますが,民有地なのか柵などはなく,20人位は収容できそうな撮影場所です。場所によっては叢が邪魔になることはありますが,足元が坂なので列車を拝むような高さから俯瞰のような高さまで,高さを調整することもできます。今日は僕一人なので自由に設定できますが,人気の臨時が走る日は混みあってそうはゆかないのでしょう。今は他に誰もいませんが,何日か先の場所取りでしょうか三脚がセットされていて,雨をかぶらないように雲台がしっかりビニール袋で覆われています。

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EH500+コンテナ列車,3050レ @金谷川~松川(以下5枚同じ)
(貨物列車の列車番号は貨物時刻表の付録のダイヤからの推定なので不正確です)

 以下ここでの成果です。今日は着いたのが12:30過ぎですが,この時間では少し遅く,お顔に陽があたりません。前回は6:00過ぎから8:00まででお顔はピーカンですが側面にはほとんど陽が回りませんでした。陽射しだけを考えれば10:00頃がよいのだと思いますが,この時間帯は列車が少なく,効率のよい撮影はできません。

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EH500+コンテナ貨車の回送

 上より少し低い位置で,僕はこのくらいの視線が好みです。

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EH500+タンカー列車,5090レ

 この時間にはお顔は完全に蔭です。

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EH500+コンテナ列車(トヨタロングパスエクスプレス?),4052レ

 前面窓下が黒の1次車が揃ったコンテナを牽いてきました。今日で一番の列車ですが後ろ半分は空車です。

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E721系電車,1136M

 狙いは力強い機関車に牽かれた貨物列車ですが,電車も来れば撮ります。そんなこんなで今日はこの場所で3時間以上ねばりました。その間で2,30分の間だけは近くに住むご夫婦連れが写真を撮り来ました。挨拶かたがた会話をすれば,EH500の全号機制覇を目指して撮りためているそう,また,明日はE655系「なごみ」が走るそうです。よい情報が得られたと同時に,場所取り三脚の謎も解けます。

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帰りの金谷川駅。列車は1139M

 往きと同じ道を登って金谷川駅に着けば,ちょうど大学の4限が終わった時間で福島大学の学生でごった返しています。福島までは2駅ですが12分かかり,郡山盆地から福島盆地に向けての坂をかけ下りてゆきます。金谷川を出た少し後,南福島への車窓はなかなかのものです。

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福島~仙台を結ぶ新幹線代行の臨時快速 @福島

 ところで,この旅行は計画より1週間繰上げたことは最初に書きましたが,青春18きっぷが使えてお財布に優しい他,もう一つこの週末に南東北に来たい理由があります。被災されたかたがたには迷惑な話ですが,3月16日の令和4年福島県沖地震で東北新幹線が不通になっていて,東北本線(在来線)に臨時の快速が走っているのです。この列車は初めは郡山~仙台の運転でしたが,新幹線の復旧により福島~仙台になり,4月14日には速度制限はあっても新幹線が走れるようになるので,その前日で運転終了です。僕は福島から仙台の近くへ移動しなければならず,こういう臨時列車には是非とも乗ってみたいです。

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臨時快速,先頭7号車近影と誰もいない6号車の車内

 車両は新潟車両センターの「いなほ」用のE653系で,1号車のクロは開放グリーンです。まだ発車の1時間近く前で,他の車両には1人もお客さんがいない状況ですが,クロだけは既に1人掛け席は埋まっています。仕方なく,2人掛け席の窓側に座り発車を待ちます。16:58に「やまびこ319号」が着くと一斉に乗継ぎのお客さんが来て,普通車もぼつぼつ席が埋まります。17:23,臨時快速は仙台に向け発車します。臨時快速は90km/hくらいのゆったりとした速度で夕方の東北本線を下ります。新幹線の代行なのだからもっと一生懸命走ればよいではないかと思いますが,在来線も地震の影響で速度制限をしているのか,軌道を傷めないよう速度を落としているのか,種別が「快速」だからなのかは分かりません。昔の「ひばり」が1時間かからずに走っていた79.0kmを1時間15分かけて走り,18:38,時刻表どおり仙台に着きます。

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塩釜往復の列車。東北本線1533M,仙石線2022S

 今夜のホテルは仙台の駅近くですが,夕食をどうするかです。青春18きっぷがあるし時間も早いので,少し足を延ばして漁港の街,塩釜に出掛けます。仙石線よりも東北本線の松島ゆきのほうが早そうなので,この列車に乗換えます。ところが仙台車両センターの横を走っているときに踏切障検が作動したとかで緊急停車,運悪くセクション内停車で車内は停電です。こんなことなら大人しく仙石線にしておけばよかったと後悔です。少し前の話ですが,僕が通勤で利用する根岸線でセクション内停車があり,停車後の処置が悪く,何時間も不通になったことがありました。今日は「確認」とやらで10分くらい止まりましたが,それ以上のトラブルはなくすんなり起動できました。交流と直流で違うのか,根岸線の事故の教訓で復旧手順の訓練を積んでいるのか分かりませんが,その程度で済んでよかったです。塩釜に着けば本線の塩釜は随分山側の寂れた所にあり,20分位かかって本塩釜に辿り着き,それからまた15分位かかって盛り場に着きます。漁港の近くで活きのよい青魚の刺身でもと思って塩釜に来ましたが,なかなか気に入った店が見つからず,結局,仙台牛タンの焼き肉になります。この焼き肉店ですが入ったものか迷っていたら,ちょうど幼稚園くらいの子供を連れた家族が出てきました。こういうお客さんが来る店ならOKで,おいしい和牛の焼き肉をいただけました。塩釜で2時間くらいを過ごし,22:00前に仙台に戻り,漸くホテル着です。

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船岡駅ホームの啄木歌碑 2022.4.9(以降,全て同じ)

 明くる9日土曜日は船岡の一目千本桜で写真撮りです。無料の朝食をいただき,仙台駅に行き,7:01の福島ゆきに乗ります。常磐線を分ける岩沼を出ると,列車は槻木,船岡,大河原とそこそこ大きな駅が続きますが,今日は真ん中の船岡で下車です。船岡は1956年(昭和31年)に槻木町と船岡町が合併してできた,郡と同じ名前の柴田町の中心です。江戸時代以前からの城下町でもあり,駅舎は人口38,000人の町の玄関以上に立派な印象です。またホームには啄木の歌碑もあり,今日のアクティビティに期待が高まります。

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船岡の駅前風景

 船岡城址は船岡駅のやや大河原寄りにあり,この城山が桜の名所です。また,城山に登って見渡すと,目の前を流れる白石川の両岸が桜並木です。中期予想では明日が満開の予報でしたが,前の週は寒気が入り全国的に寒い天気,結局,今日は「開花」にしかなりませんでした。一目千本桜と呼ばれる見事な桜を期待してきた僕としては残念な景色ですが,満開だったらさぞやきれいだろうと想像はできます。案内板に従い樅ノ木は残った展望デッキに行けば,眼下に桜のパノラマが開けます。遠くには残雪をいただいた蔵王がきれいです。

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EH500+コンテナ,4081レ @大河原~船岡(以下5枚同じ)

 今日はまだ新幹線代行の臨時快速が走っており,勝田の国鉄特急色の編成でやってきす。

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新幹線代行臨時快速

 約1時間粘った後は少し山を下りて,県道と線路を一跨ぎする「しばた千桜橋」に場所を変えます。

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EH500+コンテナ,3089レ

 通勤時間帯でもあるので,701系やE723系の旅客列車は頻繁に来ます。

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E721系の旅客列車,493M。朝の通勤通学輸送の時間なので6連です

 普段は陸羽東線の快速「ゆけむり号」で走っているキハ110系鉄道150年レトロラッピング車が先週と今週末は快速「花めぐり号」で仙台~郡山間を走ります。

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9570D快速「花めぐり号」

 元々はここで午前中一杯を過ごす予定でしたが,桜が残念なので,場所を変えることにします。前々から気になっていた蔵王がきれいなポイントで,それなりに有名な撮影ポイントの北白川~東白石を訪ねることにします。実はここは4年前に自分が乗っていた列車が人身事故になって1時間40分缶詰めにされた場所です。人身事故といっても飛込みではなく,不注意な老人が線路を横断して,列車に接触したという事故です。船岡を10:30の上り列車に乗れば,8分で北白川に着き,Google mapを見ながら歩いてゆきます。現地に着けばそこは第4種踏切はおろか,路盤と田んぼの間に水路があるような場所で,なんでこんなところの線路を渡っていたのか全く理解ができません。ちなみにそのおじいさんは大きな竹だか葦だかの束を担いでいて,自分は避けたけど持っていた植物が電車に接触したようでした。

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EH500+コンテナ,3085レ @東白石~北白川(以下4枚同じ)

 そんな場所なので,自分も自然と身が引き締まります。ちなみにその時の記事を見ると意識はあって,救急車で運ばれたとあるので,霊が出てくることはないと思います。直線区間からカーブの入口なので,直線で撮っても,カーブに入って少し首をかしげた所で撮っても,絵になります。ただ,ここはちょうどエアセクションでトランスを積んだ太い架線柱が少々目障りです。後ろの蔵王をたくさん入れようとするとその架線柱が入り込んでしまい,架線柱を避けると山が寂しくなってしまいます。上のコンテナ列車は架線柱は構わず,山たくさんのアングルです。

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EH500+コンテナ,4051レ(トヨタ・ロングパスエクスプレス)

 こちらは同じ場所ですが,架線柱を避けるようトリミングしています。この場所での写真も着くのが遅く,お顔が陰になってしまいました。

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E721系電車,445M

 仙台都市圏なので旅客列車は多く,1時間に2本ピッチでやってきます。また,新幹線代行の臨時快速も走って彩を添えます。この列車のときは準備ができていなくて,慌ててサブカメラで撮ったので,トーンが違います。

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新幹線代行の臨時快速。勝田の波動用E653系使用列車

 ここでの撮影も満足したので引上げにかかりますが,今日は大きなカメラを持った趣味者が目につきます。そういえば,昨日,「なごみ」が走ると聞いたので,挨拶かたがた「なごみ」の撮影ですかと声を掛けます。すると,もうすぐ来ますよとの返事です。帰りの乗継ぎを考えたうえでの引上げでしたが,「なごみ」が来ると聞くと気になります。速攻でネットを調べると仙台着13:20頃だそうです。逆算するとここの通過は12:50頃で本当に直ぐです。慌てて土手を登り,先ほどのかたの邪魔にならないか確認しながら撮ったのが下の写真です。左の草がちょっと邪魔ですが,予定していた訳ではないので,大収穫です。

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E655系「なごみ」

 大きなおまけの収穫に大満足で帰途に着きます。往きは北白川から来たので,帰りは東白石に抜けることにして,来たときとは逆方向に歩いて行きます。東白石側に少し歩くと踏切があり,県道は線路と川の間に出ます。線路はトンネルでショートカットしますが県道は川沿いに進み,内親堰という堰のところに来ます。雪解け水をたたえた川と残雪をいただく蔵王のパノラマが広がります。

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白石川内親堰で

 再度,踏切を渡って暫く行くと東白石駅で,「なごみ」を撮ったところからゆっくり歩いて20分ちょっとです。東白石は滔々と流れる川以外何もない駅で,川を眺めながら30分位列車を待ちます。ちょうど下り列車が来たので列車を入れて川沿いのホームの写真を撮ったり,通過する貨物列車を撮ったりで時間を過ごします。

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東白石駅での4景

 13:43の442Mに乗れば,あとは帰途の旅です。まっすぐ帰るのではつまらないので,今日は郡山から水郡線経由で帰る計画です。白石で仙台の近郊電車から福島の近郊電車に乗換え,福島,郡山を目指します。

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白石では新幹線代行臨時快速とすれ違う

 越河~貝田間で県境を越え福島県に入ります。槻木~白石間の東北本線が沿う白石川は阿武隈川の支流,福島県側は阿武隈川の本流の拓いた土地で,県境は小さな分水になっていますが,不思議な地形です。分水からしばらく走ると福島盆地が一望できる景色になります。福島盆地一望は板谷~庭坂間に軍配が上がりますが,ここからの車窓もなかなかです。
 
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福島盆地を望む車窓 @貝田~藤田

 福島では13分の接続,14:39の1136Mで南を目指し,15:26,郡山に着きます。今日のこれからの行程は乗継ぎが結構よいので,郡山で食事にします。食事といっても乗換え込みで29分しかないので,駅そばかファーストフードか,選択は限られます。結局,駅近のマクドナルドになり,イートインでゆっくりする時間はなし,車内でパクつくのはこのご時勢憚られるので,駅裏のベンチで速攻でお腹に流し込みます。今日は既にふた仕事したので,夕酌のビールと肴も買って水郡線の気動車に乗り込みます。

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今日の帰りは水郡線。330D @郡山

 水郡線は一昨年の3月にも乗っており,再度の訪問です。というのも一昨年は2019年の台風19号の被害で常陸大子~西金間がバス代行だったので,復旧成った新しい線路で再乗車の目的もあります。15:55,時間になれば列車は発車し,最初の1駅は東北本線を上ります。安積永盛で左に折れ,阿武隈川の本流を渡り,しばらくは谷田川に沿って走ります。

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水郡線は安積永盛~磐城守山間で阿武隈川本流を渡る

 谷田川の先で大きく右に曲がると今度は川東のあたりで阿武隈川に大接近します。その先は暫く阿武隈川に沿って進み,福島空港に近い泉郷に着きます。ここは市区町村でいえば玉川村で,なんでこんな所に空港を作ったのだろうと思います。この辺りは阿武隈川が拓いた土地で,意外と平らで広々としています。

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泉郷駅の玉川村の案内板

 野木沢の近くからは阿武隈川の支流の社川に沿うようになり,16:39,磐城石川に達します。その先も時刻表の索引地図から想像するよりは開けた所を走り,磐城棚倉に達します。この磐城浅川~磐城棚倉間に実は分水があり,仙台湾にそそぐ阿武隈川水系から水戸,大洗の方へ流れる久慈川水系に変わります。駅名はどちらも磐城がつき,もちろんまだ福島県内で,大きな分水の割に峠を越えた感じがしません。

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磐城棚倉からは久慈川水系を下り,駅名標にも奥久慈清流ラインの文字が入る

 不思議な分水だと思って調べると,この辺りでは急な流れの川が緩い流れの川をもぎ取ってしまう河川争奪という現象が起きたそうです。ここでは奪った急な流れが久慈川,奪われた緩い流れが阿武隈川です。磐城棚倉からは概ね上菅谷まで久慈川に沿った清流下りの旅です。

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磐城塙では下り列車と交換

 17:09発の磐城塙では下り列車と交換,その先の矢祭山~下野宮間でやっと県境を越えます。17:39,列車は水郡線の車両や乗務員の基地の水郡線統括センター(2022年のダイヤ改正から水郡線営業所を改称)のある常陸大子に着きます。

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常陸大子駅前のSL C12

 常陸大子では9分止まるので,車外に出て背を伸ばします。僕の場合は車外どころか,駅の外の駅前広場まで足を延ばします。ここはSL時代からの鉄道運行の拠点でSL C12が保存されています。JRの拠点がある町の玄関だけに手入れも行き届き,看板の主は大子町なので,行政の支援もあるようです。常陸大子を出ると2年前は代行バスで通った区間で,一部の線路はある面初乗りになります。水害でいくつかの橋が流されるような場所だけに,川面の近くを走りとても景色のよいところです。

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常陸大子~袋田の車窓

 水郡線には奥久慈清流ラインの愛称がついていますが,山方宿あたりまではその名のとおりの清流沿いを下ります。この辺りで山の間に陽はおちて景色も見づらくなってきます。また,夕酌のお酒も回ってきて,朝からの疲れも加わり,うとうとします。19:06,列車は時刻表どおり水戸に着き,水郡線の旅は終わりです。水郡線は乗る用事もなく全線完乗で乗って以来ずっとご無沙汰だったのですが,ここ5年で3回も乗ってしまいました。長くて退屈な面もありますが,地形や川の流れを見ていると面白く,好きになりました。

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帰りの列車4本まとめて。常磐線588M @石岡,常磐線1246M @土浦,東海道線1945E @上野,根岸線2021A @磯子

 水戸では4分の接続で常磐線の上り588M土浦ゆきがあり,買い物をする余裕はありません。588Mはエメラルドグリーンの帯の少数派E501系ですが,オールロングシートの車内見付けはE531系と比べると見劣りします。土浦でも8分で品川ゆき1246Mに接続とよい具合に列車があります。続いて,上野,横浜で乗換え,22:31にわが家最寄りの磯子駅に帰着です。

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この2日の行程。青春18きっぷ2人日分で約840kmの道のり。意外と水郡線は南北に近い向きです

 前から行きたかった東北本線の撮影地3か所を制覇し,新幹線の代行臨時快速にも乗れた1泊2日の旅でした。お天気にも恵まれましたが,顔にはマスクの跡,そして髪の毛が減って薄くなった脳天は真っ赤になりました。1週間後くらいには皮がむけることでしょう。2日間たっぷり楽しめたので,今日もお天気と旅の神様に感謝です。一方,一目千本桜は交通費をケチったばかりに残念な結果でした。来年こそは,満開の桜の傍らを行くEH500+フレートライナーを撮りに行きたいと思います。(2022.5.13記) 
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